シリアルキラーと心に傷を負った刑事、という最近のサスペンスの定番ではありますが
本格推理モノをほうふつとさせる不条理な謎、それを解決する合理的な推理も存分に味わえる。
科学捜査がフィクションの世界でも当たり前になった現在、もう滅びてしまったと思われた
頭脳派探偵の復活です。
しかしながら、そういう本格推理モノにありがちな「登場人物の記号化」もない。
一筋縄ではいかないキャラクター描写は人間ドラマをじっくり味わわせてくれる。
それでいてどの要素も破綻がない。
欲張りで贅沢なミステリーでありサスペンスです。

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数字を一つ思い浮かべろ (文春文庫) 文庫 – 2018/9/4
まるで手品のような、謎、謎、謎!
退職刑事、怪奇な不可能犯罪に挑む。
1000までの数字を頭に思い浮かべてみろ。
退職刑事ガーニーの友人のもとに届いた手紙はそう命じていた。
思い浮かべた数字は、658。指示にしたがって同封された小さな封筒を開けると、そこにはこう書かれていた。
おまえが思い浮かべる数字はわかっていた。658だ。
やがて次々に届く脅迫状めいた不吉な手紙。恐怖に駆られて元刑事ガーニーに相談を持ち込んだが、やがて男は殺害されてしまう。殺人現場は一面の雪。犯人らしき人物の足跡は森のなかで途切れていた……。数々の難事件を解決してきたガーニーを翻弄する謎また謎。手品めいた不可解な連続殺人――その手段は、動機は、目的は何なのか? そしてちりばめられた奇妙な暗示の影にひそむ犯人は何者か?
眩惑的な奇術趣味と謎解きの興趣あふれるHONKAKU MYSTERYの野心作!
退職刑事、怪奇な不可能犯罪に挑む。
1000までの数字を頭に思い浮かべてみろ。
退職刑事ガーニーの友人のもとに届いた手紙はそう命じていた。
思い浮かべた数字は、658。指示にしたがって同封された小さな封筒を開けると、そこにはこう書かれていた。
おまえが思い浮かべる数字はわかっていた。658だ。
やがて次々に届く脅迫状めいた不吉な手紙。恐怖に駆られて元刑事ガーニーに相談を持ち込んだが、やがて男は殺害されてしまう。殺人現場は一面の雪。犯人らしき人物の足跡は森のなかで途切れていた……。数々の難事件を解決してきたガーニーを翻弄する謎また謎。手品めいた不可解な連続殺人――その手段は、動機は、目的は何なのか? そしてちりばめられた奇妙な暗示の影にひそむ犯人は何者か?
眩惑的な奇術趣味と謎解きの興趣あふれるHONKAKU MYSTERYの野心作!
- 本の長さ576ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2018/9/4
- 寸法10.6 x 2.3 x 15.3 cm
- ISBN-104167911485
- ISBN-13978-4167911485
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2018/9/4)
- 発売日 : 2018/9/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 576ページ
- ISBN-10 : 4167911485
- ISBN-13 : 978-4167911485
- 寸法 : 10.6 x 2.3 x 15.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 330,316位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,828位文春文庫
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー

4 星
謎に次ぐ謎でハラハラさせられる展開
