旧題は「中国行きスロウ・ボートRMX」で、村上春樹の小説のリミックスという企画で書かれたようですが、別に原作を知っていても知っていなくても問題なく楽しめます
村上氏と古川氏は17歳差のようですが、村上春樹が17年後に生まれてたらこんな風になっていたかもと思わせる現代風アレンジの村上リミックスです
村上春樹風に書いてるわけではありません
「アラビアの夜の種族」とならんで古川氏の名作だと思います
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二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫 ふ 25-1) 文庫 – 2006/1/11
古川 日出男
(著)
突然学校に行かなくなってしまった小学五年生の僕は都下の合宿所に連れて行かれる。そこで出会った彼女は運命の一人目だった
- 本の長さ155ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2006/1/11
- ISBN-104167679744
- ISBN-13978-4167679743
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2006/1/11)
- 発売日 : 2006/1/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 155ページ
- ISBN-10 : 4167679744
- ISBN-13 : 978-4167679743
- Amazon 売れ筋ランキング: - 154,483位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知り合いから勧められて読みましたが,つまらなかったです。
もう一度読んだら感想が変わるかもしれないけど,そんな機会はないかなぁ。
もう一度読んだら感想が変わるかもしれないけど,そんな機会はないかなぁ。
2013年3月9日に日本でレビュー済み
古川日出男さん『二〇〇年のスロウ・ボート』(旧タイトル『中国行きスロウ・ボートRMX』)は、村上春樹さん『中国行きスロウ・ボート』をサンプリングした作品なのだそうである。著者あとがきには、「オリジナルに対する愛情を、いまの時代の内側で演奏する」とある。本歌取りとかパロディではなく、旧タイトルがあわらすとおり、まさにリミックス。
原曲(?)『中国行きスロウ・ボート』は、主人公が出会った三人の中国人を通して、中国への向き合い方に思いを馳せるという内容の作品だ。古川日出男さんというフィルターを通してしまっているので、本作品だけから原曲を伺い知ることは難しいが、原曲を読むと文学的リミックスへの試みは理解できると思う。
例えるならば、クラシック(タイトルがSonny Rollins 「On a Slow Boat to China」からきてるようだからジャズかな)をサンプリングして、仕上がりはUKポップというところだろうか。 原曲とは違って、一風変わったLOVEソングにもなっている。
本作品は、東京からの脱出を試みてきた主人公=”僕”の失敗の記録である。”有限のジャパニーズ”であることを認識した”僕”は、東京という国境を越えようと三度計画するが、ことごとく達成できない。そして、その時々に出会った三人のガールフレンドを失ってしまうのだ。
”僕”のエクソダスは、不登校児童となった小学五年生から始まる。一人目のガールフレンドは、”僕”が入所した施設で出会ったひとつ年上の女の子。二人目のガールフレンドは、大学生となった”僕”のクラスメート。三人目のガールフレンドは、”僕”が開業したカフェの女性シェフ。『中国行きスロウ・ボート』の三人の中国人と同調しているのが、三人のガールフレンドだ。
”僕”が出会いそして別れていく彼女たちは彼女たちは、”僕”の人生のターニング・ポイントにおいて啓示的な役割を担っているようである。
本作品は、”僕”の波乱に満ちた生きざまと、エキセントリックなガールフレンドたちがポップに描かれている。思わず頬が緩んでしまう書きっぷりが、とっても素敵である。リミックスであることを意識しなくても作品として面白いのだが、どこをサンプリングしているかを探す楽しみもあるので、原曲にも目を通しておいた方た良いだろう。
原曲(?)『中国行きスロウ・ボート』は、主人公が出会った三人の中国人を通して、中国への向き合い方に思いを馳せるという内容の作品だ。古川日出男さんというフィルターを通してしまっているので、本作品だけから原曲を伺い知ることは難しいが、原曲を読むと文学的リミックスへの試みは理解できると思う。
