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鯨の王 (文春文庫 ふ 28-1) 文庫 – 2009/12/4

3.7 5つ星のうち3.7 14個の評価

巨大鯨の謎を追う無頼の学者。だが原潜が襲われ事態は急変、米軍に企業、テロ組織の思惑が交錯するなか、深海潜航が始まる――
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2009/12/4)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/12/4
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 661ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 416777321X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167773212
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 14個の評価

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カスタマーレビュー

星5つ中3.7つ
5つのうち3.7つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2020年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夢のようなストリーに、わくわくします。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年10月19日に日本でレビュー済み
日本近海の深海底から未知の鯨類と思われる死骸が発見され、その調査に乗り出す主人公の周りで奇怪な出来事が… と言った陰謀めいた雰囲気を前面に押しだす形で始まっていく本書であるが、そこに珍奇なヒネリや迷走じみたトリッキーな描写はなく、実に読み進めやすい軽妙な筆致で一方の主役「ダイマッコウ」へのアプローチが描かれていく。

手に取った当初の予想に反して、深海テーマに有りがちなハードサイエンスや未知動物に対する冗長な記述は見事に抑えられており、代わりに荒唐無稽で子供っぽいとも思える冒険アクション的な展開を随所に投入していくことで、堅苦しさの取れた楽しい読み物に仕上がっている。

反面、本来ならアクが強いという設定で描かれているはずの主要人物やその背景は非常に平坦で、魅力と印象に薄いのが難点。
各章の振り割りと場面転換にもあまり意味が感じられなく、メリハリと緊張感に乏しい進行は本の厚みに比して読後感に欠ける内容に感じられてしまうのがいささか残念である。
また、上にも書いたようにハード寄りで割とアカデミックな内容を期待していた方には、中途半端でむやみに道具立ての多い話に思えてしまうことだろう。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年8月24日に日本でレビュー済み
良い点:
・謎の鯨の生態がまさにセンス・オブ・ワンダー。
・登場人物がいきいきしていて良い。潜水艇パイロットの女性がのんべえの学者を毛嫌いする様には思わず笑ってしまった。

悪い点:
・イルカの脳が組み込まれた潜水艇が少し気持ち悪い。
・悪役にイスラムテロリストを配したのはどうかと・・・いろんな意味で。
・日本人で、イスラム教徒で、しかもテロリストとゆーのはかなり現実味がない。
・襲ってくる理由が説得力なし。いくら狂信者だからって、こんなものを欲しがるかな?

結論:いろいろ辛口書いちゃったけど、すごく面白かったです、ホントに。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年12月25日に日本でレビュー済み
「一気読み必至」と帯にありますが、1週間くらいかけてゆっくり読みました。
物語の牽引力はあるものの、けっこう厚いのでそうなりました。

怪物「ダイマッコウ」がどんな生物なのかを知りたくて、つい読み進めてしまいます。
鯨類学者の須藤秀弘と、ライス博士がダイマッコウの謎を解き明かしていきます。

その圧倒的な大きさ!! 25〜40メートルあります! さらに大きいクジラも中盤くらいで出ます!
その大きさを想像して絶句した瞬間が何度もありました。水中カメラからは「白い壁」に見えるそうです。
様々な音を使い、コミュニケーション、探知、獲物を捕獲します。マッコウクジラと同じような使い方ですが、
ダイマッコウは超音波を用いて、強力な爆薬が入ったスイカが破裂するかのように人間の頭を…!
この設定はかなりスリリングです。離れていてもそれが可能なので、誰が狙われるか分からないのです。

クジラ対策も万全で、最新鋭の装備を整えた潜水艦と戦うことになるのですが、
彼らのリーダー「モービィ」は学習しながら渡り合います。このあたり、興奮しました。最高に面白いです。

人物の描写も適度に為されていて良いかと思います。
クライマックスに向けて、必要な情報をしっかり供給してくれています。丁寧なつくりです。

あえて、難を挙げれば、ダイマッコウがえさを捕まえている様子など、
もう少し彼らの生態を書いて欲しかった気がします。そうすると、人間を攻撃する理由も説得力が増すかと。

