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木もれ陽の街で (文春文庫 も 18-5) 文庫 – 2009/2/10
諸田 玲子
(著)
丸の内に勤める小瀬家の長女、公子は、画家の片岡と知り合い惹かれていくが…向田邦子をこよなく愛する著者が初めて描く昭和の恋
- 本の長さ359ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2009/2/10
- ISBN-104167677059
- ISBN-13978-4167677053
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2009/2/10)
- 発売日 : 2009/2/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 359ページ
- ISBN-10 : 4167677059
- ISBN-13 : 978-4167677053
- Amazon 売れ筋ランキング: - 605,239位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1954年、静岡市生れ。上智大学文学部英文科卒。
外資系企業勤務の後、翻訳・作家活動に入る。1996年、『眩惑』でデビュー。2003年、『其の一日』で吉川英治文学新人賞を受賞。2007年、『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞を受賞。『あくじゃれ』『黒船秘恋』『昔日より』『天女湯おれん』『木もれ陽の街で』『希以子』『かってまま』『狸穴あいあい坂』『日月めぐる』『遊女(ゆめ)のあと』『灼恋』『末世炎上』『美女いくさ』『楠の実が熟すまで』『きりきり舞い』、「お鳥見女房」シリーズの『お鳥見女房』『蛍の行方』『鷹姫さま』『狐狸の恋』『巣立ち』など、著書多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月26日に日本でレビュー済み
単行本の時に買いました。諸田さんの書く女性たちはいつも芯が強くて、でもダメ男たちに振り回されてボロボロになる。それでも美しい情景描写と共に、ゆっくりとした読書の時を楽しめる。最近、こういう豊かな時をくれる小説が少なくなっていると思う。
2020年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1円で落札し汚れ等覚悟していましたが、大変きれいで感激!
本の内容もかつて本の舞台になった荻窪に住んでいた小生に
とっては大変懐かしく作品としても良い作品でした。
本の内容もかつて本の舞台になった荻窪に住んでいた小生に
とっては大変懐かしく作品としても良い作品でした。
2017年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昭和30年前後の良き時代の日本を思い出させてくれる本です。本のラストは驚きですが、全体に品を感じさせる作品です。今の若者に是非とも読んででほしい本。
2011年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当方は昭和40年代生まれなので従ってこの本の設定時を知りません。
現代女性から見れば【なんて生真面目な…】と思われる純粋なヒロインです。
敗戦後の混乱期から脱しきれずにいる昭和26年〜27年が舞台。
家族はもちろん、近所の繋がりや当時の世相、荻窪の街の様子も色濃く描かれていて
そこがただの恋愛小説ではない諸田さんの筆の力量を感じました。
ヒロイン・公子の家はは中産階級であり看護婦という職業に就いてはいても
当時の貧しい庶民よりはずっとセレブ系のお嬢様です。
公子は将来を本望される青年医師との結婚を望まれていますが
ある時その青年医師とは正反対の売れない画家・片岡浩一郎と出逢い
お互いに惹かれあっていくのですが…。
公子の大叔母・原子の悲しい初恋や近隣に住む人々の苦悩。。
ラストは当方としては思いもよらない結末に
もし自分だったら公子の様に平静でいられるだろうか…
と思わずにはいられませんでした。
たまたま本書を読破中に日野に住んでいる友人に会いに行く機会があり
都バスで高円寺まで行き高円寺から中央線に乗りました。
当時との変わり様もさることながら公子の想いはいかほどだったであろうか
と車中しばしノスタルジーな気分に浸りました。
なんとも素敵な作品です!
現代女性から見れば【なんて生真面目な…】と思われる純粋なヒロインです。
敗戦後の混乱期から脱しきれずにいる昭和26年〜27年が舞台。
家族はもちろん、近所の繋がりや当時の世相、荻窪の街の様子も色濃く描かれていて
そこがただの恋愛小説ではない諸田さんの筆の力量を感じました。
ヒロイン・公子の家はは中産階級であり看護婦という職業に就いてはいても
当時の貧しい庶民よりはずっとセレブ系のお嬢様です。
公子は将来を本望される青年医師との結婚を望まれていますが
ある時その青年医師とは正反対の売れない画家・片岡浩一郎と出逢い
お互いに惹かれあっていくのですが…。
公子の大叔母・原子の悲しい初恋や近隣に住む人々の苦悩。。
ラストは当方としては思いもよらない結末に
もし自分だったら公子の様に平静でいられるだろうか…
と思わずにはいられませんでした。
たまたま本書を読破中に日野に住んでいる友人に会いに行く機会があり
都バスで高円寺まで行き高円寺から中央線に乗りました。
当時との変わり様もさることながら公子の想いはいかほどだったであろうか
と車中しばしノスタルジーな気分に浸りました。
なんとも素敵な作品です!
