原尞の14年ぶりの新作を読む。
とても期待していたのだが、少し残念だった。
口直し(^-^)というわけではないが、イマドキ元気に(ボロボロだけど)頑張っている探偵といえば、葉村晶しかいない。そこで唯一読み残していた(レヴューが余りにも悪かったので)本書を手に取る。
あいかわらず若竹七海の的確で無駄のない乾いた文章がいい。
特有のやたら比喩の多い文章は、どうも最近ダメなのだ。
で、いいじゃないか!
話題になった『さよならの手口』より好きだ。
もちろん最新作『静かな炎天』より断然いい。たしか『静かな…』は半分ぐらい読んだところで積んである。
オジサンになると、なかなか感情移入できる登場人物が少ない(葉村晶の悲惨さには引いてしまうし)ので楽ではないのだが、にぎやかに最後まで読まされてしまう。
もちろん人それぞれだが私は、シリーズで一番。
これぞ現在日本のハードボイルドの逸品であろう(^-^)。
この本、初版時の2004年より今の方がリアル、残念ながら時代が追いついたような気がする(それにひきかえ『それまでの明日』は時間が止まっていた)。それだけ嫌な時代になっているということですが・・・
それにしても、まあ、ちょっと悪意のあるレヴューが多すぎだろう。
私は大変満足の★★★★1/2
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悪いうさぎ (文春文庫 わ 10-2) 文庫 – 2004/7/9
若竹 七海
(著)
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少女たちはどこに消えたのか?
仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ、待望の長篇!
女探偵・葉村晶は、家出中の女子高生ミチルを連れ戻す仕事で怪我を負う。一か月後、行方不明のミチルの友人・美和探しを依頼される。調査を進めると、ほかにも姿を消した少女がいた。彼女たちはどこに消えたのか? 真相を追う晶は、何者かに監禁される。飢餓と暗闇が晶を追い詰める……。
『依頼人は死んだ』『さよならの手口』『静かな炎天』と連なる好評シリーズ。
仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ、待望の長篇!
女探偵・葉村晶は、家出中の女子高生ミチルを連れ戻す仕事で怪我を負う。一か月後、行方不明のミチルの友人・美和探しを依頼される。調査を進めると、ほかにも姿を消した少女がいた。彼女たちはどこに消えたのか? 真相を追う晶は、何者かに監禁される。飢餓と暗闇が晶を追い詰める……。
『依頼人は死んだ』『さよならの手口』『静かな炎天』と連なる好評シリーズ。
- 本の長さ462ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2004/7/9
- ISBN-104167679167
- ISBN-13978-4167679163
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2004/7/9)
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- 言語 : 日本語
- 文庫 : 462ページ
- ISBN-10 : 4167679167
- ISBN-13 : 978-4167679163
- Amazon 売れ筋ランキング: - 319,786位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- カスタマーレビュー:
著者について
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若竹 七海(わかたけ・ななみ)
1963年、東京生まれ。立教大学文学部卒。1991年、「ぼくのミステリな日常」で作家デビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞。2015年、葉村晶シリーズ「さよならの手口」でミステリファンクラブ・SRの会による“SRアワード2015”国内部門を受賞、「このミステリーがすごい!」4位。2016年、同シリーズ「静かな炎天」が「このミステリーがすごい!」2位、“SRアワード2017”国内部門、ファルコン賞を受賞。2018年、同シリーズ「錆びた滑車」が「このミステリーがすごい!」3位。著書に「悪いうさぎ」(日本推理作家協会賞“長編及び連作短編集部門”候補)などがある
(本データは「不穏な眠り」が刊行された当時に掲載されていたものです。)「BOOK著者紹介情報」より
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
女探偵の葉村晶シリーズは短編を何冊か読みました。
皮肉とユーモアのある歯切れの良い文章が、主役のキャラクターと合っていて好みです。
短編では残酷な事件は少ないですが、
長編だけあって、主役も酷い目に合うし殺人も複数。
事件に関係ない登場人物が多くてゴタつき、時系列が解りにくかったのが残念。
最後にドドッと事件の真実が出てくるのもウ~ン?ですが、作者を応援したいので⭐4個。
ドラマ化されるなら主役は上野樹里さんがイイナ。
皮肉とユーモアのある歯切れの良い文章が、主役のキャラクターと合っていて好みです。
短編では残酷な事件は少ないですが、
長編だけあって、主役も酷い目に合うし殺人も複数。
事件に関係ない登場人物が多くてゴタつき、時系列が解りにくかったのが残念。
最後にドドッと事件の真実が出てくるのもウ~ン?ですが、作者を応援したいので⭐4個。
ドラマ化されるなら主役は上野樹里さんがイイナ。
2019年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
電子書籍では最初の作品はないので読んでいませんので、本作が最初の長編なのかな??
