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子どもは判ってくれない (文春文庫 う 19-1) 文庫 – 2006/6/9

3.7 5つ星のうち3.7 35個の評価

正しいことを言っても人は聞いてくれない――言葉を届かせる対話、自分らしさ、愛国心などをめぐって、練れた大人の思考法を伝授!

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2006/6/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/6/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 348ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167679914
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167679910
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 35個の評価

著者について

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内田 樹
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1950(昭和25)年東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。現在、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門はフランス現代思想。ブログ「内田樹の研究室」を拠点に武道(合気道六段)、ユダヤ、教育、アメリカ、中国、メディアなど幅広いテーマを縦横無尽に論じて多くの読者を得ている。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第六回小林秀雄賞受賞、『日本辺境論』(新潮新書)で第三回新書大賞を受賞。二〇一〇年七月より大阪市特別顧問に就任。近著に『沈む日本を愛せますか?』(高橋源一郎との共著、ロッキング・オン)、『もういちど村上春樹にご用心』(アルテスパブリッシング)、『武道的思考』(筑摩選書)、『街場のマンガ論』(小学館)、『おせっかい教育論』(鷲田清一他との共著、140B)、『街場のメディア論』(光文社新書)、『若者よ、マルクスを読もう』(石川康宏との共著、かもがわ出版)などがある。

カスタマーレビュー

星5つ中3.7つ
5つのうち3.7つ
35グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
教育に携わる人は読んでみるべき
2010年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内田樹先生の本を購入したのは2冊目です。物事を読み解く視点が面白く、また論理展開も明確でありながら感覚的な部分も反故にしない感じが、自分にとっては目新しく感じられたので、もう少しいろいろと読んでみようと思ったのが購入の動機です。

本書は内田先生がブログとして発表しているものを再度編集し「子どもは判ってくれない」として発表したものを更に文庫化したものですので、時事的な表現については若干の古さを感じます。
しかしながら、そこで展開されている主張されている事柄についてはいろいろと考えさせられるものが多かったです。あらためて先生の物事の感じ方、視点に惹かれました。

中でも「セックスワーカー」について語っている章や「国を代表する個人」という立場を論じられている各章が、個人的には面白かったですね。
私が面白いと思った両章に共通した点は、昔からいろいろな考え方が展開され、いろいろな立場が表明されている案件でありながら、そこに日常の感覚を取り入れ再度論理構成を試みている点です。思想の出発点に個人の身体感覚や日常感覚を、ここまで明確に取り入れている考え方はなかったような気がします。
もちろん、日常的な感覚といってもその重要度はきっちりと定義された上での論理展開なので、感覚的な発言とは異にしている点も面白かった。

ただ、「子どもは判ってくれない」という題名の意図はわかりませんでした。どちらかというと「大人の私が判っていなかった」という感覚だったので。反語的な意味合いで題名を付けられたのかもしれませんね。
なので、題名そのもので評価せずに、中身を一度読んでみる、というのが良いかと思います。

面白い本でした。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年9月23日に日本でレビュー済み
何も言わないことの価値を認めることが大切な時代になってきた。

単行本としては2003年に出された本だけど、色あせていない。

何か「社会はこうあるべき」とか、「あなたはこうすべき」などのメッセージが詰まっているわけじゃない。内田樹の視点から社会を見た時に考えたことをまとめただけ。

テーマはイラク戦争、朝日新聞、大学、セックスワーカー、戦争など多岐に渡る。それぞれのテーマが様々な人によって語られている現状を自分の視点から語っていく。

語りの中には人に何かを強いるような文章はない。

「私はこう思う」、「私にはこんなことがあった」、「私はあの表現についてこう思う」と記される。

これは正しいことを言ってもみんなが聞いてくれるわけではないという社会に対する理解から発しているのだろう。

人が他の人を説得しようとする試みはおこがましいと自覚し、私はこう思う。あなたはどう思うのか?と問いかけることの大切さがこの本にはある。

投げっぱなしでもいいじゃないか。

命令するのではなく、意見を発し、相手がどうするのかは相手に委ね、相手の判断は尊重することが出来る社会であり続けてほしい。

そうならなくなった時には少しずつ世の中が息苦しい物になっていく気がするから。

【キーワード】

イラク戦争

朝日新聞

正しい意見

いくばくの正しさ

聞き手

大学

正論はウザい

「セックスというお仕事」

熱く戦争を語ってはいけない

一人の国民は、その国を代表する

人間の価値

平和の代償

【引用】

長く生きてきて分かったことはいくつもあるけれど、その中の一つは「正しいこと」を言ったからといって、みんなが聞いてくれるわけではない、ということ

誰からの反論も予期しないで語られるメッセージというのは要するに誰にも向けられていないメッセージである。「百パーセント正しいメッセージ」はしばしば「どこにも聞き手のいないメッセージ」である。

