なんだか「本格ガンアクション」という評価が主流みたいだけど、
とりあえず、この最初の一冊を読んでみたけど、さほど銃器の描写がリアルとも思わなかった。いや、自分はそれほど銃に詳しいわけではないが、リアルじゃないとか知識が間違ってるとかじゃなくて、描写のされ方がいやに説明的で、それもコンバットマガジンやメジャーな銃器の解説本から仕入れた知識の羅列というふうに感じられた。
これは、アメリカ人作家の軍や警察、特殊部隊、暗殺者、私立探偵などを扱ったアクション、サスペンス、ハードボイルド小説をよく読まれる方なら分かってくれるかもしれない。
銃社会では無い、日本の作家が、裏社会という設定でガンアクションをメインに話を描こうとすると、言ってしまえば単なる演出の小道具である銃器の解説に文章が喰われてしまっていることがある。この本がまさにそんな感じだ。
ライトノベルとして、読み易さというのは長所であり、この作品もそれはある。スラスラ読み進められるのだけど、所々に差し挟まれる銃器の解説が、銃に全く詳しくない、リボルバーとオートマチックの区別がつくぐらいの人ならば「へぇ」と読めるのかもしれないが、コンバットマガジンやGun誌を読むような銃器ファンなら逆にウザさを感じてしまうかもしれない。知った銃の活躍に喜ぶ、という人もいるだろうが。
キャラクターや、キャラクターから見え隠れする作者の思想、加えて銃器の描写に、はっきり言ってしまえば「厨臭さ」が感じられた。
ラノベとして軽いノリで暇つぶしに読むなら有りかもしれないが、今の所、続編を読む気は無い。
とりあえず、冒頭でいきなり両手にガリルARMで2丁拳銃(拳銃ではないが)するのがリアルなガンアクションモノとは思えない。サイレンサーが本当の「消音器」として描写されてるし。
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ヤングガン・カルナバル (TOKUMA NOVELS Edge) 新書 – 2005/6/1
- 本の長さ235ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2005/6/1
- ISBN-10419850671X
- ISBN-13978-4198506711
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2005/6/1)
- 発売日 : 2005/6/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 235ページ
- ISBN-10 : 419850671X
- ISBN-13 : 978-4198506711
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,530,701位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年1月6日に日本でレビュー済み
前作、「アフリカン・ゲーム・カートリッジズ」から続く高校生の銃使いという着想はそのままに、舞台を高校に変えラノベ寄りに持って行った作品。
ただ高校生活の描写は致命的につまらない上、登場人物のキャラ立ちがイマイチ。主人公がマン研に入っている理由付けも薄い。
が、苦痛な序盤が終わり傭兵の母を持つ女子高生・弓華が登場すると、俄然物語が光ってきます。弓華の生い立ちや恋愛模様と、その圧倒的な暴力が魅力です。弓華が二丁拳銃使いなのも、華があります。
ただ、戦闘描写に迫力が欠けており、爽快感は微妙なライン。また、本文内に出てくる裏社会情報(警察無線やハッキングなど)は、ところどころおかしい部分が散見されます。併せて、この作家は描写が下手で既存の作品(映画や曲、絵画など)に頼りがち。読む人を選ぶ1冊と言えるでしょう。
ただ高校生活の描写は致命的につまらない上、登場人物のキャラ立ちがイマイチ。主人公がマン研に入っている理由付けも薄い。
