ネタバレを含みます。
秋葉原の街が、電気の街からオタクの街に変わっていった。
その関係で憎しみが生まれる。
メイド喫茶の特定の女の子に、自分の死んだ娘を重ねる画家。
その件のメイド、県明日香(あがた あすか)に想いを寄せるサラリーマン兼オタクたち。
家電量販店の社長も怪しい。
誰が県明日香の誘拐犯人なのか、物語は二転三転する。
最後は、何ともしっくり来ない終わり方だった。
画家が訴えないのだから、警察としては、立件することができない。
西村京太郎氏は、秋葉原に取材に行き、自動販売機で「おでん缶」を買って、さっそくその場で食されたそうだ。
創作でありながら、秋葉原の街に興味を持ち、ストーリー展開をご自身で書きながら愉しんでおられるように感じた。
本の後半に、西村京太郎氏の年譜と、出版本全リストがついている。
ファン必見である。
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十津川警部 アキバ戦争 (TOKUMA NOVELS) 新書 – 2008/5/16
西村 京太郎
(著)
★本作は、十津川警部シリーズ3年ぶりの書下しとなります。
【内容】
「おかえりなさいませ、ご主人様」秋葉原のメイド喫茶を訪れた日本画家・衣川円明(いかわ・えんめい)は、交通事故で亡くなった娘・あすかによく似たメイドと出会う。彼女の名前は県明日香(あがた・あすか)。故郷の山形に帰る前に、自分をモデルにしてほしい――明日香の頼みに、日本画家の最高峰と称されながら、個展を開くことも絵を売ることもほとんどなかった孤高の画家は、娘と同じ名前の彼女の夢をかなえようと、一流ブランドで服を買い、高級ホテルで父娘の生活を楽しんだ。
だが翌日、衣川のもとに「娘の明日香を誘拐した」という電話が。身代金は一億円!
警視庁捜査一課の十津川警部は、身代金の受け渡しに刑事たちを張り込ませるが、犯人はまんまと身代金を奪い去った。犯人を追い、秋葉原へ向かった十津川と亀井だが、そこはかつての電気街とは様相を変えていた。そこで明日香のフィギュアを発見した十津川は、明日香のファンだというオタクの三人組の存在を知る……。
【著者のことば】
アキバは、若者の町であると同時に、オタクの町でもある。そこが、他の若者の町と違う。オタクは、孤独だが、一人一人が、専門家だったりする。平凡なサラリーマンが、アキバで、電気部品を買い込んで、世界一のスピードのコンピューターを作っていたり、フィギュア造りのプロだったりする。もし、そんなアキバを占拠しようとする人間がいたら、オタクたちは、どう戦うだろうか?
【内容】
「おかえりなさいませ、ご主人様」秋葉原のメイド喫茶を訪れた日本画家・衣川円明(いかわ・えんめい)は、交通事故で亡くなった娘・あすかによく似たメイドと出会う。彼女の名前は県明日香(あがた・あすか)。故郷の山形に帰る前に、自分をモデルにしてほしい――明日香の頼みに、日本画家の最高峰と称されながら、個展を開くことも絵を売ることもほとんどなかった孤高の画家は、娘と同じ名前の彼女の夢をかなえようと、一流ブランドで服を買い、高級ホテルで父娘の生活を楽しんだ。
だが翌日、衣川のもとに「娘の明日香を誘拐した」という電話が。身代金は一億円!
警視庁捜査一課の十津川警部は、身代金の受け渡しに刑事たちを張り込ませるが、犯人はまんまと身代金を奪い去った。犯人を追い、秋葉原へ向かった十津川と亀井だが、そこはかつての電気街とは様相を変えていた。そこで明日香のフィギュアを発見した十津川は、明日香のファンだというオタクの三人組の存在を知る……。
【著者のことば】
アキバは、若者の町であると同時に、オタクの町でもある。そこが、他の若者の町と違う。オタクは、孤独だが、一人一人が、専門家だったりする。平凡なサラリーマンが、アキバで、電気部品を買い込んで、世界一のスピードのコンピューターを作っていたり、フィギュア造りのプロだったりする。もし、そんなアキバを占拠しようとする人間がいたら、オタクたちは、どう戦うだろうか?
- 本の長さ319ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2008/5/16
- ISBN-104198507864
- ISBN-13978-4198507862
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2008/5/16)
- 発売日 : 2008/5/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 319ページ
- ISBN-10 : 4198507864
- ISBN-13 : 978-4198507862
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,673,660位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 95,602位新書
- カスタマーレビュー:
著者について
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1930年東京都生まれ。
都立電機工業学校卒業後、人事院に勤務。63年『歪んだ朝』で第2回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。
65年『天使の傷痕』で第11回江戸川乱歩賞を受賞。78年にはトラベル・ミステリーブームの先駆けとなる『寝台特急殺人事件』を発表、ベストセラーに。2005年第8回日本ミステリー大賞を受賞。
十津川警部シリーズは現在も多くの読者の支持を得ており、現在著作は450冊を超える。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年1月3日に日本でレビュー済み
秋葉原の現代文化に挑戦した作品。
日本画家が,アキバのメイド喫茶を訪れる。
亡くなった娘と同じ名前の女性の願いをかなえようとする。
誘拐され,身代金を払う。
フィギュア(人形),GPS搭載コンピュータ、模型銃のそれぞれに長けたおたくが登場する。
犯罪を,いつ,誰が、どういう情報に基づいて仕組んだのかがみえてこない。
日本画家が,アキバのメイド喫茶を訪れる。
亡くなった娘と同じ名前の女性の願いをかなえようとする。
誘拐され,身代金を払う。
フィギュア(人形),GPS搭載コンピュータ、模型銃のそれぞれに長けたおたくが登場する。
犯罪を,いつ,誰が、どういう情報に基づいて仕組んだのかがみえてこない。
2010年6月20日に日本でレビュー済み
西村京太郎は中学生の頃よく読んでた。
なんとなく読むだけで旅行できた気分になっていたものだ。
中身ははっきり言って全部同じ時刻表トリックなんだが、その中でひとつだけはっきりと記憶に残っている話が受験地獄。
時折こういう尖った作品が現れるから西村京太郎はやめられない。
やめて10数年。
タイトルを見て思わず吹いたので購入。何やってんですか先生。
読む。
……こんな酷い作家だったっけ?
