「ーーー哀しまなくていいよ。啓一郎、俺は約束する。必ず戻ってくるから。」
この言葉に縛られた鳴沢は、ずっと過去を忘れられないでいる。これほど後ろ向きな主人公もいないと思うくらい、彼の時は孝徳の死を認めて悲しむことが出来ないまま止まっている。13回忌が過ぎたころ、孝徳の記憶を持つという少年と、同時に孝徳に要望がそっくりの正村が現れる。
読んでいる間、全然先がわからない話だったので、どうなっていくのか、目が離せなかった。
前半は特にとても寂しい話だと思う。それでも、とても幸せな話だとも思う。
↓ネタバレ有
友樹のおかげでやっと孝徳の死を悲しんで泣くことが出来た鳴沢は、結局のところ孝徳を想いながら一人で生きている。以前と変わらないようでいて、決定的に違うのは、孝徳の死を受け入れて、彼を愛した自分自身を認められるようになったこと。彼一人を生涯愛すると決めた鳴沢が、本当に友樹が孝徳だと信じられたときに、彼をすんなりと受け入れたのは、さほど不自然には感じなかった。
ただ、友樹が鳴沢と離れていた9年間、一体どういう気持ちで生きてきたのかを考えると、少しだけやりきれない気持ちになる。
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僕が一度死んだ日 (キャラ文庫) 文庫 – 2010/6/26
「俺はもう一度、必ず戻ってくる」──。12年前に亡くした恋人・孝徳を忘れられずにいた塾講師の鳴沢。けれどある夜、見知らぬ少年が現れて、自分は孝徳の生まれ変わりだと告白してきた!! 混乱する鳴沢だが、さらに職場では、孝徳と瓜二つの男が、同僚として現れて──!? 成長した孝徳そのものの大人の男と、幼い声で慣れたように鳴沢を呼び、想い出を語る少年。鳴沢は二人の間で翻弄されて!?
- 本の長さ242ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2010/6/26
- ISBN-104199005749
- ISBN-13978-4199005749
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2010/6/26)
- 発売日 : 2010/6/26
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 242ページ
- ISBN-10 : 4199005749
- ISBN-13 : 978-4199005749
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,840,814位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,841位ボーイズラブノベルス (本)
- - 306,910位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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9月26日生まれ。山口県出身。静岡県在住 (「BOOK著者紹介情報」より:本データは『夜ごとの花』(ISBN-10:4344820568) が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年1月7日に日本でレビュー済み
最後のほう、少し納得いかない部分も多々あった。
え?そんなあっさり?
っていう感じかな。
人それぞれかと思うが自分は
ま、いっか。とそんな気にならなかった。
呼んでみる価値は有り
え?そんなあっさり?
っていう感じかな。
人それぞれかと思うが自分は
ま、いっか。とそんな気にならなかった。
呼んでみる価値は有り
2011年11月12日に日本でレビュー済み
『必ず生まれ変わるから待っていて』
愛する人にこんな風に言われたら、その後の人生はどうなるだろう。
死んだ人を思いいつまでも悲しまず、未来に向かうほうが一般的ですね。だからこそ逆に、こういう展開アリかもね、と思いました。実生活ではないであろう経験ができるのが、小説世界の醍醐味ですし。唐突に監禁したり強姦したりする展開の作品より、ずっと地に足のついた話でした。
ファンタジーなのか、妄想なのか、最後までわからない雰囲気もよかったと思います。
大好きな人であれば、夢でも会いたいと思う。生まれ変わって来た人の今世の人生はどうなる?このへんをどう受け止めるかどうかが、評価の分かれるところだと思う。
