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先輩と私 単行本(ソフトカバー) – 2008/6/17

4.0 5つ星のうち4.0 47個の評価

女子大生・光枝は、好色文学研究会の一員。官能小説を書いては妄想に浸り、自慰に耽る日々。そんな折、ライバル団体であるエロティック文学研究会の会長・華代から、引き抜きの誘いを受ける。やがて華代のたくらみは度を越したものとなり……、光枝は、禁断のレズビアンの悦びに目覚めることとなる。爆笑スラップスティック・レズビアンコメディ長篇。
週刊大衆(8/11号)の[本のオススメ]で「鬼才・森が女子大を舞台に描く桃色コメディの決定版!」と紹介されました。
日本経済新聞(7/9付)「エロス全開にして文学的仕掛も高邁、お得感がある」と紹介されました。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 徳間書店 (2008/6/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/6/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 315ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4198625395
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4198625399
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 47個の評価

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森 奈津子
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
女だけの世界でめくるめくエロスが展開されます
ちょっと下品なくらいグロテスクな表現が用いられている箇所は人を選ぶと思いますが....
タイトルの2人間に漂う濃密な純愛は興奮すること間違いありません

森奈津子さんの作品がはじめてという方にもおすすめです
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表題の通りだけれど、この小説はレズビアンたちの、そして、女性の美しさを愛でる女性による物語だ。どの女性も美しく、どの女性も他の女性に何らかの魅力を見いだしている。
この小説はストーリーとしても面白い、と言うと、私などは「ああ、単に興奮できるものでは無いのか」と思ってしまうのだが、そうでは無い。しっかり興奮できて、かつストーリーも綿密ということだ。
ただ星1つ落としたのは、まあ、読んでみればわかる。この小説では視点が何度代わる。そのときの心理描写に注目していただければお分かりになられるか、と。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年11月15日に日本でレビュー済み
他の森奈津子先生の作品と同じように、エロくて笑えて、森奈津子先生が好きな人にはたまらないと思います。
プレイとしてはSMがほとんどです。内容紹介にはそう書いていないので、「『姫百合たちの放課後』みたいな感じかな?」と思って読むと、意外にハードなSMで驚くかもしれません。苦手は人は注意です。

他のレビューでも述べられているように、この作品は、キャラクターの個性やプレイの多様さが魅力的だと思いました。
とくに、主人公をはじめとするキャラクターが官能小説の書き手であるという点が面白いです。
この「官能小説の書き手である」、つまり、「エッチなものの作り手である」ということは、この作品の他の面白い点に繋がっています。
その点というのは、「意外にハードなSM」がギャグとして成立しているということです。
SMって、隙の無い責めと、それに翻弄される受け手、という構図にふつうはなると思います。
(たとえば、千草忠夫先生の小説にでてくるS側の人物。すごく間抜けな要求をしているときでもなんかキマッてる。)
だいたいのSM作品の登場人物は、作られたエロシチュエーションを体現するものですから、隙がないのは当然かもしれません。
ところが、この作品のS側は、官能小説の書き手であり、エロを作る人間です。
みんな、ああすればエロイかしら、こうすればエロイかしら、と試行錯誤を重ねます。
ほかの作品では作者が担当するような、舞台裏を見せてきます。
この舞台裏が笑えておかしい。でも作られたものには、「よくやった! エロいぞ!」という感じ。
魅力的なキャラクター設定は、このSM、コメディ、エロという要素の両立にも寄与しているように思いました。
すごい。面白かったです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヒロインの好きな人に対する甘い恋愛話はほとんどありません。
沢山の女性同士のセックスがありますが、基本的に1方的で相手を拘束しながらのセックス。うち半分がレイプまがい。
それでいて暗くならないところは評価できますが、行為に拘りすぎた感じがあります。
なので落ち着いてヒロインになりきれないところも女性には残念なところです。
できれば最後にヒロインと恋人とのノーマルなセックスを書いて欲しかったです。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
哲学的百合小説「 君が僕を‾どうして空は青いの?‾ (ガガガ文庫) 」をAmazonで購入する際に「お勧め作品」として紹介され勢いで購入した作品だったのだけど…
見事なまでに方向性が180度逆向きな作品だった事でビックリした、ついでにこれが18禁指定されて無い事にもう一度ビックリした、エロいぞこれ!

