鈴木敏夫さんが「ジブリ汗まみれ」でこんなことを言っていた。
カントリーロードの日本語の詞を鈴木敏夫さんの娘さんが手掛けることになった。
出来上がった詞は宮崎駿さんが気にいったが詞の一部を変えてしまった。
そのことがもとで宮崎駿さんと近藤喜文さんとのあいだでケンカになった。
どこの部分がどう直されたか本書を読めばハッキリわかります。
宮崎駿さんが絵コンテを書き、そのうえ口も手も出してくるとなれば、さぞ近藤喜文監督はつらかったろうと推測されます。
大塚英志さんが指摘しているように近藤喜文監督に求められたのはクリエイターとしての才能ではなく「職人」としての技量だけだった
とすれば宮崎駿さんは罪深いような気もします。まあそれが作家の「業」なのかもしれませんが・・・・。
いずれにしても「耳をすませば」は、宮崎駿さんと近藤喜文さんの「表現」をめぐっての壮絶な「綱引き」の結果生まれた作品であることは
まちがいないと思われます。
大塚英志さんの作品論は一読の価値があると思います。宮崎さんがマンガ表現を批判するときあまりに矮小化し切り捨てる傾向のあることが
創り手として倣慢と感じるそうです。
宮崎アニメのフアンの人も、そうでない人も一読してみて損はないと思います。
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ジブリの教科書9 耳をすませば (文春ジブリ文庫 1-9 ジブリの教科書 9) 文庫 – 2015/4/10
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公開から20年経っても心をとらえる伝説の作品の魅力について、芥川賞作家・朝吹真理子さん、藤本由香里さんらが読み解く。
公開から20年経っても心をとらえる伝説の作品の魅力について、芥川賞作家・朝吹真理子さん、藤本由香里さんらが読み解く。
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2015/4/10
- 寸法10.6 x 1.2 x 15.3 cm
- ISBN-104168120082
- ISBN-13978-4168120084
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2015/4/10)
- 発売日 : 2015/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 239ページ
- ISBN-10 : 4168120082
- ISBN-13 : 978-4168120084
- 寸法 : 10.6 x 1.2 x 15.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 109,619位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 572位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 26,480位文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月7日に日本でレビュー済み
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2021年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品が好きで暇なら読むべき
2016年11月29日に日本でレビュー済み
【原作】
・信州の山小屋にあった、姪っ子たちの『りぼん』に載っていた『耳をすませば』の連載第二回目だけ、何度も繰り返しアニメ関係者達に読まれ、前後のストーリーが“想像”されていた。(映画のストーリーとはならなかった)
・その後、宮崎駿がどうしても気になって原作コミックを職場スタッフに借りる
【カントリーロード】
・鈴木敏夫Pの娘さんに急遽頼まれた訳詞
・元の訳詞「ひとりで生きると/何も持たずに/まちを飛び出した」への近藤監督のこだわり。上京した自分に重ねていた。
【キャラ】
・ムーンを原作通り黒猫にするかの社内投票
・夕子は赤毛のアン
【製作裏話】
・エンディング(曲中の画面で)、夕子と杉村のその後が描かれた
・「結婚してくれ」のセリフについて、社内女性に聞いていた
・東京の実際のスモッグの少し明るめの空が描かれた
・実際の夜明けをよみうりランドから見た
【音響】
・出来事が見る人の心に届くころ、おもむろに音楽が始まるよう、タイミングをずらしている。
・日本で二番目のドルビーデジタル
・磁気テープを使わずパソコンでHDDにアフレコ録音
【その他】
・近藤監督は、ジブリの次作『もののけ姫』公開後に47歳にして逝去。
・新聞に全面カラー広告
・『On Your Mark』の世紀末感
【ジブリの他作品との対比分析】
