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文学的商品学 (文春文庫 さ 36-6) 文庫 – 2008/2/8
斎藤 美奈子
(著)
青春小説から貧乏小説まで9ジャンルに分け、それぞれの小説に登場する「商品」の描かれ方に着目。延べ70人82作品を読み解く
- 本の長さ293ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2008/2/8
- ISBN-104167717654
- ISBN-13978-4167717650
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2008/2/8)
- 発売日 : 2008/2/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 293ページ
- ISBN-10 : 4167717654
- ISBN-13 : 978-4167717650
- Amazon 売れ筋ランキング: - 326,745位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 435位文学理論
- - 4,363位文春文庫
- - 61,978位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年2月25日に日本でレビュー済み
あとがきで斎藤氏ご本人も驚いているように、この本は何と「妊娠小説」以来十年ぶりの直球の文芸評論。もうそれだけでわくわくするでしょ。小説はまず一気に読み、そして好きなところに戻って「ゆっくり読む」「何回も読む」ことを旨とする斎藤氏の、文学への愛がひしひしと伝わる幸せな一冊。まさに一気にゆっくり何回も読みたい本。ていうか、読まされます、爆笑のうちに。 で実は奥が深い。小説の中で音楽はどう書かれてきたか、とか、貧乏小説のたどり着く崇高な境地とか、今までこんなこと言った人いた?てな奥の深さ。笑いながら読んでてすみません、と頭さげちゃうほど、優れものの評論でもあるわけです。 それにしても嬉しいのは、斎藤氏は私と結構同じページにしおりをはさんでいること。金井美恵子「恋愛太平記」の雛祭りの料理やトルコ石色のブラウスのシーンは言うまでもなく、田中康夫「なんとなく、クリスタル」の“幼稚園児のお着替えみたい”にニットを脱がせられるシーンや、松本侑子「巨食症の明けない夜明け」のデパ地下の宝石みたいなケーキのシーンまで同じように愛玩していたとはびっくり! 一方で「失楽園」にしおりがはさんでなかった理由もこの本でわかったし。 更に嬉しいのは、いつもは隠しテーマみたいになっている金井美恵子への愛が溢れていること。美奈子アンド美恵子ファンとしては、えーい、いっそのことまるごと一冊金井美恵子読みましょうよ! と叫びたくなります。 しかし「妊娠小説」同様、実はこの本の白眉も辻仁成を扱ったページなんだよね。もう、その場で二読三読。ああ、お腹の皮が破れそう。
2019年3月4日に日本でレビュー済み
再掲
初出 2004紀伊国屋書店
さすが斎藤さんと言う感じの一冊。
なるほどと思わせる切り口で書評していくのである。
「商品情報を読むように小説を読んでみよう」というお題目である。
服装、カタログ、フード、ホテル、バンド(音楽の)、オートバイ、車、野球、貧乏、そんな切り口で小説を鳥瞰的に捉えてみる。なるほど、なるほど。
やっぱり斎藤さんは「失楽園」が嫌いな事が分かる(笑)
初出 2004紀伊国屋書店
さすが斎藤さんと言う感じの一冊。
なるほどと思わせる切り口で書評していくのである。
「商品情報を読むように小説を読んでみよう」というお題目である。
服装、カタログ、フード、ホテル、バンド(音楽の)、オートバイ、車、野球、貧乏、そんな切り口で小説を鳥瞰的に捉えてみる。なるほど、なるほど。
やっぱり斎藤さんは「失楽園」が嫌いな事が分かる(笑)
2004年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の購入にむかない方
・活字を手に取るのが苦痛
・悪意が希薄
・マッチョ
・自他共に認めるインテリ
・真性おたく
それ以外の方にはとても楽しく読める評論です
・活字を手に取るのが苦痛
・悪意が希薄
・マッチョ
・自他共に認めるインテリ
・真性おたく
それ以外の方にはとても楽しく読める評論です
2004年6月29日に日本でレビュー済み
引用されてる小説が中途半端に古い
80年代に書かれた文学評論みたいで・・・・
片岡義男もかなり懐かしすぎるかも・・・・・
全体的に「~なのである。」でまとめすぎ
