まだ読了しませんが簡単に感想を書き増す。
リーマンブラザーズがサブプライムローンの証券ビジネスにのめりこんでいった状況がよく描かれています。
しかし、原題の Colossal Failure of Common Sense がいうCommon Senseは何を指すのでしょうか。
バブルは必ず弾けるということを認識することでしょうか、それとも不良債権でも証券化して売買する人たちの金亡者的なビジネスを指すのでしょうか。
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金融大狂乱 リーマン・ブラザーズはなぜ暴走したのか 単行本 – 2009/9/17
投資銀行、リーマン・ブラザーズ元幹部の衝撃手記。
- 本の長さ399ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2009/9/17
- ISBN-104198628130
- ISBN-13978-4198628130
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商品の説明
著者について
ローレンス・マクドナルドはリーマン・ブラザーズ元副部長。パトリック・ロビンソンは経済ジャーナリスト。
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2009/9/17)
- 発売日 : 2009/9/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 399ページ
- ISBN-10 : 4198628130
- ISBN-13 : 978-4198628130
- Amazon 売れ筋ランキング: - 151,632位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,210位経済学・経済事情
- - 11,886位投資・金融・会社経営 (本)
- - 19,416位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2009年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リーマンの内幕をこれほど生き生き描いたものはもうでないんじゃないかと
思えるほどの傑作である。
リーマン本社4階の部署が住宅ローン証券化事業を突っ走る中、
筆者が所属する3階では金融危機を予測し、住宅ローン会社の空売り
などを行っていたことが記され、投資銀行の複雑さを見せてくれる。
そしてリーマン破綻までの経営陣と現場幹部との衝突、クーデター。
そこらへのリーマン解説本とは迫力が違う。
それと、この本は空売りをしたことがある投資家にとっては、
珠玉の本といえる。デルタ航空、GM、ビーザーホームズ・・・
いずれも莫大な利益を上げる。特にデルタ航空の社債の取引では、
破綻直後に暴落した社債を買い集め、高値で売り抜ける・・・
この鮮やかなシーンは映画のようだ。オススメの本である。
思えるほどの傑作である。
リーマン本社4階の部署が住宅ローン証券化事業を突っ走る中、
筆者が所属する3階では金融危機を予測し、住宅ローン会社の空売り
などを行っていたことが記され、投資銀行の複雑さを見せてくれる。
そしてリーマン破綻までの経営陣と現場幹部との衝突、クーデター。
そこらへのリーマン解説本とは迫力が違う。
それと、この本は空売りをしたことがある投資家にとっては、
珠玉の本といえる。デルタ航空、GM、ビーザーホームズ・・・
いずれも莫大な利益を上げる。特にデルタ航空の社債の取引では、
破綻直後に暴落した社債を買い集め、高値で売り抜ける・・・
この鮮やかなシーンは映画のようだ。オススメの本である。
2009年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バブルが生まれて崩壊するまでの構図は、いつも同じ。(で、また繰り返すと・・)
途中から一部の人がおかしいと気が付き始めて声をあげても、大勢の熱病患者の熱気の前ではスルーされ、半分近い人がその異常さに気が付いた時は既に手遅れの状態であると。
最初の頃は筆者がリーマンに入る前の内容が中心で、別に筆者の自伝には興味がないんだけどなと思いましたが、リーマンに入社してからの展開はぐんぐんと作品に引き込まれて行きました。
この作品では徹底的にヒールとして扱われているファルド前会長の言い分も聞いてみたいですね。片一方だけの主張を聞いてこれが100%の真実だ!とは言えないですからね。強欲とか恥知らずとかのプラカードを掲げられた公聴会の映像くらいでしか彼の事はわからない訳ですし。
途中から一部の人がおかしいと気が付き始めて声をあげても、大勢の熱病患者の熱気の前ではスルーされ、半分近い人がその異常さに気が付いた時は既に手遅れの状態であると。
最初の頃は筆者がリーマンに入る前の内容が中心で、別に筆者の自伝には興味がないんだけどなと思いましたが、リーマンに入社してからの展開はぐんぐんと作品に引き込まれて行きました。
