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古事記講義 (文春文庫 み 32-3) 文庫 – 2007/3/9
三浦 佑之
(著)
スサノヲとアマテラスの争いとは何か? ヤマトタケルの悲劇の背景は? 『古事記』に秘められた謎をわかりやすく解説。必携の副読本
- 本の長さ401ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2007/3/9
- ISBN-104167725037
- ISBN-13978-4167725037
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2007/3/9)
- 発売日 : 2007/3/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 401ページ
- ISBN-10 : 4167725037
- ISBN-13 : 978-4167725037
- Amazon 売れ筋ランキング: - 219,014位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 53位古典文学研究
- - 2,952位文春文庫
- - 44,261位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1946年、三重県美杉村(現・津市)生まれ。成城大学文芸学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。共立女子短期大学、千葉大学を経て、立正大学教授。古代文学を専攻し、伝承・昔話や地方の言語などを多岐にわたり研究。『村落伝承論』(五柳書院、1987)を著し第五回上代文学会賞受賞。2002年に古老の語り口調で訳した『口語訳古事記』(文藝春秋)で第一回角川財団文芸賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『古代研究 列島の神話・文化・言語 (ISBN-10: 4791766709)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みづらい所もあるが著書のスタンスが斬新で魅力的な力作である。
2020年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本古代は、日本国内だけの視点からは読み解けない。完読したが、ほとんど印象に残らない。
2017年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古事記と日本書紀の違いがわかり、古い歴史の勉強になりました。
2013年11月20日に日本でレビュー済み
詳細な注釈を付した『口語訳 古事記』の著者の手になる<講義>だから、じつに参考になる。
また、「注釈」には盛り込めなかったような<語り>の問題や、時代背景ならびに古代人の感性の問題なども丁寧に解説されているから、『古事記』理解を深めてくれる<サブ・テキスト>といっていい。
一、二の例をあげておく。
・弟スサノヲの狼藉に怒って<天の岩屋>に隠れてしまったアマテラスをなんとかして外に出したいと策略を練ったオモヒカネ(思兼神)の<演出>は、じつに古代的祝祭を模したものだ、という指摘。
・オオハツセ(雄略天皇)の手を逃れて、忠臣のもとに走ったマヨワと忠臣ツブラノオオミの抵抗譚をクローズアップして見せる、著者の<視線>の新鮮さ。
その他、あげていけばキリのないほど、本書は鋭い指摘に充ちている。
ただし、わたしの読んだかぎりでいえば、やはり一度、『古事記』を通読してから本書に取りかかるほうがずっと<おもしろさ>が増すと思う。
もう一点、指摘しておかなければならないのは、『古事記』は大和朝廷の歴史認識の下で編まれたものではないのではないか、という著者の仮説である。
1)『古事記』は天武天皇の勅命によって編纂された、と「序文」にはあるが、その同じ天皇が『日本書紀』の編集も命じている。
天武天皇は《なんのためにそのような無駄なと思われることをしたのでしょう》(381ページ)
2)『書紀』のヤマトタケル(日本武尊)が《最初から最後まで【父である景行】天皇に忠誠を尽くす皇族将軍として描かれているのに対して、古事記の倭建命【ヤマトタケルノミコト】は父親から疎まれ放浪する》(203ページ)。
この大きな相違はなにに由来するのか?
3)『古事記』で生きいきと描かれているオホクニヌシを主人公とする<出雲神話>が、『書紀』ではなぜすっぽり脱落しているのか?
