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旅行者の朝食 (文春文庫 よ 21-2) 文庫 – 2004/10/8
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著者初のグルメ・エッセイ集
「ツバキ姫」との異名をとる著者(水分なしでもパサパサのサンドイッチをあっという間に食べられるという特技のために)が、古今東西、おもにロシアのヘンテコな食べ物について薀蓄を傾けるグルメ・エッセイ集。「生きるために食べるのではなく、食べるためにこそ生きる」をモットーに美味珍味を探索する。
チョウザメのお腹にジッパーをつけ(むろん日本製)、何回もキャビアを取り出すという話、コースとして一品ずつ提供するフランス料理のサービスのシステムは、フランスではなく意外な国から始まったetc…オモシロ薀蓄ネタ、小咄ネタが満載!
解説・東海林さだお
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2004/10/8
- ISBN-104167671026
- ISBN-13978-4167671020
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2004/10/8)
- 発売日 : 2004/10/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 272ページ
- ISBN-10 : 4167671026
- ISBN-13 : 978-4167671020
- Amazon 売れ筋ランキング: - 117,024位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1950年生まれ。元ロシア語会議通訳、作家。
59~64年、在プラハ・ソビエト学校に学ぶ。東京外国語大学ロシア語学科卒業、東京大学大学院露語露文学修士課程修了。80年設立のロシア語通訳協会の初代事務局長を務め、95~97年、03~06年会長。92年、報道の速報性に貢献したとして、日本女性放送者懇談会賞を受賞した。著書『不実な美女か貞淑な醜女か』(徳間書店、新潮文庫)で読売文学賞、『魔女の1ダース』(読売新聞社、新潮文庫)で講談社エッセイ賞、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、角川文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社、集英社文庫)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2006年5月、逝去
(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 終生ヒトのオスは飼わず (ISBN-13: 978-4167671051 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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イメージ付きのレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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酒飲みには(あるいは化学者にも)「ウォトカをめぐる二つの謎」がおもしろい。推理小説のように歴史的実証が展開する。中心人物として、あの周期律表のメンデレーエフも登場する。
「トルコ蜜飴の版図」や「サンボは虎のバター入りホットケーキをほんとに食べられたのか?」も同じような趣向。ケストナーの『点子ちゃんとアントン』に出てくるトルコ蜜飴への関心から始まり、それが世界史の窓になる。そして『ちびくろサンボ』、オリジナルはインドが舞台だったとは!
雑多なエッセイ群だったものを、このようにきれいに並べてまとめあげたのは担当編集者の力量。大幅な書き直しや書き足しもあって、米原万里らしい充実の1冊に仕上がっている。
人間は「生きるために食べる」と「食べるために生きる」のタイプに二分されるという話があるが、この本を読むと「食べるために生きる」の気持ちが強まりました。笑
食べ物にまつわる作者の体験等を綴ったエッセイかと思いきや
食べ物の歴史に重点を置いた話ばかりでした。
相変わらずの毒舌具合というか、鋭い文章が多くて楽しめますが
