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「空気」の研究 (文春文庫 や 9-14) 文庫 – 2018/12/4
山本 七平
(著)
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購入オプションとあわせ買い
昭和52年の発表以来、40年を経ていまだに多くの論者に引用、紹介される名著。今年3月も、NHK Eテレ「100分deメディア論」で、社会学者・大澤真幸氏が本書を紹介し、大きな反響があった。日本には、誰でもないのに誰よりも強い「空気」というものが存在し、人々も行動を規定している・・・。これは、昨今の政治スキャンダルのなかで流行語となった「忖度」そのものではないか!
山本七平は本書で「「空気」とはまことに大きな絶対権を持った妖怪である。一種の『超能力』かも知れない。」「この『空気』なるものの正体を把握しておかないと、将来なにが起るやら、皆目見当がつかないことになる。」と論じている。それから40年、著者の分析は古びるどころか、ますます現代社会の現実を鋭く言い当てている。「空気を読め」「アイツは空気が読めない」という言葉が当たり前に使われ、誰もが「空気」という権力を怖れて右往左往している。そんな今こそ、日本人の行動様式を鋭く抉った本書が必要とされている。
『「水=通常性」の研究』『日本的根本主義(ファンダメンタル)について』と続き、日本人の心の中にかつても今も深く根ざしている思想が明らかにされていくのは圧巻。
日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探った、不朽の傑作を、文字の大きな新装版で。
山本七平は本書で「「空気」とはまことに大きな絶対権を持った妖怪である。一種の『超能力』かも知れない。」「この『空気』なるものの正体を把握しておかないと、将来なにが起るやら、皆目見当がつかないことになる。」と論じている。それから40年、著者の分析は古びるどころか、ますます現代社会の現実を鋭く言い当てている。「空気を読め」「アイツは空気が読めない」という言葉が当たり前に使われ、誰もが「空気」という権力を怖れて右往左往している。そんな今こそ、日本人の行動様式を鋭く抉った本書が必要とされている。
『「水=通常性」の研究』『日本的根本主義(ファンダメンタル)について』と続き、日本人の心の中にかつても今も深く根ざしている思想が明らかにされていくのは圧巻。
日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探った、不朽の傑作を、文字の大きな新装版で。
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2018/12/4
- 寸法10.6 x 1 x 15.3 cm
- ISBN-10416791199X
- ISBN-13978-4167911997
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2018/12/4)
- 発売日 : 2018/12/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 255ページ
- ISBN-10 : 416791199X
- ISBN-13 : 978-4167911997
- 寸法 : 10.6 x 1 x 15.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 7,439位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 110位文春文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月29日に日本でレビュー済み
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組織において空気に支配される瞬間が多々あることを再認識させられる、非常に示唆に富んだ内容。具体例が目に浮かぶ。空気に支配されることを打破する難しさも再認識させられた。
2024年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の内容説明に関しては、[海外オヤジ]様の素晴らしいレビューがおすすめです。以下は私の読後感想です。
私が本書を読んだのは、コロナ騒動を契機に「この同調圧力は、日本人特有の気性か?」を知りたいと思ったからですが、読後は[yasuji]様のレビューと同様、論理的には「空気は日本人だけでなく人類に共通する現象」だと思いました。