とはいえ、全体的には素晴らしいと思います。夢中で読みました。
ダイマッコウの迫力と魅力にめろめろになりました。(個人的にクジラがすきなのです。)
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年1月2日に日本でレビュー済み
読み終えてみれば、全体のストーリーは長いけれど単純ですが、展開の面白さに引き込まれて読み進めました。
この種の海底ものでは本来見える筈のないものを見えるように書いているケースが多いのですが、センサー技術の範囲内で臨場感溢れる可視化がなされ、少しずつ謎が解き明かされます。
その中で人間と自然との関係についていろいろと考えさせられる物語ですし、最初に散りばめられた謎が最後に一気に氷解するのは快感でした。
偶然は多かったものの、科学的に疑問符のつく記述がなかったこともストレスなく読み進めた一因です(イルカの脳を利用しての操船には無理があるでしょうが)。未知の新種の巨大生物などという到底考えられない設定も、これまで発見されなかった理由も納得できるものでした。
著者の経歴や「謝辞」に記載された人々、そして「あとがき」を読めば、科学的根拠がしっかりしている理由がわかります。
蛇足ながら、「あとがき」は思い切り笑えます。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年9月27日に日本でレビュー済み
鯨の知識はあるんでしょうが筆力は低いです。また鯨以外の知識は欠けていると思いました。そのせいでキャラに魅力が全くありません。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年9月19日に日本でレビュー済み
 う〜ん、口惜しいなぁ。
本の帯の推奨文曰く、「深海で繰り広げられる死闘に興奮した」、「読み始めたらやめられなくなる」、敢えて名は秘すが、どちらも冒険エンタテインメント小説を語らせたら信頼が出来る人物たちの惹句とわが国では稀な海洋アドベンチャーとの触れ込みにそそられて読み始めた。
海洋生物学の世界では幻の海獣と呼ばれるダイマッコウが暴れまわると思えたお話にも拘らず、米潜水艦が遭遇するまるでモダン・ホラーのようなゾクゾクするプロローグに、小松左京の「日本沈没」の田所博士を想起させる偏屈で頑徹な鯨類学者の登場、小笠原海溝探索中に発見された巨大生物の遺骨、何者かによる研究所の夜荒らしと序盤は極めて快調なのだが、ここからの停滞が著しい。
巨大製薬会社をスポンサーに自らの夢を追い続ける学者とまだ若き日本の女性パイロット、海底基地ロレーヌクロス、イスラムのテロ組織、米海軍とそれを指揮する冒頭の“事故”で肉親を失って復讐に燃える軍人等、幾つかのドラマが、“幻の海獣”を巡って展開するのだが、これがなんとも冗長なんですね。それなりに個々の人物の内面を掘り下げていけばもっと面白い“ドラマ”になるだろうに、間延びして一向に盛り上がってこない。
“海獣”がその全貌を現した後の最新の米潜水艦とのチェイスはぐいぐい読ませるが、それとて全体のバランスからして1割程度、ダイマッコウが変質化し凶暴になった理由もありきたりで妙に取って付けたようなモノだし、そもそもその悲しみが顕現化されてこないので、彼ら(ダイマッコウ、ね)に感情移入することも、人類(当事者)のエゴに怒りを覚えることもない。
“ドラマ”も不在だし、“海獣”も役不足、“環境問題”へのアプローチも物足らない、著者は書ける作家だと思うだけに残念。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年10月5日に日本でレビュー済み
 深海をめぐる国際的な秘密活動と、謎の生物。設定が魅力的だ。深海という異世界が新鮮だった。そして、ダイマッコウという新生物が秀逸。少々無理はあるが、深海という謎の世界を舞台にしただけに、それなりの実在感があった。
 物理的な技術が理論時にしっかり描かれていて、落ち着いて読めた。そして、名作古典「白鯨」を下敷きにしてロマンティックに物語を盛り上げている。悪役の狂信者は、あまりいらないキャラクターだったような気がした。
 ヒロインのラストシーンが付け加わって、物語全体を重苦しさから救っている。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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