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脳と日本人 (文春文庫 も 23-2) 文庫 – 2010/6/10
- 本の長さ226ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2010/6/10
- ISBN-104167758024
- ISBN-13978-4167758028
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2010/6/10)
- 発売日 : 2010/6/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 226ページ
- ISBN-10 : 4167758024
- ISBN-13 : 978-4167758028
- Amazon 売れ筋ランキング: - 676,438位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。東京大学理学部、法学部卒業後、 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。2005年、『脳と仮 想』で、第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 15歳の寺子屋 ひとり遊びのススメ (ISBN-13: 978-4062162678 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
1944年、京都市生まれ。早稲田大学仏文科出身。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。1971年に 伝説の雑誌『遊』を創刊。日本文化、経済文化、デザイン、文字文化、生命科学など多方面の研究成果を情報文化技術に応用する「編集工学」を確立。日本文化 研究の第一人者として「日本という方法」を提唱し、私塾「連塾」を中心に独自の日本論を展開。一方、2000年にはウェブ上でイシス編集学校と壮大なブッ クナビゲーション「千夜千冊」をスタート(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 松岡正剛の書棚―松丸本舗の挑戦 (ISBN-13: 978-4120041327 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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セイゴウ先生の言っていることはいつも一貫しているので理解できるのですが、茂木氏に敬意を表してやや難解な表現をされている印象を受けます。それに対して茂木氏はそれに対抗してというか、ついて行こうと知っていることを羅列している感があり、やや薄っぺらさを感じてしまいます。大変頭の良い方だとは思うのですが、本書を読む限り、彼のどこが優秀なのかがわかりませんでした。そんな二人の対談ですので、今一つかみ合わせがよくないというか、しっくりしないというところは残念でした。
「脳と日本人」ということは、つまり、
この本には、具体的なテーマがない、ということである。
しかし、だからダメだ、というわけではない。
読んで明日から何かの役に立つ、という本ではないが、
二人の、非常に質の高い会話を、傍らでこっそりと
聞いているような、心地よい気分になる本である。
また、本の作りも非常にセンスがよく、カラー写真なども
入っていて、とても手の込んだ作りである。
どちらかというと、松岡氏寄りで会話は進んでいくが、
馴れ合いの対談という感じではなく、時には考え方が合わず、
衝突している部分もある。また、ちょっとした会話のなかに
新しい発見もみつかる。
贅沢なひとときを得たい方にオススメ。
松岡氏と茂木氏は、生まれ年は1944年と1962年、出身は京都市と東京都、卒業大学・学部は早大文学部と東大理学部(と法学部)、専門は編集工学と脳科学と、大いに異なるのであるが、いずれもメディアによく登場する類稀な碩学として共通する。特に、松岡氏の「千夜千冊」が本好きには最高の指南書であることは言うまでもない。
その二人が、互いのホームグラウンドから飛び出して縦横無尽に語り尽くすテーマは、世界知、異質性、科学、普遍性、日本、国家。。。である。要するに縛りはない。
昭和の日本を代表する文系的知性・小林秀雄と理系的知性・岡潔による対談をまとめた『人間の建設』(1965年初出)を思い出させるような、二人の碩学による会話のキャッチボールを楽しみたい一冊。
(2010年7月了)
アノマリー、毒、鬼、異質なものを許容できなくなっている社会・・
あらゆる汚れを排除し、「穢土」も「浄土」もなくしていく
スーパーフラットな社会は行き詰まること。
面白みと革新のためには、それらを取り込むことができるしくみが必要であり、
「方法の国」日本にはそれができる可能性がある・・
というメッセージが全編から伝わってきます。
読んで直接ためになるという性質の本ではない。しかし、読むといろいろなことに「気づき」が与えられる。自分の日々の活動の意味についても、少し違う視点から再考するキッカケとなる。知の饗宴としての芳醇な対話篇といえようか。
ともに「脳」について語りながら、「五感」のなかで「視覚」のみ肥大化している現代日本人への警鐘ともなる、認知科学にかかわるメッセージをさまざまな形で発しあう二人である。二人の対話は、ときに同期し、ときに齟齬しながらも、実り豊かな対話空間をつくり上げているという印象の知的対話となっている。
とりわけ、松岡正剛という知の巨人の形成史として、彼自身の若いときの個人史にかかわる重い体験のいくつかがが、空間や時間に関連づけられて語られるのを聴くとき、知的探求というものの出発点が、あくまでも個人の一回限りの体験と密接な関係にあることを知るのである。その体験をどこまで知的に深掘りできるかが、知の探求者としての大きな分岐点となるのだろう。
ここのところ、ビジネス書を量産しすぎの感ある茂木健一郎ではあるが、自然科学者である脳研究者としてのこだわりをみることのできる一冊でもある。
この本の雰囲気・気配を見事に表現しているように思います。
あとはやはりなんといっても松岡正剛さんの博識ぶりが傑出しています。
茂木健一郎さんは、そんな横綱・正剛さんに果敢に挑んでいます。
最後のほうでは茂木さんの純朴な科学的手法への信仰(?)が語られていて、うすうすとはそうかとは思いながらも、やはりそうだったのか、クオリアとかいいながらもそうなんだ、というちょっとした驚きを感じました。