ただ…一方では、私自分が日本国民で、この国のマスコミやSNSなどの情報に頻繁に接しているからか「空気」に敏感で、それゆえ感覚的には「日本人は空気に流されやすい…」と感じてしまう傾向はあります。なので、あえて「何故、日本人は空気に流されやすいのか?」と考えると、昔から言われる、島国であるが故の安全性と豊かな自然から、物事を突き詰めて考える必要はなかったから(そのような人が相対的に少なかった)…というのが現時点での私の見解です(物事を突き詰めて考えないと「神を徹底して考える」姿勢や、本書に登場するヨブ記のような「神と対峙する」などの考えも生まれないでしょう。そういえば戦後の言論界では「個の確立」が叫ばれた時代もありました)。
なお、本書で私が感銘したのは以下の一説です
「戦前の日本の軍部と右翼が、絶対に許すべからず存在と考えたのはむしろ「自由主義者」であって、必ずしも「社会主義者」ではない。社会主義は、ただ広報を誤っただけで、彼らの意図そのものは必ずしも誤りでないから、方向さえ変えさせれば、いわば転向さえすれば有能な「国士」になると彼らは考えていた…<中略>…だが、彼らは、自由主義者は、箸にも棒にもかからぬ存在と考えていた…<中略>…(自由主義者とは)簡単にいえば、あった事実をあったといい、見たことを見たといい、それが真実だと信じている、きわめて単純率直な人間のことである」
今の時代を端的に表している言葉だと、思いませんか?(苦笑)。
私が本書を読んだのは、コロナ騒動を契機に「この同調圧力は、日本人特有の気性か?」を知りたいと思ったからですが、読後は[yasuji]様のレビューと同様、論理的には「空気は日本人だけでなく人類に共通する現象」だと思いました。
ただ…一方では、私自分が日本国民で、この国のマスコミやSNSなどの情報に頻繁に接しているからか「空気」に敏感で、それゆえ感覚的には「日本人は空気に流されやすい…」と感じてしまう傾向はあります。なので、あえて「何故、日本人は空気に流されやすいのか?」と考えると、昔から言われる、島国であるが故の安全性と豊かな自然から、物事を突き詰めて考える必要はなかったから(そのような人が相対的に少なかった)…というのが現時点での私の見解です(物事を突き詰めて考えないと「神を徹底して考える」姿勢や、本書に登場するヨブ記のような「神と対峙する」などの考えも生まれないでしょう。そういえば戦後の言論界では「個の確立」が叫ばれた時代もありました)。
なお、本書で私が感銘したのは以下の一説です
「戦前の日本の軍部と右翼が、絶対に許すべからず存在と考えたのはむしろ「自由主義者」であって、必ずしも「社会主義者」ではない。社会主義は、ただ広報を誤っただけで、彼らの意図そのものは必ずしも誤りでないから、方向さえ変えさせれば、いわば転向さえすれば有能な「国士」になると彼らは考えていた…<中略>…だが、彼らは、自由主義者は、箸にも棒にもかからぬ存在と考えていた…<中略>…(自由主義者とは)簡単にいえば、あった事実をあったといい、見たことを見たといい、それが真実だと信じている、きわめて単純率直な人間のことである」
今の時代を端的に表している言葉だと、思いませんか?(苦笑)。
2023年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
丁寧に包装され、すぐに届きました。早速、要点のメモをとりながら読みかけたのですが、なんとも言えない、もあ~っとした匂いに閉口しました。ティツリーオイルで拭いてみたり、手も2回、石鹸で洗いましたが匂いがとれず、読むのを断念しました。今は風の当たるベランダに置いてます。
2021年7月21日に日本でレビュー済み
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「日本的根本主義について」
先進国の現在が、日本の未来である間は、吾国には活気があった。(高度経済成長)
だが、キャッチアップを終えて模範を失うと、何をしていいか分からなくなってしまう。
私自身、年輩者に模範となる人を見つけられなかったことが、苦しみの原因となってきた。
日本人は愚かに見えるが、私もその愚かさと無縁ではない。
日本[人]を救うためには、臨在するビジョンになることが求められる。
真理をパフォーマンスするというキュニコス派の方法に学べることがあるだろう。
エピクロス派の友愛 己を救うために、共同体の成員で助け合う。
日本人は個人で異端になることは苦手だが、集団で異端になることは得意だ、という落合陽一の指摘。
私[たち]が一方的に真理を示そうとするよりも、隣人と助け合いつつ、己も救うことを考えるほうが有意義だろう。
先進国の現在が、日本の未来である間は、吾国には活気があった。(高度経済成長)
だが、キャッチアップを終えて模範を失うと、何をしていいか分からなくなってしまう。
私自身、年輩者に模範となる人を見つけられなかったことが、苦しみの原因となってきた。
日本人は愚かに見えるが、私もその愚かさと無縁ではない。
日本[人]を救うためには、臨在するビジョンになることが求められる。
真理をパフォーマンスするというキュニコス派の方法に学べることがあるだろう。
