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直面(ヒタメン)三島由紀夫若き日の恋 (文春文庫 い 75-4) 文庫 – 2016/11/10
岩下 尚史
(著)
2016年11月25日、三島由紀夫割腹から46年を迎える。
「ええ、公威(こうい)さんの眼の美しさだけは、今も忘れられません」――
「金閣寺」執筆前後、結婚前の三島由紀夫の愛を一身に受けた女性は、三島の本名・平岡公威(きみたけ)から、恋人のことを「こういさん」と呼んだ。
青春のかけがえのない時期を共に生き、しかしその後半世紀以上、思い出を固く封印してきた女性が、岩下尚史氏にはじめて恋の顛末を語った。昭和三十年前後の東京の風景とともに、読者もこの恋の行方に引き込まれる。
さらに岩下氏は二人の愛を見守った、「鏡子の家」の女主人のモデルとなった女性の証言も得て、二人の女性の歴史的証言から、新たな三島由紀夫像が感動とともに浮かび上がる。
〈ヒタメン〉とは〈直面〉と書き、能楽の舞台で、面を着けずに舞うことを指す。
若き日、恋人だけに見せた、誰も知らない三島由紀夫のもうひとつの顔を御覧ください。
著者の岩下氏は最近とみにメディア露出多く、東京MXテレビ「5時に夢中!」火曜日でのコメンテーターぶりは濃厚なキャラクターで大人気。
単行本刊行時に話題騒然となった傑作ノンフィクションを文庫化!
解説・中江有里
「ええ、公威(こうい)さんの眼の美しさだけは、今も忘れられません」――
「金閣寺」執筆前後、結婚前の三島由紀夫の愛を一身に受けた女性は、三島の本名・平岡公威(きみたけ)から、恋人のことを「こういさん」と呼んだ。
青春のかけがえのない時期を共に生き、しかしその後半世紀以上、思い出を固く封印してきた女性が、岩下尚史氏にはじめて恋の顛末を語った。昭和三十年前後の東京の風景とともに、読者もこの恋の行方に引き込まれる。
さらに岩下氏は二人の愛を見守った、「鏡子の家」の女主人のモデルとなった女性の証言も得て、二人の女性の歴史的証言から、新たな三島由紀夫像が感動とともに浮かび上がる。
〈ヒタメン〉とは〈直面〉と書き、能楽の舞台で、面を着けずに舞うことを指す。
若き日、恋人だけに見せた、誰も知らない三島由紀夫のもうひとつの顔を御覧ください。
著者の岩下氏は最近とみにメディア露出多く、東京MXテレビ「5時に夢中!」火曜日でのコメンテーターぶりは濃厚なキャラクターで大人気。
単行本刊行時に話題騒然となった傑作ノンフィクションを文庫化!
解説・中江有里
- 本の長さ364ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2016/11/10
- 寸法10.7 x 1.5 x 15.3 cm
- ISBN-104167907356
- ISBN-13978-4167907358
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2016/11/10)
- 発売日 : 2016/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 364ページ
- ISBN-10 : 4167907356
- ISBN-13 : 978-4167907358
- 寸法 : 10.7 x 1.5 x 15.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 389,761位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,942位文春文庫
- - 58,863位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三島のひたむきな恋をドキュメントしていて、興味深く読みました。懐かしき良き時代の花柳界や料亭などの様子、その空気をまとった女性にのめり込んだ三島は、本当に楽しかっただろうと思いました。
2019年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、三島について貴重な情報を提供して頂いて
本書の全ての関係者に、私は感謝しなければならない。
語り部二人の語り口がスマートで、特異な世界が興味深い。