この作品では徹底的にヒールとして扱われているファルド前会長の言い分も聞いてみたいですね。片一方だけの主張を聞いてこれが100%の真実だ!とは言えないですからね。強欲とか恥知らずとかのプラカードを掲げられた公聴会の映像くらいでしか彼の事はわからない訳ですし。
2011年11月27日に日本でレビュー済み
リーマン破綻から3年以上たった2011年の今も、世界は金融危機の甚大な後遺症に悩まされている。全てはアメリカの住宅バブルが原因だ。本書は、リーマンの優秀トレーダーがその体験をもとに信用バブルの膨らみからその破裂に至る経緯をリアルに活写したもので、2008年に起きた金融危機の実態を知る上でも、現在の世界経済、なかんずくユーロ危機の淵源を理解する上でも大いに有用だ。現代経済を理解しようとする人には是非一読を進めたいし、中でも投資に関心を持つ人は必読だ。
超一流大学の優れた頭脳がウオール街に惹きつけられ、激しい競争の中で最大限にその知力を発揮している様子が生き生きと伝わってくる臨場感はその渦中にいた筆者ならではの筆致で、思わず引き込まれる。最高の人材が、最新の情報と比類ない情報分析を手に取引するのだから、一般の投資家はかなうはずがないと納得する。
しかし、彼らがやったことは、いい加減な信用格付会社に高格付をつけさせた有毒債権を、アメリカ国内の投資家にばらまいただけではなかった。アメリカ内の投資家が有毒債権に疑問を持ち購入しなくなると、これをヨーロッパ、日本を含め、全世界の無知な投資家に高格付をエサに大量に販売していったのだ。その被害は筆舌に尽くしがたい。金融機関の破綻は言うに及ばず、何千万人に及ぶ失業、年金基金の巨額損失、個人財産の消失、そして昨今のユーロ危機だ。
アンクルサムは、金儲けに目が眩み、常識をなくしてしまった。世界経済を破綻の淵に追い込み、多くの国の納税者を苦しめることになったにもかかわらず、アメリカに、金融業を抜本的に規制しようとする動きが伺えないのは理解に苦しむ。金融業界が政治献金にモノを言わせてワシントンの政治家を黙らせているからとしか思えない。
金融業の暴走防止のため「金融業は、実業をサポートするもの」との原点に立ち戻り、規制強化と業界監督の強化が不可欠だ。オバマには、アメリカのみならず世界の支持者の期待に応える勇気と行動を期待したい。
超一流大学の優れた頭脳がウオール街に惹きつけられ、激しい競争の中で最大限にその知力を発揮している様子が生き生きと伝わってくる臨場感はその渦中にいた筆者ならではの筆致で、思わず引き込まれる。最高の人材が、最新の情報と比類ない情報分析を手に取引するのだから、一般の投資家はかなうはずがないと納得する。
しかし、彼らがやったことは、いい加減な信用格付会社に高格付をつけさせた有毒債権を、アメリカ国内の投資家にばらまいただけではなかった。アメリカ内の投資家が有毒債権に疑問を持ち購入しなくなると、これをヨーロッパ、日本を含め、全世界の無知な投資家に高格付をエサに大量に販売していったのだ。その被害は筆舌に尽くしがたい。金融機関の破綻は言うに及ばず、何千万人に及ぶ失業、年金基金の巨額損失、個人財産の消失、そして昨今のユーロ危機だ。
アンクルサムは、金儲けに目が眩み、常識をなくしてしまった。世界経済を破綻の淵に追い込み、多くの国の納税者を苦しめることになったにもかかわらず、アメリカに、金融業を抜本的に規制しようとする動きが伺えないのは理解に苦しむ。金融業界が政治献金にモノを言わせてワシントンの政治家を黙らせているからとしか思えない。
金融業の暴走防止のため「金融業は、実業をサポートするもの」との原点に立ち戻り、規制強化と業界監督の強化が不可欠だ。オバマには、アメリカのみならず世界の支持者の期待に応える勇気と行動を期待したい。
2018年10月18日に日本でレビュー済み
この手のウォール街物に共通の特徴だと思うが、話が無駄に長い。一行で済む話を修飾語句等を多用し、三行にも四行にも引き伸ばされている。同じ内容の繰り返しも多く、それも何度も何度も繰り返される。翻訳技術も、あまりうまいとは言えない。
著者はプロの作家でないので仕方がないのだろうが、出来れば、プロのエディターに著述を依頼すればもっといいものになっていたと思う。さすれば分量も半分程度に収まり、読者の労力も半減する。まあ、そうなれば原稿料も半分になってしまうのだろうが、、、
著者はプロの作家でないので仕方がないのだろうが、出来れば、プロのエディターに著述を依頼すればもっといいものになっていたと思う。さすれば分量も半分程度に収まり、読者の労力も半減する。まあ、そうなれば原稿料も半分になってしまうのだろうが、、、
2010年1月9日に日本でレビュー済み
どんな大組織も人間的要素が決定的である点が面白い。
サブプライム問題の背景は既に多くの情報があるので読み飛ばしても良いが、いよいよ最後の段階でFRBの高官が姿をくらますことや、ブッシュ大統領と個人的面識のある幹部社員にホワイトハウスに電話をさせるなど最後の状況が面白い。
株の動きが停滞すると、大証券が結託して特定の業界の株を買い上げ、その意図を事前に親しい証券会社に電話連絡をしていた、証券業界の実体を想起した。
証拠の残らないアナログ電話の1980年代のことではあるが、果たして現在は?
