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アメリカ後の世界 単行本 – 2008/12/17
ファリード・ザカリア
(著)
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- ISBN-104198626553
- ISBN-13978-4198626556
- 出版社徳間書店
- 発売日2008/12/17
- 言語日本語
- 本の長さ347ページ
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2008/12/17)
- 発売日 : 2008/12/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 347ページ
- ISBN-10 : 4198626553
- ISBN-13 : 978-4198626556
- Amazon 売れ筋ランキング: - 510,731位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 170位世界の経済事情
- - 78,466位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
5 星
どうなる世界
大英帝国→アメリカ帝国→さあこれからは?て内容だったと思います。20台で何も知らずに読んだので、所々難しかったですが、世界の歴史と経済をざっくり掴めて楽しかったです。著者はインド系のアメリカ人で、インドの優位性の話も面白かったです。今から読むのはちょっと遅いかな?
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上位レビュー、対象国: 日本
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2016年1月1日に日本でレビュー済み
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ヨーロッパドリームも消えた。日本でもなく中国でもない。とすれば次はどこ?
2011年6月11日に日本でレビュー済み
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反アメリカではなく後アメリカを!アメリカの後の世界勢力を大英帝国からアメリカに覇権が異動した際の
出来事を利用して読み解こうとした本。それが「アメリカの凋落」ではなく「アメリカ以外の国の勃興」として
インドや中国のようなアジアの大国の勃興を指しているようです。
最後にはアメリカがその他の国に持っていない強みがある事を強調している…。
出来事を利用して読み解こうとした本。それが「アメリカの凋落」ではなく「アメリカ以外の国の勃興」として
インドや中国のようなアジアの大国の勃興を指しているようです。
最後にはアメリカがその他の国に持っていない強みがある事を強調している…。
2009年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ナヤン・チャンダを読み、インド出身者の本に興味を持ち手にしました。
普段使い慣れている日本語に置き換えた翻訳でとても読み易い。
アメリカをWASPの侵略国家と捉えるだけでは何ら生産的回答が得られないが、
現状を認めて実益を選ぶならば、アメリカも使い道があるなと思いました。
実際、日本とドイツはそうして経済的には発展したのですから。
また外交とは何かが少し判った気がしました。
私のようについ最近まで教科書の歴史しか知らなかった人間には
新しいバランスを教えてくれる本でした。
普段使い慣れている日本語に置き換えた翻訳でとても読み易い。
アメリカをWASPの侵略国家と捉えるだけでは何ら生産的回答が得られないが、
現状を認めて実益を選ぶならば、アメリカも使い道があるなと思いました。
実際、日本とドイツはそうして経済的には発展したのですから。
また外交とは何かが少し判った気がしました。
私のようについ最近まで教科書の歴史しか知らなかった人間には
新しいバランスを教えてくれる本でした。
2021年10月23日に日本でレビュー済み
大英帝国→アメリカ帝国→さあこれからは?て内容だったと思います。
20台で何も知らずに読んだので、所々難しかったですが、世界の歴史と経済をざっくり掴めて楽しかったです。
著者はインド系のアメリカ人で、インドの優位性の話も面白かったです。
今から読むのはちょっと遅いかな?
20台で何も知らずに読んだので、所々難しかったですが、世界の歴史と経済をざっくり掴めて楽しかったです。
著者はインド系のアメリカ人で、インドの優位性の話も面白かったです。
今から読むのはちょっと遅いかな?
大英帝国→アメリカ帝国→さあこれからは?て内容だったと思います。
20台で何も知らずに読んだので、所々難しかったですが、世界の歴史と経済をざっくり掴めて楽しかったです。
著者はインド系のアメリカ人で、インドの優位性の話も面白かったです。
今から読むのはちょっと遅いかな?
20台で何も知らずに読んだので、所々難しかったですが、世界の歴史と経済をざっくり掴めて楽しかったです。
著者はインド系のアメリカ人で、インドの優位性の話も面白かったです。
今から読むのはちょっと遅いかな?
