ついに電子書籍化。
まだおさない人工知能を擬似家族のなかで育てていくというところからスタートし、AI同士が操る宇宙船同士の戦いにまで発展する欲張りなお話。
ハードな展開をみせつつ、かわいい神様を作って人類を導いてもらおうっていう「かわいいは正義」の一番強いやつでした。
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シンギュラリティ・コンクェスト 女神の誓約(ちかひ) (徳間文庫) 文庫 – 2010/11/5
山口 優
(著)
2030年代、宇宙と地球の夜空は濃青から紫へと変貌を遂げた。その事象は「全天紫外可視光放射現象(AUVR)」と呼ばれ、各国の科学者たちによって研究されるが解明がなされず、人々は不安と狂騒にかられていく。そして約十年、地球への驚異が明確になったAUVRに対し、各国は「国際時空保全機構」という組織を作り、地球の軌道上にある基地「エデン」で、人工知能を開発し、解明させようと準備していたが……。
- 本の長さ565ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2010/11/5
- ISBN-10419893262X
- ISBN-13978-4198932626
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商品の説明
出版社からのコメント
理系若手新人作家が描く、若き女性士官と女性型人工生命体が、地球と人類の存亡を賭けた闘い。
著者について
2007年東京大学大学院理学研究科物理学修了。神奈川県在住。会社員。
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2010/11/5)
- 発売日 : 2010/11/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 565ページ
- ISBN-10 : 419893262X
- ISBN-13 : 978-4198932626
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,142,749位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,539位徳間文庫
- - 48,863位ライトノベル (本)
- - 303,937位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2016年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おもしろかった。
シンギュラリティ(技術特異点)をテーマにしたけっこう難解でハードなSFだが、それでいて人工知能のおにゃのこと、イスラエル出身の軍人女性らが1人の男を取り巻くラノベちっくなハーレム状況というアンバランスさ。
しかし、ラブコメであるとともに宇宙戦艦バトルもあり、物語の展開も日本神話と絡めていたりして、なかなか満足度は高い。
シンギュラリティに対して著者なりの回答をしっかり提示して、しかもそれが希望を見いだせるものである、というのも好感が持てる。
よい
シンギュラリティ(技術特異点)をテーマにしたけっこう難解でハードなSFだが、それでいて人工知能のおにゃのこと、イスラエル出身の軍人女性らが1人の男を取り巻くラノベちっくなハーレム状況というアンバランスさ。
しかし、ラブコメであるとともに宇宙戦艦バトルもあり、物語の展開も日本神話と絡めていたりして、なかなか満足度は高い。
シンギュラリティに対して著者なりの回答をしっかり提示して、しかもそれが希望を見いだせるものである、というのも好感が持てる。
よい
2011年1月3日に日本でレビュー済み
舞台は「全天紫外可視光輻射現象」と呼ばれる時空異常現象で宇宙と地球の夜空が紫に変わった未来。
研究の結果、この現象がいずれは宇宙を崩壊させる危険があると分かり、世界中で対抗策が研究されている中、地球軌道上にある基地へ突然戦闘機がやって来て、厳重な防衛網をくぐり抜けただけでなく、基地内の警備をたった1人で翻弄し、中枢部まで入り込まれます。そして更に衝撃的なのが、そうした一連の行動を、たった1人の美少女がやってのけたことです。
