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剣豪将軍義輝 下 流星ノ太刀<新装版> (徳間文庫) 文庫 – 2011/11/2
- 本の長さ541ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2011/11/2
- 寸法10.8 x 2 x 14.8 cm
- ISBN-104198934630
- ISBN-13978-4198934637
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
応仁の乱後、剣士として生きようとした足利義輝の生涯
寄らば大樹の陰と言う。大樹とは、征夷大将軍の異称でもある。宮本昌孝『剣豪将軍義輝』の主人公は室町幕府第十三代将軍・足利義輝だ。
応仁の乱後、幕府は弱体化の一途を辿り、下剋上の世が到来していた。弱冠十一歳で元服して将軍職に就いた義藤(のちの義輝)は、しかし初陣にて手痛い敗戦を蒙る。自ら佩刀(はいとう)の大般若長光を揮(ふる)って戦場を駆けたものの、彼の軍は弱かったのだ。強くならなければならぬ。そう覚悟した義藤は自らの剣を高めるべく、厳しい修業に励む。
戦国武将が覇を競い合う軍記小説の臨場感と、道を極めんとするものが技芸を通じて己れの内面と向き合う剣豪小説の精神とが、固く手を結び合った完璧な娯楽時代小説。それが『剣豪将軍義輝』だ。
強さを求める義輝の態度は凜々しく、胸を打たれるが、それは敵を惹きつけもする。彼の将軍首を取ろうとするのが三好長慶ら、逆賊の臣どもである。一方で、流浪の武芸者・熊鷹のように剣豪としての一個人・義輝をつけ狙い、打ち負かさんとする者もいる。闘争心の為せる業である。
こうした大小の敵の挑戦を正面から受け、正々堂々と跳ね返し、時には敗北を喫しながら泥土の中からまた強くなっていく。義輝のその姿には憧れざるをえない。
この真っ直ぐな青年将軍を大樹と慕う者たちが、彼の下に集ってくる物語でもある。強さだけではなく心で結びついた関係、人が誰かを信頼するというのはいかなることかを本書は描くのだ。
長大な作品ではあるが、義輝の生涯は夜空を瞬時に横切る流星のようであり、その軌跡を目で追ううち、あっという間に読み切ってしまうだろう。涙と眠気で目が霞む朝が、きっと待っている。(恋)
評者:徹夜本研究会
(週刊文春 2018年06月21日号掲載)出版社からのコメント
著者について
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2011/11/2)
- 発売日 : 2011/11/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 541ページ
- ISBN-10 : 4198934630
- ISBN-13 : 978-4198934637
- 寸法 : 10.8 x 2 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 742,313位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,228位徳間文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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下巻の刊行が無いままに「剣豪将軍義輝」としてハードカバーで刊行されたものを、
2011年の文庫化で上・中・下の三巻に分冊したものです。
時は、足利将軍家の権勢が地に落ちて久しく、細川管領家も内紛によって衰えていた時代です。
下巻は、中巻から2年が経ち、細川晴元に請われた23歳の義輝が、三好長慶との戦に出陣する話から始まり、
松永弾正に襲撃されて29歳の義輝が自刃する話で終わります。
大筋は、「室町殿物語」、「足利季世記」などを参考にして進んでいるいるようです。
引き込まれる内容でしたが、最後の「海王丸」誕生話は興醒めでした。
しかし、義輝、三好四兄弟、松永弾正らの人物像がよく描かれているので、お薦めします。
門内外で三好長逸とやり取りの場面は真っ赤なウソ。岩成友通も摂津に居たとされている。義輝が一人で奮闘できたのも、襲撃者の数がさほど多くなかったからと思われる。この辺り、もう少し詳細に歴史を踏まえて欲しかった。まぁ、小説だから、面白ければ良いのですけどネ
そんな感じで期待して買ったけど、
普通のフィクションの娯楽小説として割り切って読めば楽しいかな
こんなに面白い歴史小説はあるでとは。
足利家は義光以降は日本史でも活躍したようには学んでいませんでしたが、
義輝が日本天下統一と将軍家の再考を書けて尽力していたとは思いませんでした。
もしも非道な裏切りに合わなければ戦国時代には突入しなかったのではないかなど考えてしまいます。
義輝が生きた青春の日々をこの小説から堪能することができます。
そしてヒロインも可愛く描かれているのがまた良いです。
美輝の子供海王丸を主人公にした続編の小説があるらしいので、
そちらも読んでみたいと思います。
人物が生き生きし、ストーリーはテンポよく、脇を固める配下(と言うか、友人のような、仲間と言うか)の者たちも個性的で、人間味にあふれる。それに比べると、信長、秀吉、上杉謙信など歴史上のヒーローたる人物像は若干ステレオタイプな部分がないでもない。しかし、とにかく面白い。北方謙三も言っているように、現代小説より史実のある歴史小説の方が、さまざま実験的な試みができる自由度があって魅力的なんだ、としみじみ思う。
とは言え、あくまで史実はある。それを曲げると、今度はたらればの別歴史フィクションになってしまう。
だから、史実には逆らえない。そこのところが読者もわかっているだけに、終巻に向かうにつれ、寂しい。どうしようもない現実を前にただただ読み進むしかない。
だからこそ、この最後まで読者の期待を裏切らないストーリーの展開がありがたかった。
いやぁ、ほんと。ここ最近見ない、実に面白くまた中身の詰まった(ちょっと歴史小説を量産しすぎ、質の低下がみられる作者が散見されます)一級の歴史エンターテインメントでした。これはほんとお薦めですね。
ただ、中古で出されてるものは装丁が『新装版』ではないものも平気で新装版のこちらで出品されています。
非常に良いという状態の物を中古で買っても、『新装版』でもなく、非常に良いと言う程さして綺麗でもありませんでした。
染谷さんの表紙を期待する方は新品で購入する事をお勧めします。
新装版の新品を中巻をamazonプライムで買いましたがそれでも擦れがありましたが…