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心脳問題: 「脳の世紀」を生き抜く 単行本 – 2004/6/1
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社会学の第一人者・京都大学の大沢真幸氏推薦!
脳科学の急速な発展の中で、正気を保つための常識と作法を示す、
誰も教えてくれなかった「脳情報とのつきあい方」。
脳情報の氾濫のトリックをあばく。
- 本の長さ380ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日出版社
- 発売日2004/6/1
- ISBN-104255002770
- ISBN-13978-4255002774
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商品の説明
著者からのコメント
出版社からのコメント
内容(「MARC」データベースより)
著者について
1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。コーエーでのゲーム制作を経てフリーランス。
「哲学の劇場」主宰。筆名・八雲出(やくも・いずる)。関心領域は書物、映画、ゲーム、原節子など。訳書に『MiND(マインド)——心の哲学』(ジョン・サール著、朝日出版社、吉川浩満との共訳)がある。「作品メモランダム」(ブログ)
吉川浩満[よしかわ・ひろみつ]
1972年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、フリーランス。
「哲学の劇場」主宰。筆名・吉田浩(よしだ・ひろし)。関心領域は哲学、単車、ロック、映画、
犬など。訳書に『MiND(マインド)——心の哲学』(ジョン・サール著、朝日出版社、山本貴光との共訳)がある。「哲劇メモ」(ブログ)
「哲学の劇場」(サイト)
1997年開設。哲学・科学・芸術関連の書評、作家情報などを掲載。
登録情報
- 出版社 : 朝日出版社 (2004/6/1)
- 発売日 : 2004/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 380ページ
- ISBN-10 : 4255002770
- ISBN-13 : 978-4255002774
- Amazon 売れ筋ランキング: - 209,643位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,675位医学・薬学・看護学・歯科学
- - 57,453位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
文筆家・ゲーム作家。1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。1994年から2004年までコーエーにてゲーム制作(プログラム/企画)に従事。2004年からフリーランス。2015年から2020年までモブキャストゲームスとプロ契約。金沢工業大学客員教授、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。
詳しくはブログ「作品メモランダム」のプロフィールをご覧ください。
http://yakumoizuru.hatenadiary.jp/entry/profile
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
文筆家、編集者、ユーチューバー。1972年3月、鳥取県米子市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、現職。晶文社にて編集業にも従事。関心領域は哲学・科学・芸術、犬・猫・鳥、デジタルガジェット、映画、ロックなど。哲学愛好家。Tシャツ愛好家。ハーレーダビッドソン愛好家。卓球愛好家。
主な著書
『哲学の門前』(紀伊國屋書店)
『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である 増補新版』(ちくま文庫)
『理不尽な進化 増補新版──遺伝子と運のあいだ』(ちくま文庫)
『人文的、あまりに人文的──古代ローマからマルチバースまでブックガイド20講+α』(山本貴光との共著、本の雑誌社)
『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。──古代ローマの大賢人の教え』(山本との共著、筑摩書房)
『脳がわかれば心がわかるか──脳科学リテラシー養成講座』(山本との共著、太田出版)
『問題がモンダイなのだ』(山本との共著、ちくまプリマー新書)
主な訳書
『先史学者プラトン──紀元前一万年―五千年の神話と考古学』(山本との共訳、朝日出版社)
『MiND 心の哲学』(山本との共訳、ちくま学芸文庫)
プロフィール
http://clnmn.net/works
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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それを鵜呑みにせずに自分で考えることの大切さを説いています。
例えば、「だから」と「じつは」という言語的なトリックの部分は非常に興味深い。
「女は脳の中の感情中枢がいろいろな部分と連絡している*から*、ありとあらゆる状況で感情を高ぶらせ、泣き出すことになる」
「そういう事柄も*じつは*脳の働きにすぎないのだ。」
詳しくは本書を読んでください。
僕が一番興味を持ったのは『脳研究小史』です。
脳研究は古代ギリシャの時代から2000年を超える歴史があります。
ヒッポクラテス(心の座)、ダ・ビンチ(解剖学)、ガル(骨相学)、ブロードマン(脳の地図)、ペンフィールド(電気刺激)などなど脳研究の歴史がわかります。
脳と心に関して何千年も議論、実験がなされた今でもわからない脳にロマンを感じます。
最後の「作品ガイド」はお薦めの脳の本が解説付きで紹介されています。
