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おおきくなりません (徳間デュアル文庫 し 2-1) 文庫 – 2007/10/1
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2007/10/1
- ISBN-104199051740
- ISBN-13978-4199051746
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登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2007/10/1)
- 発売日 : 2007/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 253ページ
- ISBN-10 : 4199051740
- ISBN-13 : 978-4199051746
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,330,894位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うれない小説家、平野月哉と大人になりきれない少女のような女性、篠野麻巳美の物語.孤独で不安定な麻巳美を月哉がとても大事にいとおしく接しているのが、とてもよく描かれています.白倉さんの作品ははじめてですが、とても繊細な文章を書く方で、久しぶりに感動しました.鶴田謙二サンのイラストがとてもマッチしていて、すてきでした.主人公の麻巳美は白倉さんがモデルのようですが、月哉は大塚サンなのでしょうか?とにかく早く続編が読みたいです.
2004年3月29日に日本でレビュー済み
主人公は42歳の青年と35歳の少女。
上の表現は少しも誤ってません、それどころか
この二人を状態を的確に表しているでしょう。
主人公の年齢が高いとどうしても、不倫だなんだの
どろどろしたストーリーになりやすですが、この本に関しては
心配無用です。といいますか、これほど無垢でみずみずしい
小説を他に知りません。
作風は世に出まわっているどの小説からも
影響を受けていないように感じるほど、
不思議で真新しいものでした。
最後にこれほどまでに純真で無垢な小説に出会えた事を
喜び、そして感謝したいです。
上の表現は少しも誤ってません、それどころか
この二人を状態を的確に表しているでしょう。
主人公の年齢が高いとどうしても、不倫だなんだの
どろどろしたストーリーになりやすですが、この本に関しては
心配無用です。といいますか、これほど無垢でみずみずしい
小説を他に知りません。
作風は世に出まわっているどの小説からも
影響を受けていないように感じるほど、
不思議で真新しいものでした。
最後にこれほどまでに純真で無垢な小説に出会えた事を
喜び、そして感謝したいです。
2011年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内縁の夫婦である月哉と麻美巳は、首都圏の一軒家(借家らしい)に暮らしている(私鉄とJRが交錯し、出版社やブルセラショップが近くにあるような街は首都圏にしかない)。その上、本居とは別にワンルームマンションとおぼしき仕事場を構えている。最低でも、年収1000万円は必要だ。麻美巳は、自費で私大に入学してしまった。これだけで、出費は100万円を超える。売れない作家と、とっくの昔に廃業したマンガ家のカップルで、どうしてこんな生活が可能なのか。
近所に住んでいる唯一の友人は、「詩人」であり、やっぱり庭付きの一軒家に暮らしている。親から相続したとはいえ、それなりに税はかかる。
こんな設定を、はいそうですかと受け入れ、まじめに読めるのは、せいぜい中学生くらいまでじゃないのだろうか。
近所に住んでいる唯一の友人は、「詩人」であり、やっぱり庭付きの一軒家に暮らしている。親から相続したとはいえ、それなりに税はかかる。
こんな設定を、はいそうですかと受け入れ、まじめに読めるのは、せいぜい中学生くらいまでじゃないのだろうか。
2008年8月1日に日本でレビュー済み
ちょっとしたトラウマから抜け出せない人達が紆余曲折して向き合えるようになる話だと思います。読んでいくうちに自分の大きくなれない箇所がポツリポツリと出てきて一緒に足掻いていました。何となく童心に帰れたような気がします。
2002年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本屋でたまたま目についたとか、表紙の絵に惹かれたというならともかく、この作家の名前なり本のタイトルなりを検索した人であれば、この作者が元少女コミック作家であり、私生活上のパートナーが誰であるかをまず知っていることだろう。