とりあえず最大の問題点として、ネックレスの伏線が回収されてない。
他にも衣川の行動が唐突すぎるとか、警察呼んでないとか言いつつアトリエを捜査本部にしたりとか、身代金引き渡しトリックがちゃちすぎるとか、警察にあれだけ聴かれれば普通は本人に連絡入れるから手紙を出す意味が全く無いとか、三銃士の行動が幼稚すぎるとか、収拾の付け方がアバウトすぎるとか、素人がいきなり抱き枕はハードルが高すぎるとか、あと根本的に文体が酷い。
技術的なことを言うと、座標を数値で表示するのも地図上にプロットするのもコスト的にはほとんど変わらないので三浦の分析は的外れ。
今やブラウザで経路の探索・図示すら行える時代だってのに経緯度表示とかねえよ。
しかもその後赤い点がどうのこうのとか言ってるのはどういうことだ。
よく見たら先生もう80歳なのか。
さすがにもうそろそろ休ませてあげて……
なんとなく読むだけで旅行できた気分になっていたものだ。
中身ははっきり言って全部同じ時刻表トリックなんだが、その中でひとつだけはっきりと記憶に残っている話が受験地獄。
時折こういう尖った作品が現れるから西村京太郎はやめられない。
やめて10数年。
タイトルを見て思わず吹いたので購入。何やってんですか先生。
読む。
……こんな酷い作家だったっけ?
とりあえず最大の問題点として、ネックレスの伏線が回収されてない。
他にも衣川の行動が唐突すぎるとか、警察呼んでないとか言いつつアトリエを捜査本部にしたりとか、身代金引き渡しトリックがちゃちすぎるとか、警察にあれだけ聴かれれば普通は本人に連絡入れるから手紙を出す意味が全く無いとか、三銃士の行動が幼稚すぎるとか、収拾の付け方がアバウトすぎるとか、素人がいきなり抱き枕はハードルが高すぎるとか、あと根本的に文体が酷い。
技術的なことを言うと、座標を数値で表示するのも地図上にプロットするのもコスト的にはほとんど変わらないので三浦の分析は的外れ。
今やブラウザで経路の探索・図示すら行える時代だってのに経緯度表示とかねえよ。
しかもその後赤い点がどうのこうのとか言ってるのはどういうことだ。
よく見たら先生もう80歳なのか。
さすがにもうそろそろ休ませてあげて……
2008年6月8日に日本でレビュー済み
すごい久しぶりに先生の作品をよんだのですがなんじゃこりゃーというかんじでした。
怪作です。
怪作です。
2011年8月14日に日本でレビュー済み
動機が身勝手なこじ付けにもほどがある。
江戸川乱歩の少年探偵シリーズにおいて、最強の仕掛けとムチャクチャな動機を誇る最高怪作『宇宙怪人』を彷彿とさせます。
愛しのメイドさんのためなら十津川さえも出し抜く、大胆なオタク探偵たちに乾杯!!
俺も立体印刷機欲しいなぁ…
しかし900万もするのか…
江戸川乱歩の少年探偵シリーズにおいて、最強の仕掛けとムチャクチャな動機を誇る最高怪作『宇宙怪人』を彷彿とさせます。
愛しのメイドさんのためなら十津川さえも出し抜く、大胆なオタク探偵たちに乾杯!!
俺も立体印刷機欲しいなぁ…
しかし900万もするのか…
2008年6月20日に日本でレビュー済み
時刻表サスペンスが売りの西村京太郎がアキバを舞台に描いた作品として話題になった一冊。正直アキバの必要があったのか?とおもうような犯行内容にワイドショーを見るようなオタク文化の表現の数々。特技を持ったメイド好きな3人の三十路男という設定もいまいちリアル感がない。最終的に何をもって戦争なのかもわからない。極めつけは巻末の意味不明な15ページに及ぶ著者年譜と50ページに及ぶ全著作リスト。昨今の事件の背景に関わっているかと多少なりとも期待したが、すべてにおいて残念な作品だった。
2008年5月23日に日本でレビュー済み
誘拐物のミステリー小説としては、残念ながら星一つすら付ける気にならない作品です。
しかしながら、トンデモ本としては、星五つ、必読と言って良いほどの出来映えです。
あまりのツッコミ所の多さに、もしやこれはわざとやっていて、ツッコんだら負けなんじゃないか?と疑うほどです。
是非、ご一読を。きっと失笑を禁じ得ないでしょう。
ちなみに、伏線っぽい描写のほとんどは、全く意味がありません。気にせずにネタを楽しみましょう。
しかしながら、トンデモ本としては、星五つ、必読と言って良いほどの出来映えです。
あまりのツッコミ所の多さに、もしやこれはわざとやっていて、ツッコんだら負けなんじゃないか?と疑うほどです。
是非、ご一読を。きっと失笑を禁じ得ないでしょう。
ちなみに、伏線っぽい描写のほとんどは、全く意味がありません。気にせずにネタを楽しみましょう。