が、苦痛な序盤が終わり傭兵の母を持つ女子高生・弓華が登場すると、俄然物語が光ってきます。弓華の生い立ちや恋愛模様と、その圧倒的な暴力が魅力です。弓華が二丁拳銃使いなのも、華があります。
ただ、戦闘描写に迫力が欠けており、爽快感は微妙なライン。また、本文内に出てくる裏社会情報(警察無線やハッキングなど)は、ところどころおかしい部分が散見されます。併せて、この作家は描写が下手で既存の作品(映画や曲、絵画など)に頼りがち。読む人を選ぶ1冊と言えるでしょう。
2008年12月16日に日本でレビュー済み
同著者のゴルゴタが素晴らしかったので作者買いしました。
簡単な評価としては
まぁ、目的は果たせたかな・・・。
というところです。
購入動機は、軍事的な要素を含まないガンアクションが見たかったということであり
この小説はその点を十二分に満たしていました。
メジャーとは言えないような銃が登場し、軍事小説では見られない執拗なまでの銃描写があり
敵をどのように倒した、倒した敵はどうなったというアクション映画の視覚的要素が
文章表現されていて、戦闘に関しての読み応えはとてもあると思います。
また、軍事的要素を含まないことで、気楽に読み進めることが出来ます。
「銃に興味はあるけど、軍事とか難しそうだから手が出しづらい」
なんて人には特にオススメです。
それに対し、日常生活のパートは良い出来とは言いがたいです。
主人公・塵八のベタな恋愛模様は感情移入が難しく
もう一人の主人公・弓華での文章では、他の方が挙げているとおり
既存の作品に頼った感情表現と
一人称進行という理由をつけてもおつりが来るほどの
不自然な地の文が読みにくくしています。
アクション以外の人間模様を楽しみにして購入するのはオススメできません。
ゴルゴタから入った私にとって、この点は以外であり、がっかりしました。
良くも悪くも、いろんな作風で書ける人だと感じました。
(銃描写と百合描写は一貫しているようですが)
簡単な評価としては
まぁ、目的は果たせたかな・・・。
というところです。
購入動機は、軍事的な要素を含まないガンアクションが見たかったということであり
この小説はその点を十二分に満たしていました。
メジャーとは言えないような銃が登場し、軍事小説では見られない執拗なまでの銃描写があり
敵をどのように倒した、倒した敵はどうなったというアクション映画の視覚的要素が
文章表現されていて、戦闘に関しての読み応えはとてもあると思います。
また、軍事的要素を含まないことで、気楽に読み進めることが出来ます。
「銃に興味はあるけど、軍事とか難しそうだから手が出しづらい」
なんて人には特にオススメです。
それに対し、日常生活のパートは良い出来とは言いがたいです。
主人公・塵八のベタな恋愛模様は感情移入が難しく
もう一人の主人公・弓華での文章では、他の方が挙げているとおり
既存の作品に頼った感情表現と
一人称進行という理由をつけてもおつりが来るほどの
不自然な地の文が読みにくくしています。
アクション以外の人間模様を楽しみにして購入するのはオススメできません。
ゴルゴタから入った私にとって、この点は以外であり、がっかりしました。
良くも悪くも、いろんな作風で書ける人だと感じました。
(銃描写と百合描写は一貫しているようですが)
2013年5月10日に日本でレビュー済み
主人公は小暮塵八。マンガ研究会所属、女性恐怖症。それから鉄美弓華、レズビアン、恋愛過多。二人は高校生にして民間軍事組織ハイブリッドに所属する「殺し屋」。
キャラクター設定はライトノベル然としていて滅茶苦茶だが、同時にそれが魅力になっている。そして勧善懲悪に流れがちなアクションのストーリーが、ジュヴナイル小説的な憂鬱や悩みに補強されて「深すぎない深さ」になっている点に説得力がある。そして、そこに加わるマニアックな銃器知識と、深作を彷彿とさせる任侠の残り香。上から下に流れる文章に沿って傭兵が踊り、薬莢が舞う。奇襲、狙撃、夜襲、迎撃、攻守入り乱れた戦いの数々が出迎えてくれる。戦場で弾丸をがむしゃらにリロードするようにページをめくってしまう。まさに「活字」である。
