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神狩り 2 リッパー 単行本 – 2005/3/19

3.3 5つ星のうち3.3 58個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 徳間書店 (2005/3/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/3/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 438ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4198619905
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4198619909
  • カスタマーレビュー:
    3.3 5つ星のうち3.3 58個の評価

著者について

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山田 正紀
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2005年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作から30年、よく続編を書いてくれました。この30年の間に僕らは余分な経験や,必要の無い知識を身につけよい読者ではなくなってしまったと思います。物語が成立しづらくなっている中でこんな話を送り出してくれた作者に感謝です。ぜひ、続編をお願いします。ただ,30年後だと読めない可能性が大なので早めにお願いします。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全体のストーリーは面白いが、途中のダラダラと長い部分が読んでいて興ざめしてしまう。半分のページ数で簡潔、スピーディーな展開だったらもっと面白かったかも。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 正直100%は理解できなかった。発想の飛躍のうち結果部分は把握したのだが、過程の部分でちょっと無理があるというかついていけないところがあり、そこだけ斜め読みしてしまったからだ。基本的な発想は面白いと思う。「脳は神を隠すために存在している」……刺激的だ。だが、そのアイデアを各分野から証明していくのはいいとしても、かなりくどすぎる。ページを割きすぎた感がある。
 逆に肝心の本来幹となるべきストーリーが弱いし、沢山登場する人物がしばらく何を目的に行動しているのかがはっきりしづらいから、物語を読み進める推進力が足らない。ページを捲る手を止められない小説とは正反対に、ときどき休まないと読み進められない小説だった。
 登場人物たちは最後には収束し、神と戦うのだが、ぞくぞくできたのはそこだけだった。あの天才山田正紀、あの「神狩り」の続編なのだから、最初からずっと神との追いつ追われつの激しいバトルを描いて欲しかった(多分そう書くこともできたと思う)。好みの問題なのだろうが期待が大きかっただけに残念。
 ただ、前作の不満点を解消した続編として快作の作品とはいかなかったものの、SF好きならこれは読んでおかないといけないくらいに内容はたっぷり。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カッコいいSFを期待しましたが、これはエンタメではありません
カッコで強調したい単語を括るのは昔の流行りだし、強調のための横点やフリガナで概念を伝えようとするやり方はもう古く感じてしまいました
ハイペリオンシリーズや三体シリーズが世に出てしまったからかもしれませんが、複数のストーリーが絡み合って最終決戦に向けて徐々に接近していくという手法は相当の魅力ある表現が必要なのですね
2010年6月16日に日本でレビュー済み
ご多分に漏れず私も「神狩り」で山田正紀にノックアウトされた人間です。
ですからこの「神狩り2」についても期待は凄くありました。

でも読んでみると「神狩り」の続編ではなく、むしろ「幻象機械」や「神獣聖戦 PerfectEdtion」の方の系譜、と考えた方がスッキリすると思います。
結局山田正紀さんにとって「想像できないものを想像する」というのは創作でのモチーフでもあり、呪いでもあったのだと思います。
「想像できないもの」を描写した瞬間、それは「想像できるもの」に変貌してしまう、その矛盾をどうやって解くのか。この難問を延々と山田正紀さんは抱えていて、最終的に「想像できないもの」を「更に想像できないもので記述する」という反則に近い手法で記述する方向になっている気がします。

だから「神狩り」の島津の様に意気軒昂であった山田さんはその呪いを受けて消耗し、この「神狩り2」の島津の様に満身創痍な状態になっており、しかし、であるからこそこのラストの非常に決まらない島津の啖呵が山田さんの今の状況に照応しているかのように読めて、異様な感動がありました。

奥泉光さんの「モーダルな事象」のラストのように!

という訳で、これは「想像できないモノを想像する」というフレーズの呪いに立ち向かうぞ、という山田さんの宣言なのではないでしょうか。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 前作のような「神」自身のしたたかさや悪意があまり見られないのに加えて、期待したほど生き残った島田の動きもありません。苦労して苦労して「神」に一泡ふかせる・・・そんな物語を少し望んでいたからかもしれませんが、いつの間にか人類が神に触れるレベルになっていたような感じがして残念でした。

 イエス・キリストの扱い方や編集器官に過ぎない「脳」などの話は面白かったです。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やっと読みました(^_^;。後半は結末に向かっての怒涛の展開で一気に読めたところはさすがです。前半はどうも人物が動かずに退屈したし、語り手が扇情的なせりふで煽りまくるのに辟易ぎみでしたが、これならエンターテイメントとして十分なできだと思いました。
 とはいっても、あの超傑作の「神狩り」の続編を名乗っているのですから、比較しないわけにはいきません。前作でよかったのは、「神」と呼ばれる存在が絶対的なものでなく、意外にもつけいる隙があり、人間も対抗できる余地がある、というところだったと思います。超能力者的な人物も出てきましたが、あくまでも神に対抗するのは普通の人間だったのですね。ですから、続編でも、やはり普通の人間が知力を駆使して対抗するという形でなければならなかったのではないかと思います。
 それが、神に対抗するには、人間が別の次元に進化したり(もしくは覚醒したり、何でもいいんですが)、神と同じところまでいかなくてはならないというのであれば、それはちょっと違うんじゃないか、という印象を持ちました。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年1月14日に日本でレビュー済み
簡単にまとめれば、「小さくまとめるより、大きくぶっ壊れた物語」です。

この小説の欠点を挙げようと思えば、たやすくいくつも指摘できるでしょう。

しかし、私はこの小説が示す想像力がもたらす強烈な力強さを評価したいと思います。空を飛ぶ天使、ヒトラーの見る人類を監視するパノプティコン、ラスト数ページに描かれる情景描写などなど。禍々しく、時には美しいとさえいえるイメージの力強さに、私はただただ圧倒されました。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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