作品。
初期のものということもあり、
著者の初々しさのようなものが文面、構成共に見られて
「ゲルマニウムの夜」などから読み始めた自分には新鮮な感覚である。
と同時に、それは物足りなさとも捉えられるのは言わずもがなである。
しかし、迸る情熱を称えた描写は、彼ならではのものを既に築き上げている。
彼お得意?の、人間に宿る無常の心理状態を微妙なタッチで表現するあたりも然りだ。
サックリ読めて、後味も非常によい作品。
ちなみに個人的に好きなのは作品ではなく山崎紫苑だった。
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紫苑 (TOKUMA NOVELS) 新書 – 1994/7/1
花村 萬月
(著)
- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日1994/7/1
- ISBN-104198501327
- ISBN-13978-4198501327
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
修道院で育った美少女・山崎紫苑は、完璧な殺人マシーン。神の名の下に組織に純粋培養され、政府の要人を始末する日々。そんなある日、殺されかけ、フリーのカメラマン・伊東から初めて現実世界を知らされる。
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (1994/7/1)
- 発売日 : 1994/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 238ページ
- ISBN-10 : 4198501327
- ISBN-13 : 978-4198501327
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,114,452位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1955(昭和30)年、東京生れ。
1989(平成元)年、『ゴッド・ブレイス物語』で小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。1998年、『皆月』で吉川英治文学新人賞を、『ゲルマニウムの夜』で芥川賞をそれぞれ受賞。人間の生の本質に迫る問題作を、発表し続けている。
『眠り猫』『なで肩の狐』『鬱』『二進法の犬』『百万遍 青の時代』『私の庭 浅草篇』『たびを』『愛情』『錏娥哢た』『少年曲馬団』『ワルツ』など著書多数。
カスタマーレビュー
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