芸術学の鉄板といえる教科書の一冊。
芸術家がこういうのを読んでいるとどんどん作品は偏りそう。
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ア-ト:“芸術”が終わった後の“ア-ト” (カルチャー・スタディーズ) 単行本 – 2002/2/1
松井 みどり
(著)
- 本の長さ246ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日出版社
- 発売日2002/2/1
- ISBN-104255001324
- ISBN-13978-4255001326
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
もはやアートは芸術ではない。では今のアートは何を表現しているのか。80~90年代の現代美術界に現れた新しい傾向を紹介し、それぞれの理論的なものと芸術表現の相互関係を指摘する。
登録情報
- 出版社 : 朝日出版社 (2002/2/1)
- 発売日 : 2002/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 246ページ
- ISBN-10 : 4255001324
- ISBN-13 : 978-4255001326
- Amazon 売れ筋ランキング: - 329,897位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23位ポップアートの美術史
- - 26位アール・デコの美術史
- - 28位ダダ・シュルレアリスムの美術史
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代美術を理解しようとした場合、日本語で書かれた、有益な書籍は、きわめて少ないのが現状です。そんななかでは、本書は入門者の必読書といえます。1990年代以降の、欧米を中心とするアートの現状を概観する上で、とりあえずの指針になると思います。但し、1990年代半ば頃にニコラ・ブリオーなどにより言説が流布され、その後のメインストリームとなった、リレーショナル・アートについては、十分なフォローがされていない点で、現時点では物足りなさを感じます。
2013年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少し前の現代芸術をよくまとめた本だと思います。
アートを程良く勉強なさった人が読むにはいいかも。
索引がもう少しあれば尚よかったかもしれません。
アートを程良く勉強なさった人が読むにはいいかも。
索引がもう少しあれば尚よかったかもしれません。
2004年2月16日に日本でレビュー済み
ベンヤミンの「複製芸術論」やフォスターの「反美学」を批判的に引用しながら、現代アートの諸相を描こうとしている。
現代の「アート」がどんどんと拡散しながら領域を拡大しているため、当然のことながら、取り扱っている分野は幅広く、議論がとっ散らかってしまっている印象はぬぐいがたい。
しかし、本書はそもそもからそういう目的で書かれているであろうことを考えると、美学・美術史学を研究しようとする学生にとっては、一番最初の入門書として、あるいは少々アートに興味を持っている人にとっては簡単な解説書および現代のアーティストのマッピングとして活用できる著作ではないだろうか。
ここをスタートに「アート」の深淵にはまっていくもよし、その表象を漂うもよし。
ただ、ある程度、専門的知識がついてくるとかなり物足りなく感じてくるはず。まぁ、そっちの世界から経済学へスピンアウトした人間としてはちょうどよい本ですが。
現代の「アート」がどんどんと拡散しながら領域を拡大しているため、当然のことながら、取り扱っている分野は幅広く、議論がとっ散らかってしまっている印象はぬぐいがたい。
しかし、本書はそもそもからそういう目的で書かれているであろうことを考えると、美学・美術史学を研究しようとする学生にとっては、一番最初の入門書として、あるいは少々アートに興味を持っている人にとっては簡単な解説書および現代のアーティストのマッピングとして活用できる著作ではないだろうか。
ここをスタートに「アート」の深淵にはまっていくもよし、その表象を漂うもよし。
ただ、ある程度、専門的知識がついてくるとかなり物足りなく感じてくるはず。まぁ、そっちの世界から経済学へスピンアウトした人間としてはちょうどよい本ですが。
2021年11月24日に日本でレビュー済み
私は80年代〜00年代のアートについて調べる中で、本書を取りました。
現代のアートの歴史を学ぶための本探しに苦戦している方は多いと思われますが、本書は初学者でもトップレベルでわかりやすいと思えます(このレビューは2021年に書いているのですが、それでもです)。
現代のアートの歴史を学ぶための本探しに苦戦している方は多いと思われますが、本書は初学者でもトップレベルでわかりやすいと思えます(このレビューは2021年に書いているのですが、それでもです)。
2002年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フェミニズム、アプロプリエイション、文化多元主義、サブカルチャーの取り込みなど、過去数十年の現代美術の動向を年代を追って丁寧に解説している。そういった変遷が、アートの世界の中でどのようにして起こって来たかも分かるようになっている。ビエンナーレなどの大規模展がさまざまな論争を巻き起こしてきたという歴史も面白い。
