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あるキング 単行本 – 2009/8/26

3.9 5つ星のうち3.9 286個の評価

天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。
山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。『本とも』好評連載に大幅加筆を加えた、今最も注目される作家の最新作!!

ベストセラー作家・伊坂幸太郎さんの最新刊は、いままでの伊坂作品とはひと味もふた味も違う! 『ゴールデンスランバー』や『週末のフール』のようなテイストとは違いますが、ひとりの天才が生みだされていく過程、主人公を取り巻く周囲の人々の困惑と畏れ――読み進めていくうちにどんどん引き込まれていきます。「他の人にこういう小説を書かれたら悔しい」「こういう作品を読みたかった」と伊坂さんご自身がおっしゃるくらい、思いをこめた作品です。新しい伊坂ワールドをお楽しみください!(by編集担当)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 徳間書店 (2009/8/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/8/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 221ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4198627797
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4198627799
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 286個の評価

著者について

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伊坂 幸太郎
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1971(昭和46)年千葉県生れ。

1995(平成7)年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。

2002年刊行の『ラッシュライフ』が各紙誌で絶賛され、好評を博す。2003年に発表した『重力ピエロ』は、ミステリファン以外の読者からも喝采をもって迎えられ、一気に読者層を広げた。また『重力ピエロ』で、1970年代生れとしては、初の直木賞の候補となる。

2004年『チルドレン』、2005年『グラスホッパー』、2006年『死神の精度』が直木賞候補に。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞。洒脱なユーモアと緻密な構成で読む者を唸らせ、近年稀にみる資質の持ち主として注目を浴びている。

2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した。

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
286グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつも伊坂作品のタイトルがお話の内容を絶妙に上手く表現しているなと感心します。「あるキング」は、野球好きな両親の下に生まれた野球の天才少年、王求と、彼を取り巻く人々のあれやこれやのお話ですが、繰り返し出てくる「Fair is foul、Foul is fair」の言葉があれこれのエピソードに投影されて、立場をかえれば正邪が逆転する視点もありなのだと洗脳?されます。

これはありだよね⁈ いや それはないでしょう⁈
逆説を愉しみたい人にお奨めの一冊です
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年10月2日に日本でレビュー済み
導入は仙醍という都市にある弱小プロ野球チームとそれを応援するとある家族(山田家)の話から始まります。熱烈な仙醍キングスファンの家族のもとに育つ劇的な天才野球児の話です。

仙醍なんて書いたらほぼ仙台だろって感じますが、これを読んで球団設立当初の楽天イーグルスを思い出さすには居られませんでした。仙醍キングスは弱小・常敗チーム。一方現実の仙台のチームといえば楽天ですが、新規参入の際は体制づくりがビハインドのなか、当初リーグダントツの最下位、当時の田尾監督は常にへの字口であったことを思い出します。

・・・
さて、山田家の天才野球児の王求(おおく)、名前からして(横書きで球(たま)とも読める)野球の神様から祝福されているかのような彼は、小学生時には引退したプロ野球選手の球を軽々とホームランするほど。中学時代もその名はとどろくも県大会どまり、そして高校では訳あって中退。しかし、幸運もあり仙醍キングスに入団。

そしてぼろくそに打ちまくる。ないしは敬遠か死球。結果として6割・7割打者という驚異的な成績に至る。

・・・
自分にストイック、野球にしか興味がない。

それはそれで素晴らしいことであるも、はるかに他を凌駕した才能を持つ彼。その姿勢や存在が気に食わない連中も多い。明示はされていないものの、彼はチームの監督にこっそり刺され、この世での生を20年と少しで去ることになります。

ここに私は、凡人の衆愚、嫉妬を見た気がしました。主人公山田王求への日本的出る杭は打たれる的バッシング。

・・・
実は、主人公山田王求へのバッシングは、彼の父山田亮が犯してしまった殺人にも理由がありました。

そのため彼は高校を退学せざるを得ず、またどうにかプロ野球でプレーできることになるも、常に殺人者の子として後ろ指をさされることになったわけです。

ここで気になるのは、加害者家族に人権はあるのか、という話です。被害者家族は金銭的に補償され、また精神的にもケアされるべきだと思います。加害者本人も法の下に罰せられるべきでしょう。その中にあり、加害者家族、なべてもその子どもはどれくらいの責任を負うべきなのでしょか。