本書は、深い問題を抱えた登場人物たちに驚くべき自己開示の瞬間を迫るという、絶妙なプロットのサスペンス小説です。ニューヨーク市警のトップ殺人捜査官を退職し、現在はニューヨーク州北部で妻のマドレーヌと新しい生活を始めたデイブ・ガーニー。「数字を一つ思い浮かべて見ろ!」彼に元にこのような文面の手紙が何週間にも渡って届き続けます。この手紙は、ガーニーにとって退職後のマンネリ化した日々に刺激を与えるものでした。しかし、ほどなくして大規模な連続殺人事件が発生し、ガーニーは捜査に巻き込まれることになります。手紙の主は、脅しと警告に満ちた韻を踏むのが好きで、証拠を残さず捜査陣をいつも煙に巻く一筋縄ではいかない人物です。これに対し、捜査活動の中心人物となったガーニーは、ほどなく地元警察を驚愕に陥れるほどの推理力を発揮することになります。あたかも千里眼のように見える相手と知恵を競い合うガーニーですが、悲劇に彩られた過去は次第に彼を悩ませ、いつしか結婚生活に危険な断崖絶壁を予感させることになります。この本で私が印象に残った点は、随所で発生する法執行機関の不可解な決定と不信感が漂ってくる点です。途中から、アメリカの刑事ミステリの王道である警察機構内部の対立構造が絡み始め、捜査活動とは別の圧力で苦悩するガーニーの姿が非常にもどかしくなるところもGoodでした。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
謎解き9割、家族の物語1割。
ハウダニットのトリックはこれくらいシンプルなほうが「やられた感」があって好き。
専門知識は不要で、まさに頭の体操といったところ。
家族については、主人公と妻、息子の関係がメイン。
主人公と父、母の間に何があったのかをもっと丁寧に描いてくれたら、
犯人との対比が面白いものになったのでは。
ハウダニットのトリックはこれくらいシンプルなほうが「やられた感」があって好き。
専門知識は不要で、まさに頭の体操といったところ。
家族については、主人公と妻、息子の関係がメイン。
主人公と父、母の間に何があったのかをもっと丁寧に描いてくれたら、
犯人との対比が面白いものになったのでは。
2024年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
訳の日本語に流れがなく、読みづらい。
とにかく心理描写が多すぎる。
しかもほとんどがネガティブな感情で、重複が多いのでうんざりした。
最初のトリックに惹かれて読み続けたが、まさかの結末だった。
さすがに今の時代にこれほど大っぴらに仕掛けて、噂にもならないことはないでしょう、と。
いくら手書きでも(笑)
『後ろ向き』は使い古されたテクニックだし、肝心な犯人当てもわかりやすかった。
私は当てたことはあまり無いので、かなり難易度が低いのだと思う。
一応最後まで読めたので星3つにしておきます。
とにかく心理描写が多すぎる。
しかもほとんどがネガティブな感情で、重複が多いのでうんざりした。
最初のトリックに惹かれて読み続けたが、まさかの結末だった。
さすがに今の時代にこれほど大っぴらに仕掛けて、噂にもならないことはないでしょう、と。
いくら手書きでも(笑)
『後ろ向き』は使い古されたテクニックだし、肝心な犯人当てもわかりやすかった。
私は当てたことはあまり無いので、かなり難易度が低いのだと思う。
一応最後まで読めたので星3つにしておきます。
2020年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どう考えても不可能な数字のトリックを解き明かしながら犯人に迫っていくストーリーはめっぽう面白い。久しぶりに一気に読み上げた。ミステリーファン、必読。
2018年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普段はノンフィクション系の本ばかり読んでいて、ミステリーをほとんど読んだことのない者の感想です。ただし、子供の頃にホームズや明智小五郎の活躍に胸を躍らせたことはあります。雑誌の書評を見て、読んでみようと思いました。
1、ストーリーがテンポ良く進んでいくので、最後まで一気に読めてしまいます。おもしろいです。
2、この小説は、「どのようにして」「なぜ」「だれが」という三つの要素を上手に組み合わせて物語を構築しています。その組み合わせがこの小説の肝で、それぞれの要素自体の出来栄えは、驚くようなものではないと思います(この点は、私自身がミステリーをほとんど読んでいないので、他の作品との相対評価ではなく、絶対評価としての個人的な感想です。)。
