~手塚治虫先生のブラックジャックを全巻所持している視点から
この黒い医師バージョンのブラックジャックを読んでみましたが
今の若い世代を手塚治虫作品に触れさせるには
非常に良い作品なのではないか、と感じました。
ブラックジャックという作品は、今なお
各ストーリーにおけるテーマに古さを感じさせない素晴らしい作品ではあるのですが
どうし~~ても手法や設定、表現方法が時代に適合しないのは否めません。
(トーンの使い方、コマの使い方、死の描写、苦痛の表現
インターネット・携帯電話が存在しない、脇役の服装、小道具、乗り物等)
漫画の手法や表現、演出等を現代バージョンにする事で
若い世代に読ませやすくするというのは大きなプラス要素です。
ただ、無免許とはいえ人体を知り尽く~~した名医と呼ばれる医者が
医学的に体に害しかおよぼさないタバコを吸うのはどうなのか?
1973年当時とはタバコに対する一般認識が大きく変化しているので
その辺まで配慮しても良いかと思いました。
手塚治虫版のファンであっても
どこがどのように現代版アレンジされているのか読み比べると
色々な発見と共に山本賢治氏の作品に対する敬意が感じとれ~~ると思います。
個人的にはDr.キリコの死神っぽさの強化と
手塚治虫先生がよく使う
キャラクターの感情を全身を使ったアクションで表現する方法を
現代風に細かい表情の変化で描いている部分を評価。
ぜひ全話をリメイクしてもらいたいです。~
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ブラック・ジャック: 黒い医師 (1) (少年チャンピオン・コミックス) コミック – 2005/5/9
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社秋田書店
- 発売日2005/5/9
- ISBN-104253209319
- ISBN-13978-4253209311
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登録情報
- 出版社 : 秋田書店 (2005/5/9)
- 発売日 : 2005/5/9
- 言語 : 日本語
- コミック : 190ページ
- ISBN-10 : 4253209319
- ISBN-13 : 978-4253209311
- Amazon 売れ筋ランキング: - 301,839位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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1928年、大阪府豊中市生まれ。本名・治。大阪大学付属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。翌年、ス トーリー漫画の単行本『新宝島』がベストセラーになり、注目される。以後、幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、子どもたちに夢を与えつづけてきた。『ネ オ・ファウスト』など3作連載中の89年2月9日に胃ガンのため死去。無類の昆虫好きとして知られ、「オオムラサキを守る会」の理事や「日本昆虫倶楽部」 の初代会長を務めた(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 手塚治虫の昆虫博覧会 (ISBN-13: 978-4900963474)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年8月15日に日本でレビュー済み
手塚治虫先生の名作、「ブラック・ジャック」が、若手のエログロ作家、山本賢治先生にリメイクされた一作。
本当にそのままリメイクされたのでおおまかな流れは同じですが、原作でグロかったシーンは更にグロく、エロかったシーンは更にエロくなったのでかなりぬるいTVアニメ版に満足できていない人には最高な一冊ではないでしょうか。
本当にそのままリメイクされたのでおおまかな流れは同じですが、原作でグロかったシーンは更にグロく、エロかったシーンは更にエロくなったのでかなりぬるいTVアニメ版に満足できていない人には最高な一冊ではないでしょうか。
2005年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全篇に流れるイメージが原作よりはるかにダークです。絵は綺麗で私は好きですが、内容はちょいヤラシイ場面(?)あり、(手術シーンではない)殺された死体などの描写がちと生々しい。でも、私個人的にはこういったブラック・ジャックも好きです。原作とは分けて読める方にはオススメではないでしょうか?
でも、我が家では子供が見るから、安易にトイレには置いておけない感じ(笑)。
でも、我が家では子供が見るから、安易にトイレには置いておけない感じ(笑)。
2018年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
手塚先生のブラックジャックは表情豊かで可愛らしく、おちゃめだったり、怒ったり、意外と抜けてたりするところが多々あります。
大金をせしめる憎たらしく見えるところもあるのですが、実は本当は優しい人なんだよっていうのが表情や物語から伝わってくるのですがこの作品はそれがないです…。
表紙を見た感じは好きそうな絵柄かな?と思ったのですが、90年代っぽい絵柄で、ブラックジャックの表情が堅いというか、どのページもあまり変わりがないです。
常にニヤニヤ小馬鹿にしたような表情でまさにヤクザ医師という感じ…。
描いてらっしゃる方はちゃんと原作を理解してくれてるんだろうか?
ここで笑ったら変だろー!というところが多々あります。
画力は普通にあると思いますがとても残念です。
唯一良かったのはキリコの顔の再現度ですね。
メイド服のお付きの女の子は要らなかったですが…(;'д`)
このブラックジャックは全く好きになれませんでした…。
これを読むなら原作かキリコ白い死神をおすすめします!
大金をせしめる憎たらしく見えるところもあるのですが、実は本当は優しい人なんだよっていうのが表情や物語から伝わってくるのですがこの作品はそれがないです…。
表紙を見た感じは好きそうな絵柄かな?と思ったのですが、90年代っぽい絵柄で、ブラックジャックの表情が堅いというか、どのページもあまり変わりがないです。
常にニヤニヤ小馬鹿にしたような表情でまさにヤクザ医師という感じ…。
描いてらっしゃる方はちゃんと原作を理解してくれてるんだろうか?
