江戸時代、宝暦、天明、寛政と町人文化が花を咲かせたころの深川で豆腐屋を開業した男とその家族の話です。
上方(京都)から単身、江戸へとやって来た永吉は腕に自信のある豆腐を作り始めるが京風の絹ごし豆腐は江戸っ子の口に合わず売れ行きはサッパリ。
その永吉を同じ長屋の桶屋の源治が助け、その源治の娘おふみも手伝ううちに2人は恋仲になります。その後は親子2代にわたって家族とそのご近所さんたちとの諍いや助け合いなどが情景豊かに描かれます。
作者の山本一力さんは小説家に転向して5年目の本書で賞を受けた方で、江戸時代の町人たちの暮らしぶりを実にいきいきと描き出していて素晴らしいと思いました。衣食住についての時代考証についても自然に書かれていますが、これだけの江戸文化が書けるだけでも相当念入りに調査されているに違いありません。
また小説としての出来も大変良く、いくつか不自然な点もなきにしもあらずですが、老若男女、そして職人ごとの性格がきちんと組み立てられているのは単なる時代小説の枠を超えているなと感じました。
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あかね空 (文春文庫 や 29-2) 文庫 – 2004/9/2
山本 一力
(著)
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希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構える。明るく気丈なおふみの支えで、様々な困難を乗り越えながら、なんとか光が差してきた。やがて、ふたりは三人の子に恵まれる。あるときから、おふみはなぜか長男の栄太郎ばかりを可愛がるようになる。そして、一家にやがて暗い影が・・・。親子二代にわたって人情の機微を描ききった、第126回直木賞受賞の傑作時代小説。2007年、浜本正機監督で映画化。主演で永吉役の内野聖陽は後半、物語の鍵を握る傳蔵役も演じる一人二役。おふみ役は中谷美紀。
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2004/9/2
- ISBN-10416767002X
- ISBN-13978-4167670023
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著者について
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1947年高知県生まれ。小説家。会社員を経て、97年に「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年には『あかね空』で第126回直木賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 江戸は心意気 (ISBN-13: 978-4022645456)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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イメージ付きのレビュー
5 星
子への偏重した溺愛が悲劇を起こす
実に素晴らしい作品だった。豆腐職人として京から江戸へ下った永吉。最初は江戸の豆腐と違って柔らかすぎさっぱり売れず、廃品を永代寺で引き取ってもらうしかなかった。やがて料理屋で注文を取り徐々に販路を拡大。長屋の娘を娶り男の子に恵まれるも頭に怪我をさせたうえ腕に火傷までさせてしまった。息子を溺愛するあまり次男と長女を授かっても愛情を注がなかった。両親を次々に亡くした原因が次男と長女にあると信じて夫婦間、兄弟間にも不仲の影を落としていく。豆腐屋は繁盛するものの義母の息子への溺愛のままとうとう亡くなる。次男夫婦、妹は豆腐から身を引いた兄と再び結束して立ち直っていく。母親の長男への溺愛に次男が何とかしてくれると思いながら次男の煮え切らない様が気になった。一般文学通算2728作品目の感想。通算3436冊目の作品。2023/03/24 16:45
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2023年2月16日に日本でレビュー済み
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職場の方に面白いと紹介された
落語のような世界観
心情がよくわかって面白かった
落語のような世界観
心情がよくわかって面白かった
2013年6月13日に日本でレビュー済み
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京都から豆腐屋をやるために江戸を出てきた主人公と、同じ長屋で出会った妻との間に三人の子供を産み、主人公と妻が死ぬまでが第一部。
子供達が結束して、両親が切り盛りした豆腐屋を盛り立てようと、決意していくまでが第二部。
人情ものは、やはり江戸時代が舞台が一番面白い・・・
そう感じながら読ませて頂いたが・・・
ただ、短編でもいいような内容な気がする
ちょっと間延びしてしまった、後半は少しページを進める手が遅くなってしまった
子供達が結束して、両親が切り盛りした豆腐屋を盛り立てようと、決意していくまでが第二部。
人情ものは、やはり江戸時代が舞台が一番面白い・・・
そう感じながら読ませて頂いたが・・・
ただ、短編でもいいような内容な気がする
ちょっと間延びしてしまった、後半は少しページを進める手が遅くなってしまった