3、たとえば、「どのようにして」については、複数の興味深い謎が提示されますが、いずれの謎も提示された時点か、その少し後で、「こうじゃないの?」と見当がつくところがあります。特に少しでも手品の知識のある人にとっては、そうだと思います。また、「だれが」についても、「どのようにして」が小説の中で解決された時点で、ある程度目ぼしがつくのに、紙幅の関係なのか、警察の捜査がその方向に向かうわけではない点に不満が残ります。
4、このように要素自体に多少の弱さは見られますが、三つの要素の組み合わせ方がうまく、ストーリーがテンポ良く進んでいくので、全体としてはとてもおもしろい小説に仕上がっています。私は一気に読んでしまいました。秋の夜長をこの小説とともに過ごすのは、悪いアイデアではないと思います。全体的な評価は3.5点です。
1、ストーリーがテンポ良く進んでいくので、最後まで一気に読めてしまいます。おもしろいです。
2、この小説は、「どのようにして」「なぜ」「だれが」という三つの要素を上手に組み合わせて物語を構築しています。その組み合わせがこの小説の肝で、それぞれの要素自体の出来栄えは、驚くようなものではないと思います(この点は、私自身がミステリーをほとんど読んでいないので、他の作品との相対評価ではなく、絶対評価としての個人的な感想です。)。
3、たとえば、「どのようにして」については、複数の興味深い謎が提示されますが、いずれの謎も提示された時点か、その少し後で、「こうじゃないの?」と見当がつくところがあります。特に少しでも手品の知識のある人にとっては、そうだと思います。また、「だれが」についても、「どのようにして」が小説の中で解決された時点で、ある程度目ぼしがつくのに、紙幅の関係なのか、警察の捜査がその方向に向かうわけではない点に不満が残ります。
4、このように要素自体に多少の弱さは見られますが、三つの要素の組み合わせ方がうまく、ストーリーがテンポ良く進んでいくので、全体としてはとてもおもしろい小説に仕上がっています。私は一気に読んでしまいました。秋の夜長をこの小説とともに過ごすのは、悪いアイデアではないと思います。全体的な評価は3.5点です。
2018年10月8日に日本でレビュー済み
大枠は現代アメリカの警察小説だが、描かれるのは怪犯罪者と名探偵の智力の闘い。ディーヴァー、コナリー、カーリー、スレイドと、巨匠異才居並ぶ現代本格ミステリに、さらなる新たな書き手が登場したことを心から祝う。読み出したら途中で止められず、気づけば600ページ近い厚さを一気読み。2018年の翻訳ミステリの、大きな収穫の一つだろう。
2020年12月21日に日本でレビュー済み
本書は、深い問題を抱えた登場人物たちに驚くべき自己開示の瞬間を迫るという、絶妙なプロットのサスペンス小説です。
ニューヨーク市警のトップ殺人捜査官を退職し、現在はニューヨーク州北部で妻のマドレーヌと新しい生活を始めたデイブ・ガーニー。
「数字を一つ思い浮かべて見ろ!」
彼に元にこのような文面の手紙が何週間にも渡って届き続けます。この手紙は、ガーニーにとって退職後のマンネリ化した日々に刺激を与えるものでした。しかし、ほどなくして大規模な連続殺人事件が発生し、ガーニーは捜査に巻き込まれることになります。
手紙の主は、脅しと警告に満ちた韻を踏むのが好きで、証拠を残さず捜査陣をいつも煙に巻く一筋縄ではいかない人物です。これに対し、捜査活動の中心人物となったガーニーは、ほどなく地元警察を驚愕に陥れるほどの推理力を発揮することになります。あたかも千里眼のように見える相手と知恵を競い合うガーニーですが、悲劇に彩られた過去は次第に彼を悩ませ、いつしか結婚生活に危険な断崖絶壁を予感させることになります。
この本で私が印象に残った点は、随所で発生する法執行機関の不可解な決定と不信感が漂ってくる点です。途中から、アメリカの刑事ミステリの王道である警察機構内部の対立構造が絡み始め、捜査活動とは別の圧力で苦悩するガーニーの姿が非常にもどかしくなるところもGoodでした。
