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虚無回廊 単行本 – 2011/11/16

4.4 5つ星のうち4.4 94個の評価

地球から五・八光年の宇宙空間に突如出現した巨大円筒形物体“SS”の正体は? 超AI開発プロジェクトの研究員遠藤秀夫は、完全自立型人工知能の開発中に、AI(人工知能)に魂を与えたAE(人工実存)という新しい概念に到達していた。やがてSS探査に送り込まれた“AE”が遭遇したのは、複数の地球外知的生命体の姿だった。日本SFの巨匠が広大な宇宙を舞台に、「生命」「知性」「文明」の意味を問いかける、本格SF巨篇。

商品の説明

出版社からのコメント

先頃亡くなった日本SF界の巨匠、戦後日本を代表する知の巨人、小松左京氏。最後の長篇小説にして最高の本格SF、決定版!

著者について

1931年大阪市生まれ。京大文学部卒。61年「地には平和を」で第1回空想科学小説コンテスト努力賞。73年刊行の『日本沈没』が大ベストセラーとなり推理作家協会賞を受賞。85年『首都消失』で日本SF大賞受賞。2011年7月26日肺炎のため死去。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 徳間書店 (2011/11/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/11/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 405ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4198632855
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4198632854
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 94個の評価

著者について

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小松 左京
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1931年大阪生まれ。京都大学文学部卒業。星新一、筒井康隆とともに「御三家」と呼ばれる、日本を代表するSF作家(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 小松左京セレクション1 宇宙漂流 (ISBN-13: 978-4591118603)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
94グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月22日に日本でレビュー済み
「日本沈没」「復帰の日」の小松左京が終生のライフワークにした作品はとてつもないハードSFでした。
たぶんこれが書かれた1980年代ってパソコンの黎明期で、まだどんなことが起きるか一般人は誰もわからかった時代。そんなPCの黎明期にAIの活躍を描いたこの小説は、スマホ、インターネットの氾濫するこの21世紀の現代社会において再評価されるべき作品だと思います。
2022年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宇宙に突然現れたある超巨大な円筒ssに地球から向かうものがたり。
2019年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白い。
よく書かれている。
宇宙の一部など描写がよい。
小松SFに特有の「高揚感{異宇宙を生きているという感覚)」が、確かにある。
傑作である。
付記:Kindle版だと十分には味わえないが、表紙が素晴しい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小松先生がお亡くなりになったことによる未完の作品です。
読み始めは情報量が多すぎ全体像をつかむのが難しかったのですが,ある程度読み進んだ時点で作品の魅力に引き込まれてしまっていました。
是非とも,天国から小松先生に続きを送ってきてほしいものです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容も本の綺麗さも言うこと無し。新品のように綺麗でした。一巻から三巻までバラバラに読んだ事はあるのですが、三巻がまとめて読みたくて購入しました。
2021年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アインシュタインの相対性理論とベリヤーエフの『ドウエル教授の首』というキーワードを呼び起こす、わくわくする書き出し。いいですね。
登場人物は生身の人間もちょっと出てくるけれど、ほぼ、人工実存、自由意思を持ったサブルーチン。肉体を持たぬプログラムたちが活躍します。『ドウエル教授の首』をIoT技術で精密化すると無気味さはなくなり、イメージもしやすい。
他方、相対論と量子力学を踏まえた宇宙史のほうは五里霧中の観がある。そもそも観測による検証とは別個の世界を小説として構築しているだけなので、いくらでもコンパクトに記述できるはずのところを、作者はアイディアに淫する感じで楽しげに展開していきます。精緻化しようとすればするほど、この大風呂敷どうやって畳むの? と読者の期待は膨らみます。
しかし作品は未完なのだ。
ところが、未完であるが故に、宇宙史だけでなく人工実存のほうにも、予想を裏切る展開はいくらでもありそう(と予想される。どこかのトロい奴がトロイの木馬を忍ばせていたとか( '艸`))
2012年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やっぱり、小松左京はすごい。
AE(人口実存)
光年単位の人工物。
生態系が、一つの意思を持つ生物。
虚宇宙。
興奮させられました。
久しぶりに、私のイメージの小松ワールドを堪能しました。
この続きが読めないのが残念である。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年10月25日に日本でレビュー済み
ここまで面白いSF作品は無いのではないでしょうか????
博覧強記、コンピュータ付きブルドーザーの異名を持つ小松左京ならではの
怒涛の情報量は圧巻です。
小松左京が本気で自身の最高傑作「果てしなきながらの果てに」を超えてやろうと
意気込んだ作品ではないでしょうか?
未完にして最高傑作だと思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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