30代前半でも体力以外はやはり葉村晶ですね。
最初の方からとんでもない人格の人間が登場してきます。
どんどん登場します。むしろ最多なくらい不快な人々が。
この人は安心だという方が少ないような。
真相には拍子抜けしました。そんな感じであろうとは思っていても共感できるわけがなく、滑稽でもあります。
父親は最初から分かってたのか。その後知ったのか。
多分その後であろうとは思いますし、そうであって欲しい。
他作品でも登場してる葉村さんの親友がまた登場します。
逆上っぷりが彼女らしい。その後の作品には出てこないので疎遠になったのかと思うと哀しい。
葉村さんにも一人くらい10代の時からの親友がいて欲しいですね。時代などもありますが、「さよならの手口」「静かな炎天」「錆びた滑車」はミステリ古書店でのバイトと探偵稼業の設定も面白く好きかな。
30代前半でも体力以外はやはり葉村晶ですね。
最初の方からとんでもない人格の人間が登場してきます。
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この人は安心だという方が少ないような。
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父親は最初から分かってたのか。その後知ったのか。
多分その後であろうとは思いますし、そうであって欲しい。
他作品でも登場してる葉村さんの親友がまた登場します。
逆上っぷりが彼女らしい。その後の作品には出てこないので疎遠になったのかと思うと哀しい。
葉村さんにも一人くらい10代の時からの親友がいて欲しいですね。時代などもありますが、「さよならの手口」「静かな炎天」「錆びた滑車」はミステリ古書店でのバイトと探偵稼業の設定も面白く好きかな。
2018年10月29日に日本でレビュー済み
銃が使えない時点で制約があり、裏社会を書くのでなければ暴力もそうそう頻繁には使いづらいという制約がある中で、日本を舞台に書けるハードボイルドとしてかなり上手く作られていると思いました。
その点では、腕っ節が強い、ではなく打たれ強いほうのタフが特徴の葉村晶という舞台装置は、なかなかうまいところを突いていると思います。
で、真相は明らかになったけれども…という読後感の悪さもとてもいい。ここまですっきりさせずに「面白かった」と思わせてくれるところは率直にすごい作品だと思います。
好き嫌いは分かれるんでしょうが、基本的に葉村晶の言い回しは好き。いいと思いました。せっかく巡り会えたので、若竹七海作品はこれからバリバリ読んでいこうと思ってます。
その点では、腕っ節が強い、ではなく打たれ強いほうのタフが特徴の葉村晶という舞台装置は、なかなかうまいところを突いていると思います。
で、真相は明らかになったけれども…という読後感の悪さもとてもいい。ここまですっきりさせずに「面白かった」と思わせてくれるところは率直にすごい作品だと思います。
好き嫌いは分かれるんでしょうが、基本的に葉村晶の言い回しは好き。いいと思いました。せっかく巡り会えたので、若竹七海作品はこれからバリバリ読んでいこうと思ってます。
2004年8月17日に日本でレビュー済み
このタイトル、かわいらしい装丁を見て、
内容の「女子高生失踪」というのを見て、
かるーいミステリーかな・・・と思い
手に取った。
意外とグロい意味(結末)がこの題名には隠されてます。
決して強くもなく、美しくもない
ちょっとひねくれた女性探偵の主人公が
ズタボロになりながら奮闘するシーンは
手に汗握る思いで読みすすめました。
一気に読んでしまいました。
おもしろかった。
