著者の出版本は、いずれもちょっと風変わりでマニアックなところをネタにしていますが、人間観察を中心とした面白いものとなっています。
その中でも、この傍聴マニアシリーズは前作もさることながら、裁判ごとの悲壮感があまり漂うことなく人間ドラマが繰り広がっていき、一気に読んでしまいました。
本を書くためのネタ探しではなく著者のマニアックさからだと思いますが、小まめに足を運びメモを取って公判傍聴に没頭していることに天晴れです。
裁判ってゆうのも、人が関与してのこと。被告人、証人、そして裁判官、弁護人、検察官と、法廷では人間劇場そのものが繰り広がっていくようです。
本書では、その実態は世に知られることは稀であり、まして体験することも少なく、格式ばった裁判というものを身近なものとして感じさせてくれるでしょう。
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裁判長! これで執行猶予は甘くないすか (文春文庫 き 26-2) 文庫 – 2009/1/9
北尾 トロ
(著)
裁判員制度導入を前に、大ベストセラー『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』続篇を待望の文庫化。爆笑必至のナマ裁判傍聴記
- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2009/1/9
- ISBN-104167753367
- ISBN-13978-4167753368
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2009/1/9)
- 発売日 : 2009/1/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 284ページ
- ISBN-10 : 4167753367
- ISBN-13 : 978-4167753368
- Amazon 売れ筋ランキング: - 617,083位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1958年、福岡県生まれ。フリーライターとして活躍する傍ら日本に「本の町」を作るべく活動中。長野県伊那市高遠町で、2009年よりブックフェスティバルを開催、好評を博す。また、2010年秋には“人生の役に立たない”ノンフィクション専門誌「季刊レポ」を創刊し、編集・発行人となる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『テッカ場』(ISBN-10:406276749X)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年10月4日に日本でレビュー済み
著者の、前作「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」 (文春文庫)について、私はおおむね次のように書きました。
・ 著者自身が刑事事件の裁判を傍聴して書いたレポート。
・ 裁判そのものの意義とか、司法制度のあり方とか、裁判員制度の参考としてとかいうような真面目な視点で書かれた本ではなく、単に著者がおもしろいと感じた事件をアットランダムに傍聴し書いている。
・ なので、裁判制度を理解したいというような読者にとって、本書はあまり参考にならず、著者の視点や書きぶりが不謹慎にさえ感じると思う。
・ 一方、裁判所の雰囲気を知りたいとか、登場するさまざまなヘンテコな人たちの人間模様を読んでみたいという読者にとっては興味深い面もあると思うが、すごく面白いというほどの本でもない。
この本についても、上記の感想と全く同様の感想を持ったのですが、ただ、前作は、こんなテイストの本が珍しかったのでそれなりに興味深く読んだのに対して、今回は「ほとんど同じテイスト」、「いつまでも裁判に登場する人物を面白半分で取り上げるのはどうか」と感じ、不快感が高まりました。
品位に欠ける本であり、(興味半分、おふざけで裁判をとらえたい人はともかくとして)積極的にはお薦めできない本と思います。
・ 著者自身が刑事事件の裁判を傍聴して書いたレポート。
・ 裁判そのものの意義とか、司法制度のあり方とか、裁判員制度の参考としてとかいうような真面目な視点で書かれた本ではなく、単に著者がおもしろいと感じた事件をアットランダムに傍聴し書いている。
・ なので、裁判制度を理解したいというような読者にとって、本書はあまり参考にならず、著者の視点や書きぶりが不謹慎にさえ感じると思う。
・ 一方、裁判所の雰囲気を知りたいとか、登場するさまざまなヘンテコな人たちの人間模様を読んでみたいという読者にとっては興味深い面もあると思うが、すごく面白いというほどの本でもない。
この本についても、上記の感想と全く同様の感想を持ったのですが、ただ、前作は、こんなテイストの本が珍しかったのでそれなりに興味深く読んだのに対して、今回は「ほとんど同じテイスト」、「いつまでも裁判に登場する人物を面白半分で取り上げるのはどうか」と感じ、不快感が高まりました。
品位に欠ける本であり、(興味半分、おふざけで裁判をとらえたい人はともかくとして)積極的にはお薦めできない本と思います。
2008年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北尾トロ氏が好きな方には読んでいて「毎度の突っ込みだな」と思うでしょう。
前作に比べて傍聴する様子に「余裕」が見えますし、まず「第三者」っていう一見簡単そうで、難しいポジションから裁判をみられているところは、さすが、と。
しかし、その分どの事件・裁判も「北尾氏が見た出来事」であって、裁判を受けている被告や被害者、その家族に対しては一切の感情無し、な部分にちょっと「引いて」しまう方もいるのではないでしょうか?