・母系家族/男性像/死を感じさせない/家族に支えられている/「学ぶ女」属性/『紅の豚』後の休息
→父が娘の問題解決にきちんと関わる。
→親から離れた時に寄り添ってくれる、トトロやカオナシのような「ライナスの毛布」が無い
【徹底分析】
・大きな駅「杉の宮」は京王線の聖蹟桜ヶ丘。小さな駅「向原」は隣の百草園。
・ムーンがほかの家庭で別の名前で呼ばれていることから、雫に独立を示唆。
・少女マンガを原作にするということ
・Google予測候補の特異性
・twitterの反応から見る
(このネットの反応の観点は、ジブリの教科書の中では初めて見ました)
以上、印象に残った点です。
本書の最後の〆方は批判的で少し後味が悪いのですが、真剣に語ってくれているのでいいと思います。
・信州の山小屋にあった、姪っ子たちの『りぼん』に載っていた『耳をすませば』の連載第二回目だけ、何度も繰り返しアニメ関係者達に読まれ、前後のストーリーが“想像”されていた。(映画のストーリーとはならなかった)
・その後、宮崎駿がどうしても気になって原作コミックを職場スタッフに借りる
【カントリーロード】
・鈴木敏夫Pの娘さんに急遽頼まれた訳詞
・元の訳詞「ひとりで生きると/何も持たずに/まちを飛び出した」への近藤監督のこだわり。上京した自分に重ねていた。
【キャラ】
・ムーンを原作通り黒猫にするかの社内投票
・夕子は赤毛のアン
【製作裏話】
・エンディング(曲中の画面で)、夕子と杉村のその後が描かれた
・「結婚してくれ」のセリフについて、社内女性に聞いていた
・東京の実際のスモッグの少し明るめの空が描かれた
・実際の夜明けをよみうりランドから見た
【音響】
・出来事が見る人の心に届くころ、おもむろに音楽が始まるよう、タイミングをずらしている。
・日本で二番目のドルビーデジタル
・磁気テープを使わずパソコンでHDDにアフレコ録音
【その他】
・近藤監督は、ジブリの次作『もののけ姫』公開後に47歳にして逝去。
・新聞に全面カラー広告
・『On Your Mark』の世紀末感
【ジブリの他作品との対比分析】
・母系家族/男性像/死を感じさせない/家族に支えられている/「学ぶ女」属性/『紅の豚』後の休息
→父が娘の問題解決にきちんと関わる。
→親から離れた時に寄り添ってくれる、トトロやカオナシのような「ライナスの毛布」が無い
【徹底分析】
・大きな駅「杉の宮」は京王線の聖蹟桜ヶ丘。小さな駅「向原」は隣の百草園。
・ムーンがほかの家庭で別の名前で呼ばれていることから、雫に独立を示唆。
・少女マンガを原作にするということ
・Google予測候補の特異性
・twitterの反応から見る
(このネットの反応の観点は、ジブリの教科書の中では初めて見ました)
以上、印象に残った点です。
本書の最後の〆方は批判的で少し後味が悪いのですが、真剣に語ってくれているのでいいと思います。
2016年7月6日に日本でレビュー済み
「耳をすませば」はジブリの作品であるから、宮崎駿(でなければ高畑勲)の監督作品だと思ってしまうのだが、実はそうではない。本書で、45頁「それまでのジブリは、高畑勲、宮崎駿という監督の創造力にすべてを委ねるというやり方をしてきました。いわば”監督中心主義”です。それに対して今回<耳をすませば>はシナリオから絵コンテまでは、制作プロデューサーである宮崎駿が作り、それを監督・近藤喜文が演出し、映画として仕上げていく。つまり”企画中心主義”で作ろうというわけです。」、58頁「この作品<耳をすませば>は近藤喜文監督作品であると同時に、『宮崎』アニメでもあります。宮さんの絵コンテで近ちゃんが監督すれば、もうひとつの宮崎アニメを作れるということが分かってしまった。それがいいことなのか、悪いことなのか、僕<鈴木敏夫>としてもずいぶん悩みました。それでも、ジブリとしては、”もうひとつの宮崎アニメ”を作る試みを米林宏昌監督の『借りぐらしのアリエッティ』、宮崎吾朗監督の『コクリコ坂から』で続けていきます。」と記述されている。この近藤喜文監督作品の「耳をすませば」が”もうひとつの宮崎アニメ”ということならば、「猫の恩返し」(監督:森田宏幸)、「ゲド戦記」(監督:宮崎吾朗)、「思い出のマーニー」(監督:は米林宏昌)もそういった作品なのだろう。宮崎駿が「風の谷のナウシカ」を1984年に製作した後、ジブリとしては、「天空の城ラピュタ」の上映が1986年、「となりのトトロ」と「火垂の墓」が同時上映で1988年、「魔女の宅急便」が1989年、「おもひでぽろぽろ」が1991年、「紅の豚」が1992年、「平成狸合戦ぽんぽこ」が1994年で、この次の1995年の上映が「耳をすませば」である。そして、1997年「もののけ姫」、1999年「ホーホケキョとなりの山田くん」、2001年「千と千尋の神隠し」、2002年「猫の恩返し」、2004年「ハウルの動く城」、2006年「ゲド戦記」、2008年「崖の上のポニョ」、2010年「借りぐらしのアリエッティ」、2011年「コクリコ坂から」、2013年「風立ちぬ」、2013年「かぐや姫の物語」、2014年「思い出のマーニー」と続く。ジブリとして二十もの作品を輩出したのだ。たいしたものだ。