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2009年3月15日に日本でレビュー済み
中国にもかなりのページが割かているが、基本的にインドの比較材料として描かれており、
全体ではインドとアメリカ関連本と言ってよいだろう。
インドについては、インドは民主主義という宿命を背負っているため、中国のように民衆を
無視した経済政策や外交政策がとれない為、中国に遅れをとっているが、基本的にはイギリス
の伝統を受け継いだ穏健な外交を行っており、政府は弱いが民衆は力強い。
また宗教的にもヒンズー教は他宗教について寛容である。核兵器を持ったが、それは周囲の国
が持っているからであり、アメリカよどうか事情をわかってくれ。
アフガニスタン政策のためパキスタンだけをけして偏重しないでくれ。という感じ。
アメリカについては、イギリスと異なり世界一の経済大国として120年にわたり君臨している。
しかし、ベルリンの壁崩壊後、唯一の超大国になることが可能な状況であったにも拘わらず
現在の経済危機でその支配は崩れつつある。それは、アメリカが余りにも内を向きすぎ、
他国がグローバル化を必至に押し進めていたが、アメリカは他国に無関心で自らのグローバル
化を怠った為だ。
というわけで、ここで注目したいのは、アメリカが自らのグローバル化とは何かだ。
これは、特に9.11以降の独断的外交政策を指すものと思われる。結局アメリカはその後の
一連の戦争で、多くの国の不信を招いてしまった。
そこで、インドはアメリカを支持しますと言わんばかりで、ハッピーエンドとなるのだが、
いまここに一つ日本を入れてみたらどうだろう。
日本とインドは領土的利害関係もなく、共に中国の「平和的台頭」という脅威にさらされている。
歴史的・文化的にもお互いが敬意を持ち相互の国民感情は良好だ。インド洋では日本の自衛隊
は給油活動を続けている。これは中国のシーレーンに日・米・印が立ちふさがっている構図と
なっており、中国の台湾ヘイ合に関する重要な牽制となっていることに気づくべきだろう。
私は、自衛隊のインド洋、ソマリア沖への派遣に賛成しているのは、それが特に台湾問題を
通じ、日本のシーレーンの確保に大きく役立っていると考えているからに他ならない。
この本はアメリカとインドという民主主義の人口大国の話であるが、日本を入れてみると
なお面白いと感じた。題名は内容といささか異なっていると思う。
全体ではインドとアメリカ関連本と言ってよいだろう。
インドについては、インドは民主主義という宿命を背負っているため、中国のように民衆を
無視した経済政策や外交政策がとれない為、中国に遅れをとっているが、基本的にはイギリス
の伝統を受け継いだ穏健な外交を行っており、政府は弱いが民衆は力強い。
また宗教的にもヒンズー教は他宗教について寛容である。核兵器を持ったが、それは周囲の国
が持っているからであり、アメリカよどうか事情をわかってくれ。
アフガニスタン政策のためパキスタンだけをけして偏重しないでくれ。という感じ。
アメリカについては、イギリスと異なり世界一の経済大国として120年にわたり君臨している。
しかし、ベルリンの壁崩壊後、唯一の超大国になることが可能な状況であったにも拘わらず
現在の経済危機でその支配は崩れつつある。それは、アメリカが余りにも内を向きすぎ、
他国がグローバル化を必至に押し進めていたが、アメリカは他国に無関心で自らのグローバル
化を怠った為だ。
というわけで、ここで注目したいのは、アメリカが自らのグローバル化とは何かだ。
これは、特に9.11以降の独断的外交政策を指すものと思われる。結局アメリカはその後の
一連の戦争で、多くの国の不信を招いてしまった。
そこで、インドはアメリカを支持しますと言わんばかりで、ハッピーエンドとなるのだが、
いまここに一つ日本を入れてみたらどうだろう。
日本とインドは領土的利害関係もなく、共に中国の「平和的台頭」という脅威にさらされている。
歴史的・文化的にもお互いが敬意を持ち相互の国民感情は良好だ。インド洋では日本の自衛隊
は給油活動を続けている。これは中国のシーレーンに日・米・印が立ちふさがっている構図と
なっており、中国の台湾ヘイ合に関する重要な牽制となっていることに気づくべきだろう。