また編集者が、語り部の語りに合わせ、三島が作品に落としている文章を
探し出す苦労は大変なものです。
三島が麗人を毎日連れ回しての金遣いは、
今で換算すれば、1日15万円×3年間は余裕で超えていたと思われるが、
著者は、三島の懐具合等を揶揄している。問題はそこではないのだ。
当書での三島の「・・・もう時間が無いんだ・・・」等の発言が正確なら
研究者の従来の三島研究は書き直しが必要になる程意味がある、
三島についての問題意識のない著者は暢気なものだ。
謎を解く突っ込みが出来ない聞き手に、
三島の研究者は口惜しかっただろうと思う。
事前に三島研究者の何人かに、聞き出すべき事を確認すべきだった。
個人情報の勇気ある開示を無駄にしてしまった。
あの死を真正面から受け止めて後書を書いてこそ、著者は尊敬を得たのだ。
あれだけの文章を書けるのに、三島を理解する能力が無いのが残念だ。
本書の全ての関係者に、私は感謝しなければならない。
語り部二人の語り口がスマートで、特異な世界が興味深い。
また編集者が、語り部の語りに合わせ、三島が作品に落としている文章を
探し出す苦労は大変なものです。
三島が麗人を毎日連れ回しての金遣いは、
今で換算すれば、1日15万円×3年間は余裕で超えていたと思われるが、
著者は、三島の懐具合等を揶揄している。問題はそこではないのだ。
当書での三島の「・・・もう時間が無いんだ・・・」等の発言が正確なら
研究者の従来の三島研究は書き直しが必要になる程意味がある、
三島についての問題意識のない著者は暢気なものだ。
謎を解く突っ込みが出来ない聞き手に、
三島の研究者は口惜しかっただろうと思う。
事前に三島研究者の何人かに、聞き出すべき事を確認すべきだった。
個人情報の勇気ある開示を無駄にしてしまった。
あの死を真正面から受け止めて後書を書いてこそ、著者は尊敬を得たのだ。
あれだけの文章を書けるのに、三島を理解する能力が無いのが残念だ。
2020年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の岩下尚史氏は、聞き書きでこれ程までに見事に三島由紀夫の優しさなど人間性を掘り下げたと思います、
力作と思います。
力作と思います。
2017年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
繊細で優雅、時に豪華絢爛、純粋さと反面歪んだ性的嗜好、育ちの良さと又反対に思える粗野な力の礼賛など、よくわからなかった三島由紀夫が、前より理解できるようになりました。
血統は良いけれど質素な家庭であったこと、プライドが高くて育ちがよくて純粋、その彼が当時他にないような贅沢を当たり前のように享受している、少し変わった背景を持つ美女に夢中になったために、そこからたくさんの影響を受けて、夢のような世界を心の中で育てていったこと、
けれどその恋はいつかは終わる切ない予感を持ったものであって、そのためなおさら忘れがたい美しい夢として心に残ったであろう事、彼女を失ってもはや彼の好む豪華で美しい夢を紡ぐ事が出来なくなり書けなくなった事、そして別の夢を作ろうとして破滅へ向かって行った事、
この本を読まなければ、わかりませんでした。
どんな解説書より、三島由紀夫がよくわかります。
血統は良いけれど質素な家庭であったこと、プライドが高くて育ちがよくて純粋、その彼が当時他にないような贅沢を当たり前のように享受している、少し変わった背景を持つ美女に夢中になったために、そこからたくさんの影響を受けて、夢のような世界を心の中で育てていったこと、
けれどその恋はいつかは終わる切ない予感を持ったものであって、そのためなおさら忘れがたい美しい夢として心に残ったであろう事、彼女を失ってもはや彼の好む豪華で美しい夢を紡ぐ事が出来なくなり書けなくなった事、そして別の夢を作ろうとして破滅へ向かって行った事、
この本を読まなければ、わかりませんでした。
どんな解説書より、三島由紀夫がよくわかります。
2018年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