エピクロス派の友愛 己を救うために、共同体の成員で助け合う。
日本人は個人で異端になることは苦手だが、集団で異端になることは得意だ、という落合陽一の指摘。
私[たち]が一方的に真理を示そうとするよりも、隣人と助け合いつつ、己も救うことを考えるほうが有意義だろう。
2021年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先ず簡単に感想を。話が具体的で分かりやすく面白い。日本人が空気に縛られる様子が良く描かれています。ただ、その先の議論について書き起こそうとすると途端に手が止まってしまいました。その意味で本作は一見簡単そうに見えますがその核心はなかなか手ごわい、と言うのが率直な感想です。
・・・
一昔前、空気を読めない人を「KY」と呼んでいたりしました。また無言の圧力で集団の中の個を従わせる雰囲気を「同調圧力」と言ったりもします。
このように日本では集団による無言の圧力が強いわけで、筆者はこの「空気」とは何なのかということを突き詰めて考えていらっしゃいます。
なんなればその「空気」こそが第二次世界大戦で日本の軍事責任者をして無残・無謀な決断をさせ多くの若者を死に至らせたものであり、しかも彼らが自身の責任を転嫁している先なのです。
幸い氏は生還したわけですが、元上官たちが言う『空気』とは一体何だったのか?というのが本書のメインテーマです。
多くの事例や論考から、筆者は空気とは『非常に強固でほぼ絶対的な支配力を持つ「判断の基準」であり、それに抵抗するものを異端として、「抗空気罪」で社会的に葬るほどの力を持つ超能力』(位置NO.158)と断じ、その根には『感情移入を前提とする』『臨在感の支配に』よる(位置NO.378)としています。
私の理解するところでは、ある考え(『天皇制は死守すべき』『皇軍は立派に死ぬべき』『骨には魂が宿る』等々)を絶対のものとし、それ以外の考えが出来なくさせる雰囲気、のようなイメージです。
不思議なのは、その道の専門家であってもどういうわけか『空気』に絡めとられ正論を吐けなくなることです。また決定権者であっても『あの時の空気では仕方なかった』という弁明が世間でもすんなり受け入れられてしまうことです。つまり我々も言語化せずとも空気の存在を認知しているのです。
さて、ではどうやって『空気』から逃れるのか。
中盤からは『水をさす』の表現と共に『水』の概念を論じますが漠としてすんなり理解できませんでした。その中で一番しっくりきた表現は『対象の相対化によって、対象から自己を自由にすること』(位置NO731)です。要は別の方法・それ以外の考えを想起する、という事でしょうか。
ここで少し疑問が沸きます。
日本人は節操なく何でも受け入れるし、それこそ相対的価値観を体現した民族と言ってもいいのではないでしょうか。封建制を捨て明治維新で市場化を画策、そして軍国主義からの世界大戦後の民主化です。変節の速さと言えばもう世界一でありましょう。その点では日本人は相対的価値観を十分持ち合わせているのでは?
これに対し、筆者は日本人の態度を『汎神論的神政政制』(位置NO.2713)とも呼んでいます。
日本人のメンタリティは多元論的ですべてを包摂するようなものなのかもしれません。君にも考えがある、私にも考えがある、それぞれ等しく貴い、昔には昔のやり方、今は今のやり方、とこれまでの価値観などをどれも受け入れつつ吸収するような。
このメンタリティは時間軸で見れば確かに多元的で相対的と言いうるかもしれません。が、ひょっとすると我々は今現在で相対的に物事を見ることはしていないかもしれません。例えば我々は資本主義経済に生きていますが、社会主義・共産主義に立ち返ろう!などと喋ると白い目で見られそうです。資本主義一択っしょ、と思い込んだら、福祉政策とか福利厚生とか富の再配分について考えは至らなくなりそうです(勿論言葉の意味での社会主義・共産主義は解っているとは思いますが)。
このような日本人の歴史的相対性ではなく、局時的相対性の欠落こそが空気を生み出す原因である、と言っているように思いました。
・・・
私の理解の稚拙さもありますが、それでも根っこの部分は難しいと感じました。
メインは『空気』論ですが、その『空気』を成す日本人については中途半端な言及にとどまっております。それは氏の別作にて大いに論じられているのだと思います。
いずれにせよ、少し時間をおいて読み返してみたいと思った作品です。
・・・
一昔前、空気を読めない人を「KY」と呼んでいたりしました。また無言の圧力で集団の中の個を従わせる雰囲気を「同調圧力」と言ったりもします。
このように日本では集団による無言の圧力が強いわけで、筆者はこの「空気」とは何なのかということを突き詰めて考えていらっしゃいます。
なんなればその「空気」こそが第二次世界大戦で日本の軍事責任者をして無残・無謀な決断をさせ多くの若者を死に至らせたものであり、しかも彼らが自身の責任を転嫁している先なのです。
幸い氏は生還したわけですが、元上官たちが言う『空気』とは一体何だったのか?というのが本書のメインテーマです。