私は、自衛隊のインド洋、ソマリア沖への派遣に賛成しているのは、それが特に台湾問題を
通じ、日本のシーレーンの確保に大きく役立っていると考えているからに他ならない。
この本はアメリカとインドという民主主義の人口大国の話であるが、日本を入れてみると
なお面白いと感じた。題名は内容といささか異なっていると思う。
2011年6月2日に日本でレビュー済み
随分前の池田信夫blogの推薦図書で気にはなっていた。
最近、私のTwitterのタイムライン上の特に在米の方から、著者のザカリア氏を賞賛する声が多く手に取ることにした。
実は少し前にネグリの <帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性 を読んだのだが、ほとんど理解ができなくて困っていた。本書を読んだら、少し分かってきたような気がする。
「アメリカ後の世界」とはうまいネーミングだ。つまり、これからどのようになるかはわからない、「アメリカ後」としか言い様が無い、ということなのだ。エラリアンの 市場の変相 と似たような考え方である。
欧州も日本も割を食う代表として書かれていたが、残念だが事実なのだろう。
最近、私のTwitterのタイムライン上の特に在米の方から、著者のザカリア氏を賞賛する声が多く手に取ることにした。
実は少し前にネグリの <帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性 を読んだのだが、ほとんど理解ができなくて困っていた。本書を読んだら、少し分かってきたような気がする。
「アメリカ後の世界」とはうまいネーミングだ。つまり、これからどのようになるかはわからない、「アメリカ後」としか言い様が無い、ということなのだ。エラリアンの 市場の変相 と似たような考え方である。
欧州も日本も割を食う代表として書かれていたが、残念だが事実なのだろう。
2009年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は2007年末の情況を押さえた執筆だが、その分析はリーマンショックやオバマ政権登場後の現在や今後への手掛かりをぶれずに示している。論の特質は、現状の世界に多くの困難を見据えつつ、未来を悲観で覆わないことだ。それは私たち日本人が今陥りがちな傾向を矯正してくれる。その楽観的な現実主義は、著者が1982年に政治経済が混乱を極めていた母国から、当時これまた不況や国際政治の失墜が目立つ米国へ18歳で留学に訪れたときの体験に根ざすものだ。国家の混乱にもかかわらず、暖かい歓待で「無限の雅量と可能性を差し出してくれ」た開放的な米国社会との出会いを著者は決して忘れない。母国インドも米国もその後高成長を遂げるが、それは社会(国家ではなく)がその力を内在させていたからだと著者は捉える。
冷戦崩壊後のグローバリズム進行に、著者は肯定的だ。多様な格差拡大などの矛盾は未解決だが、1日1ドル以下で生活する人々が世界で激減したデータを、著者は示す。今、テロの惨状が生中継され人々は不安に陥るが、200万人が殺されたカンボジア、100万人が死んだイ・イ戦争の頃より極めて平穏な時代を迎えている。私たちは物事の暗部に注目しすぎて準備不足となり、“失敗ではなく成功に起因する大問題”に直面した、と著者は記す。このような視点で、中国、インド、アメリカが分析され提言も為される。勘所を挙げれば、グローバル化とは近代性と地域性を両者とも開花させること。また近代化と西洋化のずれへの注視が今後を考えるヒントになりそう、などなど。それらは、私たちや日本への提言としても(立場を超えて)読める。
中国やインドの細かい実情分析は新鮮であり、その他にも内容は広範で、例えば教育に触れた部分で、知識偏重、試験重視は“アジア式”と言われるそうだが、それは本来、英国式もしくはヨーロッパ式の教育手法(対するのがアメリカ式)だったとか、更に考えを誘うトピックも多い。
