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伏 贋作・里見八犬伝 (文春文庫 さ 50-6) 文庫 – 2012/9/4
桜庭 一樹
(著)
2012年秋アニメ映画公開決定l
娘で猟師の浜路は江戸に跋扈する人と犬の子孫「伏」を狩りに兄の元へやってきた。里見の家に端を発した長きに亘る因果の輪が今開く
娘で猟師の浜路は江戸に跋扈する人と犬の子孫「伏」を狩りに兄の元へやってきた。里見の家に端を発した長きに亘る因果の輪が今開く
- 本の長さ473ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2012/9/4
- ISBN-104167784068
- ISBN-13978-4167784065
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2012/9/4)
- 発売日 : 2012/9/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 473ページ
- ISBN-10 : 4167784068
- ISBN-13 : 978-4167784065
- Amazon 売れ筋ランキング: - 569,774位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,760位文春文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 GOSICK IV-ゴシック・愚者を代弁せよ- (ISBN-13:978-4044281106)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本編はもちろん、途中にはさむ「贋作・里見八犬伝」は物語に引き込まれ、読むのをやめられなくなります。
2014年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画を見て、原作が読みたくなりました。
言葉が古いので少し難しかったんですが、その時代の背景を想像させるというか、
かなり本の中の世界を妄想しやすかったですw
内容は少し切ない話だったので読み終わって少し寂しい気持ちになりました。
映画が大好きなので興味がある方は是非。
言葉が古いので少し難しかったんですが、その時代の背景を想像させるというか、
かなり本の中の世界を妄想しやすかったですw
内容は少し切ない話だったので読み終わって少し寂しい気持ちになりました。
映画が大好きなので興味がある方は是非。
2017年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の里見八犬伝関係の書物は一切読んだことはなかったんですが、
これはこれで面白かったです。
他の八犬伝を何冊か読んだらもしかしたら評価は変わってくるかもしれません。
これはこれで面白かったです。
他の八犬伝を何冊か読んだらもしかしたら評価は変わってくるかもしれません。
2010年12月25日に日本でレビュー済み
祖父の下で猟師として暮らしてきた14歳の少女・浜路は、祖父の死をきっかけに江戸にいる異母兄・道節のもとに引き取られる。その頃、江戸には伏という人間と犬のあいのこがいて、時々人間を襲っていた。道節は貧しい浪人暮らしをしながら、その賞金稼ぎをしており、浜路も猟師としてその仕事をすることになる。
伏は見た目はまるで人間なのだが、身は軽く、気ままで時に残虐で、体のどこかに牡丹の様なあざがある。そして寿命は20年くらいと短い。そして人間の生活に紛れ込んで生きている。
浜路はそんな伏を追いかけているうち、滝沢冥土という青白い読売に出会う。曲亭馬琴の息子であるという冥土は、伏に関する瓦版を売りながら、伏について詳しく調べていた。そして、父・馬琴の書く里見八犬伝の本当の物語、里見義実とその姫・伏、弟の鈍色と彼が拾った犬・八房の物語を浜路に語って聞かせるのだった。
江戸にわずかに残った伏を浜路に追っかけさせながら、その過程で出会う冥土や信乃に伏にまつわる物語の始まりと終わりを語らせるという構成になっている。このため、作中に冥土の著した贋作・里見八犬伝や、信乃の語る伏の森という章が挟まれる。
