13の奇妙な物語が収められた本書は、読み手に幾つもの色彩を繰り返し焼き付ける。
ざらりとした感触と、どこか見知った感覚が交わった異世界。それらは目の前でパッと幕を開け、瞬く間にその幕を閉じる。時に唖然とする馬鹿馬鹿しさが狂気さながらに舞い、時に息継ぎを忘れてしまうほどのひっそりとした悲しみが物語の奥底に揺らめいている。
「幻想文学」というジャンルなのだという。上手く説明出来ないが、なんとなく「筒井康隆+ダール+ブラッドベリ」というフュージョンを思いついた。想像力をかき立てられる、蠱惑的な物語が揃う。
好みの別れる本だと感じるが、頁を捲るあなたが目にするのは、絶えず変転する忘れられない景色だろう。
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ぬかるんでから (文春文庫 さ 45-1) 文庫 – 2007/8/3
佐藤 哲也
(著)
これは奇跡に関する物語だ――。洪水を生き延びるために愛する妻が亡者と交わした取引とは? 大注目の奇想作家の不思議ワールド
- 本の長さ251ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2007/8/3
- ISBN-104167739011
- ISBN-13978-4167739010
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2007/8/3)
- 発売日 : 2007/8/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 251ページ
- ISBN-10 : 4167739011
- ISBN-13 : 978-4167739010
- Amazon 売れ筋ランキング: - 738,456位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2008年6月24日に日本でレビュー済み
恥ずかしながら、平積みになったこの本を書店で見かけるまで、佐藤哲也氏の作品を読んだことがなかった。しかし、どうも気になる表紙で、動けなくなった。はずれでもいいやと思い買って帰り、一気に読んだ。実に私好みの「お話」の連続だった。その後、手に入る限りの著作を集めたのは言うまでもない。どう面白かったのかは、正直に言って表現するが難しい。他のどの作家とも比べようがないからだ。強いて言えば、不条理だが雰囲気のある世界がお好きな方にお薦めする。
これもとても恥ずかしいが、デビュー作から大ファンである佐藤亜紀さんとご夫婦だということも、「大蟻食」のホームページをのぞくまで知らなかった。
表紙が気になったという方、中身もイケてます、ぜひどうぞ。
これもとても恥ずかしいが、デビュー作から大ファンである佐藤亜紀さんとご夫婦だということも、「大蟻食」のホームページをのぞくまで知らなかった。
表紙が気になったという方、中身もイケてます、ぜひどうぞ。
2011年10月30日に日本でレビュー済み
文章がものすごく力強いです。
文字というもので、ここまで差別化ができるものなのかと感動しました。
ジャンル的には「童話」に近いのかもしれません。
個人的には突拍子もなさすぎる展開についていけず、★をひとつ減らしました。
文学としては素晴らしいと思います。
文字というもので、ここまで差別化ができるものなのかと感動しました。
ジャンル的には「童話」に近いのかもしれません。
個人的には突拍子もなさすぎる展開についていけず、★をひとつ減らしました。
文学としては素晴らしいと思います。