ニューヨーク市警のトップ殺人捜査官を退職し、現在はニューヨーク州北部で妻のマドレーヌと新しい生活を始めたデイブ・ガーニー。
「数字を一つ思い浮かべて見ろ!」
彼に元にこのような文面の手紙が何週間にも渡って届き続けます。この手紙は、ガーニーにとって退職後のマンネリ化した日々に刺激を与えるものでした。しかし、ほどなくして大規模な連続殺人事件が発生し、ガーニーは捜査に巻き込まれることになります。
手紙の主は、脅しと警告に満ちた韻を踏むのが好きで、証拠を残さず捜査陣をいつも煙に巻く一筋縄ではいかない人物です。これに対し、捜査活動の中心人物となったガーニーは、ほどなく地元警察を驚愕に陥れるほどの推理力を発揮することになります。あたかも千里眼のように見える相手と知恵を競い合うガーニーですが、悲劇に彩られた過去は次第に彼を悩ませ、いつしか結婚生活に危険な断崖絶壁を予感させることになります。
この本で私が印象に残った点は、随所で発生する法執行機関の不可解な決定と不信感が漂ってくる点です。途中から、アメリカの刑事ミステリの王道である警察機構内部の対立構造が絡み始め、捜査活動とは別の圧力で苦悩するガーニーの姿が非常にもどかしくなるところもGoodでした。

本書は、深い問題を抱えた登場人物たちに驚くべき自己開示の瞬間を迫るという、絶妙なプロットのサスペンス小説です。
ニューヨーク市警のトップ殺人捜査官を退職し、現在はニューヨーク州北部で妻のマドレーヌと新しい生活を始めたデイブ・ガーニー。
「数字を一つ思い浮かべて見ろ!」
彼に元にこのような文面の手紙が何週間にも渡って届き続けます。この手紙は、ガーニーにとって退職後のマンネリ化した日々に刺激を与えるものでした。しかし、ほどなくして大規模な連続殺人事件が発生し、ガーニーは捜査に巻き込まれることになります。
手紙の主は、脅しと警告に満ちた韻を踏むのが好きで、証拠を残さず捜査陣をいつも煙に巻く一筋縄ではいかない人物です。これに対し、捜査活動の中心人物となったガーニーは、ほどなく地元警察を驚愕に陥れるほどの推理力を発揮することになります。あたかも千里眼のように見える相手と知恵を競い合うガーニーですが、悲劇に彩られた過去は次第に彼を悩ませ、いつしか結婚生活に危険な断崖絶壁を予感させることになります。
この本で私が印象に残った点は、随所で発生する法執行機関の不可解な決定と不信感が漂ってくる点です。途中から、アメリカの刑事ミステリの王道である警察機構内部の対立構造が絡み始め、捜査活動とは別の圧力で苦悩するガーニーの姿が非常にもどかしくなるところもGoodでした。
ニューヨーク市警のトップ殺人捜査官を退職し、現在はニューヨーク州北部で妻のマドレーヌと新しい生活を始めたデイブ・ガーニー。
「数字を一つ思い浮かべて見ろ!」
彼に元にこのような文面の手紙が何週間にも渡って届き続けます。この手紙は、ガーニーにとって退職後のマンネリ化した日々に刺激を与えるものでした。しかし、ほどなくして大規模な連続殺人事件が発生し、ガーニーは捜査に巻き込まれることになります。
手紙の主は、脅しと警告に満ちた韻を踏むのが好きで、証拠を残さず捜査陣をいつも煙に巻く一筋縄ではいかない人物です。これに対し、捜査活動の中心人物となったガーニーは、ほどなく地元警察を驚愕に陥れるほどの推理力を発揮することになります。あたかも千里眼のように見える相手と知恵を競い合うガーニーですが、悲劇に彩られた過去は次第に彼を悩ませ、いつしか結婚生活に危険な断崖絶壁を予感させることになります。
この本で私が印象に残った点は、随所で発生する法執行機関の不可解な決定と不信感が漂ってくる点です。途中から、アメリカの刑事ミステリの王道である警察機構内部の対立構造が絡み始め、捜査活動とは別の圧力で苦悩するガーニーの姿が非常にもどかしくなるところもGoodでした。
このレビューの画像

2018年11月9日に日本でレビュー済み
シンプルに謎解きが楽しいミステリです。
いろいろ現代風なストーリーの味付けはあるのですが、基本は古典的な本格ミステリだと思います。今年の収穫でした!
いろいろ現代風なストーリーの味付けはあるのですが、基本は古典的な本格ミステリだと思います。今年の収穫でした!