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かるーいミステリーかな・・・と思い
手に取った。
意外とグロい意味(結末)がこの題名には隠されてます。
決して強くもなく、美しくもない
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ズタボロになりながら奮闘するシーンは
手に汗握る思いで読みすすめました。
一気に読んでしまいました。
おもしろかった。
2020年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NHKドラマのほうが、キャラ設定もストーリーもうまくまとまっていて、出来が良いと思う。
2005年9月24日に日本でレビュー済み
~ フリーの調査員葉村晶シリーズを読むのは『依頼人は死んだ』に続いて、2冊目となりました。たいていの小説に出てくる女探偵というのは、頭脳明晰、美人、危険な目にあってもそれをくぐり抜ける運の強さ、などまさにテレビドラマのヒーローのような美点を兼ね備えたもの、のような気がしますが、晶にはそれらがまったくない。
もちろん頭が悪いわけで~~はないが、ついつい思い込みで先走りそうな危うさを持ち、素材はいいのだろうけれど”おしゃれ”とは無縁の生活。運の悪さといえば、自分からわざわざ危険を呼び込んでいるのでは、と思えるくらいトラブルに巻き込まれる。
クールとはちょっと違う。どこかひねたような、乾いた感覚の持ち主。そう、クールというよりはドライといった方がぴったりくるか~~な。同じ女性として、全く生きる世界が違い、しかもその行動には納得しかねる部分もありながらどこか共感できるのは、ちょっと意地っ張りで気が強くて、そのくせ時たま自分のもろさに自己嫌悪しているようなところが、男性社会で働く女性に共通する部分な気がするからでしょうか。
今回起きる事件は、表紙のかわいいうさぎのイラストからは想像もつかな~~いようなおぞましいものです。読み進めながら、まさかね、と思いましたけど、全くあり得ない話でもなかったりしてと思うと空恐ろしくなりました。世の中には、身寄りのない人なんてたくさんいますからね。そういう人が事件に巻き込まれたら、誰が発見してくれるんだろう。
この事件は”うさぎ”がキーポイント。読みながら事件の真相を暴ける人はどのく~~らいいるでしょうか。最初から、丁寧に丁寧に読んでみてください。~
もちろん頭が悪いわけで~~はないが、ついつい思い込みで先走りそうな危うさを持ち、素材はいいのだろうけれど”おしゃれ”とは無縁の生活。運の悪さといえば、自分からわざわざ危険を呼び込んでいるのでは、と思えるくらいトラブルに巻き込まれる。
クールとはちょっと違う。どこかひねたような、乾いた感覚の持ち主。そう、クールというよりはドライといった方がぴったりくるか~~な。同じ女性として、全く生きる世界が違い、しかもその行動には納得しかねる部分もありながらどこか共感できるのは、ちょっと意地っ張りで気が強くて、そのくせ時たま自分のもろさに自己嫌悪しているようなところが、男性社会で働く女性に共通する部分な気がするからでしょうか。
今回起きる事件は、表紙のかわいいうさぎのイラストからは想像もつかな~~いようなおぞましいものです。読み進めながら、まさかね、と思いましたけど、全くあり得ない話でもなかったりしてと思うと空恐ろしくなりました。世の中には、身寄りのない人なんてたくさんいますからね。そういう人が事件に巻き込まれたら、誰が発見してくれるんだろう。
この事件は”うさぎ”がキーポイント。読みながら事件の真相を暴ける人はどのく~~らいいるでしょうか。最初から、丁寧に丁寧に読んでみてください。~