しかしながら、近藤喜文(よしふみ)は本作「耳をすませば」の初監督を務めたあと、ジブリの「もののけ姫」の作画監督を最後に47歳で他界。59頁「一九九七年の暮れに解離性大動脈瘤に倒れた近ちゃんは、翌年の一月に亡くなってしまったのです。まだ四十七歳。早すぎる旅立ちでした。」。 ジブリの激務が体に触ったのでしょうか?宮崎駿の1941年生まれに比べても、近藤喜文は1950年生まれと若いことから、健康であれば、他に作品を監督し素晴らしい作品を残していたかも知れない。そう思うと、とても残念です。
映画「耳をすませば」の原作は、少女漫画家・柊あおいの「耳をすませば」ですが、同じく、柊あおいの「バロン 猫の男爵」を原作とした「猫の恩返し」がスタジオジブリで製作されたそうです。…97頁。
ところで、本作「耳をすませば」中の挿話「バロンのくれた物語」の「井上直久」による背景美術が印象的でした。本書にもその絵が148頁から152頁に掲載されていますが、159頁の略歴紹介では1948年生まれ。大阪で高校の美術教師を務めていた時に、異郷「イバラード」をテーマに作品を作り始め、自分の個展に宮崎駿へ案内状を出したところ、予想外にも来展されて、お互いの年齢も近く気があったのか?とうとうアニメの背景美術を担当することとなった。このあたりのいきさつ(153頁~159頁)が面白い。
また、本書の173頁と174頁には「<耳をすませばの>雫が訪れるようになる地球屋というアンティークの店の場所は、聖蹟桜ヶ丘を駅を降り、南に進み、大栗川(おおぐりがわ)という多摩川に合流する町なかの川を渡り、いろは坂を登り切ったところにある、丸い広場あたりから想を得ている。落着いた戸建住宅が建ち並ぶ住宅街である。」とある。早速、GoogleEarthで確認をすると、京王線(東京の新宿駅から26駅目の)「聖蹟桜ヶ丘」駅(多摩市)西口から南に真っ直ぐ350メートル行った先の霞ヶ関橋という橋を渡って、さらに150メートル先の坂を西に南に東に西にと「いろは坂」を750メートルほど登って、平になった住宅街を250メートル南に真っ直ぐ行って郵便局「多摩桜ヶ丘局」(多摩市桜ヶ丘4-1-2)の先に広場があった。京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅からその広場までは1500メートル位だろうか。もちろん、実際には「地球屋」という店はない。
しかしながら、近藤喜文(よしふみ)は本作「耳をすませば」の初監督を務めたあと、ジブリの「もののけ姫」の作画監督を最後に47歳で他界。59頁「一九九七年の暮れに解離性大動脈瘤に倒れた近ちゃんは、翌年の一月に亡くなってしまったのです。まだ四十七歳。早すぎる旅立ちでした。」。 ジブリの激務が体に触ったのでしょうか?宮崎駿の1941年生まれに比べても、近藤喜文は1950年生まれと若いことから、健康であれば、他に作品を監督し素晴らしい作品を残していたかも知れない。そう思うと、とても残念です。
映画「耳をすませば」の原作は、少女漫画家・柊あおいの「耳をすませば」ですが、同じく、柊あおいの「バロン 猫の男爵」を原作とした「猫の恩返し」がスタジオジブリで製作されたそうです。…97頁。
ところで、本作「耳をすませば」中の挿話「バロンのくれた物語」の「井上直久」による背景美術が印象的でした。本書にもその絵が148頁から152頁に掲載されていますが、159頁の略歴紹介では1948年生まれ。大阪で高校の美術教師を務めていた時に、異郷「イバラード」をテーマに作品を作り始め、自分の個展に宮崎駿へ案内状を出したところ、予想外にも来展されて、お互いの年齢も近く気があったのか?とうとうアニメの背景美術を担当することとなった。このあたりのいきさつ(153頁~159頁)が面白い。
また、本書の173頁と174頁には「<耳をすませばの>雫が訪れるようになる地球屋というアンティークの店の場所は、聖蹟桜ヶ丘を駅を降り、南に進み、大栗川(おおぐりがわ)という多摩川に合流する町なかの川を渡り、いろは坂を登り切ったところにある、丸い広場あたりから想を得ている。落着いた戸建住宅が建ち並ぶ住宅街である。」とある。早速、GoogleEarthで確認をすると、京王線(東京の新宿駅から26駅目の)「聖蹟桜ヶ丘」駅(多摩市)西口から南に真っ直ぐ350メートル行った先の霞ヶ関橋という橋を渡って、さらに150メートル先の坂を西に南に東に西にと「いろは坂」を750メートルほど登って、平になった住宅街を250メートル南に真っ直ぐ行って郵便局「多摩桜ヶ丘局」(多摩市桜ヶ丘4-1-2)の先に広場があった。京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅からその広場までは1500メートル位だろうか。もちろん、実際には「地球屋」という店はない。