多くの事例や論考から、筆者は空気とは『非常に強固でほぼ絶対的な支配力を持つ「判断の基準」であり、それに抵抗するものを異端として、「抗空気罪」で社会的に葬るほどの力を持つ超能力』(位置NO.158)と断じ、その根には『感情移入を前提とする』『臨在感の支配に』よる(位置NO.378)としています。
私の理解するところでは、ある考え(『天皇制は死守すべき』『皇軍は立派に死ぬべき』『骨には魂が宿る』等々)を絶対のものとし、それ以外の考えが出来なくさせる雰囲気、のようなイメージです。
不思議なのは、その道の専門家であってもどういうわけか『空気』に絡めとられ正論を吐けなくなることです。また決定権者であっても『あの時の空気では仕方なかった』という弁明が世間でもすんなり受け入れられてしまうことです。つまり我々も言語化せずとも空気の存在を認知しているのです。
さて、ではどうやって『空気』から逃れるのか。
中盤からは『水をさす』の表現と共に『水』の概念を論じますが漠としてすんなり理解できませんでした。その中で一番しっくりきた表現は『対象の相対化によって、対象から自己を自由にすること』(位置NO731)です。要は別の方法・それ以外の考えを想起する、という事でしょうか。
ここで少し疑問が沸きます。
日本人は節操なく何でも受け入れるし、それこそ相対的価値観を体現した民族と言ってもいいのではないでしょうか。封建制を捨て明治維新で市場化を画策、そして軍国主義からの世界大戦後の民主化です。変節の速さと言えばもう世界一でありましょう。その点では日本人は相対的価値観を十分持ち合わせているのでは?
これに対し、筆者は日本人の態度を『汎神論的神政政制』(位置NO.2713)とも呼んでいます。
日本人のメンタリティは多元論的ですべてを包摂するようなものなのかもしれません。君にも考えがある、私にも考えがある、それぞれ等しく貴い、昔には昔のやり方、今は今のやり方、とこれまでの価値観などをどれも受け入れつつ吸収するような。
このメンタリティは時間軸で見れば確かに多元的で相対的と言いうるかもしれません。が、ひょっとすると我々は今現在で相対的に物事を見ることはしていないかもしれません。例えば我々は資本主義経済に生きていますが、社会主義・共産主義に立ち返ろう!などと喋ると白い目で見られそうです。資本主義一択っしょ、と思い込んだら、福祉政策とか福利厚生とか富の再配分について考えは至らなくなりそうです(勿論言葉の意味での社会主義・共産主義は解っているとは思いますが)。
このような日本人の歴史的相対性ではなく、局時的相対性の欠落こそが空気を生み出す原因である、と言っているように思いました。
・・・
私の理解の稚拙さもありますが、それでも根っこの部分は難しいと感じました。
メインは『空気』論ですが、その『空気』を成す日本人については中途半端な言及にとどまっております。それは氏の別作にて大いに論じられているのだと思います。
いずれにせよ、少し時間をおいて読み返してみたいと思った作品です。
2021年7月16日に日本でレビュー済み
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強要されない上等な空気感
2022年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
空気というハッキリとしない概念の研究のためか、ちょっとわかりずらい比喩などが出てくる上、出版された当時の「空気」で書かれている。そのため「気軽にどうぞ!必読書ですよ!」とはオススメ出来ないのが残念。
しかしある程度の理解が出来れば、現代日本の重要な仕組みと問題点を知ることが出来ることだろう。
私もかなり時間をかけて読んだが、後半のキリスト教を背景にした欧米価値観の説明箇所は流石に読み飛ばした(笑)
なんでファンダメンタリズムと進化論は共生しえないという話から、そんな話に飛ぶのか。結論も述べずダラダラと宗教の話を語られるのは現代人にとって辛いものがある。
しかし基本的には非常に興味深い内容であり、中でも特に面白かったのは、山本氏が自ら体験した米兵とのモンキートライアル対談の話かな。
「手軽に読めますよ」とは間違っても言えないが、時間を作ってでも読んでおく価値があると思う。
しかしある程度の理解が出来れば、現代日本の重要な仕組みと問題点を知ることが出来ることだろう。
私もかなり時間をかけて読んだが、後半のキリスト教を背景にした欧米価値観の説明箇所は流石に読み飛ばした(笑)
なんでファンダメンタリズムと進化論は共生しえないという話から、そんな話に飛ぶのか。結論も述べずダラダラと宗教の話を語られるのは現代人にとって辛いものがある。
しかし基本的には非常に興味深い内容であり、中でも特に面白かったのは、山本氏が自ら体験した米兵とのモンキートライアル対談の話かな。
「手軽に読めますよ」とは間違っても言えないが、時間を作ってでも読んでおく価値があると思う。