岩下氏、著作の本を数冊求めました。その内容は目から鱗!その博識、博学にただただ、驚愕して面白くて一気に読ませて頂きました。「直面』は、若き三島氏の恋愛事情をお相手の方からの聞き取りは臨場感溢れる場面展開で興味をそそりました。当時の、女性の着物にかける情熱は素晴らしいと感歎する事しきり。どのような御召し物だったかはやはり重要な事。流石に花柳界に精通なさってる上での重要な事で避けられない。映像を見るが如く華やかで、きりりと、其れこそ良き時代の心意気と拝読しました。三島氏の事と言うよりお相手の一女性がこの時代をどの様に生き情熱を降り注いだか、、が、感銘を受けました。
2020年4月14日に日本でレビュー済み
三島由紀夫の人となりは勿論、時代の空気を感じる貴重な記録と感じた。
初めての恋人とされる女性と、長年の友人のお二人からのご婦人からの「聞き取り」は興味深く、長年の三島ファンとしても満足の内容であった。
ただ、著者、個人の文章は言い回しが「花柳界に通じている」感を出したいのか、とにかく回りくどく感じた。
また、近年の作品なのに「眞實」と云った旧字をやたら使っており(地名や名称ならば違和感もないが)作者のこだわりなのか、読みにくいだけではなく不快にも感じた。せっかくの作品が、台無しである。
編集者の方も、引用文献を抽出するなど大変であったと想像するが、読みやすい工夫へのアドバイスも期待する。
初めての恋人とされる女性と、長年の友人のお二人からのご婦人からの「聞き取り」は興味深く、長年の三島ファンとしても満足の内容であった。
ただ、著者、個人の文章は言い回しが「花柳界に通じている」感を出したいのか、とにかく回りくどく感じた。
また、近年の作品なのに「眞實」と云った旧字をやたら使っており(地名や名称ならば違和感もないが)作者のこだわりなのか、読みにくいだけではなく不快にも感じた。せっかくの作品が、台無しである。
編集者の方も、引用文献を抽出するなど大変であったと想像するが、読みやすい工夫へのアドバイスも期待する。
2017年8月4日に日本でレビュー済み
私の一番多感な時期に、盾の会のあの事件があり、それまで読んでいた
三島作品を心の中で遠ざけてしまいました。
年が立ち、奈良の大神神社にお詣りに行った際、御末社に三島が残した
「清明」の文字をみた。大神神社への感謝をこめて残した文字だった。
そのあまりに、寂しそうな文字が気にかかった。
たまたま岩下先生の著書を探していて、この本と出会った。
まるで、歴史ドラマをみるような、上質なドキュメンタリーをみるような
ワクワクとドキドキの詰まった本。
岩下先生の流れるような文章が、さらにそこに輝きを加えている。
あまりの面白さに、友人にもプレゼントしたほどだ。
封印していた三島の本を、改めて開いてみよう。10代のころとどう違って
感じるか、楽しみである。
三島作品を心の中で遠ざけてしまいました。
年が立ち、奈良の大神神社にお詣りに行った際、御末社に三島が残した
「清明」の文字をみた。大神神社への感謝をこめて残した文字だった。
そのあまりに、寂しそうな文字が気にかかった。
たまたま岩下先生の著書を探していて、この本と出会った。
まるで、歴史ドラマをみるような、上質なドキュメンタリーをみるような
ワクワクとドキドキの詰まった本。
岩下先生の流れるような文章が、さらにそこに輝きを加えている。
あまりの面白さに、友人にもプレゼントしたほどだ。
封印していた三島の本を、改めて開いてみよう。10代のころとどう違って
感じるか、楽しみである。
2018年2月12日に日本でレビュー済み
三島由紀夫といえば、自決、国粋主義、憂国の志士など、雄々しい姿に憧れる人も多いかもしれない。彼を研究した書籍は、なぜ自決に至ったかや、行動と思想を扱ったものばかりだ。私も三島由紀夫の人物像を自分なりに研究しようと少なからず研究書籍を読み漁った。しかし、何となくわかったような、わからないような。そんな中、「ヒタメン」に出会い、私の研究に決着が着いた心地だった。ダコさんとの恋愛の様子自体も非常に興味深いが、三島作品の多くがダコさんとの恋愛が反映されていることがわかった。そして、作家が描く作品は自身の経験が裏打ちされたものであると三島にも言える。あと、自決に向かった男の思想は、愛しあった女にも理解できなかった。それでは尚更三島の死後を生きる我々にもわからないという疑念も出てくる。三島由紀夫について、わかったような論調の書籍が嘘寒く思える。
三島研究をしてきた方には、ぜひ手に取っていただきたいです。
三島研究をしてきた方には、ぜひ手に取っていただきたいです。