北朝鮮ってこんなにカラフルなんか、と思った。同時にコレは向こうの裕福層の色なんだろうな、とも。
右翼だ左翼だというのは政治信条。政治は国という脆弱な概念を支えるためのシステム。多分だけれど、政治信条は人の魂に結びつく物ではない。
でも、存外それが邪魔をして人と人との心が結ばれない。今の日韓もそうなってると思う。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」というけれど、あれは逆だ。「袈裟が憎けりゃ坊主まで憎い」だ。どこかにちょっと嫌味があったらそれを殊更に広げてしまう。この写真集はそれを分からせてくれる物だった。そこに暮らす人に大した違いは無い。違いがあるのは、その脆弱な概念の国とその政治だけだ。
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隣人。 38度線の北 大型本 – 2012/12/22
初沢 亜利
(著)
2002年、当時の小泉純一郎首相と金正日総書記が日朝平壌宣言に調印してから10年を経た。敵国視が続く北朝鮮、かの国を政治的視座ではなく、庶民の目線で見たらどんな世界が見えてくるんだろう。
気鋭の写真家が3年の歳月をかけて単身、平壌の日常、地方の庶民生活を潜入ではなく堂々と正面から撮影を敢行。金正日体制から金正恩体制の移行期の北朝鮮、そこで見えてきたのは――。
(以下、撮影対象の一部抜粋)宅配ピザ屋のバイト嬢、産婦人科での新生児と出産後の母親、公園で酒盛りをしている男たち、プールで遊ぶ水着カップル、今年オープンの遊園地で絶叫マシンに興ずる人々、町で声を掛けた美女、波打ち際で愛を語り合う男女、杏の花の下で待ち合わせる恋人たち、マラソン大会で最下位を走る少年、無邪気にキスし合う子供同士ほか。
これまで決して撮られることのなかった生き生きとした表情のある北朝鮮の人々。世界的にも類を見ない撮影の記録。巻末に、先方との交渉過程、現地案内人との撮影現場等でのやり取りを記した「滞在記」を付記。
気鋭の写真家が3年の歳月をかけて単身、平壌の日常、地方の庶民生活を潜入ではなく堂々と正面から撮影を敢行。金正日体制から金正恩体制の移行期の北朝鮮、そこで見えてきたのは――。
(以下、撮影対象の一部抜粋)宅配ピザ屋のバイト嬢、産婦人科での新生児と出産後の母親、公園で酒盛りをしている男たち、プールで遊ぶ水着カップル、今年オープンの遊園地で絶叫マシンに興ずる人々、町で声を掛けた美女、波打ち際で愛を語り合う男女、杏の花の下で待ち合わせる恋人たち、マラソン大会で最下位を走る少年、無邪気にキスし合う子供同士ほか。
これまで決して撮られることのなかった生き生きとした表情のある北朝鮮の人々。世界的にも類を見ない撮影の記録。巻末に、先方との交渉過程、現地案内人との撮影現場等でのやり取りを記した「滞在記」を付記。
- 本の長さ167ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2012/12/22
- 寸法21.6 x 1.5 x 22.8 cm
- ISBN-104198635242
- ISBN-13978-4198635244
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商品の説明
著者について
初沢亜利(はつざわ・あり)
1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を開始する。
写真集・書籍にイラク戦争の開戦前・戦中のバグダッドを撮影した『Baghdad2003』(碧天舎)、衆議院議員・福田衣里子氏の選挙戦から当選までを追った同氏との共著『覚悟。』(徳間書店)、東日本大震災の発生翌日から被災地に滞在し撮影した『True Feelings』(三栄書房)
1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を開始する。
写真集・書籍にイラク戦争の開戦前・戦中のバグダッドを撮影した『Baghdad2003』(碧天舎)、衆議院議員・福田衣里子氏の選挙戦から当選までを追った同氏との共著『覚悟。』(徳間書店)、東日本大震災の発生翌日から被災地に滞在し撮影した『True Feelings』(三栄書房)
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2012/12/22)
- 発売日 : 2012/12/22
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 167ページ
- ISBN-10 : 4198635242
- ISBN-13 : 978-4198635244
- 寸法 : 21.6 x 1.5 x 22.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 655,757位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 95,386位趣味・実用
- - 107,710位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
拉致の国、北朝鮮。
独裁国家、北朝鮮。
軍事国家、北朝鮮。
飢えと規制の北朝鮮。
果たしてそれが「北朝鮮」の真実であろうか。
まるで悪魔が住んでいるようかのように連想させ、先入観を与え続ける日本のマスメディア。
テレビでは絶対伝えない、「北朝鮮」の普通の姿を見ることができる。
解説を読めば一層、考えを深めることができる。
必見!
