テレビ企画に連動して「伊賀の影丸」から新作に切り替えて生まれたとのことですが、テレビともまた異なり、むしろ影丸に連なる作品として面白いです。
赤影・青影のキャラ造形が違うのは勿論、第一巻の時点では白影も出てきませんし、怪獣やSF兵器が連発されたテレビとは違い、比較的普通の忍者ものであります。ただし、大蝦蟇が出てきたり、最終的にはトリックと判明しますが金目像が動いて奇跡を起こすなど、「伊賀の影丸」より荒唐無稽な部分もあります。「伊賀の影丸」とテレビ版の中間と言えるでしょうか?
影丸は総合力も最強でしたが技自体は限定されていたのに対し、赤影は「みだれ髪」という必殺技も持っているものの(この技は逆にテレビには無かったと思います)万能な印象が強く、スーパーヒーロー要素が濃いです。大蝦蟇といい、若干、対象年齢が下がっているのかもしれません。
霞谷七人衆もテレビとは異なり、悪童子、夢堂一つ目、闇姫に代わり、黒童子、夢堂典膳、土蜘蛛というキャラが登場。それ以外のメンバーも名前が同じだけでテレビとは設定が違います。
幻妖斎もカリスマ的な黒幕ではなく、黒幕は別にいて、手先の宗教部門担当の小者という感じ。
テレビの原作を期待すると全く違うので驚くかもしれませんが、「伊賀の影丸」の姉妹編として読めば、こちらも引き続き面白いものであります。最強ヒーローという性質が強いので、安心感は影丸以上です。
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仮面の忍者赤影 (1) (秋田文庫 7-30) 文庫 – 2001/7/1
横山 光輝
(著)
- 本の長さ347ページ
- 言語日本語
- 出版社秋田書店
- 発売日2001/7/1
- ISBN-104253176895
- ISBN-13978-4253176897
登録情報
- 出版社 : 秋田書店 (2001/7/1)
- 発売日 : 2001/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 347ページ
- ISBN-10 : 4253176895
- ISBN-13 : 978-4253176897
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,311,862位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1934年(昭和9年)6月18日、兵庫県神戸市須磨区生まれ。銀行員、映画興行会社などを経て、55年「音無しの剣」でデビュー。56年「鉄人28号」 の連載を開始、大人気となる。2001年1月に完結した「殷周伝説」が遺作となった。91年「三国志」で漫画家協会賞優秀賞、04年「全作品」で文部科学 大臣賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『横山光輝「三国志」大研究』(ISBN-10:4267018502)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年1月10日に日本でレビュー済み
実写版でTVドラマ化され大人気だったことを良く憶えています。
改めて読み直してみて、流石は横山光輝先生の作品、実に緻密に作られていることに驚くと共に、抜群の面白さが甦ってきました。
本当に面白いです。
舞台は、織田信長が天下統一を進めている頃のこと。姉川の戦いの少し前あたりです。
浅井・朝倉軍との決戦が避けられない織田軍。その前進基地にいる羽柴秀吉は、戦いを有利に進めるため周りの大名達の様子を探っています。
そこに六角義治の情報がはいってきました。不穏な動きアリ。
六角氏は、忍者の里、甲賀・伊賀を手中に収め、忍者を使って反織田の勢力を増している様子。
ここに、飛騨忍者、赤影が羽柴秀吉によって招集されます。
敵陣に入って情報を得ると同時に、忍者同士の戦いが開始されます。
忍法を駆使しながら戦う忍者に憧れを持った人は多いと思います。
この赤影の格好良さが大きく貢献していると思います。
改めて読み直してみて、流石は横山光輝先生の作品、実に緻密に作られていることに驚くと共に、抜群の面白さが甦ってきました。
本当に面白いです。
舞台は、織田信長が天下統一を進めている頃のこと。姉川の戦いの少し前あたりです。
浅井・朝倉軍との決戦が避けられない織田軍。その前進基地にいる羽柴秀吉は、戦いを有利に進めるため周りの大名達の様子を探っています。
そこに六角義治の情報がはいってきました。不穏な動きアリ。
六角氏は、忍者の里、甲賀・伊賀を手中に収め、忍者を使って反織田の勢力を増している様子。
ここに、飛騨忍者、赤影が羽柴秀吉によって招集されます。
敵陣に入って情報を得ると同時に、忍者同士の戦いが開始されます。
忍法を駆使しながら戦う忍者に憧れを持った人は多いと思います。
この赤影の格好良さが大きく貢献していると思います。
2011年11月28日に日本でレビュー済み
今読んでも面白いのが凄い。もちろん時代による絵柄の古さなどはあるのですが、話の内容自体はぐいぐいと引き込まれる優れたもの。これ設定を異能力モノとかにしちゃえば、そのまま現代でも通用しそうとか思いました。
主人公無双という訳でもなく、それなりに苦戦しているのがいいですよね。それは取りも直さず敵にも見せ場があるということ、オレツエーな物語はどうにも――ねえ?もちろん主人公補正はあってもいいのですが、こういう展開の方が読んでいて燃えるのも確かです。次の話も、早く読みたいです。
主人公無双という訳でもなく、それなりに苦戦しているのがいいですよね。それは取りも直さず敵にも見せ場があるということ、オレツエーな物語はどうにも――ねえ?もちろん主人公補正はあってもいいのですが、こういう展開の方が読んでいて燃えるのも確かです。次の話も、早く読みたいです。
2004年4月15日に日本でレビュー済み
運命にも誰にも恨み言を言わず、淡々と自分に課せられた使命を果たす。なすべきことをやる。横山漫画にはこんな主人公が多い。赤影の技の華麗さや忍者達の技比べも見ていて楽しいが、何よりも横山漫画の主人公の精神的な強さに憧れてしまう。