無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
希望 (文春文庫 な 55-1) 文庫 – 2008/12/4
永井 するみ
(著)
3人の老人を殺害した少年が少年院を出て社会に復帰した。やがて彼をめぐって様々な事件が起こる……。著者会心の長篇ミステリー
- 本の長さ634ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2008/12/4
- ISBN-104167753227
- ISBN-13978-4167753221
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2008/12/4)
- 発売日 : 2008/12/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 634ページ
- ISBN-10 : 4167753227
- ISBN-13 : 978-4167753221
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,220,484位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,472位文春文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2005年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会派と言われた永井するみの作品。なかなか楽しめます。今回は少年犯罪を扱ったものです。少年犯罪を犯した少年が出所後事件に巻き込まれます。母親や本人そして第三者の心理状況がうまく描かれています。さて結末は・・?
2013年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語の先が気になってずんずん読ませるお話しです。
少年犯罪の周辺で悩み苦しむ人たち、それぞれの個性はキチンと描けていて存在感あるのですが、
結局誰が主役なの?そしてテーマはいずこへ?
読後の脱力感とともに思ったのはそんなこと。
クライマックスに至るまではスリリングでそれなり楽しめるのに、
肝心のところでテーマから物語がずれてゆく感じを否めず。
少年犯罪の周辺で悩み苦しむ人たち、それぞれの個性はキチンと描けていて存在感あるのですが、
結局誰が主役なの?そしてテーマはいずこへ?
読後の脱力感とともに思ったのはそんなこと。
クライマックスに至るまではスリリングでそれなり楽しめるのに、
肝心のところでテーマから物語がずれてゆく感じを否めず。
2008年12月31日に日本でレビュー済み
殺人を犯した加害者の家族と被害者の家族のそれぞれの心情、
加害者家族のカウンリングをしている女性の心情など、
彼らたちのとりまく環境がうまく表現されていたのではないでしょうか。
考えれば考えるほど、深い話だなぁと感じました。
心情は本当に他人には理解できないものですよね。
ただ、推理小説好きとしては犯人探しという内容ではないので、
少し物足りなさもありますが、物語としては読みやすい小説でした。
加害者家族のカウンリングをしている女性の心情など、
彼らたちのとりまく環境がうまく表現されていたのではないでしょうか。
考えれば考えるほど、深い話だなぁと感じました。
心情は本当に他人には理解できないものですよね。
ただ、推理小説好きとしては犯人探しという内容ではないので、
少し物足りなさもありますが、物語としては読みやすい小説でした。
2004年2月23日に日本でレビュー済み
これは凄いです。
とうとう永井するみはここまで来たか。もちろん賛辞ですよ。
農業と食糧問題の人かと思っていたら「ボランティア・スピリット」
あたりから人間の本音と建前、エゴ、善意の衣をまとった悪意をシニカルに
そして冷静に描き出して、ついにこの「希望」で新しいステージを展開して
くれました。
連続老女殺人犯の少年が5年後、少年院を出てくる。
彼とどう接したらいいのか困惑する母親は、紹介されたカウンセラー
成田環のカウンセリングをうける。
このカウンセリングが延々と続くのだが、まったく飽きさせない。
犯罪の加害者家族として崩壊しかかる家庭を何とか守ろうとする
極限状態の心理が明らかにされて緊迫感あふれる。
カウンセリング小説(と言ってしまうが)といえば田口ランディを
思い起こす人もあるだろうが、よりリアリティがあり実際のカウンセリング
もたぶんこんな風に行われるんだろうと思ってしまう。
参考文献の紹介がないのだから、相当緻密な取材があったものと推察される。
ストーリーは二転三転、意外な方向に展開していくがこれは読んでの
お楽しみ。矛盾や無理な展開がないので、快い緊張感が持続する。
またおまけといっては語弊があるが、主人公環が刑事の海棠と出会う
場面は恋愛小説としてもウエルメイドですよ。
とうとう永井するみはここまで来たか。もちろん賛辞ですよ。
農業と食糧問題の人かと思っていたら「ボランティア・スピリット」
あたりから人間の本音と建前、エゴ、善意の衣をまとった悪意をシニカルに
そして冷静に描き出して、ついにこの「希望」で新しいステージを展開して
くれました。
連続老女殺人犯の少年が5年後、少年院を出てくる。