「21世紀のアートの新しい見取り図を明晰に語る」とされているが、本書が今後の展望をどこまで提供してくれているかは疑問である。著者は最後に、「現代の美術というものが、作家や評論家やギャラリーといった専門家による組織を超えて、観客と有機的なつながりをもつことで、さらに変貌、進化してゆくことへの積極的な構えが見られる」としてはいるが、一般的に言われていることの反復であり、具体性は見えてこない。
本書は歴史の解説なのでいいとしても、「ジェンダー」「テクスト」「他者」「アレゴリー」などといった難解な概念が頻出し、政治的な問題までからんで厄介に見えるとすれば、アートの世界は、これからもやはり一般市民に敬遠され続けるのではないかと思えてしまう。
「21世紀のアートの新しい見取り図を明晰に語る」とされているが、本書が今後の展望をどこまで提供してくれているかは疑問である。著者は最後に、「現代の美術というものが、作家や評論家やギャラリーといった専門家による組織を超えて、観客と有機的なつながりをもつことで、さらに変貌、進化してゆくことへの積極的な構えが見られる」としてはいるが、一般的に言われていることの反復であり、具体性は見えてこない。
本書は歴史の解説なのでいいとしても、「ジェンダー」「テクスト」「他者」「アレゴリー」などといった難解な概念が頻出し、政治的な問題までからんで厄介に見えるとすれば、アートの世界は、これからもやはり一般市民に敬遠され続けるのではないかと思えてしまう。
2006年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の帯に「混沌かつダイナミックな今のカルチャーの見取り図を、第一人者にわかりやすく講義してもらう、いわばカルチャーの参考書」とあるが、内容は企画に即したものであり、その点において高く評価できる。
また、たとえ「カルチャー」というタームに違和感を覚えたとしても、現在進行形の文化的諸相を、ある意味でジャーナリスティックに解説するという行為は必要なものだし、企画意図に対しても、一定の評価を与えられるだろう。
ともあれ、現代美術に興味を持つ者が、入り口として手に取るには好適な本だし、入門書としての構成もよく考えられている。基本的に「現状を伝える」ことを旨として、著者の評価や判断を前面に出していない点も(取り上げる作家を選択し、構成を決めた段階で、著者は既に評価なり判断なりを下しているのではあるけど)、入門書として進められる要素だ。
ただ、残念ながら対象となる現在進行形の文化的諸相が、あまりにも現在進行形でありすぎたために、刊行から4年経過した時点で「既に情報が古くなっている」のは、まぁ致し方ないところではある。
内容的には星4つだが、装丁がちょっと小じゃれててかっこいいので、あえて高く評価した。
こういう本は気軽に使いつぶしたいから、ペーパーバック形式は非常にうれしいところ。
また、たとえ「カルチャー」というタームに違和感を覚えたとしても、現在進行形の文化的諸相を、ある意味でジャーナリスティックに解説するという行為は必要なものだし、企画意図に対しても、一定の評価を与えられるだろう。
ともあれ、現代美術に興味を持つ者が、入り口として手に取るには好適な本だし、入門書としての構成もよく考えられている。基本的に「現状を伝える」ことを旨として、著者の評価や判断を前面に出していない点も(取り上げる作家を選択し、構成を決めた段階で、著者は既に評価なり判断なりを下しているのではあるけど)、入門書として進められる要素だ。
ただ、残念ながら対象となる現在進行形の文化的諸相が、あまりにも現在進行形でありすぎたために、刊行から4年経過した時点で「既に情報が古くなっている」のは、まぁ致し方ないところではある。
内容的には星4つだが、装丁がちょっと小じゃれててかっこいいので、あえて高く評価した。
こういう本は気軽に使いつぶしたいから、ペーパーバック形式は非常にうれしいところ。
2005年3月21日に日本でレビュー済み
「現代美術~」と称した本の多くが80年代前半位で止まっているなか、それ以降を概観できる。(自分のような)ここ数年関心を持ち出した初心者には楽しめる。ペーパーバックの形態でシンプルなデザインであることもラフな生活のなかで楽してめうれしい。
個人的に好きで見てきた作品がある理論に位置付けられて、納得できたものも、そうでないものもあるが、ますます混沌とする現代のアーティストの作品の中で、溺れかけそうになった人にはとりあえずの救命ボートかも。
デュシャン以降、多かれ少なかれコンセプチャルであることがアートの運命だから、この本の理論を参照することは現代美術を観ることに多少は免疫になるかもしれない。たいてい作品は理論を裏切るから、とりあえず乗っかってまた飛び込むための本。
個人的に好きで見てきた作品がある理論に位置付けられて、納得できたものも、そうでないものもあるが、ますます混沌とする現代のアーティストの作品の中で、溺れかけそうになった人にはとりあえずの救命ボートかも。
デュシャン以降、多かれ少なかれコンセプチャルであることがアートの運命だから、この本の理論を参照することは現代美術を観ることに多少は免疫になるかもしれない。たいてい作品は理論を裏切るから、とりあえず乗っかってまた飛び込むための本。