2011年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
諸田さんの現代もの、しかも昭和の頃の話というのでさほど期待しなかったのですが、
最初はなだらかで、そのうち、あら?これはという筋書きにぐいぐい引き込まれ。
ああ、諸田さんはどの時代のものでも、やはりすぐれたストーリーテラーだなという思いを強くしました。
中流階級のお嬢さんの話と思って入ると、郊外に住む彼女の家は今は誰も住まない与謝野晶子の家の側にあるということから、
心のままに熱愛に走る女性に対する、当時の社会の斜めから見る目が丁寧に描かれています。
そんな中、近所の思いもかけない、妾と学生の不倫、恋人に迫られて一家心中する大学教授。
そこに、ニヒルでデカダンでいながら、女はどこか惹かれてしまう絵描きの男の出現。
聖母を元とした美しい絵ばかり描く絵描きでありながら、強引な男。
いけないと思いつつ惹かれながらも、良家の女性特有のもどかしいばかりの愛の受容。
そこに彼女の友人であり、成金の父親を持つ結婚を控えた美貌の女性とのからみが、
最初は何気なくありながら、そこここの表現に重要なポイントがあったことを最後に解らせる憎い書き方です。
読み終わってから、あそこの部分で決まっていたのかと、思わぬどんでん返しに、もう一度読み返しました。
思いもかけない、諸田さんの秀作です。主人公の性格からしたら最後の結末はホットします。
古き時代ではありますが、現代の若者にとっては却って新鮮かもしれません。
最初はなだらかで、そのうち、あら?これはという筋書きにぐいぐい引き込まれ。
ああ、諸田さんはどの時代のものでも、やはりすぐれたストーリーテラーだなという思いを強くしました。
中流階級のお嬢さんの話と思って入ると、郊外に住む彼女の家は今は誰も住まない与謝野晶子の家の側にあるということから、
心のままに熱愛に走る女性に対する、当時の社会の斜めから見る目が丁寧に描かれています。
そんな中、近所の思いもかけない、妾と学生の不倫、恋人に迫られて一家心中する大学教授。
そこに、ニヒルでデカダンでいながら、女はどこか惹かれてしまう絵描きの男の出現。
聖母を元とした美しい絵ばかり描く絵描きでありながら、強引な男。
いけないと思いつつ惹かれながらも、良家の女性特有のもどかしいばかりの愛の受容。
そこに彼女の友人であり、成金の父親を持つ結婚を控えた美貌の女性とのからみが、
最初は何気なくありながら、そこここの表現に重要なポイントがあったことを最後に解らせる憎い書き方です。
読み終わってから、あそこの部分で決まっていたのかと、思わぬどんでん返しに、もう一度読み返しました。
思いもかけない、諸田さんの秀作です。主人公の性格からしたら最後の結末はホットします。
古き時代ではありますが、現代の若者にとっては却って新鮮かもしれません。
2012年1月24日に日本でレビュー済み
『木もれ陽の街で』(諸田玲子著、文春文庫)は、昭和26年から27年にかけて、武蔵野の面影が残る東京の郊外・荻窪で、さまざまな恋愛が繰り広げられる、「恋愛の展覧会」のような小説である。陽光溢れる街にも暗がりがあるように、人の数だけ恋があり、恋の痛みがある。若きヒロインは「自分から飛び込まなくては愛は成就しない。愛とは、自分の手でつかみ取るもの」であることを学ぶのだ。この作品の意外な結末は、ミステリーの趣があり、著者の並々ならぬ力量が窺われる。私事に亘るが、この作品では、私が22歳までを過ごした当時の荻窪の住宅街(ヒロインの家は、我が家から徒歩3分)の雰囲気がリアルに表現されている。
2007年6月4日に日本でレビュー済み
古き良き時代の上品な日本人
だからこそ
胸の奥を熱くする密かな想い
情熱に身を任せたい
平穏を失うのも怖い
もしかしたら
常識の砦の大人たちも
かつて一度は立った
人生の岐路
あなたの過去に甘美な後悔はなかったか
ぐいぐい惹き込まれて
読み終えたときはしばらく口がきけませんでした・・・。
だからこそ
胸の奥を熱くする密かな想い
情熱に身を任せたい
平穏を失うのも怖い
もしかしたら
常識の砦の大人たちも
かつて一度は立った
人生の岐路
あなたの過去に甘美な後悔はなかったか
ぐいぐい惹き込まれて
読み終えたときはしばらく口がきけませんでした・・・。
2009年9月26日に日本でレビュー済み
諸田玲子は向田邦子のノベライズをしていた。向田邦子の世界を彷彿させるこの本は向田ファンにはお薦め。諸田の時代小説、歴史小説もお薦め。