独裁国家、北朝鮮。
軍事国家、北朝鮮。
飢えと規制の北朝鮮。
果たしてそれが「北朝鮮」の真実であろうか。
まるで悪魔が住んでいるようかのように連想させ、先入観を与え続ける日本のマスメディア。
テレビでは絶対伝えない、「北朝鮮」の普通の姿を見ることができる。
解説を読めば一層、考えを深めることができる。
必見!
2013年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
撮影場所がベトナムの片田舎といわれても全く違和感がない。
それくらい普通の写真が並んでいる。
メディアで報道される北朝鮮からは想像し難い姿だ。
被写体の女性は何れも美しく、男性も格好良い。
何よりも笑顔が本当に素敵。
それくらい普通の写真が並んでいる。
メディアで報道される北朝鮮からは想像し難い姿だ。
被写体の女性は何れも美しく、男性も格好良い。
何よりも笑顔が本当に素敵。
2013年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分がいかに先入観に左右されているかを考えてしまいました。
たぶん、本屋さんに置いてあっても気がつかなかったかもしれない本です。
というか、「北朝鮮の写真集」と言えば、
軍隊が行進しているところとか、
マスゲームとか、
テポドンの発射とか
イメージが固定化されていたのです。
先日ポッドキャスティングで聴いた荻上チキ・Session22。
これの6月27日にこの写真を撮った初沢さんが登場し、
撮影の体験や考え方を聴き、興味を持って購入に到りました。
私自身も北朝鮮に対してある種の偏見があったのだと痛感させられました。
こういった上っ面だけで判断していてはいかんのだとつくづく思いました。
私の考え方を変えた本であることは間違いありません。
それだけインパクトのある本です。
もっとも実際に行ってみないとわからない部分もあるので、評価をふつうにさせて頂きました。
2017/9/15ここ最近の動きにはうんざりさせられます。読むに値しない本に成り下がってしまいました。
2020/6/9横田滋さんの訃報を聞いて、評価を最低の1にしました。やはり騙されてはいけないと思います。
こうやって北朝鮮の人も普通の生活をしているのに、他国の普通の人を拉致する国家に憤りを感じます。
たぶん、本屋さんに置いてあっても気がつかなかったかもしれない本です。
というか、「北朝鮮の写真集」と言えば、
軍隊が行進しているところとか、
マスゲームとか、
テポドンの発射とか
イメージが固定化されていたのです。
先日ポッドキャスティングで聴いた荻上チキ・Session22。
これの6月27日にこの写真を撮った初沢さんが登場し、
撮影の体験や考え方を聴き、興味を持って購入に到りました。
私自身も北朝鮮に対してある種の偏見があったのだと痛感させられました。
こういった上っ面だけで判断していてはいかんのだとつくづく思いました。
私の考え方を変えた本であることは間違いありません。
それだけインパクトのある本です。
もっとも実際に行ってみないとわからない部分もあるので、評価をふつうにさせて頂きました。
2017/9/15ここ最近の動きにはうんざりさせられます。読むに値しない本に成り下がってしまいました。
2020/6/9横田滋さんの訃報を聞いて、評価を最低の1にしました。やはり騙されてはいけないと思います。
こうやって北朝鮮の人も普通の生活をしているのに、他国の普通の人を拉致する国家に憤りを感じます。
2013年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ぜひあとがきを読んでみていただきたい。
ジャーナリズムのあるべき姿がある。
ジャーナリズムのあるべき姿がある。
2013年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何かと国際的にも騒ぎを起こすが一般庶民の感覚はかわらないと実に思った。
2013年6月16日に日本でレビュー済み
たまたま本屋で手に取って、16ページ目にあるプールで戯れる恋人たちの写真で、買うことを決めました。
初沢さんという方のお名前は、恥ずかしながら初耳です。
