アニメで日本をアピールしよう!クールジャパン!そんなことが叫ばれて久しい。そのとき例に挙げられるのは、ドラゴンボール、セーラームーン、ワンピースなど。妥当ではあるけど、基本全年齢向けのまあいうなれば恥ずかしくない作品ばかり。
そんな日本の綺麗な部分を前面に押し出す宣伝方法には、首肯はすれどどこか違和感を覚える御仁は多いだろう。
前置きが長くなった。さて、ばくおん!を読んでおりもとみまなという作者に興味を持ち、アマゾンで星がおおいこの本をポチろうと思った君。
すこし待って欲しい。ばくおんを読んだ君はきっと「ひどいなあ」という感想を抱くだろう。僕はそうだった。
そしてこれに耐えられたのだから・・・と多少のひどさを踏んでも大丈夫だとタカをくくるだろう。僕はそうだった。甘かった。
この作品はばくおんのキチガイさだけを抽出し、蒸留して10年ほど寝かせて完成されたような劇物だ。
僕は一巻を半分ほど読み進めたとき、脳味噌が理解を拒否しだした。波状攻撃を仕掛けてくる下ネタや、
理解を超えた言動を繰り返す登場人物たち。そのくせ妙に熱い台詞回しなど、この作品はとにかくクセが強すぎる。
食べ物で例えるなら蛆虫入りチーズだろうか。初心者が手をだしていい物ではない。
結局読破1度目は最後まで内容をトレースするだけで精一杯だった。その後しばらく放置してしまい、ようやく2度目を読破できたのは買って3ヶ月後のことだった。
ここまで読んで、それでも読んでみたいのなら、まずは古本屋で立ち読みして自分に合うかどうか確認してから買っても遅くはない。
探すのに苦労し、作者にお金が入らない方法に罪悪感を抱くかもしれないが、僕のように酔った勢いで全巻一気買いするよりは遥かにマシだろうと思う。
少々貶してしまう文章になってしまったが、ありきたりな創作物に飽き飽きしている方、自分が変態だと自覚している方、解脱を求める方にとっては何かしら救いとなるかもしれない作品だと思う。少なくとも僕はこの作品に出会えたことを後悔していない。
日本の創作は全年齢向けのどこに出しても恥ずかしいものばかりではない。あるものはバイオレンスに溢れ、またあるものは爛れたセックスに満ちている。
その中でも、この「メイドいんジャパン」は誰にも真似できないようなぎらぎらとした個性に輝いている。
このような作品が許容されているからこその日本という国なのだ。クールジャパンなのだ。そう思えてくる怪作である
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メイドいんジャパン 1 (チャンピオンREDコミックス) コミック – 2008/6/20
おりもと みまな
(著)
大富豪に買われるため、男であることを隠してメイド女子高に通う井上成美が、週末実習で派遣された先はメイド嫌いのお嬢様! 世界に誇れる「おもてなしの心」を胸に、日本のメイド=メイドインジャパン・成美の闘いが始まる…!?
- 本の長さ187ページ
- 言語日本語
- 出版社秋田書店
- 発売日2008/6/20
- ISBN-104253232841
- ISBN-13978-4253232845
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登録情報
- 出版社 : 秋田書店 (2008/6/20)
- 発売日 : 2008/6/20
- 言語 : 日本語
- コミック : 187ページ
- ISBN-10 : 4253232841
- ISBN-13 : 978-4253232845
- Amazon 売れ筋ランキング: - 261,801位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューを見ての購入でしたが、思った以上に中身が濃かったです。
2018年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絵柄といい、展開といい、とにかく素晴らしかった。最後の方にあった話では興奮しちゃいましたw
2019年2月11日に日本でレビュー済み
ばくおん!もなかなか毒が効いてるけど、この作品の毒は強烈です。ツイッターで見かけて買いましたがアタリでした。
2008年11月30日に日本でレビュー済み
おれの頭が読んでるうちに壊れたのかもしれないが、
流行やガジェットとしての「女装」や「メイド」とか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっとすごいものの片鱗を味わったぜ!
…という読後感を抱いた、チャンピオン系らしい熱く濃い作品。
古くはとりかへばや物語から少女少年シリーズなどの性倒錯ものの系譜(?)に連なる作品に入るかもしれませんが、設定負けせずにキャラが立っており、全体にブレない力強さを感じます。
物語は、主人公とヒロインのアブノーマルな交流(愛や主従の絆)と、メイドとは何ぞや?という求道系な展開、という2つの軸に沿って自分自身や性を問い見つめ直しながら進んでいきます。
この場合、どちらも障壁が高いほど面白く燃える話になりますが本作では画力や構成もソツなく、その辺がハンパない状態とテンションで描かれており、実は王道系な作品なのかもしれません。
余談ですが殺し屋イチとかと同じく、聖(清)と濁(ヨゴレ)、宗教とSMは近いのかな、とかちょっと考えてしまいました。
そのへんの意味で、文部省推薦のような健全なものでないと描けないものもある一方で、本作のように変態…というか不健全な作品でしか描けないもの、到達できない所もあるんじゃないかな、という気がちょっとしました。
聖書風に言うと穢れなき聖母とマグダラのマリアの相違みたいな。
心に何かを残すことになる作品は案外、設定が破綻してないものより無茶苦茶"であるにも関わらず"読ませてしまう勢いがあるものなのかもしれません。
流行やガジェットとしての「女装」や「メイド」とか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっとすごいものの片鱗を味わったぜ!
