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空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻) 単行本 – 1996/7/1
購入オプションとあわせ買い
日本の物語世界に新しい地平を拓き、牽引してきた
荻原規子の記念すべきデビュー作『空色勾玉』
*第22回日本児童文学者協会新人賞受賞作
神々が地上を歩いていた古代の日本を舞台に
絢爛豪華に織り上げられた、
日本のファンタジーの金字塔!
〈輝 かぐ〉の大御神の御子と、
〈闇 くら〉の氏族とが激しく争う戦乱の世。
〈輝〉の御子に憧れる十五歳の村娘狭也(さや)は、
訪れた〈闇〉の氏族に、空色の勾玉を手渡される。
それは鎮めの玉、
狭也が〈闇〉の巫女姫であるしるし…。
自分の運命を受け入れられず、
〈輝の宮〉に身を寄せた狭也を待っていたのは、
深い絶望と、不思議な出会いだった。
宮の奥深くに縛められていた少年稚羽矢(ちはや)は
すべてのものを滅ぼすという
〈大蛇の剣 おろちのつるぎ〉の主だったのだ…。
荻原規子(おぎわらのりこ)
1959年東京に生まれる。早稲田大学教育学部卒。
1988年『空色勾玉』でデビュー、
日本を舞台としたファンタジーの書き手として
一世を風靡、米国でも翻訳出版されて話題を呼ぶ。
「勾玉」をめぐるファンタジーは、
『白鳥異伝』『薄紅天女』を併せ、三部作をなす。
ほかの作品に
「西の善き魔女」シリーズ(中央公論新社)、
「RDGレッドデータガール」シリーズ(角川書店)
「エチュード春一番」シリーズ(講談社)、
「荻原規子の源氏物語」シリーズ(理論社)、
産経児童出版文化賞JR賞など4賞を受賞した
『風神秘抄』、『あまねく神竜住まう国』
(ともに徳間書店)などがある。
- 本の長さ366ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日1996/7/1
- ISBN-104198605394
- ISBN-13978-4198605391
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商品の説明
商品説明
国家統一を計る輝の大御神とそれに抵抗する闇の一族との戦いが繰り広げられている古代日本の「豊葦原」。ある日突然自分が闇の一族の巫女「水の乙女」であることを告げられた村娘の狭也は、あこがれの輝の宮へ救いを求める。しかしそこで出会ったのは、閉じ込められて夢を見ていた輝の大御神の末子、稚羽矢。「水の乙女」と「風の若子」稚羽矢の出会いで変わる豊葦原の運命は。
福武書店版の帯の文句がなによりもこの本の世界を物語る。
「ひとりは「闇」の血筋に生まれ、輝く不死の「光」にこがれた。 ひとりは「光」の宮の奥、縛められて「闇」を夢見た。」
不老不死、輪廻転生という日本の死生観や東洋思想とファンタジーの融合をなしえた注目の作品。主人公2人の成長の物語としても、その運命の恋を描いた恋愛小説としても、一度表紙を開いたからには最後まで一気に読ませる力にみちている。中学生以上を対象とした児童書ではあるものの、ファンタジー好きの大人の読書にも耐えうる上質のファンタジーである。(小山由絵)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 徳間書店; B6版 (1996/7/1)
- 発売日 : 1996/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 366ページ
- ISBN-10 : 4198605394
- ISBN-13 : 978-4198605391
- Amazon 売れ筋ランキング: - 157,245位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 311位こどものSF・ファンタジー
- - 2,836位日本文学研究
- カスタマーレビュー:
著者について
1959年東京に生まれる。早稲田大学教育学部卒。1988年『空色勾玉』でデビュー、日本を舞台としたファンタジーの書き手として一世を風靡、アメリカでも翻訳出版されて話題を呼ぶ(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『薄紅天女 下』(ISBN-10:4198932050)が刊行された当時に掲載されていたものです)
イメージ付きのレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
日本神話には疎いですが、だからこそなのか、神秘的な世界観にハマりました。
今ではあまり目にしない美しい日本語にも触れられて、とても読み応えのある一冊でした。
すぐに2作目の「白鳥異伝」も読み、3作目に突入します。
荻原規子さんのデビュー作、1988年発表。
デビュー作!
1988年!!!?
って驚くほど濃厚な内容で、筆致からしても30年前の作品とは思えませんでした。
じっさいの日本神話を題材に、運命に翻弄される少女の冒険と恋愛が描かれています。
だけども、うーん。
日本神話マニアの私にはどうも琴線から外れた内容でした。
日本神話を題材にするなら天照大御神(照日王)や月読命(月代王)などは変名で出てくると違和感があるし、何しろ私は須佐之男命(スサノオノミコト)の大ファンなので、小説の中でスサノオに当たるであろう稚羽矢のキャラクターがあまりにも違いすぎて、戸惑いました。
もっと暴れん坊でどうしようもないやつだけど、実は優しいやつで、主人公も惹かれていって恋に落ちる…みたいな感じのほうが神話にも合ってるし、わくわくしたと思います。
本文の美辞麗句を並べたような描写も、いまいちしっくりきませんでした。
日本神話をファンタジーにするって難しいのかな?
ちょっと他のそういう小説も探ってみたいです。
いろんなファンタジーのもとになってる気がする。
つづきも読もうと思う。
中学生の時、空色の本の、その色に惹かれて借りて、
あっという間に物語の中に引き込まれたのを覚えています。今読んでみても、同じように引き込まれますが、その時には気づかなかった、また新たな発見ができて、違う感動を覚えました。
両極の一対である狭也と稚羽矢が、乗り越えていく事で、一緒にいないことは一人ですらないと気づく。そんなふたりを羨ましく思いました。
何度読んでもどきどきした当時を思い出しますし、新しい発見があります。
これからも何度も読み返したい本です。