ただ、「北朝鮮の日常」を淡々と撮影した写真の数々は文句なく楽しく、美しく、すぐに魅了されました。
巻末の解説で初沢さん自身が語っているように、こうした日常を切り取った写真を日本の大手ニュースメディアで見ることはほぼ無く、我々が接する北朝鮮のイメージは、もっと画一的な独裁国家のイメージを強める方向に偏っています。
それに対して初沢さんの写真は素直に北朝鮮の人々の暮らしに親近感を感じさせる意図を持っており、その点では「自分も偏っている」という自覚の下、確信犯的に私たちを楽しませてくれます。
平壌でも郊外でも、普通の人達はみな表情豊かで、私たちが想像していたよりずっと普通の暮らしが営まれていることを知らせてくれます。
とはいえ、北朝鮮の現在に関して、時には批判的とも思わせる視点での写真も並んでいます。
例えば車窓から田園風景を撮影した写真に写る少年は、栄養失調を思わせる体型です。
別の写真では、日本で廃車になったと思われるバスが、日本語表記もそのままに利用されています。
人々の持ち物は質素で、裕福さを感じさせるものは見えてきません。
こうした両方の視点がどのように初沢さんの中に同居していたのか、どのようにしてこんな珍しい取り組みが北朝鮮の国家から許されたのか、そうした経緯と主要な写真の撮影状況に関する解説が、巻末14ページにわたってつづられています。
この解説がとても読みごたえがあります。写真だけでなく、こちらもとても面白いです。
例えばこの撮影活動を行って北朝鮮との往来を繰り返す中での日本の公安庁の対応なども、予想外でした。
初沢さんという方は文筆家としても能力をお持ちのようです。
久しぶりに、とても良い写真集を見た満足感に浸っています。
初沢さんという方のお名前は、恥ずかしながら初耳です。
ただ、「北朝鮮の日常」を淡々と撮影した写真の数々は文句なく楽しく、美しく、すぐに魅了されました。
巻末の解説で初沢さん自身が語っているように、こうした日常を切り取った写真を日本の大手ニュースメディアで見ることはほぼ無く、我々が接する北朝鮮のイメージは、もっと画一的な独裁国家のイメージを強める方向に偏っています。
それに対して初沢さんの写真は素直に北朝鮮の人々の暮らしに親近感を感じさせる意図を持っており、その点では「自分も偏っている」という自覚の下、確信犯的に私たちを楽しませてくれます。
平壌でも郊外でも、普通の人達はみな表情豊かで、私たちが想像していたよりずっと普通の暮らしが営まれていることを知らせてくれます。
とはいえ、北朝鮮の現在に関して、時には批判的とも思わせる視点での写真も並んでいます。
例えば車窓から田園風景を撮影した写真に写る少年は、栄養失調を思わせる体型です。
別の写真では、日本で廃車になったと思われるバスが、日本語表記もそのままに利用されています。
人々の持ち物は質素で、裕福さを感じさせるものは見えてきません。
こうした両方の視点がどのように初沢さんの中に同居していたのか、どのようにしてこんな珍しい取り組みが北朝鮮の国家から許されたのか、そうした経緯と主要な写真の撮影状況に関する解説が、巻末14ページにわたってつづられています。
この解説がとても読みごたえがあります。写真だけでなく、こちらもとても面白いです。
例えばこの撮影活動を行って北朝鮮との往来を繰り返す中での日本の公安庁の対応なども、予想外でした。
初沢さんという方は文筆家としても能力をお持ちのようです。
久しぶりに、とても良い写真集を見た満足感に浸っています。
2018年5月18日に日本でレビュー済み
北朝鮮政府が撮ってもらいたがってるハリボテ金メッキの街をただ撮らされてるだけ。
北朝鮮の真実とか偉そうなこと言いながら、貧困で苦しんでいる人の写真が1枚も無いという全く意味の無い写真群。
本当の北朝鮮の姿を知りたければEric Lafforgueの撮った写真を見たほうがいい。こんな写真集が吹き飛ぶほどのインパクト。
北朝鮮の真実とか偉そうなこと言いながら、貧困で苦しんでいる人の写真が1枚も無いという全く意味の無い写真群。
本当の北朝鮮の姿を知りたければEric Lafforgueの撮った写真を見たほうがいい。こんな写真集が吹き飛ぶほどのインパクト。