なんとなく全体的にまとまらない印象。
米原さんの本は大好きなのでちょっとがっかり。
私も万里さんと同類だな〜なんてニヤニヤしながらページをめくる楽しい時間でした^^/
また、エリツィン大統領が出された料理はなんでも美味しそうに食べてくれたという話には好感が持てましたし、白身魚を鉋屑のように削って食べるストロガニーナというシベリア料理の話には唾液が誘発されます。
ただし第二楽章の「桃太郎の黍団子」以降は、この著者でなくても書けるだろうと思われるエピソードの割合がかなり高くなっています。しかも最後の二割くらいは、著者とその父方の親戚がいかに大食いなのかという話で占められており、正直どうでもいいです。編集さんに言われて急遽ページ数を100ページ増やしたとのことですが、急遽増やした100ページがどのページなのか手に取るようにわかるくらい、レベルに差があります。
米原万里の食に関するエッセイ。
世界を股にかけて仕事をした米原だから各国のおいしい(あるいは変った)
料理についてもうんちくは深い。しかもユニークな視点で考察する。
たとえば三つだけ例をあげれば、
<キッチンの5大法則>
1.台所器具の価格とその使用頻度は反比例する。
2.キッチンが立派になればなるほど料理は粗末になる。
3.料理にかけた時間とそれを平らげる時間は反比例する。
4.失敗した料理は手をかければかけるほどまずくなる。
5.一生懸命作った料理ほど客に評価されない。
うーん。この法則、ビジネスでもプロジェクト・マネジメントでも投資でも
なんにでもあてはまるなあ。
<食糧危機は杞憂>
人間の食域はいくらでも拡大する。私たちが牛や豚を口に運ぶように
なったのはごく最近、明治以降のこと。だから増え続けるゴキブリやカラスや
ドブネズミ、これらを美味しく食べられるようになれば、食糧危機なんて
なくなる。遺伝子組み換え食品よりもずっと安全だし。
<チョウザメのメスのお腹にYKKジッパー>
超高級珍味キャビア。チョウザメのメスの寿命は100年以上。
何度も出産可能だから、キャビアを取り出したあとは、YKKのジッパーを
腹につけて放流することを日ソ共同研究しているらしいとか。
たしかに、こうすればキャビアを簡単に何度でも取り出せる。
対して、海外の要人に同行し、つぶさに観察した結果、「食べ方」と「生き方」の間には一定の規則性があることに気付く。「生きるために食べる」タイプであるか「食べるために生きる」タイプであるかや、未知の食べ物に対して保守的であるか革新的であるか、などの二分法は血液型より遥かにその人の性格を投影すると指摘する。激しく同感。
そんな感じで心の滋養に満ちた37篇のエッセイ。全編一気に読み通す魅力に満ちているが、タイトルである「旅行者の朝食」を簡単に紹介。
ある男が森の中で熊に出くわした。熊はさっそく男に質問する。
「お前さん、何者だい?」
「わたしは、旅行者ですが」
「いや、旅行者はこのオレさまだ、お前さんは、旅行者の朝食だよ」
ロシア人なら誰でも知っている小咄。そして、ロシア人はオチを知っていながら卒倒せんばかりに笑い転げるのだとか。そんなに面白い話か?その訳は・・。「旅行者の朝食」はロシア人に馴染み深い社会主義の矛盾を象徴するものでもあるのです。それを自虐的ジョークで笑い飛ばす「アネクドート」にも通じる話。ロシアの成熟したユーモアのセンス。素晴らしい。
最初の「卵が先か、鶏が先か」という話は、いきなり、おっ、すごいなという感じ。
次の「ウォトカをめぐる二つの謎」も、メンデレーエフの話など、よく調べてあるな、と思う。ウォッカの度数が39度でも41度でもなく40度が一番うまいなどというはずがない。ポーランドがウォッカの起源を主張するのは良くわかる。
三番目の「旅行者の朝食」これも良い。
六番目「トルコ蜜飴の版図」、これも良く調べてある。トルコ料理か、ギリシャ料理か、ロシア料理かと調べて行き、結局はイラン料理だったという話。私も、フランス料理の起源はイタリア料理であり、イタリア料理の起源はトルコ料理であり、トルコ料理の起源はギリシャ料理であり、ギリシャ料理の起源はペルシャ料理である、と思っているので、大いに共感した。
でまあ、ここまでは秀逸なエッセイと言ってよいが、残りは少し珍しい東欧やソ連関係のエッセイと、ごく普通のエッセイである。
日本国内国外の食べ物についての、普通のエッセイとして読んで不満はないのだが、最初のインパクトが強いので、なんだそういう仕掛けか、と思った。
後書きに「何とか読むにたえる質と量にするために力尽くしたが、その判断は読者の貴方に委ねるしかない」とあるのが、単なる謙遜の辞ではなく、編集者にこの一冊の本をまとめるよう提案された、筆者の真情と思う。