ありきたりな設定ですが、臨場感がハンパなく、とても面白い作品です。
未完ですが、上下巻を読み直してみると、果たして未完もワザとでは??!!
....っと深読みしてしまいます。(>_<)
でも、未完です。残念!
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OPUS(オーパス)下(リュウコミックス) コミック – 2010/12/13
今 敏
(著)
世界中から次作を待望されていたなかアニメ監督・今 敏の、マンガ家時代最後の長編作品。 1985年から1986年に雑誌連載されていたが、当該誌休刊とアニメ監督業への傾注のため、これまでコミックス化されていなかったものを上下巻で初の刊行。主人公であるマンガ家が自分の描く作品に取りこまれ、登場人物たちとともにその世界の崩壊に立ち向かうというストーリーは、後のアニメのモチーフともつながる先駆的作品。下巻巻末には雑誌にも発表されていなかった、執筆途中の「幻の最終回」も収録。
- 本の長さ175ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2010/12/13
- ISBN-10419950222X
- ISBN-13978-4199502224
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商品の説明
出版社からのコメント
本年8月癌のため46歳の若さで逝去したアニメーション監督・今 敏氏。 初監督作『PERFECT BLUE』から、ドリームワークスによリ世界配給された『千年女優』、そして『東京ゴッドファーザーズ』『パプリカ』と、すべての作品が国内外でさまざまな賞を受賞し、世界中から次作を待望されていたなかでの訃報だった。 また、病状を隠しながら死の直前まで続けられたネットでの日記は評判を集め、「週刊現代」や「朝日新聞」など一般紙・誌でも取り上げられた。 そんな今監督、かつては将来を嘱望された新鋭マンガ家であった。このたび「アニメージュ」に連載された『セラフィム 2億6661万3336の翼』の(限定版)と(通常版)、今 敏氏の、マンガ家時代最後の長編作品『OPUS』上・下巻を、12月に徳間書店から刊行する。
著者について
今 敏とは? 本年8月癌のため46歳の若さで逝去したアニメーション監督・今 敏氏。初監督作『PERFECT BLUE』から、ドリームワークスによリ世界配給された『千年女優』、そして『東京ゴッドファーザーズ』『パプリカ』と、すべての作品が国内外でさまざまな賞を受賞し、世界中から次作を待望されていたなかでの訃報だった。また、病状を隠しながら死の直前まで続けられたネットでの日記は評判を集め、「週刊現代」や「朝日新聞」など一般紙・誌でも取り上げられた。 そんな今監督、かつては将来を嘱望された新鋭マンガ家であった。このたび「アニメージュ」に連載された『セラフィム 2億6663万3331の翼』の限定版と普及版と、今 敏の、マンガ家時代最後の長編作品『OPUS』上・下巻を、12月に徳間書店から敢行する。
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2010/12/13)
- 発売日 : 2010/12/13
- 言語 : 日本語
- コミック : 175ページ
- ISBN-10 : 419950222X
- ISBN-13 : 978-4199502224
- Amazon 売れ筋ランキング: - 196,377位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年12月15日に日本でレビュー済み
「PERFECT BLUE」や「千年女優」他、ほとんどの今敏作品の中で描かれてきた「虚構と現実」が入り交じった世界、「これぞ今敏の御家芸」というのを味わえる作品になってます。
また、あまり漫画では描かれてこなかった「漫画キャラクターが生きること」というテーマにも挑戦していたのではないかな、と感じました。
絵も流石に緻密で素晴らしく、キャラクター達も魅力的です。
まあでも、何より大事なのは「この漫画は面白い」ということですね。
これが今敏のOPUS(作品)です。
「真の最終回」は今敏の茶目っ気が感じられて面白いです。
また、あまり漫画では描かれてこなかった「漫画キャラクターが生きること」というテーマにも挑戦していたのではないかな、と感じました。
絵も流石に緻密で素晴らしく、キャラクター達も魅力的です。
まあでも、何より大事なのは「この漫画は面白い」ということですね。
これが今敏のOPUS(作品)です。
「真の最終回」は今敏の茶目っ気が感じられて面白いです。
2011年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作品紹介に「幻の最終回」、冊子帯に「真の最終回」と書かれていて
完結をにおわせるような表現が使われているが、この作品は未完結作品である。
巻末に収録されているのは、あとがきを漫画で描いたようなもので、
作品執筆時に予定していた最終回とは全く異なるものだと思われる。
わざわざ誤解をまねくような作品紹介を書いた出版社に卑劣さを感じる。
漫画は自体は大変面白く、構成やキャラクターなどよく練られた作品だと思う。
完結をにおわせるような表現が使われているが、この作品は未完結作品である。
巻末に収録されているのは、あとがきを漫画で描いたようなもので、
作品執筆時に予定していた最終回とは全く異なるものだと思われる。
わざわざ誤解をまねくような作品紹介を書いた出版社に卑劣さを感じる。
漫画は自体は大変面白く、構成やキャラクターなどよく練られた作品だと思う。
2017年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
詳細は伏せますが、今敏らしい作品でした。
本当に惜しい人を亡くしました。今後このようなタイプの天才は出てこないと思います。
本当に惜しい人を亡くしました。今後このようなタイプの天才は出てこないと思います。
2011年5月26日に日本でレビュー済み
雑誌に「レゾナンス」というマンガを連載中の漫画家永井 力が自分が描いたマンガの世界に巻き込まれる、という話しです。
と、これだけ書くとなかなか伝わりにくいとは思いますが、非常に手の込んだ巻き込まれ方をしますので、臨場感があり、たしかに良くある話しかもしれませんが、説得力があります。細部にこだわりがあることでかなり異質な世界観を受け手にすんなり飲み込ませてくれます。いわゆる普通の主人公に敵役、助っ人に鍵を握るイノセンスな人物など、ある意味非常に使い古されたキャラクターを用いることで似たような設定だというどこか安心感を生みつつ、しかし展開が早くてしかも不安感を煽る手法を繰り返し挟むことで独特の臨場感があります。
変な話しですが、ある意味哲学的な「今感じているこの現実は本当に現実なのか?私の頭の中にだけ存在するリアリティなのではないのか?」という恐怖感をしつように煽ってきてとても映画的な、テーマであると思います。しかも実はまさに「私のリアル」を証明出来る術を私たちは誰も持っていないとも言える事実に気がつかせる非常に上手い構成を畳みかけてきます。そこを補完するのは、エヴァの人類補完計画にも似た(というかこちらが多分先)無名教という仮面の教祖を登場させて、欺瞞に満ちた解決策ではありますが、陥りがちな手段を用いる側を対決するのは側に持ってくるのがまた上手いです。
自分が創りだした世界に巻き込まれる、というのも面白いモチーフだと思います。ある意味すべての創造者なのに、決して思い通りにならないし、キャラクターたちからすれば受け入れがたい様々な『ドラマ』を生み出している元凶でもあることになり、しかし今はほぼ対等の関係でしかない、というのも面白いです。
恐らく、最後の方ではさらに複雑な伏線(さらに以前の作品に、おそらくその先である自身の心の中へも見据えていたのではないでしょうか?)を張りつつ、緊張感を持って継続して行こうとした矢先の廃刊だったのではないでしょうか?だからこそ残念ですが、その最後に付け加えた、わずか数ページでの終わらせ方のいメタ構造がさらに読者の底を抜かせる展開でして、そこも見事です。
現実が溶解していく、そんな感覚を面白いと思える方にオススメ致します。
と、これだけ書くとなかなか伝わりにくいとは思いますが、非常に手の込んだ巻き込まれ方をしますので、臨場感があり、たしかに良くある話しかもしれませんが、説得力があります。細部にこだわりがあることでかなり異質な世界観を受け手にすんなり飲み込ませてくれます。いわゆる普通の主人公に敵役、助っ人に鍵を握るイノセンスな人物など、ある意味非常に使い古されたキャラクターを用いることで似たような設定だというどこか安心感を生みつつ、しかし展開が早くてしかも不安感を煽る手法を繰り返し挟むことで独特の臨場感があります。
変な話しですが、ある意味哲学的な「今感じているこの現実は本当に現実なのか?私の頭の中にだけ存在するリアリティなのではないのか?」という恐怖感をしつように煽ってきてとても映画的な、テーマであると思います。しかも実はまさに「私のリアル」を証明出来る術を私たちは誰も持っていないとも言える事実に気がつかせる非常に上手い構成を畳みかけてきます。そこを補完するのは、エヴァの人類補完計画にも似た(というかこちらが多分先)無名教という仮面の教祖を登場させて、欺瞞に満ちた解決策ではありますが、陥りがちな手段を用いる側を対決するのは側に持ってくるのがまた上手いです。
自分が創りだした世界に巻き込まれる、というのも面白いモチーフだと思います。ある意味すべての創造者なのに、決して思い通りにならないし、キャラクターたちからすれば受け入れがたい様々な『ドラマ』を生み出している元凶でもあることになり、しかし今はほぼ対等の関係でしかない、というのも面白いです。
恐らく、最後の方ではさらに複雑な伏線(さらに以前の作品に、おそらくその先である自身の心の中へも見据えていたのではないでしょうか?)を張りつつ、緊張感を持って継続して行こうとした矢先の廃刊だったのではないでしょうか?だからこそ残念ですが、その最後に付け加えた、わずか数ページでの終わらせ方のいメタ構造がさらに読者の底を抜かせる展開でして、そこも見事です。
現実が溶解していく、そんな感覚を面白いと思える方にオススメ致します。