内田百閒、徳川夢声、高見順、山田風太郎、それぞれの日記と併読すれば答えは自ずとわかると思います。
我々日本国民は一度滅亡しかけた。戦後それを政府やマスコミは国民に忘れさせようとしてきた。
いつの時代も国民を煽ろうとする人々はいかに無責任で保身的であるのか戦慄する。
銃弾に倒れた人も哀れであるが、それ以上に国家が責任を放棄して飢餓地獄、灼熱地獄に倒れた日本国民を
思うとやりきれない。
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終戦日記 (文春文庫 お 44-1) 文庫 – 2007/7/10
大佛 次郎
(著)
昭和19年9月から20年10月まで、太平洋戦争終局への道を、作家自身の内面から世相、戦局に至るまで、正確無比かつ冷静に記録
- 本の長さ437ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2007/7/10
- ISBN-104167717352
- ISBN-13978-4167717353
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2007/7/10)
- 発売日 : 2007/7/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 437ページ
- ISBN-10 : 4167717352
- ISBN-13 : 978-4167717353
- Amazon 売れ筋ランキング: - 480,800位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,939位文春文庫
- - 14,597位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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明治30(1897)年、横浜市生れ。本名・野尻清彦。長兄は英文学者の野尻抱影。大正10(1921)年、東京帝国大学政治学科を卒業後、鎌倉高等女学 校(現・鎌倉女学院高等学校)教師となったが、翌年外務省条約局勤務(嘱託)に。13年、鎌倉の大仏の裏手に住んでいたことに由来する大佛次郎の筆名で、 「隼の源次」、ついで「鞍馬天狗」シリーズ第一作「鬼面の老女」を発表、作家活動をはじめる。昭和48(1973)年4月30日逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 天皇の世紀〈7〉 (ISBN-13: 978-4167773878 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年9月8日に日本でレビュー済み
往年の人気作家大佛次郎が、太平洋戦争末期から終戦直後にかけての日々を記した、正に日記である。
大作家にしては文の雑な所もあり、そもそも人に読ませるために書かれたものではあるまい。
多くの知人友人が登場するのだが、人物の説明は無いので誰なのか分からず、読み通すのは多少苦痛が伴う。
戦局の悪化に伴い、作家としての仕事は減っていくが、細々と書きつつも、
ロシア文学を読みふけり、文士仲間と交友し酒も酌み交わす日常が描かれる。
その生活は、やはり庶民のそれとは些か掛け離れた、優雅さすら感じさせる。
しかし、基本的には鎌倉に篭りながらも、友人たちから様々な情報を得て
冷静に戦局や政府(軍部)の内情を分析するのは、知識人たる所以である。
時が進むに連れ、物価が高騰し、徐々に物が手に入らなくなっていく様は、
使命感に憑かれたかのように克明に記されており、当時の生活を知る史料としての価値もあるだろう。
やがて大佛が早々に予測していた通り、日本は敗戦を迎える。
その先は、流行作家の日記に留まらない、予想外の展開が用意されていた。
新生内閣から、突然に参与就任のオファーを受け、悩んだ末に受諾。
そして敗戦に打ちひしがれる日本国民に、復興に向け立ち上がれと放つメッセージは、
大震災を経験した現代の日本人にも、リアリティを持って受け止められるだろう。
大作家にしては文の雑な所もあり、そもそも人に読ませるために書かれたものではあるまい。
多くの知人友人が登場するのだが、人物の説明は無いので誰なのか分からず、読み通すのは多少苦痛が伴う。
戦局の悪化に伴い、作家としての仕事は減っていくが、細々と書きつつも、
ロシア文学を読みふけり、文士仲間と交友し酒も酌み交わす日常が描かれる。
その生活は、やはり庶民のそれとは些か掛け離れた、優雅さすら感じさせる。
しかし、基本的には鎌倉に篭りながらも、友人たちから様々な情報を得て
冷静に戦局や政府(軍部)の内情を分析するのは、知識人たる所以である。
時が進むに連れ、物価が高騰し、徐々に物が手に入らなくなっていく様は、
使命感に憑かれたかのように克明に記されており、当時の生活を知る史料としての価値もあるだろう。
やがて大佛が早々に予測していた通り、日本は敗戦を迎える。
その先は、流行作家の日記に留まらない、予想外の展開が用意されていた。
新生内閣から、突然に参与就任のオファーを受け、悩んだ末に受諾。
そして敗戦に打ちひしがれる日本国民に、復興に向け立ち上がれと放つメッセージは、
大震災を経験した現代の日本人にも、リアリティを持って受け止められるだろう。