「敵とともに生き、反対者とともに統治する」

どうしてもまず「自分の意見に同意してくれない人とも私たちは共生してゆかなければならない」ということについて「だけ」は合意形成をしておかないと困る。

私がやろうとしているのは、「大人の思考と行動」とはどういうものかについて、「若者たち」に人類学的なリサーチレポートを提出することである。

大学の社会的機能の一つは、その時代の支配的な価値観と「ずれている」ことだと私は思っている。「遅れている」でも「進みすぎている」でも、とにかくその「ずれ」のうちに社会を活性化し、豊かにする可能性はひそんでいると私は思う。

正論家の正しさは「世の中がより悪くなる」ことによってしか証明できない。したがって、正論家は必ずや「世の中がより悪くなる」ことを無意識に望むようになる

「自分の考え方」で考えるのを停止させて、「他人の考え方」に想像的に同調することのできる能力、これを「論理性」と呼ぶのである。

人間は変化するが、変化する仕方は変化しない

人間の価値はその人にどれほどの能力があるかで査定されているのではない。その人の「替え」がどれほど得難いかを基準に査定されているのである。

【手に入れたきっかけ】

覚えていない…
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者ブログなどからの引用をベースとした本書は、今回も様々なテーマに関して鋭い洞察に溢れています。特に頷けたのは最終章の「動物園の平和を嘉す(よみす)」。なぜ今改憲が叫ばれているのか?筆者は護憲派なのですが、ちゃんと憲法改正のメリットを説明した上で、分かりやすく核心をついた反論を行っています。やっぱり読んでためにならないわけがない一冊でした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「物事は複雑なんだよ」というメッセージの通り、色々なものの見方や危険性をひたすら冷静に、冷たく提供してくれている。ただ、視点の拡大を提供してくれる以外は、あんまり興味を持てなかった。「国防を説く人は国が侵略されて自説が証明される事を望んでいる。」って言うのは、そんな点があるにせよ、それだけじゃない気がする。「己の権力が無意味に蕩尽されるような政策をする」「畏怖する」隣人がいるのに、有事は現実的でないって話も、オメデタイ気がする。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年9月14日に日本でレビュー済み
ついつい物事に白黒つけたくなりませんか?
しかし、本書を読むと灰色(グレー)があっても、
もっと他の色があっても構わないはずよね?
と、どんどん自分の固定観念を外されていく
ような感覚が味わえるのではないでしょうか。

普段あまり自分の頭で考えることをサボりがちな
私には、内田先生の本は刺激的です。

エッセイとして多くのテーマが取り上げられて
いるために、色々と楽しめるかと思います。
・自立とは?
・論理的とは?
・強みとは?
・職業選択とは?   ・・・などなど。

書籍でもブログでも何でも構いません。
学生時代に、内田先生の思想に触れておくと
社会に出たときに色々と参考になります。
大人になりきれていない私はそう感じます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年5月22日に日本でレビュー済み
正しさ(正論)が価値を持つのはどういう時なのか?
幻想と現実。現実をただ言っても仕方がない。
2010年11月1日に日本でレビュー済み
 私には哲学的、文学的な素養が無いので、そういう部分に関しては他のレビューにお任せするとして、特に「「セックスというお仕事」と自己決定権」という論文に感銘を受けました。私は個人的にフェミニストが嫌いでしたが、自分が彼らの何に対してもやもやとした感情を抱いていたのかが分かった気がしました。
 他にも、「教養」や「自立」といったものについても非常にクリアに考えを述べていて、読んでいて心地良く、何か自分の気持ちを代弁してもらっているようでした。
 しかし一方で、心地よすぎて少々怖い感じもしました。私が未熟なだけかもしれませんが、著者の言うことに賛同しすぎて盲目的にならないように、読後は少し懐疑的に内容を吟味した方が良さそうな気がしますし、おそらく著者もそれを望んでいると思います。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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