この作品を読めば、小説が映画からアクションを奪還した様を体感することになるだろう。映画とは静止画の連続であり、写真のページを素早くめくっているに過ぎない。文字を重ねている本となんら変わるところはなく、小説のアクションが映画のそれに劣る理由はどこにもない。
キャラクター設定はライトノベル然としていて滅茶苦茶だが、同時にそれが魅力になっている。そして勧善懲悪に流れがちなアクションのストーリーが、ジュヴナイル小説的な憂鬱や悩みに補強されて「深すぎない深さ」になっている点に説得力がある。そして、そこに加わるマニアックな銃器知識と、深作を彷彿とさせる任侠の残り香。上から下に流れる文章に沿って傭兵が踊り、薬莢が舞う。奇襲、狙撃、夜襲、迎撃、攻守入り乱れた戦いの数々が出迎えてくれる。戦場で弾丸をがむしゃらにリロードするようにページをめくってしまう。まさに「活字」である。
この作品を読めば、小説が映画からアクションを奪還した様を体感することになるだろう。映画とは静止画の連続であり、写真のページを素早くめくっているに過ぎない。文字を重ねている本となんら変わるところはなく、小説のアクションが映画のそれに劣る理由はどこにもない。
2012年8月14日に日本でレビュー済み
厨二病真っ盛り 制服にエアガンを忍ばせていた頃に本書に出会いました
殺し屋設定の小説を探していたので 高校生、裏社会、殺し屋、銃、軍隊格闘技、青春
書店で見つけたは興奮しましたね
殺し屋に憧れている方
ガンアクションという単語に惹かれる方
社会やその辺の人間に鬱憤が溜まっている方
暴力 硝煙 血 の匂いを嗅ぎたい方
是非読みましょう
殺し屋設定の小説を探していたので 高校生、裏社会、殺し屋、銃、軍隊格闘技、青春
書店で見つけたは興奮しましたね
殺し屋に憧れている方
ガンアクションという単語に惹かれる方
社会やその辺の人間に鬱憤が溜まっている方
暴力 硝煙 血 の匂いを嗅ぎたい方
是非読みましょう
2008年3月19日に日本でレビュー済み
ガンアクション映画好きで、小説も好きって人におすすめです。
同じ著者の本に、疾走する思春期のパラベラムや、
アフリカン・ゲーム・カートリッジズなどがありますが、
あまり設定がリアルではないので、リアルなのが好きという方には、
このシリーズをどうぞ。
高校生で殺し屋というのはライトノベルでありがちですが、
ストーリーはどちらかというと映画的です。
同じ著者の本に、疾走する思春期のパラベラムや、
アフリカン・ゲーム・カートリッジズなどがありますが、
あまり設定がリアルではないので、リアルなのが好きという方には、
このシリーズをどうぞ。
高校生で殺し屋というのはライトノベルでありがちですが、
ストーリーはどちらかというと映画的です。
2007年1月23日に日本でレビュー済み
評判を聞きつけ読んでみました。これホント面白い!!
複雑なこの世界を強く真っ直ぐに生きる複雑なキャラクター達の物語。
どの登場人物も愛しくてたまらなくなります。塵八も弓華も頑張れ!!
文章はまるでアクション映画のよう。すさまじい臨場感が得られます。続きが楽しみ!!
複雑なこの世界を強く真っ直ぐに生きる複雑なキャラクター達の物語。
どの登場人物も愛しくてたまらなくなります。塵八も弓華も頑張れ!!
文章はまるでアクション映画のよう。すさまじい臨場感が得られます。続きが楽しみ!!
2006年12月23日に日本でレビュー済み
COOL!! ありそうで無かった…殺し屋の!!しかも高校生の!!しかもライトノベル!! 銃(マニアックな獲物が多数登場)満載!!白兵戦(軍隊格闘技による殺し合い等)満載!!青春(少年は女の子とうまく喋れない、少女はレズビアン)満載!! さあ始めよう…血と硝煙に染まり狂う…ヤングガン(若い殺し屋)達のカナルバル(カーニバル=宴)を!!