物事にまつわる光と影。あるものが司るルールの中で繁栄を謳歌するものもいれば、そのルールにより虐げられ苦しむものもいる。世の中の良い悪いはこのバランスの具合による。これを象徴するものが伏姫と鈍色であり、里見の里と伏の森であり、村雨丸と伏であろう。
この秩序と無秩序の中で、浜路というちっちゃな猟師は、基本的には秩序を守るために伏を討つという姿勢は揺らがせないものの、その幼い純粋さにより、伏の生き様にも涙し共感したりする。
時代の流れ、人々の考えにより、バランスの重石は左右する。浜路や道節と、伏たちの狩る狩られるの行ったり来たりは、結局どこへと辿り着くのか。
伏は見た目はまるで人間なのだが、身は軽く、気ままで時に残虐で、体のどこかに牡丹の様なあざがある。そして寿命は20年くらいと短い。そして人間の生活に紛れ込んで生きている。
浜路はそんな伏を追いかけているうち、滝沢冥土という青白い読売に出会う。曲亭馬琴の息子であるという冥土は、伏に関する瓦版を売りながら、伏について詳しく調べていた。そして、父・馬琴の書く里見八犬伝の本当の物語、里見義実とその姫・伏、弟の鈍色と彼が拾った犬・八房の物語を浜路に語って聞かせるのだった。
江戸にわずかに残った伏を浜路に追っかけさせながら、その過程で出会う冥土や信乃に伏にまつわる物語の始まりと終わりを語らせるという構成になっている。このため、作中に冥土の著した贋作・里見八犬伝や、信乃の語る伏の森という章が挟まれる。
物事にまつわる光と影。あるものが司るルールの中で繁栄を謳歌するものもいれば、そのルールにより虐げられ苦しむものもいる。世の中の良い悪いはこのバランスの具合による。これを象徴するものが伏姫と鈍色であり、里見の里と伏の森であり、村雨丸と伏であろう。
この秩序と無秩序の中で、浜路というちっちゃな猟師は、基本的には秩序を守るために伏を討つという姿勢は揺らがせないものの、その幼い純粋さにより、伏の生き様にも涙し共感したりする。
時代の流れ、人々の考えにより、バランスの重石は左右する。浜路や道節と、伏たちの狩る狩られるの行ったり来たりは、結局どこへと辿り着くのか。
2013年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」「赤朽葉家の伝説」「青年のための読書クラブ」などが大好きです。しかし、「私の男」「ファミリーポートレイト」当たりで若干ウンザリし、暫く手に取らないつもりだった桜庭一樹。先日異形コレクションに載っていた古い短編を読んで、やっぱり魅力のある作家だな! と思ったので買ってみました。伏。
桜庭一樹の魅力的なスタイルもなく、平板。読みやすいといえば読みやすい。冒頭だけでいかにも映像化を前提としました的な、映像的な物に特化してるけど平板な文章。
原作の里見八犬伝は読んでいません。キャラは立ってない、アクションは地味。アニメで見るならそれなりにいいかも? 結局四分の一程度で嫌になってしまいました。
もう桜庭一樹は魅力的な作品は書かないのかなー残念だなーと思う一冊。
桜庭一樹の魅力的なスタイルもなく、平板。読みやすいといえば読みやすい。冒頭だけでいかにも映像化を前提としました的な、映像的な物に特化してるけど平板な文章。
原作の里見八犬伝は読んでいません。キャラは立ってない、アクションは地味。アニメで見るならそれなりにいいかも? 結局四分の一程度で嫌になってしまいました。
もう桜庭一樹は魅力的な作品は書かないのかなー残念だなーと思う一冊。
2011年7月30日に日本でレビュー済み
文句なく面白かった。時代小説が苦手な私でさえぐいぐい読み進めることができた。
人間の姿をして悪行の限りを尽くす犬人間「伏(ふせ)」が跋扈する江戸。身寄りがなくなり兄の動節を頼って江戸にやってきた山出しの狩人少女、浜路。この兄妹が伏に掛けられた懸賞金を目当てに狩りに乗り出す。と、これだけ書けばありがちな捕り物小説なのかと思うだろうが、里見八犬伝が絡んでくるのだ。作中で「贋作・里見八犬伝」を書くのは馬琴の息子の冥土。本編のなかにまるまる挿入された入れ子の小説を紐解くうちに伏の出自の謎が明らかになっていく。未完成のその物語は本編の終盤で浜路が伏のひとり(一匹)と対峙するときに、彼、信乃の語りによって収斂されていく。