これも脳と心に対して興味を持った人に親切なオマケです。
日本の多くの社会科学者よりは、ずっとまともだと思います。
また、巻末の作品ガイドは初学者にはお薦めだと思います。
これでエセ心理学、エセ脳科学、エセ遺伝学が駆逐されることを願います。
しかし、もっと突っ込んで欲しかった。
自然科学にどっぷり浸かったうえで、哲学をしてほしかった。
V.S.ラマチャンドラン、アントニオ・ダマシオは登場しますが、
ジョセフ・ルドゥー、スティーブン・ピンカー、マット・リドレーらは出てきません。
さらに、この問題の哲学界での急先鋒である、ダニエル・デネットも出てきません。
彼等を適切に批評できなければ、せっかくの挑戦も自己満足に終わってしまいます。
また、この問題の行く先にはネオ・ダーウィニズムがあります。
ここまで含めないとこの問題は語りきれません。
ということからリチャード・ドーキンスをはずすことはできません。
次作に期待します。
2008/3/4読了
まず第一に、古代ギリシャから現代に至るまで、哲学、自然科学等がいわゆる心脳問題をどう扱ってきたかということが分かる。
それと、脳中心主義では根本的な問は解決しないということ、解けない謎を単一の答えに還元してしまうのではなく、社会的、政治的な文脈に置いて考え続けるということ、そういった著者の姿勢や問いかけが、自分のなかでかなりしっくりきた。
教科書的に脳科学の発展の経過をなぞるのでもなく、特定の脳内物質がどういう感情と結びついてるのかという科学らしい話をするのでもなく、いわば脳科学との向き合い方を提示してる本だ。しかし、それが故に見落としがちな観点を拾い上げていて、本質的な話をしているように思えた。
つまり、著者たちがいかに論理的・説得的に心/脳関係の諸理論を批判しようとも、脳科学はあいかわらず素朴な理論を前提にしながら精力的に研究を進めるだろうという予想です。そして、そういう強引な研究が、それなりの結果を生むのではないか。
たとえば「頭がよくなる薬」。著者は、「頭の良さ」は脳だけの問題ではなく、社会的な文脈の問題でもあるので、薬によって頭が良くなるなんて不可能、と論じます。そのとおりだと思います。しかし、だとしても、社会的な文脈が少なくとも一定期間安定的である場合、その期間中はそれに適応した脳というものがあるのではないでしょうか。
実際、たとえば知能テストは、知能の本質論ではなく、「一般に知能が高いとは、どのようなことと想定されているか」に立脚して作成されます。そして知能指数の高い人は、それなりに「頭の良い人」として通用する可能性が高いと思います。たとえば記憶力の良さは、現在の社会では有利に作用する可能性が高い。そして可能性が高いなら、企業は記憶力向上の薬を開発し、人々はそれを「頭のよくなる薬」として買うでしょう。
このように、脳科学を知と社会と資本と消費の文脈に置くならば、この本はまだまだ観念的な批判に留まっていると言わざるを得ません。ただし終盤で「なぜ脳が問題なのか」と問われている点から見て、著者たちもそれには気づいているのでしょう。
であれば、今回の本を序論とする本論を期待したいと思うのですが。
冒頭で脳科学と私の心との奇妙な関係をわかりやすく提示し、それを脳心因果説、脳還元主義という2つ考え方に整理した後唯物論、唯心論などの4つの代表的立場に接続させていきます。問題をさらに一般化していき、心脳問題の本質を人間はモノに還元できるか?、科学的記述とは世界の何を記述するか?に絞り込みます。そしてその問題設定自体からは心脳問題の直接的解決は不可能であることを示し、さらに心脳問題は原理的には解消されるはずが、何度も我々の前に出現するのはなぜかという一段上のレベルに移行します。そして心脳問題の出現する原因はなにか、を社会的文脈の視点から見直していきます。そこでは現代社会の構造変化の実態と、それが脳科学と密接に関連している、ということがあらわにされ、冒頭の問の答えが示されます。
と非常におおざっぱに書きましたが、個人的に心脳問題を通して科学と社会の関係が見事に明らかにされていることが特に印象的でした。いままでもうひとつ社会学的な見方には興味が持てずにいましたが、ニューサムの非常に印象的な錯誤の実験を導入としてはじまる一連の見事な議論のおかげで、狭い理学的思考をしてしまう人間にも、思考レベルの飛躍としての社会という文脈の重要性がとてもよく理解できました。物事を多角的に見ることの重要性、というより本来はそのようにしか見ることができないのだ、というのが筆者たちの主張の一つであると思われました。 ギルバート・ライル、カント、大森荘蔵、池田清彦、フランシス・フクヤマ、アンリ・ベルグソンなどが方々で引用されその主張が議論されており、彼ら自体にもおおいに興味をそそられますが、なんと巻末には約70ページわたる参考図書の紹介があり、勉強の準備は万端です!
私は、『第三章 心脳問題の核心』で書かれているカントのアンチノミーに注目している。ドイツの哲学者カントの著作は、難しくてわからないのだが、アンチノミー(二律背反)を中心課題として説明されているので、私にもわかりやすい。なるほど、アンチノミーとジレンマは、そうだったのかー。と、感心しました。
『哲学の劇場』を主催する二人が書いた今年の目玉商品、と思いました。本の海を渡ってきた彼らが放つ衝撃の一冊かもしれません。書き慣れ、読み慣れているだけに、読者はつまづくことなくさらりと読める。しかし、内容は海の底よりも深い。読まずに後悔するより、読んでから航海した方が、失敗は少なくなるのは誰でもわかっていることなのですが、今後、著者達がどこへ向かうのか大変楽しみです。
Tarosa
電車の中で化粧をすると前頭葉がダメになっているとか、ドリルを
やると前頭葉が活性化するうんぬんの「前頭葉産業」を通して
脳科学が知のデフレを加速していることには心が痛む。
そんな中で、著者たちの試みは、現在のいわゆる脳科学の知を、
哲学、思想を中心とした従来の知の成果と関連づけ、位置づけようと
した点において高く評価できる。特に、カントのアンチノミーを
巡る議論は秀逸。
歴史を忘れる者は、必ずしっぺ返しを食う。知的にはスカの
現代だが、著者たちのようにbook keeping(参照し、位置づけること)
の作業を続けることで、必ず展望は開けるだろう。