…という読後感を抱いた、チャンピオン系らしい熱く濃い作品。
古くはとりかへばや物語から少女少年シリーズなどの性倒錯ものの系譜(?)に連なる作品に入るかもしれませんが、設定負けせずにキャラが立っており、全体にブレない力強さを感じます。
物語は、主人公とヒロインのアブノーマルな交流(愛や主従の絆)と、メイドとは何ぞや?という求道系な展開、という2つの軸に沿って自分自身や性を問い見つめ直しながら進んでいきます。
この場合、どちらも障壁が高いほど面白く燃える話になりますが本作では画力や構成もソツなく、その辺がハンパない状態とテンションで描かれており、実は王道系な作品なのかもしれません。
余談ですが殺し屋イチとかと同じく、聖(清)と濁(ヨゴレ)、宗教とSMは近いのかな、とかちょっと考えてしまいました。
そのへんの意味で、文部省推薦のような健全なものでないと描けないものもある一方で、本作のように変態…というか不健全な作品でしか描けないもの、到達できない所もあるんじゃないかな、という気がちょっとしました。
聖書風に言うと穢れなき聖母とマグダラのマリアの相違みたいな。
心に何かを残すことになる作品は案外、設定が破綻してないものより無茶苦茶"であるにも関わらず"読ませてしまう勢いがあるものなのかもしれません。
2008年7月23日に日本でレビュー済み
カオス雑誌「チャンピオンRedいちご」で異彩を放つ女装メイドマンガです。
生活苦で女装メイド修行する主人公が、登場人物の狂った論理に振り回され、最後は男として、女装男性としての意地で切り抜ける話…ちょっとちがうか。
まず、この作品の女学院の女生徒と主人公のコミュニケーションギャップが笑えます。周囲の女生徒は、当然、主人公のことを女性と思って話を振るのですが、女装メイドの主人公にはそれがとんでもないピンチを招くような話になります。また逆に、主人公が追いつめられて放つ反撃の言葉が、周囲には違った意味に受け取られます。異なる認識の元、異なる意味で使った言葉のキャッチボールなのですが、奇妙にコミュニケーションが通じて話が進みます。まるで宇宙人と地球人の会話のようです。
また、主人公の女装という秘密は、メイド女学園においては、逃れられない、そして周囲には絶対理解されない原罪のような存在です。そこで、主人公の「ご主人様」候補の宇垣まとめがしばしばキリストの様な迫力で主人公の女装という罪を許します(勿論それとは知らないで)。クリスチャンが見たら激怒しそうなパロディ描写ですが、奇妙にハマってます。というか最高です!!
あと、登場人物名が日本海軍提督をもじった名前なのもおかしいですね。名前が男女紛らわしい井上成美を女装主人公に持ってきたのもツボでした。政治家の近衛も教師役で出ているので、重光葵も女装教師で登場したりするかな?
…なんというか、この狂ったテンションのマンガの面白さは、言葉では説明しづらいですね。万人ウケはしないと思いますが、一読の価値はある怪作だと思います。
生活苦で女装メイド修行する主人公が、登場人物の狂った論理に振り回され、最後は男として、女装男性としての意地で切り抜ける話…ちょっとちがうか。
まず、この作品の女学院の女生徒と主人公のコミュニケーションギャップが笑えます。周囲の女生徒は、当然、主人公のことを女性と思って話を振るのですが、女装メイドの主人公にはそれがとんでもないピンチを招くような話になります。また逆に、主人公が追いつめられて放つ反撃の言葉が、周囲には違った意味に受け取られます。異なる認識の元、異なる意味で使った言葉のキャッチボールなのですが、奇妙にコミュニケーションが通じて話が進みます。まるで宇宙人と地球人の会話のようです。
また、主人公の女装という秘密は、メイド女学園においては、逃れられない、そして周囲には絶対理解されない原罪のような存在です。そこで、主人公の「ご主人様」候補の宇垣まとめがしばしばキリストの様な迫力で主人公の女装という罪を許します(勿論それとは知らないで)。クリスチャンが見たら激怒しそうなパロディ描写ですが、奇妙にハマってます。というか最高です!!
あと、登場人物名が日本海軍提督をもじった名前なのもおかしいですね。名前が男女紛らわしい井上成美を女装主人公に持ってきたのもツボでした。政治家の近衛も教師役で出ているので、重光葵も女装教師で登場したりするかな?
…なんというか、この狂ったテンションのマンガの面白さは、言葉では説明しづらいですね。万人ウケはしないと思いますが、一読の価値はある怪作だと思います。
2019年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この世にはなさそうなぶっ飛んだ設定、きち○いみたいな登場人物。
ストーリーも大して面白くもない。
そんな内容に耐えられないと読み進めることはできません。
なんとかこの巻の最後までは読みましたが、すぐに返却しました。
次巻以降は買いません。
ストーリーも大して面白くもない。
そんな内容に耐えられないと読み進めることはできません。
なんとかこの巻の最後までは読みましたが、すぐに返却しました。
次巻以降は買いません。