浜路は狩るものだし、信乃は狩られるものではあるのだが、ふたりの足場はシーソーのようである。立ち位置が少しでもずれれば立場は逆転する。狩るはずのものが殺されることもあるし、逆もまたある。その瞬間ふたりはまったくの対等である。互いの立場が理解できるからこそ、その瞬間に友情めいた感情がチラリと交わる。犬人間として生きなければならない孤独や哀しみを初めて理解したのは浜路ではなかったか。「生きる痛みを忘れるために美しいものを見る」それは犬人間としての粗暴さとは真逆な描写なのだが、信乃がふるさとの森で見つけた蛍をガラス瓶に閉じ込めて大切に持ち歩いているさまが、伏として生きなければならない彼らの哀しみと孤独をよく現しているように思う。爽やかな読後感だった。
人間の姿をして悪行の限りを尽くす犬人間「伏(ふせ)」が跋扈する江戸。身寄りがなくなり兄の動節を頼って江戸にやってきた山出しの狩人少女、浜路。この兄妹が伏に掛けられた懸賞金を目当てに狩りに乗り出す。と、これだけ書けばありがちな捕り物小説なのかと思うだろうが、里見八犬伝が絡んでくるのだ。作中で「贋作・里見八犬伝」を書くのは馬琴の息子の冥土。本編のなかにまるまる挿入された入れ子の小説を紐解くうちに伏の出自の謎が明らかになっていく。未完成のその物語は本編の終盤で浜路が伏のひとり(一匹)と対峙するときに、彼、信乃の語りによって収斂されていく。
浜路は狩るものだし、信乃は狩られるものではあるのだが、ふたりの足場はシーソーのようである。立ち位置が少しでもずれれば立場は逆転する。狩るはずのものが殺されることもあるし、逆もまたある。その瞬間ふたりはまったくの対等である。互いの立場が理解できるからこそ、その瞬間に友情めいた感情がチラリと交わる。犬人間として生きなければならない孤独や哀しみを初めて理解したのは浜路ではなかったか。「生きる痛みを忘れるために美しいものを見る」それは犬人間としての粗暴さとは真逆な描写なのだが、信乃がふるさとの森で見つけた蛍をガラス瓶に閉じ込めて大切に持ち歩いているさまが、伏として生きなければならない彼らの哀しみと孤独をよく現しているように思う。爽やかな読後感だった。
2013年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近アニメかもされたようだ、スピード感のあるアクション映画を見ているような気分で、一気に読める。
情景や人物の風貌がリアルに想像できる描写がすばらしい!
情景や人物の風貌がリアルに想像できる描写がすばらしい!
2020年11月12日に日本でレビュー済み
原作を知っておいてから読んだ方が良いと意見があったので、わざわざ原作の大人向けと子ども向けの本二冊読んでから読みました。しかし、原作が圧倒的に面白いことが分かってしまって残念でした。
多分、好きなキャラがいなかったせいでしょう。魅力が薄くて、特に冥土が語った里見八犬伝は嫌すぎてどのキャラも嫌いです。正に贋作です。
最後まで読んで初めて浜路と信乃は好感が持てましたが、他は微妙だなぁと感じました。話も引き込まれて即読めてしまったくらい面白かったんですが、キャラがあんまり…
読む価値はあると思うんですが何度も読みたいほどじゃないですね。書くのは凄く大変だったはずですが、何故好感が持たれにくいキャラ達にしてしまったのか。生々しい人間関係を描きたかったんですかね?
この作者の本は初めて読みましたが合わないのかもしれません。
多分、好きなキャラがいなかったせいでしょう。魅力が薄くて、特に冥土が語った里見八犬伝は嫌すぎてどのキャラも嫌いです。正に贋作です。
最後まで読んで初めて浜路と信乃は好感が持てましたが、他は微妙だなぁと感じました。話も引き込まれて即読めてしまったくらい面白かったんですが、キャラがあんまり…
読む価値はあると思うんですが何度も読みたいほどじゃないですね。書くのは凄く大変だったはずですが、何故好感が持たれにくいキャラ達にしてしまったのか。生々しい人間関係を描きたかったんですかね?
この作者の本は初めて読みましたが合わないのかもしれません。