ここで笑ったら変だろー!というところが多々あります。
画力は普通にあると思いますがとても残念です。
唯一良かったのはキリコの顔の再現度ですね。
メイド服のお付きの女の子は要らなかったですが…(;'д`)
このブラックジャックは全く好きになれませんでした…。
これを読むなら原作かキリコ白い死神をおすすめします!
2007年8月30日に日本でレビュー済み
原作第一話『医者はどこだ!』でいきなり医者としてちょっとまずい行動をしてた初期の主人公を強調して、エログロフェチのスパイスをふりかけるとこうなります、という感じ。
また、この山本賢治先生の描くBJ先生の表情は独特です。
まさに『悪魔的な』ニヤニヤ。
原作でぼかされていた主人公の行動原理の解釈も独特で、『あぁ、そういう解釈なのか』と思う部分も多数。
はっきり言って原作を読んだ事が全くない、という人にはおすすめしたくない作品です。
原作への誤解を招きそうですし。
評価的には星は付け様もありませんが、個人的に星五ツ分の満足度があるので間を取って星三ツ。
ちょっと萌え系入ったピノコは可愛いし、キリコなんかも格好いいです。
何よりオペシーンに臨場感があります。
主人公のニヤニヤやブラックさ、原作との違いを楽しめる人は読んでみてもいいのでは。
ただ、もうちょっとオリジナルに踏み切っても良かったかも知れません。
せっかくオリジナルキャラがいても肩透かしをくらった気分です。
また、この山本賢治先生の描くBJ先生の表情は独特です。
まさに『悪魔的な』ニヤニヤ。
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原作への誤解を招きそうですし。
評価的には星は付け様もありませんが、個人的に星五ツ分の満足度があるので間を取って星三ツ。
ちょっと萌え系入ったピノコは可愛いし、キリコなんかも格好いいです。
何よりオペシーンに臨場感があります。
主人公のニヤニヤやブラックさ、原作との違いを楽しめる人は読んでみてもいいのでは。
ただ、もうちょっとオリジナルに踏み切っても良かったかも知れません。
せっかくオリジナルキャラがいても肩透かしをくらった気分です。
2023年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブラックジャックが大好きで、色んな派生作品を読みましたがこれはオススメしません。原作の魅力や面白さをことごとく潰した作品です。
この作品のブラックジャックは常ににやけ面をしていて、普通の会話シーンでも相手を見下したような感じで描写されていて終始不快でした。余りにも原作のBJとはかけ離れています。
原作のような人間味があったり、生命に対して真摯に向き合い生きようとする魅力的な部分が無くなり、
ただ金儲けや自分のプライドを守る為に人を治す「だけ」の、悪い噂通りの極悪人に為り下がっています。
一番酷かったのは、二人の黒い医者のラストの場面。
ここでもニヤニヤして不敵な笑みをしながら喋ってるせいで、ただの負け惜しみで捨て台詞を吐いてるような感じになってしまってます。ブラックジャックの生き様を表わす名場面なのに見事に台無し。
キリコが死神のような禍々しい風貌でカッコよく描かれ、ピノコが今風の絵になって可愛くなってますが…ただそれだけです。絵以外にいい所を探そうとしても思いつきません。
この漫画の作者の特色なのか知りませんが、女性キャラがやたらエロく描かれてます。そもそもブラックジャックを読むのにそんなのは求めてないし蛇足です。
キリコと行動を共にする付き人のメイド少女というオリジナルキャラも、何でいるのかわからないし正直いらないです。
どういう経緯で会ったかがわかるエピソードや説明があればまだ良かったのですがそれも一切無かったので、作者の趣味で追加しただけなんですかね。結局誰だよお前。
ストーリーも原作に沿うだけで、前述のような描写が邪魔をしていて全然印象に残りませんでした。
手塚作品のスピンオフ漫画!と期待して読むのではなく、あくまで他の漫画家の方が描いたブラックジャックの同人作品と敷居を下げて読んだ方がいいのかなと思いました…
ヤングブラックジャックや白い死神など数々の名作のスピンオフ漫画がある中、あえてこの作品を手に取る必要はないです。どうしても興味のある方は、一度試し読みをしてから購入を検討しましょう。
この作品のブラックジャックは常ににやけ面をしていて、普通の会話シーンでも相手を見下したような感じで描写されていて終始不快でした。余りにも原作のBJとはかけ離れています。
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ただ金儲けや自分のプライドを守る為に人を治す「だけ」の、悪い噂通りの極悪人に為り下がっています。
一番酷かったのは、二人の黒い医者のラストの場面。
ここでもニヤニヤして不敵な笑みをしながら喋ってるせいで、ただの負け惜しみで捨て台詞を吐いてるような感じになってしまってます。ブラックジャックの生き様を表わす名場面なのに見事に台無し。
キリコが死神のような禍々しい風貌でカッコよく描かれ、ピノコが今風の絵になって可愛くなってますが…ただそれだけです。絵以外にいい所を探そうとしても思いつきません。