それがこの物語の中心となるキャラクターの1人、アンドロイドの天夢(アム)で、「全天紫外可視光輻射現象」解明のために作られた多義的な情動による人工精神──つまり、人間のように行動し、学習し、自己成長していく知性を持っているのです。この本のタイトルにもある「シンギュラリティ」という単語も、人工知能技術が極限まで発展し、人工知能自身がより先進的な人工知能を設計し、プログラミングできるようになった状態のことを言い、早い話が人工知能が人類を追い越してしまうことを意味するわけで、まさに天夢こそがそれを象徴しているわけです。
当然それに危機感を覚える者も少なくなく、天夢を始め人工知能による「全天紫外可視光輻射現象」解明を良しとしない一派による妨害工作や戦闘などが行われ、それらを含め、天夢を絡めた物語が古事記をメタファーに繰り広げられるわけです。(天夢の名前もAMATERAS、つまり天照大神が元になっていますし)
まあライトノベル脳で考えるなら、表紙にある黒髪の美少女という外見で、しかも能力も優れているなら天夢が私達の上に立って、それこそ神として統治するのも歓迎なんですが、映画の「ターミネーター」シリーズを知っていると、いつ人類の敵になるか分からないのを許容するわけにはいかないという主張も一理あるわけで。
けど、天夢自身はあくまで人工知能が人類の一員として共存することのようですから、相乗効果で人類がより一層発達する道というのもあるかなと思いました。
研究の結果、この現象がいずれは宇宙を崩壊させる危険があると分かり、世界中で対抗策が研究されている中、地球軌道上にある基地へ突然戦闘機がやって来て、厳重な防衛網をくぐり抜けただけでなく、基地内の警備をたった1人で翻弄し、中枢部まで入り込まれます。そして更に衝撃的なのが、そうした一連の行動を、たった1人の美少女がやってのけたことです。
それがこの物語の中心となるキャラクターの1人、アンドロイドの天夢(アム)で、「全天紫外可視光輻射現象」解明のために作られた多義的な情動による人工精神──つまり、人間のように行動し、学習し、自己成長していく知性を持っているのです。この本のタイトルにもある「シンギュラリティ」という単語も、人工知能技術が極限まで発展し、人工知能自身がより先進的な人工知能を設計し、プログラミングできるようになった状態のことを言い、早い話が人工知能が人類を追い越してしまうことを意味するわけで、まさに天夢こそがそれを象徴しているわけです。
当然それに危機感を覚える者も少なくなく、天夢を始め人工知能による「全天紫外可視光輻射現象」解明を良しとしない一派による妨害工作や戦闘などが行われ、それらを含め、天夢を絡めた物語が古事記をメタファーに繰り広げられるわけです。(天夢の名前もAMATERAS、つまり天照大神が元になっていますし)
まあライトノベル脳で考えるなら、表紙にある黒髪の美少女という外見で、しかも能力も優れているなら天夢が私達の上に立って、それこそ神として統治するのも歓迎なんですが、映画の「ターミネーター」シリーズを知っていると、いつ人類の敵になるか分からないのを許容するわけにはいかないという主張も一理あるわけで。
けど、天夢自身はあくまで人工知能が人類の一員として共存することのようですから、相乗効果で人類がより一層発達する道というのもあるかなと思いました。
2010年11月28日に日本でレビュー済み
本作は、第11回日本SF新人賞受賞作。
見かけによらず(?)硬派なSFで非常に楽しく読むことができた。
美少女型アンドロイドと女性仕官の対比を軸に物語が進むのかと思いきや・・、読者の予想を二転三転させ、ついにはSFにアミニズム的な要素をうまく導入したりする。また、イスラエル、テロ、沖ノ鳥島等のマクガフィンも効果的(挑発的?)に使われており、地名などの舞台設定が記憶に残りやすいのもマル。人物描写は秀逸で登場人物が皆何らかの信念を持っており魅力的。科学的な舞台設定を明確にしたいという著者の真摯な姿勢も好印象、、なのだが、記述が冗長な印象も受けてしまう。
硬派なSFであると同時に、なにやらアニメ的でもあるため、非常に読みやすく、わかりやすい。なにはともあれ、物語としてとても面白いので、おすすめ。著者の今後の活躍に期待して★5つ。
見かけによらず(?)硬派なSFで非常に楽しく読むことができた。
