世界情勢の明確な分析と展開の読む力量があってこその最高のサスペンス。国際社会の裏面にうごめく各国の思惑が、登場人物の人生を狂わせ、夢を徹底的に打ち砕く。本来あるはずの無い非情の中に生まれる愛は、隠すことによって変成してゆく。そして、ついにはミッションまで‥。
楽しく面白く、一気に読める秋の夜長の友として最適のエンターテインメントです。ちょっと長くしすぎかな?という感じは否めませんが、補ってあまりある読後の爽快感をあなたにも。
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龍の仮面: あなたは顔を変えて生きられますか? 単行本 – 2002/5/1
佐々木 敏
(著)
- 本の長さ635ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2002/5/1
- ISBN-104198615152
- ISBN-13978-4198615154
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
事故で顔を破壊されたエリカは、絶望の淵でCIAに拾われる。CIAと契約し、整形で絶世の美女に生まれ変わり、新しい過去を与えられたエリカの任務とは…。中・台問題を背景に壮大なトリックが展開する国際サスペンス。
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2002/5/1)
- 発売日 : 2002/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 635ページ
- ISBN-10 : 4198615152
- ISBN-13 : 978-4198615154
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,403,892位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 32,925位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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2004年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んだあと、「翻訳本ではないよな」と思わず見返してしまった。ついに、日本にもこのような世界規模で小説をかける人物が登場したのかと思った。スケールが大きいという点では、落合信彦氏の小説もスケールは大きい。しかし落合氏の小説がビールでいえばアサヒ・スーパードライなら、このペルソナはギネスか地ビールであろう。それくらい、小説としての濃さが桁違いだ。
この本の本当の魅力は、国際政治の裏舞台のディーテールではない。この小説は、魂が傷つき、安らぎを求めている二人の愛の物語を中心に持ってきている。この中心があるからこそ、ディーテールが舞台装置として十全に機能し、物語のドラマ性を増幅させているのである。私は読んでいるうちに、ヒロインのエリカの気持ちを痛いほどなぞっている自分を発見した(私自身は男であるにもかかわらず!)。「こっちを向いてよ!」「あなたじゃないとダメなの」「貴方だけなの」。クライマックスは、悲しく、切なかった…。ゆえに私の心に深々と突き刺さり、なかなか抜けないでいる。
本書は、田中宇さん・大門小百合さんの著書である「ハーバードで語られる世界戦略」を一部で彷彿とさせた。MITがCIAの謀略の舞台として使われるところなど、まさにアメリカが官学共同で世界経営に乗り出していることを浮き彫りにしている。
また、一部で「文章がつたない」などの書評があり、たしかにそれを感じる部分は少しあった。しかしそれは、内容の濃さが際立っているために目立つ欠点であるということを付け加えておきたい。たとえば、平々凡々とした人生を描くような私小説の文章がつたなくても、内容がそもそも退屈なので、それには気づかない。実際、そのような小説はごまんとある。本書は、あまりに内容が優れているがゆえに、そのような「粗探し」の対象になってしまうのだ。少なくとも、私はそう思う。
この本の本当の魅力は、国際政治の裏舞台のディーテールではない。この小説は、魂が傷つき、安らぎを求めている二人の愛の物語を中心に持ってきている。この中心があるからこそ、ディーテールが舞台装置として十全に機能し、物語のドラマ性を増幅させているのである。私は読んでいるうちに、ヒロインのエリカの気持ちを痛いほどなぞっている自分を発見した(私自身は男であるにもかかわらず!)。「こっちを向いてよ!」「あなたじゃないとダメなの」「貴方だけなの」。クライマックスは、悲しく、切なかった…。ゆえに私の心に深々と突き刺さり、なかなか抜けないでいる。
本書は、田中宇さん・大門小百合さんの著書である「ハーバードで語られる世界戦略」を一部で彷彿とさせた。MITがCIAの謀略の舞台として使われるところなど、まさにアメリカが官学共同で世界経営に乗り出していることを浮き彫りにしている。
また、一部で「文章がつたない」などの書評があり、たしかにそれを感じる部分は少しあった。しかしそれは、内容の濃さが際立っているために目立つ欠点であるということを付け加えておきたい。たとえば、平々凡々とした人生を描くような私小説の文章がつたなくても、内容がそもそも退屈なので、それには気づかない。実際、そのような小説はごまんとある。本書は、あまりに内容が優れているがゆえに、そのような「粗探し」の対象になってしまうのだ。少なくとも、私はそう思う。
2011年5月31日に日本でレビュー済み
出版当初、LAの図書館で偶然見つけて立ち読みした時の印象が強かったので帰国後に購入。
分厚くって難しそうなテーマでしたが世界情勢(?)というか
国際関係のイメージがよく分かった。
2008年の北京オリンピックなどの有名トピックが
裏ではどんな政治的な意味があって、
国がどうしたいと思っているのか、みたいな大きな流れの中で
個人の目線で見たらこんなドラマが実はあるんだなぁ、と。
これだけの内容を書くのにどれだけの情報を調べれば書けるのか、
おそらく気の遠くなるような勉強をしてらっしゃる方だと思いますね。
スケールの大きさだけではなく細かいディティールの記述まで
ミクロとマクロの両方が実によく書かれていて、本当の歴史の数ページを
見たかのようなリアリティでした。
結構なページ量なんで大人向けです。
分厚くって難しそうなテーマでしたが世界情勢(?)というか
国際関係のイメージがよく分かった。
2008年の北京オリンピックなどの有名トピックが
裏ではどんな政治的な意味があって、
国がどうしたいと思っているのか、みたいな大きな流れの中で
個人の目線で見たらこんなドラマが実はあるんだなぁ、と。
これだけの内容を書くのにどれだけの情報を調べれば書けるのか、
おそらく気の遠くなるような勉強をしてらっしゃる方だと思いますね。
スケールの大きさだけではなく細かいディティールの記述まで
ミクロとマクロの両方が実によく書かれていて、本当の歴史の数ページを
見たかのようなリアリティでした。
結構なページ量なんで大人向けです。
2002年5月30日に日本でレビュー済み
一言でまとめてしまうと、幼いころからの心の傷を負った二人の男女の純愛物語と言うことになる。著者の中国をめぐる国際政治の豊富な知識がストーリーに肉付けを持たせて、一気に読ませてしまう。それにしても、最後をもう少しハッピーエンドにできなかったのかなー。あまりに悲しすぎる。しかし、その悲しみがこの本の主題だったのかもしれない。ほかの生き方はできなかったのかという問いは、多くの人の普遍的な疑問なのかもしれない。