作品ではこうした価値判断については一切明言はありませんでした。しかし、温厚な仙醍キングス監督が狂人じみたクレーマーの差し金を受け入れた末に山田王求を刺したことに及んだシーンから、「大衆は加害者家族を抹殺する」「大衆は加害者家族を許さない」、と感じました。もちろん、被害者家族の気持ちを離れて、大衆はうねりを作ります。

加えて、シェークスピアのマクベスから”Fair is foul, foul is fair”という文句を度々引用し、善悪の相対性、善悪は大衆による都合によって決定される、というメッセージを勝手に受け取りました。このあたりのストーリー展開、歯止めが効かない流れ、にゾクっときました。

・・・
ということで一風変わった伊坂作品でした。

天才打者の短い一生はバッドエンドで終わり、明言されない寓意が霧のように立ちこめる作品でした。その点でも、伊坂氏の純文学的エッセンスが感じられる面白い作品だったと思います。

伊坂作品のファンはもとより、野球好きの方、純文学好きの方、倫理学やジャーナリズムに興味がある方にはお勧めできる作品でした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野球の天才、王求少年の生涯学習を中心としたストーリー。
「マクベス」に似た展開があったり、ところどころで他の人には見えていない(?)魔女が出てきたり、劇のような演出が面白かった。←伝わらない。笑
リアルとファンタジーの間のような物語という印象です。
2014年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
巨人の星チックなストーリーが読んでいる私に

違和感なくしみ込んできました。

.

できれば、もっと長く読みたかったかな。

伏線であろうものを、回収せず、想像に任せて

いるあたりが、作者の意図なのかもしれないが、

上下巻あたりにして、細かく拾ってくれたらって

思います。

続編って出ないかなぁ・・・。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エンターテインメントとしては面白いので、世にも奇妙な〇〇などでドラマ化すると良いなとは感じた。ただ伊坂作品としてはひねりが無くて少し物足りないか。マクベスを絡めたのは良かったが、広がらなかった印象。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すぐ読める。薄い本だけに,数時間で読めてしまうのは寂しい。

【以下,ネタバレ含みます注意】
今作は野球ファンでないと読むこと自体がきついのではないかと心配。
野球ファンであっても,「ちょっとなぁ・・・」と思ってしまう。
プロ野球ファンは,タイガースとかイーグルスを想像しながら読むのがよいかと。
読んでてピークなのは,出産までかなぁ。王求が出てきてからは,かなりダレる。
グロさを期待して読むにしても,物足りなさはあり。
おそらく誰かも書いているだろうけれど,著者の作品では「残念」というところ。
工夫は見られるんだけれど,今後,他作品ににつなげるのも無理があるか。
目次で内容が読めてしまうのは,かなり残念。目次不要では?
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
伊坂作品でも、「魔王」「モダンタイムス」「マリアビートル」あたりが好きな僕は、楽しく読めました。

「死神の精度」「チルドレン」「陽気なギャング…」あたりが好きな方は、そんなに楽しめないかもしれません。

僕はそんな風に思いました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ウィリアム・シェイクスピアの著作「マクベス」。
その作品の一節にある「Fair is foul, and foul is fair」の真意に迫ろうとするストーリー。
山田王求(おうく)は、まさに生まれる前からプロ野球選手になることが宿命づけられていた。
小学生になると、リトルリーグではすでに頭角を現してはいるものの、あまりの出来の良さに相手チームからは毎回敬遠される存在であった。
中学、高校に入ってもその力は衰えず、絶えずスカウトに注目されて存在ではあったが、プロへの道は順風満帆ではなく、むしろ多くの障害が王求を襲い掛かる。
正直に真面目に野球に打ち込んできた王求。
その力も充分過ぎるほどあるにもかかわらず、なぜ順調に事が進まないのか。
「フェア イズ ファウル、ファウル イズ フェア」(良いは悪い、悪いは良い)。
一般的ではないものに対する大衆の群衆心理の怖さを垣間見ることのできる作品でした。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート