かなり分厚い一冊。
眼、首などの項目ごとにトリックというか、推理小説の雑学がたくさん書かれています。
暇なときにパラパラとめくって読んでいます。
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ミステリ百科事典 (文春文庫) 文庫 – 2005/11/10
間 羊太郎
(著)
「生首」「氷」「砂時計」「人形」……。探偵小説を好んで用いるモチーフ、トリックを、古今東西の実例をひいて整理、解説した名著
- 本の長さ736ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2005/11/10
- ISBN-10416767968X
- ISBN-13978-4167679682
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2005/11/10)
- 発売日 : 2005/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 736ページ
- ISBN-10 : 416767968X
- ISBN-13 : 978-4167679682
- Amazon 売れ筋ランキング: - 56,172位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年10月24日に日本でレビュー済み
まず、本書をトリックの「ネタ」に使えるか否かの視点で読んでいる方が多いですが、そのような方は刊行年を考えてください(文庫版の、ではありませんよ!)。そもそもネタを他人に頼るようでは、言うに及ばずですが。
現代の読者たちにとっては、古典のトリックだけ知ってしまうのは非常に不幸なことではありますが、現代の作品の理解のためにもどうしても教養として知っておきたい、そういった方にとっては興味深い一冊なのではないでしょうか。
現代の作家たちにとっては、綾辻行人先生も『ミステリーの書き方』(幻冬社)で述べていますが、この本はネタの被りを避けたり、最低限押さえておくべきトリックの確認に非常に有用です。
小説ではないため本書の読み方が分からないのも無理もありませんが、あまりのレビューに胸を痛めましたので以上書き記しておきたいと思います。
現代の読者たちにとっては、古典のトリックだけ知ってしまうのは非常に不幸なことではありますが、現代の作品の理解のためにもどうしても教養として知っておきたい、そういった方にとっては興味深い一冊なのではないでしょうか。
現代の作家たちにとっては、綾辻行人先生も『ミステリーの書き方』(幻冬社)で述べていますが、この本はネタの被りを避けたり、最低限押さえておくべきトリックの確認に非常に有用です。
小説ではないため本書の読み方が分からないのも無理もありませんが、あまりのレビューに胸を痛めましたので以上書き記しておきたいと思います。
2024年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自動車好きから見ると、「自動車」の単元はいいかげんなうんちくばかり。このレベルでいいの?という気がします。全体的な内容も古臭さは否めません。残念……。
2012年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本格派トリックをロジックで分解して解説してくれる本ではない。
あくまでどういうアイディアがあったかの紹介。
古典的なネタの紹介なので、現代でミステリーを書く上では無理があるというのもある。
ただ、ミステリーを書く上でのヒントとしての価値は大きい。
この本単体でそのままミステリーを書けるようにはならないが、
この本で紹介されたネタをきっかけとして発展させていくことができれば、大いに意味がある本。
ミステリーのネタ本としての側面でのレビューとなったが、
読み物としては非常に面白いので参考文献としてではなく、娯楽小説の一種として考えれば星5つでもいいかもしれない。
あくまでどういうアイディアがあったかの紹介。
古典的なネタの紹介なので、現代でミステリーを書く上では無理があるというのもある。
ただ、ミステリーを書く上でのヒントとしての価値は大きい。
この本単体でそのままミステリーを書けるようにはならないが、
この本で紹介されたネタをきっかけとして発展させていくことができれば、大いに意味がある本。
ミステリーのネタ本としての側面でのレビューとなったが、
読み物としては非常に面白いので参考文献としてではなく、娯楽小説の一種として考えれば星5つでもいいかもしれない。
2019年4月9日に日本でレビュー済み
私が持っている文庫本の中では、多分、一番分厚い(750ページ超え)です。仕事の合間にでも読もうと思って購入したのですが、あまり手軽ではありません。できたら分冊してほしかったのですが、編者側としては、どうしても一冊にしたかったのでしょうね。
内容はと言いますと、もう50年も昔(1960年代)に書かれたものなので、あまりにも内容が古すぎるような評価もされていますが、むしろ最近の本しか読んでないような若者にこそ、過去の名作を知ってもらえる良きガイドブックになっている感じもします。
推理小説のトリックの話ばかりが載っているような言われ方もしていますが、実際には、ホラーやSF、文学作品からも豊富に話題は引用されており、最初のページから、いきなり、目玉に針を突き刺す小説が三連発で紹介されていて、圧倒されてしまいます。
他人の作品紹介以外にも、あちこちに色々なウンチクが書かれておりまして、その点も、古参の愛読者にとっては、魅力の一つだったようです。これらのウンチクは、現在でしたら、ネットですぐ調べられそうなものばかりですが、でも、よく考えてみますと、あえて検索してまで調べてみようとも思わない、些細な話のタネのウンチクばかりであり、やっぱり、この本でまとめて拝見させてもらうのが、一番手っ取り早そうです。
作者の間羊太郎氏は、相当な凝り性だから、これだけの博識な本が書けたのでしょう。氏は、他にもタロ占いの専門家でもあるし、エロい分野でも、かなりマニアックな話を書かれているようです。
内容はと言いますと、もう50年も昔(1960年代)に書かれたものなので、あまりにも内容が古すぎるような評価もされていますが、むしろ最近の本しか読んでないような若者にこそ、過去の名作を知ってもらえる良きガイドブックになっている感じもします。
推理小説のトリックの話ばかりが載っているような言われ方もしていますが、実際には、ホラーやSF、文学作品からも豊富に話題は引用されており、最初のページから、いきなり、目玉に針を突き刺す小説が三連発で紹介されていて、圧倒されてしまいます。
他人の作品紹介以外にも、あちこちに色々なウンチクが書かれておりまして、その点も、古参の愛読者にとっては、魅力の一つだったようです。これらのウンチクは、現在でしたら、ネットですぐ調べられそうなものばかりですが、でも、よく考えてみますと、あえて検索してまで調べてみようとも思わない、些細な話のタネのウンチクばかりであり、やっぱり、この本でまとめて拝見させてもらうのが、一番手っ取り早そうです。
作者の間羊太郎氏は、相当な凝り性だから、これだけの博識な本が書けたのでしょう。氏は、他にもタロ占いの専門家でもあるし、エロい分野でも、かなりマニアックな話を書かれているようです。
2010年8月14日に日本でレビュー済み
宮部みゆき・北村薫というミステリ界でも名の知れた作家がお勧めする、ミステリの百科事典。
内容は前半がミステリについて、後半が妖怪についてという構成。
「ミステリ作家になりたい方は必読」という触れ込みだが、純粋なネタ帳として使う用途ではない。
書いてある内容は若干古く、使い古されている内容も多い為、即使える!というものではない為だ。
ただ、古典的ミステリを読む際の参考書として使うならば、当時の状況などを知ることができる為、便利ではないだろうか。
そして様々な本から引用がされている為、こういう本もあるのかという新たな発見に出会うこともできるだろう。
そういった用途でこの本を読むのならば、是非お勧めしたい一冊である。
内容は前半がミステリについて、後半が妖怪についてという構成。
「ミステリ作家になりたい方は必読」という触れ込みだが、純粋なネタ帳として使う用途ではない。
書いてある内容は若干古く、使い古されている内容も多い為、即使える!というものではない為だ。
ただ、古典的ミステリを読む際の参考書として使うならば、当時の状況などを知ることができる為、便利ではないだろうか。
そして様々な本から引用がされている為、こういう本もあるのかという新たな発見に出会うこともできるだろう。
そういった用途でこの本を読むのならば、是非お勧めしたい一冊である。
2007年8月3日に日本でレビュー済み
1963年に、雑誌『宝石』に連載された記事などを再編集したものです。当時のミステリーによく登場したアイテムを百科全書風に並べ、解説コメントをつけています。
後半が妖怪学入門となっていることからわかるように、そのほとんどが、今のミステリーというジャンルとはかなりかけ離れています。もちろん京極や宮部のファンあたりならいいでしょうが。しかし、これは、著者のせいではなく、当時、ミステリーが、まだ本来の、猟奇色のある小説とされていたことによるものです。トリックネタとしては、怪奇オチや、病気オチ、乱歩以来の氷など、いまとなっては、高校生しか喜ばない程度のものです。
ゴシック的な古典ミステリーのレトロスペクティヴ(回顧)としては、一読の価値があります。名作とされるもののから、それほどでもないが有名になったものまで、60年代以前の主なミステリー作品が言及されています。さらには、森鴎外の『高瀬舟』の安楽死の描写まで引用されています。
これだけの話をネット検索もない時代に集めた努力には頭が下がります。しかし、基本的にフィクションの小説からの引用に依存しており、かなりの多くの項目で、医学的、薬学的、歴史的な事実誤認があります。自分がミステリーを書くネタに利用するのには危険です。
後半が妖怪学入門となっていることからわかるように、そのほとんどが、今のミステリーというジャンルとはかなりかけ離れています。もちろん京極や宮部のファンあたりならいいでしょうが。しかし、これは、著者のせいではなく、当時、ミステリーが、まだ本来の、猟奇色のある小説とされていたことによるものです。トリックネタとしては、怪奇オチや、病気オチ、乱歩以来の氷など、いまとなっては、高校生しか喜ばない程度のものです。
ゴシック的な古典ミステリーのレトロスペクティヴ(回顧)としては、一読の価値があります。名作とされるもののから、それほどでもないが有名になったものまで、60年代以前の主なミステリー作品が言及されています。さらには、森鴎外の『高瀬舟』の安楽死の描写まで引用されています。
これだけの話をネット検索もない時代に集めた努力には頭が下がります。しかし、基本的にフィクションの小説からの引用に依存しており、かなりの多くの項目で、医学的、薬学的、歴史的な事実誤認があります。自分がミステリーを書くネタに利用するのには危険です。