面白おかしく書いている訳ではないが「何か、ネタになる裁判はないか」と裁判所内をウロつくあたりは、万一関係者が見ていたら激怒するでしょね。
その点を「理科」した上で購入された方が良いかと思う。
前作に比べて傍聴する様子に「余裕」が見えますし、まず「第三者」っていう一見簡単そうで、難しいポジションから裁判をみられているところは、さすが、と。
しかし、その分どの事件・裁判も「北尾氏が見た出来事」であって、裁判を受けている被告や被害者、その家族に対しては一切の感情無し、な部分にちょっと「引いて」しまう方もいるのではないでしょうか?
面白おかしく書いている訳ではないが「何か、ネタになる裁判はないか」と裁判所内をウロつくあたりは、万一関係者が見ていたら激怒するでしょね。
その点を「理科」した上で購入された方が良いかと思う。
2009年7月15日に日本でレビュー済み
被告人を小馬鹿にすることは、ひいては自分自身も貶めることになる。
人間の尊厳が全くない、愚書。最後まで読めない。
星をつけないとレビューが投稿できないので仕方なく一つ星をつけたが、本当は零である。
この著者は自分で傍聴した裁判だけでなく傍聴仲間から聞いたものも書いている。
傍聴仲間はこのような発表の仕方をすることを認めているのか?
出版社も良心が傷まないのか。
傍聴に興味があって本を読もうとするなら、阿曽山大噴火や静月透子を読むべき。
人間の尊厳が全くない、愚書。最後まで読めない。
星をつけないとレビューが投稿できないので仕方なく一つ星をつけたが、本当は零である。
この著者は自分で傍聴した裁判だけでなく傍聴仲間から聞いたものも書いている。
傍聴仲間はこのような発表の仕方をすることを認めているのか?
出版社も良心が傷まないのか。
傍聴に興味があって本を読もうとするなら、阿曽山大噴火や静月透子を読むべき。
2014年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
裁判傍聴に関する記録である。これを読んで裁判を見たくなったと思う。
2017年10月15日に日本でレビュー済み
はっきりいって、こんな世界があるんですね、特に阿曾山大噴火さんとの対談は面白かったです。
2013年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北尾さんの本を読んで、ますます裁判傍聴に興味が沸いて、とうとう行ってしまいました。
もっと色んな北尾さんの本を読みたいと思います。
もっと色んな北尾さんの本を読みたいと思います。
2012年8月29日に日本でレビュー済み
裁判は当事者にとって人生の大きな岐路になります。これを、なんといっても、裁判の「傍聴マニア」というかなり特異な人が書いていて、関係当事者とはある意味でニュートラルな立場から無責任に好き勝手に批評していてということで、極めて独特の内容になっています。それだけに、他愛のないエッセー調で書かれていますが、いろいろ考えさせられるものがあります。「事件を実際に起こすまでにはいろいろモラルが働いて…」などと思っていましたが、実はこうも簡単に事件を起こしてしまうとか、裁判の判決は法的な部分以上に「情状酌量」などが比重を占めていている(例えば、無期懲役のような犯罪が犯人が自首してくれば懲役15年になるようなものがあったり)とか…。
前著は通常の人と同じ目線でのエッセーでしたが、本著では傍聴マニアとしての視点が確立?しており、内容が深くなっている印象です。なお、傍聴マニアとの対談が掲載されていますが、これが傍聴マニアの「あるべき論」または「スタンスの違い」を見せてくれており、ちょっと不謹慎ですが面白いです。
前著は通常の人と同じ目線でのエッセーでしたが、本著では傍聴マニアとしての視点が確立?しており、内容が深くなっている印象です。なお、傍聴マニアとの対談が掲載されていますが、これが傍聴マニアの「あるべき論」または「スタンスの違い」を見せてくれており、ちょっと不謹慎ですが面白いです。