2023年10月5日に日本でレビュー済み
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久しぶりに大きく感動した作品。時代を超えて、職人気質のあり方、夫婦の在り方、家族の在り方を考えさせられた作品。生きていればこそ誰しもが迎えるたくさんの難儀。それらを2人で乗り越える中で夫婦それぞれの見方、解釈、努力がある。時にそれが歪んだ家庭を形成する。そしてそこでそれぞれ違うものを感じながら成長していく子供達。それ以外にも近所付き合いとは、ライバルとは、世相、歴史と色々なものが巧みに絡まて一つの物語を織りなす、非常によく書かれた作品。
2019年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに時代小説を読みたくなって購入。江戸の庶民生活の雰囲気を味わえる作品。
上方から江戸へ出て苦労する職人の二代記だが、やや駆け足で通り過ぎたような印象。
読者の期待を裏切らないハッピーエンドの作品なので娯楽性があって安心して読める。
一方で勧善懲悪の筋書きに物足りなさも感ずる。好き嫌いの分かれるところだと思う。
上方から江戸へ出て苦労する職人の二代記だが、やや駆け足で通り過ぎたような印象。
読者の期待を裏切らないハッピーエンドの作品なので娯楽性があって安心して読める。
一方で勧善懲悪の筋書きに物足りなさも感ずる。好き嫌いの分かれるところだと思う。
2023年3月24日に日本でレビュー済み
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実に素晴らしい作品だった。
豆腐職人として京から江戸へ下った永吉。
最初は江戸の豆腐と違って柔らかすぎさっぱり売れず、廃品を永代寺で引き取ってもらうしかなかった。
やがて料理屋で注文を取り徐々に販路を拡大。
長屋の娘を娶り男の子に恵まれるも頭に怪我をさせたうえ腕に火傷までさせてしまった。
息子を溺愛するあまり次男と長女を授かっても愛情を注がなかった。
両親を次々に亡くした原因が次男と長女にあると信じて夫婦間、兄弟間にも不仲の影を落としていく。
豆腐屋は繁盛するものの義母の息子への溺愛のままとうとう亡くなる。
次男夫婦、妹は豆腐から身を引いた兄と再び結束して立ち直っていく。
母親の長男への溺愛に次男が何とかしてくれると思いながら次男の煮え切らない様が気になった。
一般文学通算2728作品目の感想。通算3436冊目の作品。2023/03/24 16:45
豆腐職人として京から江戸へ下った永吉。
最初は江戸の豆腐と違って柔らかすぎさっぱり売れず、廃品を永代寺で引き取ってもらうしかなかった。
やがて料理屋で注文を取り徐々に販路を拡大。
長屋の娘を娶り男の子に恵まれるも頭に怪我をさせたうえ腕に火傷までさせてしまった。
息子を溺愛するあまり次男と長女を授かっても愛情を注がなかった。
両親を次々に亡くした原因が次男と長女にあると信じて夫婦間、兄弟間にも不仲の影を落としていく。
豆腐屋は繁盛するものの義母の息子への溺愛のままとうとう亡くなる。
次男夫婦、妹は豆腐から身を引いた兄と再び結束して立ち直っていく。
母親の長男への溺愛に次男が何とかしてくれると思いながら次男の煮え切らない様が気になった。
一般文学通算2728作品目の感想。通算3436冊目の作品。2023/03/24 16:45
実に素晴らしい作品だった。
豆腐職人として京から江戸へ下った永吉。
最初は江戸の豆腐と違って柔らかすぎさっぱり売れず、廃品を永代寺で引き取ってもらうしかなかった。
やがて料理屋で注文を取り徐々に販路を拡大。
長屋の娘を娶り男の子に恵まれるも頭に怪我をさせたうえ腕に火傷までさせてしまった。
息子を溺愛するあまり次男と長女を授かっても愛情を注がなかった。
両親を次々に亡くした原因が次男と長女にあると信じて夫婦間、兄弟間にも不仲の影を落としていく。
豆腐屋は繁盛するものの義母の息子への溺愛のままとうとう亡くなる。
次男夫婦、妹は豆腐から身を引いた兄と再び結束して立ち直っていく。
母親の長男への溺愛に次男が何とかしてくれると思いながら次男の煮え切らない様が気になった。
一般文学通算2728作品目の感想。通算3436冊目の作品。2023/03/24 16:45
豆腐職人として京から江戸へ下った永吉。
最初は江戸の豆腐と違って柔らかすぎさっぱり売れず、廃品を永代寺で引き取ってもらうしかなかった。
やがて料理屋で注文を取り徐々に販路を拡大。
長屋の娘を娶り男の子に恵まれるも頭に怪我をさせたうえ腕に火傷までさせてしまった。
息子を溺愛するあまり次男と長女を授かっても愛情を注がなかった。
両親を次々に亡くした原因が次男と長女にあると信じて夫婦間、兄弟間にも不仲の影を落としていく。
豆腐屋は繁盛するものの義母の息子への溺愛のままとうとう亡くなる。
次男夫婦、妹は豆腐から身を引いた兄と再び結束して立ち直っていく。
母親の長男への溺愛に次男が何とかしてくれると思いながら次男の煮え切らない様が気になった。
一般文学通算2728作品目の感想。通算3436冊目の作品。2023/03/24 16:45
このレビューの画像
2017年8月15日に日本でレビュー済み
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良い小説だと思いますが、登場人物への感情移入は、人それぞれかもしれません。
ただ、家族がまとまっていないと、そこに隙が生まれ、悪意に付け込まれる可能性があるというのが実感できました。
ただ、家族がまとまっていないと、そこに隙が生まれ、悪意に付け込まれる可能性があるというのが実感できました。