愛する人にこんな風に言われたら、その後の人生はどうなるだろう。
死んだ人を思いいつまでも悲しまず、未来に向かうほうが一般的ですね。だからこそ逆に、こういう展開アリかもね、と思いました。実生活ではないであろう経験ができるのが、小説世界の醍醐味ですし。唐突に監禁したり強姦したりする展開の作品より、ずっと地に足のついた話でした。
ファンタジーなのか、妄想なのか、最後までわからない雰囲気もよかったと思います。
大好きな人であれば、夢でも会いたいと思う。生まれ変わって来た人の今世の人生はどうなる?このへんをどう受け止めるかどうかが、評価の分かれるところだと思う。
2012年3月25日に日本でレビュー済み
攻めを最後突き放すシーンは、相手は子供なんだからそんなことしたらダメだと思った。
そんな別れ方をしたのに、再会したときあっさり受け入れている受けに疑問。そして攻めも、どうしてあんなに自信満々だったのか…。
くっつくところにもっとページを割いたほうがよかったのでは?正村さんがもっとよい相談相手とかになっていればまた少しおもしろい展開だったのかも。
木崎はちょっとうざかったな。
イラストは最高です。正村かっこよすぎvv
そんな別れ方をしたのに、再会したときあっさり受け入れている受けに疑問。そして攻めも、どうしてあんなに自信満々だったのか…。
くっつくところにもっとページを割いたほうがよかったのでは?正村さんがもっとよい相談相手とかになっていればまた少しおもしろい展開だったのかも。
木崎はちょっとうざかったな。
イラストは最高です。正村かっこよすぎvv
2010年7月1日に日本でレビュー済み
タイトルは恋人の生まれ変わりの少年の言葉そのもの。
一度死んで転生する。奇跡っぽい内容が普通に思える自然さはよかった。
ですが・・・
主人公が生まれ変わりの子供にいつ恋したのか、かなり不明。
そもそも主人公は、二十歳になってまた現れた少年と最後は結ばれるけど、少年は恋人の生まれ変わりで、生まれ変わりの相手としか見ていない。
つまり主人公は最初から最後まで死んだ恋人しか見ていない。生まれ変わりの少年自体はどうでもいいらしい。
主人公は過去から一人抜け出せずに、恋人と似た同僚と寝たり、恋人の面影を重ねてみたりとかなり身勝手。相手の気持ち全く考えてない。
話はたしかに哀しみ溢れてるけど冷静に考えてみると、ただ過去忘れられずに周囲の人間傷つけてる男に思えてしまって、個人的には感情移入がしづらかった。
一度死んで転生する。奇跡っぽい内容が普通に思える自然さはよかった。
ですが・・・
主人公が生まれ変わりの子供にいつ恋したのか、かなり不明。
そもそも主人公は、二十歳になってまた現れた少年と最後は結ばれるけど、少年は恋人の生まれ変わりで、生まれ変わりの相手としか見ていない。
つまり主人公は最初から最後まで死んだ恋人しか見ていない。生まれ変わりの少年自体はどうでもいいらしい。
主人公は過去から一人抜け出せずに、恋人と似た同僚と寝たり、恋人の面影を重ねてみたりとかなり身勝手。相手の気持ち全く考えてない。
話はたしかに哀しみ溢れてるけど冷静に考えてみると、ただ過去忘れられずに周囲の人間傷つけてる男に思えてしまって、個人的には感情移入がしづらかった。
2010年7月7日に日本でレビュー済み
あんまりだ!ともいえる あり得ない設定に
購入した事を失敗したか、と思いつつ、
迂闊にも、ウルウルしちゃう場面があったり、、、
しかし、後の方では
えっ?そんなんでいいの???みたいな、簡単さと言うか、安易さが大いに気に入らない所でもあった。
全編通し、徹底的に可哀そうだ とか言うなら良かったのだが、何だか半端な感じが否めずにガッカリでした。
購入した事を失敗したか、と思いつつ、
迂闊にも、ウルウルしちゃう場面があったり、、、
しかし、後の方では
えっ?そんなんでいいの???みたいな、簡単さと言うか、安易さが大いに気に入らない所でもあった。
全編通し、徹底的に可哀そうだ とか言うなら良かったのだが、何だか半端な感じが否めずにガッカリでした。
2013年7月9日に日本でレビュー済み
生まれ変わりで再会なんて何ていい話〜と思いましたが、主人公が、最初から後半近くまで全然信じないし、他の人ともHしちゃったりと、結構自分勝手です。ひどい言葉で追い出して、再会した途端の主人公の変わりようは、ちょっとストーリー展開としてはおもしろくなかったですね。正村さんとがすごくいい男なので、もう少しこの人との絡みも見てみたかったなあ〜