物語の方はT女子大学の一年生・秋吉光枝がポルノ小説を執筆しながら、自分の書いている作品「カレン姫の秘密の冒険」の内容に興奮し自慰行為に耽っている
とんでもない場面から始まる。彼女の書いている小説は大学のサークル「好色文学研究会」の会誌に掲載されるのだけど、光枝は二人だけのサークルの会長・羽田阿真理に
密かな想いを寄せている。しかし阿真理は「自慰行為で性欲を満たす事で女性は男性に頼らず自立できる」と主張する熱狂的オナニスト。そんな先輩に想いを告げられずに
悶々としていた光枝だがライバルサークルの会長の罠にはめられ阿真理の肉体を絶頂に導いた事から彼女の日常はレズビアンセックスの方向へと導かれ…

エロい、けど笑える、しかもその上で創作論が学べてしまうという一粒で二度どころか三度も楽しめてしまう万能小説。本作を表現するとこうなる
天才的な官能小説家でありオナニストである先輩に憧れる光枝が、ライバルサークル「エロティック文学研究会」の会長・華代にレズビアンセックスに目覚めさせられ
一度はそれまでノリノリで続けてきた創作活動の筆が止まるぐらいに「自分が求めているのは何か?」という問いを性行為と創作の両面から突き付けられてスランプに陥るが
自分に素直になる事でその壁を乗り越え阿真理への想いを認めるまでが過剰なエロティシズムと、それと拮抗出来るレベルのキレを持つユーモアの中で綴られている

もともとは短編小説だったものを膨らませて書かれた物だけあって、エロ研内部の反乱劇や、女王から奴隷に貶められた華代の再逆転に至るまでの物語は話の本筋から独立しており
エロ研の物語りが中心となる中盤以降で多少の中ダレは感じられてしまうが、それでもこの作品は光っている。何より登場人物がほぼ女性に限定されているにも拘らず
性欲というものを全く否定的に捉えていない所が素晴らしい。その上で自分が求めている性欲の在り方を主人公の光枝が求める中で、しばしば「作者の自慰行為」と揶揄される
創作活動が「読者を自慰行為に導くべきもの」として結論付けられるまでの流れが素晴らしい。官能に限らず、娯楽小説一般に求められるべき創作論がここにはある

「快楽とはどうあるべきか?」、「相手を性的に興奮させる、とはどういう事か?」という問いに官能小説や性行為を通して逃げる事無く真正面から取り組んだ大傑作だった
後書きで作者は「異性愛の中年男性がバカにしがちなネタで彼らを興奮させる」という目的意識を持って本作を執筆したらしいが、その目論見は100%達成されたと言って良いかと
脳味噌の色々な部分が興奮する刺激的な一冊です
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ただ単に暇潰しで官能小説が読みたくて、評価をみて購入したのだが、予想以上に読んでいてストーリーが楽しくてエロくてすらすら読めておわりかたも満足ですっきり読めました!購入してよかった!!
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年9月3日に日本でレビュー済み
「百合」の定義は曖昧で、私自信も自分の考えを押し付ける気は無いことを最初に断っておく。 個人的には、「百合」を期待して読むには少し厳しいかも……と思った。 繊細な女の子の感情だったり、禁断の妖しい感じだったり、女の子の嫉妬だったり、相手を慕う優しい感情だったり…… そのようなものを内包したのが百合だと考えている私のような方にはあまりオススメできない。 他の方がレビューしているようにSMもあるので、ちょっと違うな……って思うかも。
むしろ隷属関係がメインに書かれている感じだった。
皆が自分の欲望のままに動いてる感じで、個人的に読んでて辛かった。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年9月10日に日本でレビュー済み
通勤電車で人目をはばかりながら読み終えました。ノーマルな人が一人もいない。男子も出てこない。
そして読んでいるうちに、レズもSMもごく普通の日常に思えてきました。
さすがです。グイグイ読ませます。笑わせます。
これを一般文芸に並べていいのか?
いいのです。むしろラノベで中高生が読んだら…
それは喜ばしいけど、困ったもんだ〜
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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