そもそも、「男性誌」と言われて思い浮かぶのは「メンズノンノ」や「レオン」といった男性ファッション誌、
「DANCHU」のように男性が冠されているもの・・・ってイメージだったのだけれど、
「男性誌」と謳わなくても、結果として読者が圧倒的に男性・・・という雑誌は意外と多いんですね。
今回あげられた雑誌の中には、私がしょっちゅう立ち読みしてる本や定期購読している本、年に1回くらいは買っちゃう本も含まれていたので
なるほど〜・・・そういう切り口があったかー・・・と感心することしきりでした。
けっこう厳しい批判もあったりするのですが、それも愛ある批判と私は感じました。
意外と出版社からのクレームが少なかったというのも、うなずける気がします。
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麗しき男性誌 (文春文庫 さ 36-5) 文庫 – 2007/6/8
斎藤 美奈子
(著)
- 本の長さ332ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2007/6/8
- ISBN-104167717336
- ISBN-13978-4167717339
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2007/6/8)
- 発売日 : 2007/6/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 332ページ
- ISBN-10 : 4167717336
- ISBN-13 : 978-4167717339
- Amazon 売れ筋ランキング: - 688,822位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2018年12月25日に日本でレビュー済み
「鉄道趣味は中途半端な男の世界を体現している」言い回しを思い出して再読。
『日本の同時代小説』の著者が2003年に出した男性誌の寸評。趣味誌として「鉄道ジャーナル」「山と渓谷」、オピニオン誌からは「文藝春秋」、ファッション誌に「ターザン」「メンズクラブ」など。既に休刊した「ダカーポ」「ホットドッグ・プレス」も。
人を食ったような毒舌調をベースに、見るべきポイントには紙幅を割いてあるので安心感をもって読めます。
紙の雑誌にまだ元気があった2000年代、思った以上に昔であったことに気づかされました。
『日本の同時代小説』の著者が2003年に出した男性誌の寸評。趣味誌として「鉄道ジャーナル」「山と渓谷」、オピニオン誌からは「文藝春秋」、ファッション誌に「ターザン」「メンズクラブ」など。既に休刊した「ダカーポ」「ホットドッグ・プレス」も。
人を食ったような毒舌調をベースに、見るべきポイントには紙幅を割いてあるので安心感をもって読めます。
紙の雑誌にまだ元気があった2000年代、思った以上に昔であったことに気づかされました。
2009年11月22日に日本でレビュー済み
偏見に満ちた男性誌批評の数々。何でも論理で固めたがるオトコ共を、間接的に皮肉る内容となっています。
都合のよい部分を適宜引用しながら、つっつくスタイル。1つは純粋に、1つは筆者の攻撃性が楽しい。
文章は10年近く前のものなので、多少中身の古さを感じさせますが、今の雑誌と比べるのもおもしろいかと思います。
スケベ心をくすぐる週刊誌に比べて、つり、鉄道、軍事といった趣味系の雑誌には寛容です。
貶す内容が多いですが、裏返しに言えば、筆者から編集部へのアピールではないかという気もします。
女性誌が棚上げされている感は否めませんが、フェミニンな人におすすめ。
都合のよい部分を適宜引用しながら、つっつくスタイル。1つは純粋に、1つは筆者の攻撃性が楽しい。
文章は10年近く前のものなので、多少中身の古さを感じさせますが、今の雑誌と比べるのもおもしろいかと思います。
スケベ心をくすぐる週刊誌に比べて、つり、鉄道、軍事といった趣味系の雑誌には寛容です。
