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七日間の身代金 (徳間文庫 お 3-3) 文庫 – 1990/1/1
- 本の長さ316ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日1990/1/1
- ISBN-104195689716
- ISBN-13978-4195689714
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登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (1990/1/1)
- 発売日 : 1990/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 316ページ
- ISBN-10 : 4195689716
- ISBN-13 : 978-4195689714
- カスタマーレビュー:
著者について
徳山諄一と井上泉(現・井上夢人)による共作作家。
1982年
「岡嶋二人」名義による『焦茶色のパステル』で第28回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。
1985年
『チョコレートゲーム』で第39回日本推理作家協会賞受賞。
1988年
『99%の誘拐』で第10回吉川英治文学新人賞を受賞。
1989年
『クラインの壺』発刊と同時に「岡嶋二人」を解散。
1992年
「井上夢人」名義の『ダレカガナカニイル…』でソロデビュー。
上記が、恐ろしく簡単な略歴です。
デビュー当初からミステリーを書いていましたし、ミステリー作家として分類されることが多いのですが、独立して「井上夢人」として書くようになってからは、純然たるミステリーは1本も書いていません。(でももちろん、「ミステリー作家」と呼んでくださったって、ちっとも構わないのです。ただ、「ミステリーが読みたくて買ったのに……」なんてことが起こるかもしれませんけど )
ソロデビューをする以前は、「人さらいの岡嶋」などと呼ばれたりもして、誘拐物の小説が得意だったことになっているようですが、誘拐物──さほど多いわけでもありません。
「井上夢人」の名前で仕事をするようになってからは、コンピュータに強い作家などと呼ばれることもあるようですが、実際は好きでいじくっている程度ですから、そんなに強いわけじゃありません。小説の題材にしばしばコンピュータやネットが登場するので、そんなふうに思われているだけです。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
と思いながら読みました。
だけど、終わってみると後味が悪かったです。
弱者が間違った方法で復讐して…って感じですか?
他に手はないの?
五年ぶりとはいえ、二回目なんです。この本。
そして、今回も騙されました。登場人物が少ないので、いくらでも
考えられるのですが、この人が犯人?って感じで、最後まで読んで
しまいました。
赤電話って知ってますか?公衆電話で、緑のカードが使える電話の前の
バージョンです。スマホとか、携帯とか、ポケベルすらもない時代。
主人公の千秋と、要之助の会話が、結構昭和なんです。ほかの人たちは、
古く感じるかもしれませんが、私があまり違和感を感じないで、夢中に
なったのは、年のせいなんでしょうかね。
前回も、同じように騙されたんです。私。
いわゆる密室もの。島と、監禁場所。その使い方が、ありえないんですが、
やられました。って感じです。
ポイントは国彦がお金持ちで、変人だってことですかね。何でもアリだと。
その錯覚が、えーーーーってことも可能に見えて。
あっという間の二時間でした。ホントにどうもありがとうございました。
というところです。
そもそも、この主人公の二人が、どうしてこの舞台にいるのかは、実は
最後まで明らかではないと思うのですが。
タイトルに七日間とあるから、それがキーワードかと思えば、なんだ、
それって思わされ。
ちょっと贔屓目で済みませんが、やっぱり90点かな。本当にあっという間の
二時間でした。
「7日間の身代金」というタイトルであり、ベースにあるのは誘拐事件なのですが、むしろ内容は密室もの。
読んでいる途中で、犯人もトリックもある程度推測がつきます。
なので「驚愕のミステリー」という感じの本ではないですが、上手に話を展開しており、まずまず満足できる、よくできた作品と思います。
辛口のレビューをされる方が多いですが、私は結構楽しめました。
殺された人物や、その取り巻きの異常な雰囲気はよく描かれている。
話のテンポもいい。
だが、青春ミステリーだか何だか知らないが、どうも探偵役の二人がぱっとしない。
何がどう青春なのかわからないし、そもそも彼ら二人の物語が、本筋とかけ離れ過ぎている気がする。
時代の差といえば、それまでかもしれないが、そもそも、事件の中身と、こうした二人の登場とが、マッチしていなかったのではないだろうか。
ともかく、ミステリーとして楽しめることは間違いない。
本格サスペンスがスキスキ〜なかたのみならずとも、私のような門外漢でも「ワクワク☆」を止められません。
が・・・。
登場人物の「薄さ」が読み物としての楽しさを削いでいる、との感がぬぐえないのはどうやらレビューを見る限り私一人ではなさそうですね。特に探偵ペアの男の方のいちいちお寒い言葉尻は「読み物」としての魅力を大きく削いでませんか???
緻密なトリック、斬新なアイデア、テンポよい進行。
どれも本当に満たしているんです。なのに、読後には、「あぁ・・ヒーロー・ヒロインさえもちっと魅力的だったら」の感。
「本格派モノは、頭脳のパズルだ。知性に訴える読み物であり、そんなぼんやりした「雰囲気」のレベルで貶すものではない」というご意見もおありでしょう。
でも、本当に腰の抜けるような「傑作ミステリ」は読んだあとにきちんと、登場人物の「立って」たなったなぁ、としみじみ。
『僧正殺人事件』のブキミさ。
『毒入りチョコレート殺人事件』の「彼女」の想いのせつなさ。
『ウッドストック行き最終バス』の探偵の苦悩と勇気。
ほんと、ミステリ作家の方はタイヘンだ、と思います。
これだけの作品にも文句つける私たちのようなものがいるのですから。
ストーリーの展開は、岡嶋作品らしくテンポ良く、トリックもそこそこだし、当時読んでいればと残念ですが、こればっかりは、しょうがないですね。
いわゆる、密室物です。
警察なら真っ先に調べるところを調べていない等??という箇所もありますが、随所に伏線が張り巡らしてあり、トリックも岡嶋二人らしく上手く出来ています。
さらっと読めてしまうのですが、全体的に「学芸会」のような雰囲気が漂い過ぎているのが気になりました。
蛇足です。
私が読んだのは講談社文庫 2006年1月27日第3版ですが、斎藤純氏による解説の326ページに誤字があります。
「槻代要之助」であるべきところが、「"楓"代要之助」になっていました。
貴重品として保存しようと思います。
ただ、千秋と要之介の会話だとか、行動だとか、そういうところの端々に時代を感じてしまった。勿論、もっと古い作品でも全く古さを感じない作品はたくさんあるわけだが、この作品の場合、青春モノという要素があるためにどうしてもその辺が目立ってしまうのだろう。
悪いのは作品ではなくて、読むのが遅かった私が原因なのだろうが・・・。