……そうした疑問を提出しながら、著者は最終章で、大胆な仮説を提出している。
・『古事記』は、『書紀』より前の時代に《朝廷とは距離を置いたところで、――たとえばいずれかの氏族か知識人などの手によって、すでに存在した書物や語り伝えられていた伝承群をもとにまとめられたのではなかったか》(386ページ)
・それゆえ、《ある段階に……ヤマトの勢力とは別の、政治的あるいは宗教的な勢力》(309ページ)として存在した<出雲>の神話が『古事記』ではすべて収録されているのに、『書紀』ではその一部――大和朝廷には都合のいい「国譲りの神話」――だけしか記されていない。
・そう考えれば、『古事記』という《無名の書物を権威づけるために》「序文」が偽装されたと見ることも可能なのではあるまいか……と。
著者の仮説がマトを射ているかどうかは別として、かなりスリリングな見方であることは確かである。
また、「注釈」には盛り込めなかったような<語り>の問題や、時代背景ならびに古代人の感性の問題なども丁寧に解説されているから、『古事記』理解を深めてくれる<サブ・テキスト>といっていい。
一、二の例をあげておく。
・弟スサノヲの狼藉に怒って<天の岩屋>に隠れてしまったアマテラスをなんとかして外に出したいと策略を練ったオモヒカネ(思兼神)の<演出>は、じつに古代的祝祭を模したものだ、という指摘。
・オオハツセ(雄略天皇)の手を逃れて、忠臣のもとに走ったマヨワと忠臣ツブラノオオミの抵抗譚をクローズアップして見せる、著者の<視線>の新鮮さ。
その他、あげていけばキリのないほど、本書は鋭い指摘に充ちている。
ただし、わたしの読んだかぎりでいえば、やはり一度、『古事記』を通読してから本書に取りかかるほうがずっと<おもしろさ>が増すと思う。
もう一点、指摘しておかなければならないのは、『古事記』は大和朝廷の歴史認識の下で編まれたものではないのではないか、という著者の仮説である。
1)『古事記』は天武天皇の勅命によって編纂された、と「序文」にはあるが、その同じ天皇が『日本書紀』の編集も命じている。
天武天皇は《なんのためにそのような無駄なと思われることをしたのでしょう》(381ページ)
2)『書紀』のヤマトタケル(日本武尊)が《最初から最後まで【父である景行】天皇に忠誠を尽くす皇族将軍として描かれているのに対して、古事記の倭建命【ヤマトタケルノミコト】は父親から疎まれ放浪する》(203ページ)。
この大きな相違はなにに由来するのか?
3)『古事記』で生きいきと描かれているオホクニヌシを主人公とする<出雲神話>が、『書紀』ではなぜすっぽり脱落しているのか?
……そうした疑問を提出しながら、著者は最終章で、大胆な仮説を提出している。
・『古事記』は、『書紀』より前の時代に《朝廷とは距離を置いたところで、――たとえばいずれかの氏族か知識人などの手によって、すでに存在した書物や語り伝えられていた伝承群をもとにまとめられたのではなかったか》(386ページ)
・それゆえ、《ある段階に……ヤマトの勢力とは別の、政治的あるいは宗教的な勢力》(309ページ)として存在した<出雲>の神話が『古事記』ではすべて収録されているのに、『書紀』ではその一部――大和朝廷には都合のいい「国譲りの神話」――だけしか記されていない。
・そう考えれば、『古事記』という《無名の書物を権威づけるために》「序文」が偽装されたと見ることも可能なのではあるまいか……と。
著者の仮説がマトを射ているかどうかは別として、かなりスリリングな見方であることは確かである。
2007年9月20日に日本でレビュー済み
同著者の『口語訳 古事記』を読み終えて、さらにもっと知りたいと思って読んでみました。『口語訳古事記』だけでは分かりにくかった、アマテラスとスサノヲのウケヒの意義や、ヤマトタケルの詳しい功績、マヨワの感動物語などが解説してあり、楽しめました。ただし、「出雲世界」についての章は『口語訳古事記』難しくを読んだだけでは難しく感じました。(そのため★4つ)。現在、文春文庫版が出ています。
2010年11月13日に日本でレビュー済み
「口語訳 古事記」を読もうと思い、その前に本書を手にしました。
著者は国家建設側の書き言葉としての「日本書紀」に対して、
「古事記」の本質は語りであるとの視点から、
”古事記という作品を突き抜けた先にある古代の表現やその背景”を読み解いていきます。
”語り手と聞き手の共振関係”の中から生み出され、
”権力に向き合い抗って滅び去る者たちへ寄り添う”視点を有するところなどが、
「古事記」の大きな魅力になっているようです。
これから”古事記の森深くに分け入って宝探し”をするように
「古事記」を味わいたいと思います。
著者は国家建設側の書き言葉としての「日本書紀」に対して、
「古事記」の本質は語りであるとの視点から、
”古事記という作品を突き抜けた先にある古代の表現やその背景”を読み解いていきます。
”語り手と聞き手の共振関係”の中から生み出され、
”権力に向き合い抗って滅び去る者たちへ寄り添う”視点を有するところなどが、
「古事記」の大きな魅力になっているようです。
これから”古事記の森深くに分け入って宝探し”をするように
「古事記」を味わいたいと思います。
2007年11月7日に日本でレビュー済み
日本の神々には、原型がある。
もちろん自然の驚異、人知を超えたスーパーパワー。
それがどんなふうに、神となっていったのか、わかりやすくまた興味深く解説してくれる。
日本人なら知っておきたい、歴史ファンなら必須のしっておきたい知識です。
もちろん自然の驚異、人知を超えたスーパーパワー。
それがどんなふうに、神となっていったのか、わかりやすくまた興味深く解説してくれる。
日本人なら知っておきたい、歴史ファンなら必須のしっておきたい知識です。