その前提に立てば、この小説は作者そのものの姿を連想せずにはいられない。もっとも小説の一人称はパートナーである年上のライターになっているのだけれど、それがより想像力をかき立てる結果となっている。
こうした読み手の持っている情報を前提とする小説を評価することは難しい。
ただ挟まっていた出版社のチラシにあおり文句として「私小説」の文字があったので、まだ許せるのかなとは思う。
その前提に立てば、この小説は作者そのものの姿を連想せずにはいられない。もっとも小説の一人称はパートナーである年上のライターになっているのだけれど、それがより想像力をかき立てる結果となっている。
こうした読み手の持っている情報を前提とする小説を評価することは難しい。
ただ挟まっていた出版社のチラシにあおり文句として「私小説」の文字があったので、まだ許せるのかなとは思う。
2008年2月10日に日本でレビュー済み
読んでいると不思議な感覚に包まれますが、読み進めずにはいられない魅力があります。
2006年12月25日に日本でレビュー済み
本作を一種の私小説と見るか、
はたまたフィクションと見るか。
ピュアな魂の発露と見るか、
肥大化した幼児性の繰言と見るか。
小説としての評価はさておき、
虚実皮膜の2人の登場人物には
別途社会的な発言が多いだけに、
本作はそこから逃れ出ることは叶わず、
事情通たちの評価は分かれよう。
はたまたフィクションと見るか。
ピュアな魂の発露と見るか、
肥大化した幼児性の繰言と見るか。
小説としての評価はさておき、
虚実皮膜の2人の登場人物には
別途社会的な発言が多いだけに、
本作はそこから逃れ出ることは叶わず、
事情通たちの評価は分かれよう。
2004年11月28日に日本でレビュー済み
ミステリー作家平野月哉は入籍こそしていないが7歳年下の篠野真巳美との暮らしを17年間続けていた。孤独な真巳美は漫画家をやめてからひきこもり生活を続けていたが、ある春の晩、彼女は月哉を仰天させるような事を言う。大学入試に受かった真巳美は、この4月から女子大生になるというのだ。
17歳年上という事もばれずに大学で友達も作れた真巳美だが、「おおきく」なれずに童話のような世界に生きる真巳美は様々なトラブルを引き起こす。
真巳美の父親扱いされ、彼女の勉強の面倒を見ている月哉はトラブルの解決に奔走するが、やがて自分も「おおきく」なれない存在である事を自覚していくのだった。
この年になったくせに●●ができない。この文の空白を埋めろと言われたら、誰でも一つや二つは思い浮かぶ単語が一つや二つはあるのではないだろうか。勿論、それは九九の計算やボタンを掛けるような初歩的な物ではないだろうが、克服されない苦手を持つ人は年を重ねるにつれ、苦手を避けて通るようになるか、誰かに肩代わりして貰う側面があるのは事実だ。
さて、本作の主人公篠野真巳美は完全に孤独という訳でもないし、ひきこもりだったとはいえ、2月には小説家としてデビューを果たしている。わざわざ進学する必要はない真巳美だが、大学入学を果たし、様々な課題や、初めての事に直面し、自分の幼さと向き合う事になる。
時としてあるべき大人や大学一年生の態度を取ることができず月哉に頼ったり、トラブルを引き起こす真巳美だが、それが単なる我侭であるか、或いは若さゆえの現実との格闘であるのか、どう捉えるかは読者の自由であろう。ピュアでファンタジックな物語である。
17歳年上という事もばれずに大学で友達も作れた真巳美だが、「おおきく」なれずに童話のような世界に生きる真巳美は様々なトラブルを引き起こす。
真巳美の父親扱いされ、彼女の勉強の面倒を見ている月哉はトラブルの解決に奔走するが、やがて自分も「おおきく」なれない存在である事を自覚していくのだった。
この年になったくせに●●ができない。この文の空白を埋めろと言われたら、誰でも一つや二つは思い浮かぶ単語が一つや二つはあるのではないだろうか。勿論、それは九九の計算やボタンを掛けるような初歩的な物ではないだろうが、克服されない苦手を持つ人は年を重ねるにつれ、苦手を避けて通るようになるか、誰かに肩代わりして貰う側面があるのは事実だ。
さて、本作の主人公篠野真巳美は完全に孤独という訳でもないし、ひきこもりだったとはいえ、2月には小説家としてデビューを果たしている。わざわざ進学する必要はない真巳美だが、大学入学を果たし、様々な課題や、初めての事に直面し、自分の幼さと向き合う事になる。
時としてあるべき大人や大学一年生の態度を取ることができず月哉に頼ったり、トラブルを引き起こす真巳美だが、それが単なる我侭であるか、或いは若さゆえの現実との格闘であるのか、どう捉えるかは読者の自由であろう。ピュアでファンタジックな物語である。