美少女型アンドロイドと女性仕官の対比を軸に物語が進むのかと思いきや・・、読者の予想を二転三転させ、ついにはSFにアミニズム的な要素をうまく導入したりする。また、イスラエル、テロ、沖ノ鳥島等のマクガフィンも効果的(挑発的?)に使われており、地名などの舞台設定が記憶に残りやすいのもマル。人物描写は秀逸で登場人物が皆何らかの信念を持っており魅力的。科学的な舞台設定を明確にしたいという著者の真摯な姿勢も好印象、、なのだが、記述が冗長な印象も受けてしまう。
硬派なSFであると同時に、なにやらアニメ的でもあるため、非常に読みやすく、わかりやすい。なにはともあれ、物語としてとても面白いので、おすすめ。著者の今後の活躍に期待して★5つ。
2012年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宇宙規模の異変の謎、近未来の宇宙が主舞台でアクションシーンも豊富で、宇宙ステーション、宇宙艦隊などの活躍。また登場する人工知能の存在は、作品に華を添え、しかも、今と地続きの人類の未来の可能性をテーマとして、作者はそれを真摯に描こうとしていました。
2015年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
期待しすぎていなければ、それでも☆3つかなぁ。
シンギュラリィティの考え方捉えかたの多様性は面白いけど、
一般的な範疇なので興奮度が足らない。
主人公とその廻りの登場人物がいわゆるラノベチックで個人的に好きになれない。
以上、個人的かつ主観的な意見でした。
シンギュラリィティの考え方捉えかたの多様性は面白いけど、
一般的な範疇なので興奮度が足らない。
主人公とその廻りの登場人物がいわゆるラノベチックで個人的に好きになれない。
以上、個人的かつ主観的な意見でした。
2010年11月25日に日本でレビュー済み
心を持つ美少女アンドロイドが活躍するハードSF。
独特な世界観、いや宇宙観は奇想と言って良いだろう。まさか、こういう原因で宇宙が崩壊の危機にさらされるなどとは・・・
兎に角、美少女アンドロイドの天夢ことAMATERASをはじめとした女性陣がみな魅力的。いや、角田中将やゴッドフォード博士ら年配の男性陣も渋くてなかなか魅力的。
独特な世界観、いや宇宙観は奇想と言って良いだろう。まさか、こういう原因で宇宙が崩壊の危機にさらされるなどとは・・・
兎に角、美少女アンドロイドの天夢ことAMATERASをはじめとした女性陣がみな魅力的。いや、角田中将やゴッドフォード博士ら年配の男性陣も渋くてなかなか魅力的。
2011年2月14日に日本でレビュー済み
あらすじは紹介文の通りですね.
人工知能のあり方は,これまでの人工知能ものとどう違うかお楽しみ.
天夢の成長物語は,バーチャル・ガール(エイミー・トムスン)を思い起こさせる.
ヤタガラスのクロー攻撃は,運動量や加速度がどうなっているのか,ちょっと疑問なところもあるものの,
新しいアイデアかな.(すでにガンダムなどでしているといえば同じようなことだけど).
艦隊戦は,星界シリーズが思い起こされるが,こちらの方が,エネルギー量が桁違いか.
後半の畳み込み方が,他の方のレビューにもあるが,急で,
少し戸惑いました.
でも,後半はその分一気に読めたとも言えるので,もうちょっと読みたい気になったので,
作者の思う通りになってたのかもしれません.
細かいところにアイデアを惜しみなく投入しているように思われ,世界観も出来上がっているので,
本作品の続編や,同じ世界内での番外編なども,期待しても良いかもと思われました.
作者の今後にも期待です.
人工知能のあり方は,これまでの人工知能ものとどう違うかお楽しみ.
天夢の成長物語は,バーチャル・ガール(エイミー・トムスン)を思い起こさせる.
ヤタガラスのクロー攻撃は,運動量や加速度がどうなっているのか,ちょっと疑問なところもあるものの,
新しいアイデアかな.(すでにガンダムなどでしているといえば同じようなことだけど).
艦隊戦は,星界シリーズが思い起こされるが,こちらの方が,エネルギー量が桁違いか.
後半の畳み込み方が,他の方のレビューにもあるが,急で,
少し戸惑いました.
でも,後半はその分一気に読めたとも言えるので,もうちょっと読みたい気になったので,
作者の思う通りになってたのかもしれません.
細かいところにアイデアを惜しみなく投入しているように思われ,世界観も出来上がっているので,
本作品の続編や,同じ世界内での番外編なども,期待しても良いかもと思われました.
作者の今後にも期待です.