例えるならば、クラシック(タイトルがSonny Rollins 「On a Slow Boat to China」からきてるようだからジャズかな)をサンプリングして、仕上がりはUKポップというところだろうか。 原曲とは違って、一風変わったLOVEソングにもなっている。
本作品は、東京からの脱出を試みてきた主人公=”僕”の失敗の記録である。”有限のジャパニーズ”であることを認識した”僕”は、東京という国境を越えようと三度計画するが、ことごとく達成できない。そして、その時々に出会った三人のガールフレンドを失ってしまうのだ。
”僕”のエクソダスは、不登校児童となった小学五年生から始まる。一人目のガールフレンドは、”僕”が入所した施設で出会ったひとつ年上の女の子。二人目のガールフレンドは、大学生となった”僕”のクラスメート。三人目のガールフレンドは、”僕”が開業したカフェの女性シェフ。『中国行きスロウ・ボート』の三人の中国人と同調しているのが、三人のガールフレンドだ。
”僕”が出会いそして別れていく彼女たちは彼女たちは、”僕”の人生のターニング・ポイントにおいて啓示的な役割を担っているようである。
本作品は、”僕”の波乱に満ちた生きざまと、エキセントリックなガールフレンドたちがポップに描かれている。思わず頬が緩んでしまう書きっぷりが、とっても素敵である。リミックスであることを意識しなくても作品として面白いのだが、どこをサンプリングしているかを探す楽しみもあるので、原曲にも目を通しておいた方た良いだろう。
2016年4月25日に日本でレビュー済み
子どものころに気になってしまいたいことで大人になってから、なんども現れる嫌な記憶の数々。それも、いつか忘れてしまうことになるだろう。
小学生高学年になり、死にたいする、微妙な感情が芽生え、整理がつかないまま、子どもの日という、全国的なイベントに対するどうしょうもない嫌悪感に襲われる、不登校になり、問題生徒の学級に通わされる。逃避したい、黙りたい、夢をみて夢日記に記録したいと言う願望は、カウンセラーや個性的な生徒たちによりかき乱されてしまう。均質化した生徒がいて、予想された範囲から逸脱しない発言行動をする、そして成績もよい、周りは安心、という価値観の反対側にある世界が見られた。作りごとではなく、本当にありそうなことのようでした。
小学生高学年になり、死にたいする、微妙な感情が芽生え、整理がつかないまま、子どもの日という、全国的なイベントに対するどうしょうもない嫌悪感に襲われる、不登校になり、問題生徒の学級に通わされる。逃避したい、黙りたい、夢をみて夢日記に記録したいと言う願望は、カウンセラーや個性的な生徒たちによりかき乱されてしまう。均質化した生徒がいて、予想された範囲から逸脱しない発言行動をする、そして成績もよい、周りは安心、という価値観の反対側にある世界が見られた。作りごとではなく、本当にありそうなことのようでした。
2006年6月28日に日本でレビュー済み
村上春樹の「中国行きのスロウボート」という短編を、古川日出男氏がリミックス。
僕はこちらを先に読んだのですが、全く持って別の作品です。
が、原作を元ネタに何倍にも膨らませたサンプリング時代の文学的実験作と言えます。
僕は原作は一度読んだだけで、ほとんど思い入れはありませんが、この作品がリミックス、という前提でそういった縛りが少なからずあるとして、他の作品に比べて、なんとなく、他の作品よりポップな感じがします。
しかし、言葉のスピードや地名、人名のネーミング、んで、欠かせない東京感など、古川作品には欠かせない要素もふんだんに盛り込まれていますから、古川作品で、どれを読んでみるか気になる人には敢えてこれを勧めています。
僕はこちらを先に読んだのですが、全く持って別の作品です。
が、原作を元ネタに何倍にも膨らませたサンプリング時代の文学的実験作と言えます。
僕は原作は一度読んだだけで、ほとんど思い入れはありませんが、この作品がリミックス、という前提でそういった縛りが少なからずあるとして、他の作品に比べて、なんとなく、他の作品よりポップな感じがします。
しかし、言葉のスピードや地名、人名のネーミング、んで、欠かせない東京感など、古川作品には欠かせない要素もふんだんに盛り込まれていますから、古川作品で、どれを読んでみるか気になる人には敢えてこれを勧めています。
2006年10月31日に日本でレビュー済み
村上春樹さんの『中国行きのスロウ・ボート』を大胆リメイクした
トリュビュート作品『二〇〇二年のスロウ・ボート』。
いや、まいりました。素晴らしい。最強のカヴァー文学。
古川日出男さんの原点はここにあると思います。
トリュビュート作品『二〇〇二年のスロウ・ボート』。
いや、まいりました。素晴らしい。最強のカヴァー文学。
古川日出男さんの原点はここにあると思います。