この漫画の作者の特色なのか知りませんが、女性キャラがやたらエロく描かれてます。そもそもブラックジャックを読むのにそんなのは求めてないし蛇足です。
キリコと行動を共にする付き人のメイド少女というオリジナルキャラも、何でいるのかわからないし正直いらないです。
どういう経緯で会ったかがわかるエピソードや説明があればまだ良かったのですがそれも一切無かったので、作者の趣味で追加しただけなんですかね。結局誰だよお前。
ストーリーも原作に沿うだけで、前述のような描写が邪魔をしていて全然印象に残りませんでした。
手塚作品のスピンオフ漫画!と期待して読むのではなく、あくまで他の漫画家の方が描いたブラックジャックの同人作品と敷居を下げて読んだ方がいいのかなと思いました…
ヤングブラックジャックや白い死神など数々の名作のスピンオフ漫画がある中、あえてこの作品を手に取る必要はないです。どうしても興味のある方は、一度試し読みをしてから購入を検討しましょう。
2005年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゴールデンタイムでのアニメ放送が始まり、
再び(?)注目され始めた手塚先生のブラックジャック。
アニメ版では見終わればなんだか心がほっと一息つくような優しさを
感じる話しが沢山ありましたが、
この~黒い医師~はそのアニメとはまったく逆方向。
アニメのブラックジャックが「光」ならば、
この~黒い医師~はまさに「影」といったかなりダークで今までの
ブラックジャックのイメージを打ち壊すものになっていて残念で仕方ありません;
既にテレビでも放映された原作のリメイク的な作品が多かったのですが、
「コレが果たして手塚先生の伝えたかったことなのだろうか・・・」と終始疑問が・・・。
名古屋で開催されている「手塚治虫のCOSMO ZONE THEATER」に行ってきてから読んだ作品なので、
その悲しみも無駄に増大しました。
(プラネタリュウムがすごくよかったので。)
「好きだからとにかくリメイク!」みたいなのがあってなんともやりきれません。
とにかく"堕ちるところまで堕ちたブラックジャック"を認められる方に。
このギャップは衝撃のほかに言い表せません。
再び(?)注目され始めた手塚先生のブラックジャック。
アニメ版では見終わればなんだか心がほっと一息つくような優しさを
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この~黒い医師~はまさに「影」といったかなりダークで今までの
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既にテレビでも放映された原作のリメイク的な作品が多かったのですが、
「コレが果たして手塚先生の伝えたかったことなのだろうか・・・」と終始疑問が・・・。
名古屋で開催されている「手塚治虫のCOSMO ZONE THEATER」に行ってきてから読んだ作品なので、
その悲しみも無駄に増大しました。
(プラネタリュウムがすごくよかったので。)
「好きだからとにかくリメイク!」みたいなのがあってなんともやりきれません。
とにかく"堕ちるところまで堕ちたブラックジャック"を認められる方に。
このギャップは衝撃のほかに言い表せません。
2006年8月26日に日本でレビュー済み
既存名作を他の作家に描かせる、といった企画が近年多いが、コレもその中の一つ。
まず、山本賢治にBJを描かせるという秋田書店ならではのチャレンジがすばらしい。
原作であるBJは、ヒューマン路線を強く打ち出していったものの、医学をネタに、エログロ・フリークス要素満載のホラーマンガでもあったわけで、
今、現代風にそういったエグい要素をエロティックに、フェティッシュに描ける作家として、山本賢治をチョイスしたセンスは好きだ。
ストーリー…というよりもネームもほぼそのままなのだが、構成や演出はよりそっちの路線を強化した作りになっている。
こういった企画的なマンガは同人誌的、と言う言も出来るが、決して悪い意味でだけではない。普通の書店で普通の単行本として手軽に買えて読めるしね。
…正直、手塚治虫が偉大な作家であるということ自体、広くちゃんと認識されているのか未だに疑問で、「絵が下手」とか「どうせ古いマンガ」とか「子供向け」とか、そういう間違った意識を矯正する間口としては、あって良いんじゃないかと思っていたりもする。
まず、山本賢治にBJを描かせるという秋田書店ならではのチャレンジがすばらしい。
原作であるBJは、ヒューマン路線を強く打ち出していったものの、医学をネタに、エログロ・フリークス要素満載のホラーマンガでもあったわけで、
今、現代風にそういったエグい要素をエロティックに、フェティッシュに描ける作家として、山本賢治をチョイスしたセンスは好きだ。
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こういった企画的なマンガは同人誌的、と言う言も出来るが、決して悪い意味でだけではない。普通の書店で普通の単行本として手軽に買えて読めるしね。
…正直、手塚治虫が偉大な作家であるということ自体、広くちゃんと認識されているのか未だに疑問で、「絵が下手」とか「どうせ古いマンガ」とか「子供向け」とか、そういう間違った意識を矯正する間口としては、あって良いんじゃないかと思っていたりもする。