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楽園の眠り 単行本 – 2005/9/21

3.6 5つ星のうち3.6 97個の評価

救いのない現実.しかし走らなければ、先は見えない。焦燥と、絶望が行動するエネルギーに火を点す。新境地を拓く馳ノワール!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 徳間書店 (2005/9/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/9/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 461ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4198620636
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4198620639
  • カスタマーレビュー:
    3.6 5つ星のうち3.6 97個の評価

著者について

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馳 星周
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1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒。96年デビュー作『不夜城』で第18回吉川英治文学新人賞、98年『鎮魂歌』で第51回日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で第1回大藪春彦賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 約束の地で (ISBN-13: 978-4087465662 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.6つ
5つのうち3.6つ
97グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
虐待の連載、気味の悪い作品だが、今の時代をよく表現していると思う。ラストはさもありなん。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年11月22日に日本でレビュー済み
この本は、短い段落に別れていて、その段落ごとに、登場人物の誰かの目線を通して、常に一人称の主観で文章が書かれています。 段落が変われば、一人称の人物が変わるのですが、この作者は人物の心情を描くのが凄く上手いので、段落ごとにその人物になりきって、読んでしまいます。 例えば、何で自分の子供を虐待するのか理解できない人がいて、その段落を読んでいると、自分もそうとしか思えないのに、反対の立場になると、暴力も仕方ないような気分になります。 これは、すごく不思議な感覚で、僕自身も、あれっ?と思って、前のページを読み直すことがよく有りました。その段落の主人公の気持ちはすごく分かるのに、場面が変わり、違う立場に変わると、その人の言動が理解出来なくなってしまうのは、初めての感覚でした。 この感覚を体験するためだけでも、この本を読む価値はあると思います。 本当にすごい作者だと思いました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年9月23日に日本でレビュー済み
 なんじゃこりゃ、自分の息子をさらった女子高生を刑事の父親が追っかけるだけの話ではないかい。馳さんの作品にしてはなんてこじんまりとしたストーリー。
 確かに幼児虐待などテーマ的には重々しいものがあるのですが、前作「長根歌」同様、文体がやけにスマート。昔の馳さんどくどくのまがまがしさが、ますます薄れていっているのは気になるところ。こじんまりと綺麗にまとまりすぎている気がします。ストーリーも手伝ってこれ本当に馳さんの書!?と思う小説でした。
 残される手がかりからの追跡劇は結構面白かったですよ。ラストもお約束のような終わり方なので、まあ楽しめなくも無いですが、やっぱり物足りないなあ。仕方ないので「漂流街」「夜光虫」でも読む直しますかな。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 自分の息子を虐待している刑事、友定伸。その息子が突然姿を消した。息子を保護したのは父親に虐待された過去を持つ、大原妙子。保護した子供に名前を付け、自分で育てていこうと決心し、刑事からひたすら逃げることに。女子高生の逃避行が始まる。どちらの側も人に協力を得て、ひたすら追いかける、ひたすら逃げる。頭脳合戦が繰り広げられ、切磋琢磨の攻防戦。

 この本が描きたいこと。それは大人の子供への接し方ではないか。言うことを聞かない子供へ、我慢ができず暴力を振るってしまう。理性を失い、身体がいうことをきかない。そんな心理描写が登場人物を通して描かれている。子供を保護し、二人で暮らしていく夢を抱いた大原妙子までが、子供の我儘に耐え切れずに自分を失ってしまうシーンは読んでいてかなり悲しかった。世の中へ強いメッセージを投げかけている一冊だと思いました。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年2月27日に日本でレビュー済み
これ程重い読後感を与える作品は稀だと思います。
是非一度手にとって見てください。最悪の気分に陥るでしょう。
それだけの問題作と言えます。
人間心理の描写が素晴らしく、正気と狂気は紙一重だと思わせてくれます。
お勧め。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年11月28日に日本でレビュー済み
これで、マコトとタカシが出てくればIWGPじゃん!文体変えてお手軽に書いてしまったという感がして仕方有りません…ある意味ショック。

幼児虐待と追いかけっこ…馳先生どうしたの?携帯ネタも古。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年9月26日に日本でレビュー済み
確かに馳星周の小説だが、モチーフの特殊性によって、今までとはだいぶ違う印象を受ける。たぶんこの小説は今までの馳の小説よりも好き嫌いが分かれるのではないだろうか? 今回のモチーフは「幼児虐待」。いわゆる善人が一人も登場しないという馳ワールドは健在だが、扱う題材が題材だけに、舞台設定や人物設定もかなり狭く、ちんまりした世界で小説が展開される。ではその分リアリティーが増すかというとそうでもなく、ご都合主義の苦しい展開が目立ち、「幼児虐待」という社会問題の重さも感じられない。ただ、馳ファンならこのちんまりした世界の中にも小説の楽しみを見出せるとは思います。私は次回作に期待をしています。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年6月27日に日本でレビュー済み
このところの馳作品の読後感の悪さ、登場人物とプロットのあまりのどうしようもなさから(それでも手に取るのはどうなんだぁ、なんだけど)、ちょっとこのままこういう方向に行ってどうするんだ、と思っていたのだけど。。。
この作品は、ひょっとしてスケールが小さいとか、家庭の中を扱う馳らしくないプロットとか言う人がいるのかもしれないけど、全然そうではないと思うな。

人の心の中に潜む暴力性を、これまでの作品のように(それが当たり前の)やくざ、ちんぴら、粗暴刑事、不良外国人に求めるのではなく、いわばごく普通の人、市井の住民、夫婦、学生に見いだして行った点、はるかにリアルで我々一般人に近く、非常に重いものがある。この点、馳は新しい境地を見いだそうとしているのだろうか。
題材として、ドメスティックバイオレンス、幼児虐待、育児ストレス。。。面白いと思う。現代的で、この方面を馳が新しい視点で切り開くのは面白い。

最後のあたりが、なるほど馳らしいな、と思える部分と、うーん、くどい、と思える部分とがせめぎ合っている。これも一種のサービスなのかな。

今後、もしかして、長寿、老人、福祉問題に入っていってくれると、私ますます面白いんですが。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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