オーラルヒストリーという社会調査の概要書である。古くは口伝の歴史から始まり、なかなか記録として残そうとしてこなかった、守秘義務で出来なかったことについて向いている調査方法である。
しかし、方法論に関する本であると期待したのだが、方法に関するものは６章以降にならないと出てこない。また論理的に書いてあるのかと期待したが、まさに思い出しながら書いているような感じであり、まとまりがない。さらに、著作の紹介と事例を大量に挙げておきながら類型化されておらず、安いビジネス書を読んでいるかのような錯覚に陥る。
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