サブプライム問題の背景は既に多くの情報があるので読み飛ばしても良いが、いよいよ最後の段階でFRBの高官が姿をくらますことや、ブッシュ大統領と個人的面識のある幹部社員にホワイトハウスに電話をさせるなど最後の状況が面白い。
株の動きが停滞すると、大証券が結託して特定の業界の株を買い上げ、その意図を事前に親しい証券会社に電話連絡をしていた、証券業界の実体を想起した。
証拠の残らないアナログ電話の1980年代のことではあるが、果たして現在は?
2010年1月26日に日本でレビュー済み
リーマン・ブラザーズの本社に勤務し現場に居たからこそ書けた内容で、リアリティに溢れています。
この本を読む限り、ファルド会長が、リスクを度外視したままいかに拡大路線に走っていたかが良くわかります。
9・15のリーマンショックのかなり前から、内部ではかなりの危険信号が出ていたようです。
証券化やCDO、CDS、RMBSなどについても詳しく書いてあり、解りやすかったです。
個人的には、取引所に上場されているものしか興味はないのですが、背後に巨大なOTC市場が広がっているのを再認識させてくれる内容でした。
98年のLTCM危機のときといい、市場の緊急事態には、いつもOTCの流動性は枯れてしまいますね。
資産を投売りしたくても、買い手が一切居ないということが、毎度のことですが出てきます。
恐ろしいことです。
上場株式や上場先物が一番ですね。
この本を読む限り、ファルド会長が、リスクを度外視したままいかに拡大路線に走っていたかが良くわかります。
9・15のリーマンショックのかなり前から、内部ではかなりの危険信号が出ていたようです。
証券化やCDO、CDS、RMBSなどについても詳しく書いてあり、解りやすかったです。
個人的には、取引所に上場されているものしか興味はないのですが、背後に巨大なOTC市場が広がっているのを再認識させてくれる内容でした。
98年のLTCM危機のときといい、市場の緊急事態には、いつもOTCの流動性は枯れてしまいますね。
資産を投売りしたくても、買い手が一切居ないということが、毎度のことですが出てきます。
恐ろしいことです。
上場株式や上場先物が一番ですね。
2009年12月31日に日本でレビュー済み
リーマン4階でトレーダーとして働いていた著者のリーマン戦記。緊迫の一週間の様子が(実際体験しているだけに)類書を大きく引き離す。「市場の変相」的な金融的洞察はほとんどないが、一般向けには文句なく面白い。特にファルドの資質についての考察は非常に興味深かった。
それにしても、印象に残ったのはアメリカ人のアニマルスピリットだ。まだ学生だった彼がウォール街での立身出世を夢み、悪戦苦闘して職を得るエピソードから始まり、限られた一部の超エリートが早くから選抜される様子、そしてリーマンでの戦いぶり、彼らの金銭感覚と続く。すべてが日本人から見れば新鮮かつスリリングでインモラルきわまりない。もうこれは民族の資質なのだろう。金融ではアングロサクソンには勝てそうにないなというのが正直な感想。
それにしても、印象に残ったのはアメリカ人のアニマルスピリットだ。まだ学生だった彼がウォール街での立身出世を夢み、悪戦苦闘して職を得るエピソードから始まり、限られた一部の超エリートが早くから選抜される様子、そしてリーマンでの戦いぶり、彼らの金銭感覚と続く。すべてが日本人から見れば新鮮かつスリリングでインモラルきわまりない。もうこれは民族の資質なのだろう。金融ではアングロサクソンには勝てそうにないなというのが正直な感想。