冷戦崩壊後のグローバリズム進行に、著者は肯定的だ。多様な格差拡大などの矛盾は未解決だが、1日1ドル以下で生活する人々が世界で激減したデータを、著者は示す。今、テロの惨状が生中継され人々は不安に陥るが、200万人が殺されたカンボジア、100万人が死んだイ・イ戦争の頃より極めて平穏な時代を迎えている。私たちは物事の暗部に注目しすぎて準備不足となり、“失敗ではなく成功に起因する大問題”に直面した、と著者は記す。このような視点で、中国、インド、アメリカが分析され提言も為される。勘所を挙げれば、グローバル化とは近代性と地域性を両者とも開花させること。また近代化と西洋化のずれへの注視が今後を考えるヒントになりそう、などなど。それらは、私たちや日本への提言としても(立場を超えて)読める。
中国やインドの細かい実情分析は新鮮であり、その他にも内容は広範で、例えば教育に触れた部分で、知識偏重、試験重視は“アジア式”と言われるそうだが、それは本来、英国式もしくはヨーロッパ式の教育手法(対するのがアメリカ式)だったとか、更に考えを誘うトピックも多い。
2011年2月5日に日本でレビュー済み
まず、本書で謳っている、「非西洋の視点」によって書かれていると言うのはうそだ。
少なくとも、読後感としては実に「アメリカ的」であり、
またポジティブな世界観(アメリカにとって都合が良いそれ)があった。
そして、現在の「グローバル化」(この言葉自体にも疑いを持たない点もそうだが)が、
世界を良くしてきたという「進歩史観」を持ち合わせており、近代化や現代資本主義に関しても疑いを持ってはいない。
内容については、アメリカ一極支配構造から、その他の新興諸国の台頭によって、
相対的に世界システムが多極化するが、その中でも政治・軍事・経済以外にも金融・文化
について、アメリカが最もバランスが良く、優位があると言う。
ビスマルク時代のドイツのように全ての主要国との二国間関係を基調にする事で、
あらゆる国に対し最大限の影響力を公使しうる立場にあり、
自制的に「調停者」として振舞う事でアメリカの都合の良い国際システムが
維持できるという。
筆者は、アメリカの政治に対し、内向きで機能不全にあるとの認識がある。
第6章でアメリカは没落するのか?と言う問いに、「教育」のレベルの高さと「移民」による
国の若さを挙げて、それを否定する。しかし、ここに問題があるだろう。
すなわち、筆者自身も述べるようにアメリカの教育は低所得者が押し下げており、
格差の拡大及び、移民によって、徐々に迎えつつあるアメリカの非白人社会優位の支配に対し、
茶会運動にみられる白人側からの反発に見られるように、アメリカの分裂が問題になるからだ。
そして、またしても筆者が言うように社会が強いアメリカで、政治の機能不全を前に、
なすすべがあるのだろうか?アメリカの国力はまさに国内的な統合の如何に関わっているような気がする。
少なくとも、読後感としては実に「アメリカ的」であり、
またポジティブな世界観(アメリカにとって都合が良いそれ)があった。
そして、現在の「グローバル化」(この言葉自体にも疑いを持たない点もそうだが)が、
世界を良くしてきたという「進歩史観」を持ち合わせており、近代化や現代資本主義に関しても疑いを持ってはいない。
内容については、アメリカ一極支配構造から、その他の新興諸国の台頭によって、
相対的に世界システムが多極化するが、その中でも政治・軍事・経済以外にも金融・文化
について、アメリカが最もバランスが良く、優位があると言う。
ビスマルク時代のドイツのように全ての主要国との二国間関係を基調にする事で、
あらゆる国に対し最大限の影響力を公使しうる立場にあり、
自制的に「調停者」として振舞う事でアメリカの都合の良い国際システムが
維持できるという。
筆者は、アメリカの政治に対し、内向きで機能不全にあるとの認識がある。
第6章でアメリカは没落するのか?と言う問いに、「教育」のレベルの高さと「移民」による
国の若さを挙げて、それを否定する。しかし、ここに問題があるだろう。
すなわち、筆者自身も述べるようにアメリカの教育は低所得者が押し下げており、
格差の拡大及び、移民によって、徐々に迎えつつあるアメリカの非白人社会優位の支配に対し、
茶会運動にみられる白人側からの反発に見られるように、アメリカの分裂が問題になるからだ。
そして、またしても筆者が言うように社会が強いアメリカで、政治の機能不全を前に、
なすすべがあるのだろうか?アメリカの国力はまさに国内的な統合の如何に関わっているような気がする。