彼とどう接したらいいのか困惑する母親は、紹介されたカウンセラー
成田環のカウンセリングをうける。
このカウンセリングが延々と続くのだが、まったく飽きさせない。
犯罪の加害者家族として崩壊しかかる家庭を何とか守ろうとする
極限状態の心理が明らかにされて緊迫感あふれる。
カウンセリング小説(と言ってしまうが)といえば田口ランディを
思い起こす人もあるだろうが、よりリアリティがあり実際のカウンセリング
もたぶんこんな風に行われるんだろうと思ってしまう。
参考文献の紹介がないのだから、相当緻密な取材があったものと推察される。
ストーリーは二転三転、意外な方向に展開していくがこれは読んでの
お楽しみ。矛盾や無理な展開がないので、快い緊張感が持続する。
またおまけといっては語弊があるが、主人公環が刑事の海棠と出会う
場面は恋愛小説としてもウエルメイドですよ。
2008年12月9日に日本でレビュー済み
5年前に話題になっていた連続老女撲殺事件。
犯人の美少年は、当時、ネットで画像や本名が出まわって時の人となった・・・
その彼が、少年院を退院する「Xデー」が近づき、息子を出迎えることに戸惑う母や妹、
そして被害者遺族たちの心の傷が再びうずき出す…
その、心の傷をいやす仕事=カウンセラーの環という女性が
この物語の主人公である。綺麗で頭がよくてモテて、遊ぶ男にも
困ったことがないドライで仕事熱心な彼女は、犯人の少年の母の
カウンセリングをしているうちに、事件の関係者たちのごたごたに
巻きこまれていくのだった。
いやーこのヒロインが、ものすごい巻きこまれっぷりなんですよ。
というか、男の人に対する情がものすごくモロい。
学生時代からの親友の男の人に対しても絶妙の距離を保ってるようで
実は結構距離無しな感じだし、捜査で知り合った刑事には一目ぼれして
すぐに寝たいと思っちゃうし、更に、犯人の美少年だのなんだのに
やたら欲情するシーンが多発していて、あっけにとられました。
女性専門のカウンセリングを請け負う事務所で働いてる設定で
よかったよ、ほんとに(笑)。
てっきり、謎解き的なものとか、犯人の少年の心がどう変化したか、
とか、ミステリーみたいなものを期待したんだけど、ちょっと違ったみたい。
犯人の美少年は、当時、ネットで画像や本名が出まわって時の人となった・・・
その彼が、少年院を退院する「Xデー」が近づき、息子を出迎えることに戸惑う母や妹、
そして被害者遺族たちの心の傷が再びうずき出す…
その、心の傷をいやす仕事=カウンセラーの環という女性が
この物語の主人公である。綺麗で頭がよくてモテて、遊ぶ男にも
困ったことがないドライで仕事熱心な彼女は、犯人の少年の母の
カウンセリングをしているうちに、事件の関係者たちのごたごたに
巻きこまれていくのだった。
いやーこのヒロインが、ものすごい巻きこまれっぷりなんですよ。
というか、男の人に対する情がものすごくモロい。
学生時代からの親友の男の人に対しても絶妙の距離を保ってるようで
実は結構距離無しな感じだし、捜査で知り合った刑事には一目ぼれして
すぐに寝たいと思っちゃうし、更に、犯人の美少年だのなんだのに
やたら欲情するシーンが多発していて、あっけにとられました。
女性専門のカウンセリングを請け負う事務所で働いてる設定で
よかったよ、ほんとに(笑)。
てっきり、謎解き的なものとか、犯人の少年の心がどう変化したか、
とか、ミステリーみたいなものを期待したんだけど、ちょっと違ったみたい。
2004年3月13日に日本でレビュー済み
東京と千葉で、老女3人が連続して殺される事件が発生し、死体には「大変よくできました」というハンコが押されていた。やがて捕まった犯人は14歳の中学生だった。当然、顔写真や氏名は公表されなかったがネットで流出され、整った顔立ちと「計画を立てきちんと実行するプロセスを楽しみたかった」「狙いやすい子供ではなく年寄りをターゲットにしたのは、その人の生命価値を数値化したら明らかにお年寄りより子供のほうが高くなるから」といった言葉が人気を呼び、犯人の少年にはファンクラブまで出来た。それから5年。その息子をもてあます母親、カウンセラーと旧知の雑誌記者、被害者の孫、当時の事件を担当した刑事などを巻き込んで、新たな事件の幕が開く……。
作品としては、少年犯罪をうまく物語としていて非常に興味深い内容ではありました。ただ気になったのはラストのエピソードと女性カウンセラーの恋愛が余分だったのと、視点が広くなりすぎて、焦点が絞られていなかったのが残念に思いましたが、加害者と被害者の両面から事件を捉え、登場人物達の苦悩はよく描かれていました。
作品としては、少年犯罪をうまく物語としていて非常に興味深い内容ではありました。ただ気になったのはラストのエピソードと女性カウンセラーの恋愛が余分だったのと、視点が広くなりすぎて、焦点が絞られていなかったのが残念に思いましたが、加害者と被害者の両面から事件を捉え、登場人物達の苦悩はよく描かれていました。
2005年5月9日に日本でレビュー済み
ひとつの犯罪が起こると、まるで連鎖反応のように、悲劇が周りの人たちにも広がっていく。悲しみの果てにあるのは人への憎しみ。それぞれがそれぞれの心に屈折したものを抱え込んでいる。登場人物たちが胸に秘めているものは、あまりに重過ぎる。その重さが逆に、感情移入を妨げているような気がする。途中の展開に比べ、ラストもちょっと不満。真相が分かってもあまり共感できなかった。ただ、犯罪による悲劇はよく描かれていると思った。