お届け先を選択
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

著者をフォローする

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

中絶と避妊の政治学: 戦後日本のリプロダクション政策 単行本 – 2008/8/1

4.3 5つ星のうち4.3 5個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 青木書店 (2008/8/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/8/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 308ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4250208184
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4250208188
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 5個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
5グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2020年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の嫌な部分がはっきりと客観的に表現されていて気分が悪かったですが、日本女性として知っておくべきだし考えないといけない問題だ
2013年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の先進国ではピル解禁→中絶合法化が多い中、日本ではその真逆なのはなぜ?
という問題提起に基づいた本。その視点だけでもかなり面白いです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年9月10日に日本でレビュー済み
『世界的に見れば、日本のピル解禁と中絶合法化の順序が他の国とは逆転している。それだけでも不思議なのに、しかも両者の合法化には半世紀もの時間差がある……なぜなのか、そしてそれは何をもたらしたのか。』
(↑訳者のブログ [...]  より)

 日本のリプロダクティブヘルス史(という言い方をしてもいいのか?)には、荻野美穂の仕事などが挙げられるだろうし、オンラインでは渋谷知美の「コンドームと日本人」([...] )が面白く読めたわけだけれど、こういう海外の研究者のものも「外からどう見えるか」というのが判ってくることが有意義。
 ともすれば、リプロダクティブヘルスに関する政治史を「進歩的フェミニズム vs 保守的家父長制イデオロギー」の対立図として一面的に見てしまいがちになるものだけれど、けっしてそういう単純なものでもない、ということを指摘しているのが本書の醍醐味だろう(それはけっしてフェミニズムを貶めるものでもない)。 政治的エリート主義と政治的多元主義をめぐる解説としても、また、戦後リブ〜フェミニズム史としても読める。

-------------------------------------------
「コンドームが破れてしまったらどうしよう。それでもし恋人が妊娠してしまったら、、、、」という恐怖に苛まれた男性は少なくない。森岡正博の膣内射精暴力論(<検索すれば出てくるはず)に頷いた"仲間"は私だけではないはずだ。

 が、そもそも合意の上での共同作業であるはずの行為が、不可抗力によって「男による女への」加害性を帯びてしまう(あるいは潜在的に加害性を帯びている)というのはどうなのか? 頭では納得しつつもどこか釈然としないような?
 そういう「加害性」の源泉は、"自らの暴力性や身勝手さに無自覚なバカな同性=オトコたち"にあるわけで、同性として「いい迷惑」であるわけだが、そういう「バカども」と同じ加害性を、自ら意図しないで「たまたま破れたコンドーム」「意図せず漏れ出た精液」によって自分も負ってしまいかねないということの理不尽さに怯え、おののく。。。。。。

 といった思考というのが少なくない男性たちに自然に起こってしまうのは、そもそもピルをはじめとする女性が主体となっての避妊法が普及せず、もっぱらコンドームによって「避妊は男性の責任」(しかも避妊成功率は実に低い)とされてしまっていた"日本に特有の事情"下にあるから、、ともいえそうだ。

 女性が避妊の主体としてきちんと自立できる条件が整えられることは、男性の自立・解放の条件でもあるのだろう。

 本書の視点は、ともすれば「男性の暴力性」を本質主義的に捉えて倫理的に攻撃する方向性に向きがちな考え方(そこには相応の正当性はあることはいうまでもない)に対し、「それとは別に、もっと制度設計として適切な措置があるはずだ」ということに気づかせてくれるのではないだろうか。
27人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート