徳間書店刊･月刊アニメージュにて1980年4月号〜82年3月号まで
連載されたサンライズ製作､富野喜幸(現･由悠季)監督の
最高傑作とも言われるTVアニメ『伝説巨人イデオン』の製作物語を
監督自らが綴った一冊です｡(※微妙にフィクションも交えています｡)
キャラ設定作りからスタッフとの掛け合い､裏話､
TV版打ち切り後の劇場版公開直前までのイデオンの製作の
始まりから顛末までの奮闘ぶりを日本サンライズ(現･サンライズ)社内外で
時間経過とともに生々しく入念に描かれており､当時の現場の様子が非常に良くわかる一冊です｡
平たく言えば､物語形式で綴ったドキュメンタリーのような印象を受けます｡
監督のフィクションも交えた家庭内事情や､劇場版ガンダムとの仕事の重なりの苦労など
`80年代初頭の雰囲気もよく滲み出ている世代を感じる点も特筆です｡
また､ガンダムシリーズで御馴染み今も健在する
アニメーション製作会社｢サンライズ｣の歴史書としても
非常に価値のある一品ですので､見かけたら即買い必須かと｡
特にイデオンファンと富野監督ファンならぜひ抑えておきたいですね｡
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