貶す内容が多いですが、裏返しに言えば、筆者から編集部へのアピールではないかという気もします。
女性誌が棚上げされている感は否めませんが、フェミニンな人におすすめ。
2007年6月14日に日本でレビュー済み
単行本で出ていた時は、なぜだか食指が動かず、見逃していたのだった。それが文庫になったとあれば、読まずにおれない。
斎藤美奈子が「男性性」の追求に明け暮れた一冊、である。
なぜここまで男性性にこだわるのか、おちょくって止まないその追求の源は何か、解説の亀和田は「実はそれは近親憎悪」だったのではないかと鋭い指摘をしている。インテリ女性であるはずの斎藤は、はたしてオヤジ性やヤンキー性を色濃く持つおばさんなのであろうか。
どんな男性誌を俎上に乗せても、斎藤は常に目を光らせて、「男性性」を見抜こうとする。
斎藤にとって「男性性」とはたぶん「なさけなさ」のようなものだろう。なんだかんだと表面だけ取り繕ったってさあ、結局男は自分に都合のいいことばっかり考えているんでしょう。それが男性性でしょう。それは男性誌を見ればわかるわよ、この斎藤の手にかかれば。というところであろう。
「プレジデント」、「日経おとなのOFF(しかしなんつう雑誌名だろ)」「メンクラ」「レオン」「ターザン」などが印象に残る。男性誌は、女を締め出しているということで、「ヘン」がどんどん特化する。男どうしの間であれば、こんなにヘンなところまで行っても気がつかない、そこが笑いのもとになる。斎藤は、ここをつくのが天才的にうまい。
「ほら、おじいさんも、おじさんも、青年も、こんなに相当ヘンになってるわよー。大丈夫?」というのを、笑わせながら表現している、みごとなエンターテインメントだ(ナンシー関の次に)。
おちょくられた各誌が逆に喜んでいるというのも、斎藤の芸のうち、といえるであろう。
斎藤美奈子が「男性性」の追求に明け暮れた一冊、である。
なぜここまで男性性にこだわるのか、おちょくって止まないその追求の源は何か、解説の亀和田は「実はそれは近親憎悪」だったのではないかと鋭い指摘をしている。インテリ女性であるはずの斎藤は、はたしてオヤジ性やヤンキー性を色濃く持つおばさんなのであろうか。
どんな男性誌を俎上に乗せても、斎藤は常に目を光らせて、「男性性」を見抜こうとする。
斎藤にとって「男性性」とはたぶん「なさけなさ」のようなものだろう。なんだかんだと表面だけ取り繕ったってさあ、結局男は自分に都合のいいことばっかり考えているんでしょう。それが男性性でしょう。それは男性誌を見ればわかるわよ、この斎藤の手にかかれば。というところであろう。
「プレジデント」、「日経おとなのOFF(しかしなんつう雑誌名だろ)」「メンクラ」「レオン」「ターザン」などが印象に残る。男性誌は、女を締め出しているということで、「ヘン」がどんどん特化する。男どうしの間であれば、こんなにヘンなところまで行っても気がつかない、そこが笑いのもとになる。斎藤は、ここをつくのが天才的にうまい。
「ほら、おじいさんも、おじさんも、青年も、こんなに相当ヘンになってるわよー。大丈夫?」というのを、笑わせながら表現している、みごとなエンターテインメントだ(ナンシー関の次に)。
おちょくられた各誌が逆に喜んでいるというのも、斎藤の芸のうち、といえるであろう。
2011年7月3日に日本でレビュー済み
斉藤美奈子さんが、昔アエラで連載していたコラムである。たまに女性誌を読んで仰け反るのと同じくらいに男性誌も深かった。各男性誌を読むことのコノテーションを、斜めから読み解き、みなに面白おかしく提示してくれる。作者の視点は、非常に女性的で、「女性が男性誌を解析するとこうなるよ」という本に思えた。けっこう毒舌だが、読んでいて気分が悪くならない。とはいえ「ブリオ」とか「大人の〜」とか「レオン」とか、実際に毎回購入し机上においている人は見かけたことがないし、みんなアイロニカルに「そんなわけないじゃーん」とか思いながら楽しんでいるのが実情だと、これまた皆わかっているわけですが。