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魔天忍法帖 新版 (徳間文庫 や 4-8) 文庫 – 2002/11/1
山田 風太郎
(著)
- 本の長さ398ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2002/11/1
- ISBN-10419891799X
- ISBN-13978-4198917999
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2002/11/1)
- 発売日 : 2002/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 398ページ
- ISBN-10 : 419891799X
- ISBN-13 : 978-4198917999
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,191,178位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1922年、兵庫県生まれ。東京医科大学卒業。47年、「宝石」新人募集に応募した「達磨峠の事件」がデビュー作。48年「眼中の悪魔」で第2回探偵作家 クラブ賞短編賞を受賞。その後「甲賀忍法帖」を始めとした忍法帖シリーズなどを精力的に発表した。2000年、日本ミステリー文学大賞受賞。01年7月死 去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 八犬傳 下(新装版) (ISBN-13: 978-4331614044)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他のレビューであまり評価されていなかったので、期待していなかったのですが、ページをめくるたびに面白さに惹かれていきました。「面白さ」という点では風太郎の忍法帖ものでも5本の指にはいるかもしれません。風太郎の描く戦国歴史のトンデモ世界にはまってしまいました。ただし、史実に基づいた歴史物好きな人にはあまりお薦めはできないですが。
2014年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一気読みで読了。掌編ではないので、時間が有ると、有るだけ読んじゃう状態。作者には珍しくSFで言う所のパラレルワールド物である。よって歴史、時代劇好きには、不評かもしれない。山田風太郎の時代小説(明治物も含めて)ってそもそも「主人公が時空を超えない」パラレルワールドなのではないか。「全ての小説がそうではないか、」と云う気もするが、まあ難しい事は今は置いといて(そうでもないか).敢えてパラレルワールドで無くても良かったのでは、と思う。例によって忍者がバンバン死ぬ。小説だから許されるトンデモシーンが続出。忍法帖の中では、笑の割合が多め。伊賀忍者の聖地鍔隠れの里が出てくるが、頭領の百地丹波には唖然とさせられた。全く非道い(笑)!
2016年12月20日に日本でレビュー済み
忍者の需要がなくなってしまった江戸末期。公儀隠密の伊賀者、鶉(うずら)平太郎は、魔天からよみがえった服部半蔵に導かれて200年前の戦国期にタイムトリップする。忍者の輝ける時代に活躍せんと意気込むが、しかし… というSF忍法帖。
平太郎が降り立つのは当然、パラレルワールドであり、すべての史実がわれわれの知るそれと微妙に(というか、かなり)ずれている。
徳川家康は石田三成によって隅田川の河原で処刑され、関が原で一大決戦するのは東軍・三成と西軍・豊臣秀吉であり、洞ヶ峠を決め込んで最後に東軍に加勢するのは小早川ではなく明智光秀だ。
秀吉は小栗巣で織田信長に仕える石川五右衛門に討たれ、京の河原に首を晒す。三成は光秀に討たれ、その光秀も本能寺におびき出されて信長に討たれる。信長は江戸へ向かい、そこで幕府を開く…。
よく知られるエピソードがとんでもない状況下で引用され、笑いを誘う。
この一作、歴史改変SFとしての骨格はよくできているのだが、とにかくディテールがスカスカで、リアリティがまったくない。やはり“事実は小説より奇なり”である。
内容も構造も、そしてオチも、私が風太郎の最高傑作と確信する短篇「明智太閤」1960 とほぼ同じ路線で、1964~65年に週刊誌で連載された本作はその長篇版だろうが、密度・テンション・リアリティ、さらにはオチの精度がまったく劣る。主人公のキャラクター造型もブレブレで面白くない。残念ながらC~Dランク作品と言わざるを得ない。
平太郎が降り立つのは当然、パラレルワールドであり、すべての史実がわれわれの知るそれと微妙に(というか、かなり)ずれている。
徳川家康は石田三成によって隅田川の河原で処刑され、関が原で一大決戦するのは東軍・三成と西軍・豊臣秀吉であり、洞ヶ峠を決め込んで最後に東軍に加勢するのは小早川ではなく明智光秀だ。
秀吉は小栗巣で織田信長に仕える石川五右衛門に討たれ、京の河原に首を晒す。三成は光秀に討たれ、その光秀も本能寺におびき出されて信長に討たれる。信長は江戸へ向かい、そこで幕府を開く…。
よく知られるエピソードがとんでもない状況下で引用され、笑いを誘う。
この一作、歴史改変SFとしての骨格はよくできているのだが、とにかくディテールがスカスカで、リアリティがまったくない。やはり“事実は小説より奇なり”である。
内容も構造も、そしてオチも、私が風太郎の最高傑作と確信する短篇「明智太閤」1960 とほぼ同じ路線で、1964~65年に週刊誌で連載された本作はその長篇版だろうが、密度・テンション・リアリティ、さらにはオチの精度がまったく劣る。主人公のキャラクター造型もブレブレで面白くない。残念ながらC~Dランク作品と言わざるを得ない。
2003年1月28日に日本でレビュー済み
「魔界転生」と平行して執筆され、まるで栄養をほとんど吸い取られた
双生児の片割れのような本作だが、「風太郎忍法帖の駄作」にはすべて
得も言われぬ味わいがあり、カス愛好家の皆様には強くお薦めします。
本作は戦国時代をテーマとした時間逆行SFであり、特に石川五右衛門が
最後に登場するシーンは大爆笑。何故か徳間文庫は本作を絶版にしないので、
入手しやすい点でもおすすめです。
双生児の片割れのような本作だが、「風太郎忍法帖の駄作」にはすべて
得も言われぬ味わいがあり、カス愛好家の皆様には強くお薦めします。
本作は戦国時代をテーマとした時間逆行SFであり、特に石川五右衛門が
最後に登場するシーンは大爆笑。何故か徳間文庫は本作を絶版にしないので、
入手しやすい点でもおすすめです。