面白くも、目新しくもないのである。
80年代に書かれた文学評論みたいで・・・・
片岡義男もかなり懐かしすぎるかも・・・・・
全体的に「~なのである。」でまとめすぎ
面白くも、目新しくもないのである。
2004年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文学作品を「青春」「風俗」「カタログ」「フード」など9のカテゴリーに分類して、それぞれに代表的な(特徴的な)小説を5、6作取り上げて評論した本。斎藤氏の本はいずれも切り口に特徴があって、それがこれまでの文芸評論家と違うところだが、この本はちょっとすべったかな、という印象。
微笑ましかったのは「野球小説」の章で、山際淳司の作品を手放しで褒めるところ。斎藤さん、山際さんに特別に思い入れがあるようです。その一方で、「両チーム同点のまま、試合は9回に突入します」なんて書いてある。かの有名な江夏の21球に関する記述だが、同点だったらあそこを抑えて優勝とはならなかった。山際さんが泣く。
彼女のほかの本だったら『趣味は読書』がよかった。『文壇アイドル論』はいまいちで、なによりあのカバーデザインが醜悪だ。
微笑ましかったのは「野球小説」の章で、山際淳司の作品を手放しで褒めるところ。斎藤さん、山際さんに特別に思い入れがあるようです。その一方で、「両チーム同点のまま、試合は9回に突入します」なんて書いてある。かの有名な江夏の21球に関する記述だが、同点だったらあそこを抑えて優勝とはならなかった。山際さんが泣く。
彼女のほかの本だったら『趣味は読書』がよかった。『文壇アイドル論』はいまいちで、なによりあのカバーデザインが醜悪だ。
2004年8月26日に日本でレビュー済み
これを読んでまっさきに思ったことは、「この視点だったら、子ども時代に読書感想文って、もうちょっと面白く書けただろうな」ということだった。
「評論」好きな人が「評論」と思って読むと、あまりの「軽さ」に腰が砕けるかもしれない(しかし「軽い」ことは果たして罪だろうか?)。だけど、評論初めての人や、いままで一度も評論を最後まで読み通したことのない人にはオススメだと思う。
要するに、本書は、たまたま簡単な文章で、観点がたまたま「(小説の中に登場する)モノ」という一風「変わった本」だから、「こんなん見え透いてるやん!」「ただのアンタの思想やん!」「結末見えるやん!」と言われているのだ。けれどたぶん、世の中の「評論」というのは、おしなべて、それを専門用語を使った難しい文章で難しく書いている、評者の「ただの思想」なのだ。そうじゃない?
こういう視点で読書感想文を書いてみるのって、本当に面白いと思うけどなぁ。
「評論」好きな人が「評論」と思って読むと、あまりの「軽さ」に腰が砕けるかもしれない(しかし「軽い」ことは果たして罪だろうか?)。だけど、評論初めての人や、いままで一度も評論を最後まで読み通したことのない人にはオススメだと思う。
要するに、本書は、たまたま簡単な文章で、観点がたまたま「(小説の中に登場する)モノ」という一風「変わった本」だから、「こんなん見え透いてるやん!」「ただのアンタの思想やん!」「結末見えるやん!」と言われているのだ。けれどたぶん、世の中の「評論」というのは、おしなべて、それを専門用語を使った難しい文章で難しく書いている、評者の「ただの思想」なのだ。そうじゃない?
こういう視点で読書感想文を書いてみるのって、本当に面白いと思うけどなぁ。
2010年3月15日に日本でレビュー済み
文学のジャンルを現代風に物質の観点から、整理して歴史を紐解いていく。小説にどっぷりはまるのではなく客観的に分析したい人にはおすすめします。
2004年2月27日に日本でレビュー済み
いつも思うのです。どの本を読んでも、著者の目のつけどころの凄さ、すばらしさには、毎度ほんとうに目を見晴らされます。だから、あえて言いたい。文章にもうちょっと、色というか、芸がほしいなと。なんだか、どの本も論文調で、論旨がわかってしまうと、二読三読には残念ながら耐えられない。この殻を破れば、著者は評論家として間違いなく歴史に名を残すと思うのですが。
この本でも、「フード小説」「ホテル小説」「貧乏小説」など、まったく新しい視点から現代文学を論じています。もう目からウロコが落ちまくりという感じ。紹介するのがもったいないので、読んでいただくのがいちばんです。(だから斎藤美奈子ファンとしては文章にもうちょっと芸がほしいのです)
この本でも、「フード小説」「ホテル小説」「貧乏小説」など、まったく新しい視点から現代文学を論じています。もう目からウロコが落ちまくりという感じ。紹介するのがもったいないので、読んでいただくのがいちばんです。(だから斎藤美奈子ファンとしては文章にもうちょっと芸がほしいのです)