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空中庭園 (文春文庫) ペーパーバック – 2005/7/8
購入オプションとあわせ買い
もう何年も複数の愛人を持つ夫、女手一つで育ててくれた母親の影響から逃れるために計画的に妊娠・結婚へと持ち込んだ妻……異質でありながらも家族であるしかない、普通の家族に見える一家の光と影の向こうに覗くのは乾いた絶望か。ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景を描いた、連作家族小説。
解説・石田衣良
第3回婦人公論文芸賞受賞
- ISBN-104167672030
- ISBN-13978-4167672034
- 出版社文藝春秋
- 発売日2005/7/8
- 言語日本語
- 本の長さ281ページ
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2005/7/8)
- 発売日 : 2005/7/8
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 281ページ
- ISBN-10 : 4167672030
- ISBN-13 : 978-4167672034
- Amazon 売れ筋ランキング: - 212,972位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,928位文春文庫
- - 19,810位文芸作品
- - 43,493位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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家族の間で秘密はなし。そう決まりごとがある一家族のそれぞれの秘密が短編で明かされる構成です。ズドンと落とされないかわりにはっきりした希望もない。総じてどこか薄暗くもやもやとした終わり方になってます。
一番印象に残ったのはやはりこの決まりごとを作った母親のストーリーでしょうか。私はお母さんとは違う、私は幸せな家族を作れていると何度も何度も呪いのように考える彼女が母親でありながら子供にも見える。こういう母子の関係性、わかる人案外多いんじゃないかなと思います。
とある普通の家庭の薄皮を一枚めくったような短編集。ストーリーに起伏はなくエンタメ性は低いですが、身につまされるというか、嫌な感じに胸に刺さる文章が多かった。
本筋的には悪くないのですが、シーンごとの見せ方がややくどくセリフの砕け方が気になる部分がけっこうあったので☆2.5評価としています。あまり明るい気分にはなれない小説ですが、歪ではあるものの崩壊しない安定さを持った家族の形にいろいろ考えさせられました。
ある家族をそれぞれの視点から描く。
最初は退屈な小説かと思ったが、第二章からギアが上がった感じ。おそらく短編として切り取るとそれほど面白くないのだが、視点が切り替わることで各人物の欺瞞や嘘が客観的に表現される点がゾクゾクする。何て言いうか玉ねぎの皮を剝いていく感覚。
自分の信じている世界は自分だけのインナーワールドでしかなく、現実は全く別の世界として存在しているのだ。
そんな崇高な感覚を平凡な家族を通して描き切った作者は凄いと思う。
一見、怖そうとかグロテスクとか、感じるかもしれないが、そんなことはない。
家族が家族としての役割を演じ、団欒を演じるということはどんな家族にもあることで、自明の理。
それを書いて何かを「あばいた」ように見せかけては・・、新人賞作品ならまだしも直木賞作家のやることではない。
家族がそれぞれに秘密を抱えている、過去がある、背徳がある、これは現代においてはごく当然の「前提」であり、この作品は長々とその「前提」を書いているにすぎない。社会的動物である人間は誰しも、本心から行動する場合もあれば、そうしたくなくてもそう行動することもある。家族に見せる顔とキャラクター、会社の人に見せる顔とキャラクター、一人になったときの顔とキャラクター、皆それぞれ異なっているのが普通で、それらすべてをひっくるめてその人間である。
(以下ネタばれ含む)
作中に、長男の家庭教師で、父親の愛人である女性(ミーナ)が、当該家族の誕生会に参加して、普段の別の顔を知る父親や息子の振る舞いに違和感を覚える場面があるが、果たしてこんなことを、それもこの章のクライマックスのように書く必要があるだろうか。とりたてて不思議なことか。
不倫している父親が楽しそうに家族サービスしていることは確かに違和感の対象かもしれないが、小説の根幹に来るような事象でもない(もしそれが主要テーマならその小説はかなり陳腐なものじゃないだろうか)。
娘から始まり、第二章の父親の章に入ったところで、小説の先は読めたと思った。最終章は息子の視点だろうと思っていたらやはり息子だった。
6人の視点で書くというのは凝っているようだが、安直にも思える。文体を書き分けられて作者は楽しかったかもしれないが、視点が6つあっても何ら小説のテーマは深まっていかない。「みんなそれぞれ色々あって色々抱えてるんだね」と感じるだけ。いたずらにページ数だけが過ぎる。
第6章でようやく、テーマの深化がわずかにあったようには思うが。
平凡な家庭や日常の風景を、何かつまらないものとか批判する対象のようにとらえる書き方を含めて、好きになれない作品だった。